BURN THE WITCH(バーン・ザ・ウィッチ)のネタバレ解説まとめ

『BURN THE WITCH(バーン ザ ウィッチ)』とは、久保帯人による日本の漫画及びそれを原作とするアニメ作品。
ロンドンの裏側に存在する街リバース・ロンドンで、ドラゴンと呼ばれる異形の存在への対処を担う組織ウイング・バインド。ニニーとのえるはそこに所属する魔女であり、それぞれ実力は確かながら噛み合わない名物コンビだった。彼女たちの知己でドラゴン憑きでもある青年バルゴが処分対象とされたことを発端に、ニニーとのえるは組織の上層部や伝説の怪物を敵に回して大立ち回りを演じていく。

ドラゴンと長時間接した人間が陥る症状。無差別にドラゴンを呼び寄せる体質となってしまい、法律上は人間ではなくドラゴンとして扱われるようになる。

童話竜(メルヒェンズ)

リバース・ロンドンの誕生以前から存在する、強大な力を持つ七頭のドラゴンのこと。
その名の通り一頭ずつ童話の名前を冠しており、「スノーホワイト」、「レッドドレス」、「ゴールデンアックス」、「バブルス」、「シュガーハウス」、「バンド・オブ・アニマルズ」、「シンデレラ」が存在。season1ではシンデレラが登場し、リバース・ロンドンにすさまじい破壊をもたらした。

『BURN THE WITCH(バーン ザ ウィッチ)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

バルゴ「お前が人を食うって言ってんのに、黙って置いてけるわけねえだろ!!!」

人ではなくとも自分の親友だと、だからこそ放っておけないとセルビーに向かって訴えるバルゴ。

読み切り版にて、負傷したニニーを庇ったバルゴが、覆面竜としての正体を表したセルビーに向かって言い放ったセリフ。
本物のセルビーが七歳の時に死んだなら、目の前の怪物は本物のセルビーよりも長い間、自分の親友として過ごしてきたことになる。たとえ正体が人でなかったとしても、彼から感じた友情と優しさを本物だと確信しているからこそ、バルゴは危険を承知でセルビーを止めようと説得を試みる。
実際ここに至るまでセルビーはバルゴに逃げるよう勧めたり、バルゴが惚れているのえるは条件次第で見逃してもいいと譲歩したり、食い殺すつもりでニニーに放った攻撃が割り込んだバルゴに受け止められた際は骨までは砕けない程度のダメージしか与えなかったり(慌てて手加減したと思われる)と、何かと彼を気遣う素振りを見せている。
最終的には「魔女を食って不死身になる」という目的を優先させるも、怯んだのか呆気に取られたのか、このセリフを聞いて数秒ほどの間はセルビーは棒立ちになっていた。このわずかな時間にのえるの援護が間に合い、ニニーとバルゴは命拾いすることとなる。
ニニーを守るため、親友を救うため、命懸けで立ち向かったバルゴの姿に、のえるも「今のはちょっとカッコ良かった」と珍しく称賛を送っていた。

のえる「責められるようなことしてませんけど」 ニニー「よく言ったって褒めようとしたのよ!」

小気味よい啖呵を切ったのえるを、力強く称賛するニニー。

メイシーを利用し、策略をもってバルゴを捕らえようとしたブルーノのファッションセンスを小気味よく嘲って激昂させたのえると、それに対するニニーの言葉。二人のやり取りは、より正確には以下の流れである。

ニニー「ニーハ!」
のえる「なんですか。責められるようなことしてませんけど」
ニニー「違う!よく言ったって褒めようとしたのよ!」
のえる「褒められるようなこともしてませんけど」

じゃじゃ馬で跳ねっ返りのニニーと、ローテンションでマイペースなのえるのそれぞれのキャラクター性、そして二人の関係性がよく見えてくるシーンである。
硬軟織り交ぜた手でニニーたちの先手を打ったブルーノに対する痛烈な返しの余韻と、ここから始まる大逆転を予感させる。そして実際に、ここから二人はトップ・オブ・ホーンズの一人であるブルーノ相手に大立ち回りを演じていくこととなる。

ニニー「魔法が途中で解けるのは、それが自分の力じゃないからよ」

シンデレラとの絆にすがろうとするメイシーを、鮮やかに否定するニニー。

圧倒的な力を持つ童話竜シンデレラを前に、自分が説得すると無謀なことを言い出したメイシーに対し、ニニーが「おとぎ話みたいなことを言うな、あんな途中で解ける魔法なんか意味がない」と言い放った直後に続けた言葉。
ここでいうおとぎ話とは、話の内容からもシンデレラのことだと思われる。自分以外の者の力で前に進もうとしたメイシーと、自分の力で進むニニーの対比であり、眼前に迫る“シンデレラ”との対比でもある。ニニーはさらに「あたしたちは魔法をかける側でしょ」と言葉を続け、メイシーに自分の力で立ち上がることを促した。
結局ニニーとのえるは独力でシンデレラを倒すことはできず、その意味ではやや片手落ちとなった印象もある。しかしこれは二人がまだ未熟な存在だという演出と捉えることも可能で、「本作をseason2以降も作り続け、二人が自分だけの力で歩き出すところまで描きたい」という製作者サイドの意思表示とも受け取ることができる。
いずれにせよ、season1のクライマックスとも言うべき名シーンである。

オスシ「ノエルチャンパンツミセテ」

駆けつけたのえるたちの前で発した、ダークドラゴン化したオスシの第一声。

バルゴの負の感情を吸い込んで成長したオスシの鳴き声。これが彼の中でもっとも巨大な負の感情だったとすると、バルゴが非常に善良な人間であることも事実だが、こんな感情を吸わされたオスシに同情したい気持ちも湧いてくる。
ダークドラゴンと化し、駆け付けたのえるとニニーの前で暴れ出さんとする直前に初披露し、緊迫した雰囲気を見事にブチ壊した。season1でも随所でこの鳴き声を発しており、のえるからすれば歩くセクハラ以外の何物でもない。
ラストシーンでもいい雰囲気になったところで登場し、慌ててオスシを抱えて逃げ出したバルゴごと激昂したのえるに追い回されるというコミカルなシーンでseason1は終了。その際、バルゴがオスシの前でさめざめと訴えるほど見たがったのえるの下着が、視聴者のアングルからのみ一瞬だけ見えるのがご愛敬である。

『BURN THE WITCH(バーン ザ ウィッチ)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

リバース・ロンドンは尸魂界の一部である

本作は久保帯人の代表作『BLEACH』の20周年記念プロジェクト「face again」の一環として制作されたものである。『BLEACH』といえば和風の装束に身を包んだ死神たちの物語だが、魔女たちがドラゴンと戦う本作とは一見つながりが無いように思える。
それに対する回答が読み切り版のラスト、そしてアニメ版のラストに提示される、リバース・ロンドンの入り口に掲げられる看板に施された「尸魂界・西梢局(ソウル・ソサエティ ウエスト・ブランチ)」の文字である。物語の当初にリバース・ロンドン入り口の門が破壊されていたのは、ドラゴンの脅威を視聴者に説明するのと同時に、この情報を隠すためのものでもあったのだ。
この設定を最後に放り込むことで、本作はその世界観を『BLEACH』と共有することが明らかとなり、同作のファンにとって強い衝撃と深い感慨を与えた。

『BURN THE WITCH』の主題歌・挿入歌

主題歌:NiL『Blowing』

作詞:ミズノゲンキ、作曲・編曲:睦月周平

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