PSYCHO-PASS サイコパス 3(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『PSYCHO-PASS サイコパス 3』とは、2012年10月からフジテレビ「ノイタミナ」にて第1期が放送された、Pruduction I.G制作のオリジナルテレビアニメの第3期。人間のあらゆる心理状態や性格傾向などが数値として計測可能な「シビュラシステム」の導入された東京を舞台に、厚生省管轄の警察組織「公安局」がシビュラシステムのもと治安維持活動に日々尽力する。登場人物達の葛藤やジレンマを追う群像劇や近未来的事件解決の物語は国内外からも厚い支持を受けている。

第3期の鍵となる組織。元はシビュラシステムのデバッグを行う極秘部署であったが、開発者や出資者たちが己の利益の為だけにシビュラの盲点を突き利用し始めたことが始まり。免罪体質者のように、「シビュラに認知されない存在」とされている。組織内の役割によって呼称が異なる。

コングレスマン

最大3人のトップ層。提示された世間の事案に対して、関連企業への投資や株式売買、またはインスペクター及び狐を利用しての非直接の介入での変化を促し、利益を得ることを目的とする。それぞれのコングレスマンが世間の事案の動向を巡って画策し己の利益を得る、「リレーション」という名のいわばギャンブルを行っている。リレーション終了後はそれぞれの成果に応じての配当が配られるが、直接事案に干渉したり、ビフロストに悪影響を与える行動をすると、このビフロストの管理AI「ラウンドロビン」による処刑が行われる。

インスペクター

コングレスマンの指示を受けて事案を動かす存在。1stから順番に序列が存在する。

狐(キツネ)

インスペクターの指示で事案に影響を与える存在であるが、インスペクターと異なる点は、インスペクターを知らなかったり、自身がビフロストであると認知していなかったり、そもそも事件に関与していることや、知らず知らずのうちに犯罪の片棒を担がされていることがある。

ラウンドロビン

ビフロストの管理AI。コングレスマンがビフロストに対して著しく損害を与えたり、直接干渉などの禁止行為を行うと対象を処刑する。

『PSYCHO-PASS サイコパス 3』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

慎導灼「それを決めるのは、人間であるべきです。そのために、ドミネーターには引き金が付いてるんですから」

第3話『ヘラクレスとセイレーン』より。リー・アキ殺害・襲撃時、エリミネーターで執行しようとした廿六木を制止した後に「さっきはなんで止めた。ドミネーターは執行しろって言ってたろうが」と廿六木とに問われた時のセリフ。シビュラの言うままに執行することだけが正義ではないと信じる灼の信念を感じる。

「約束だ。また3人で」

第6話『カエサルの金貨』より。若き日の炯・舞子が、母国の戦争のため国に一時帰国することになり、しばしの別れをすることになった時の回想シーン。「約束だ。また3人で」と手を合わせて再会を誓う姿は、強い絆で結ばれていることがわかる。

慎導灼「執行官は盾じゃない、人間だ!」

第7話『Don’t take God’s name in vain』より。久利須の隠れ家でジャックドーの狙撃を受けた時、狙撃者を探すと飛び出した入江が、制止する灼に「こういう時のための執行官だろ」と言った時に灼が叫んだセリフ。潜在犯や執行官への辛辣な差別や侮蔑が当たり前な世の中で、潜在犯も1人の人間として偏見を持たない灼だからこそとっさに出たセリフであると言える。その言葉を受けた入江の表情も驚きと少しの喜びのようなものも伺える。

雛河翔「自分の役割は、一係を守ること、だからね」

第8話『Cubism』より。如月が過去に梓澤の罠で犯罪の一端を狐として担ってしまったのを告白したのち、雛河が如月を呼び出し、如月の動きを監視・記録していたオリジナルデータを渡した時。「私を疑ってたんですね」と驚く如月にかけたセリフ。常守朱に正義を叩きこまれた雛河が一係に居場所を見出し、強く思っていることが伺えるセリフである。

『PSYCHO-PASS サイコパス 3』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

総監督はテレビドラマ『踊る大捜査線』の監督として知られる本広克行

masayan8645
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@masayan8645

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