ランボー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ランボー』(原題:First Blood)とは、1982年に米国で公開されたシルベスター・スタローン主演のアクション映画で、『ランボー』シリーズの第1作である。 社会から排除されたベトナム帰還兵のランボーが、たまたま訪れた街でランボーを追い出そうとする保安官に出会い、戦いへと発展する。ランボーを通してベトナム戦争の負の遺産として社会問題になった米国の暗部が描かれている。 本作は『ロッキー』に続き、シルベスター・スタローンの代表作となり、ハリウッドスターとしての地位を不動のものとした。

実在のモデルは帰還兵で俳優のオーディ・マーフィである

原作者ディヴィッド・マレルがランボーのモデルにしたと言われているのが、帰還兵で俳優のオーディ・マーフィである。米陸軍軍人として第二次世界大戦を戦い、数々の勲章を受章。戦後は映画俳優となって自伝的作品『地獄の戦線』に主演するなど俳優として活躍した人物。実は戦争経験に苦しめられていたことで知られており、不眠や悪夢、うつ病に悩まされていたという姿が、苦悩するランボーとも重なる。

原作ではラストでランボーが死ぬ

原作のラストではランボーはトラウトマンに射殺されるが、映画でも当初は同じ結末を迎える予定だった。関係者への試写会の時点でこのラストに否定的な意見が多かったことや、2作目製作のプランがあったことから公開されたものへと変更されている。もし原作どおりにランボーが殺されていたら、その後のシリーズはなかったことになる。

First Bloodの意味は作品の「どちらが先に仕掛けたか?」というテーマに繋がる

原題の『First Blood』は直訳すると「最初の血(=最初に流れた血)」であり、元来流血の多いボクシングの試合において「draw first blood(=最初の血を引き起こす)」という用語が使われており、ここから転じて、「first blood」で「先に仕掛ける、先制する」という意味になった。これは作品の「どちらが先に仕掛けたか?」というテーマに繋がる。

『ランボー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

トラウトマン大佐「わかっておらんようだな。私はランボーを助けにやってきたんじゃない。君らを彼から守りに来た」

ランボーの唯一の理解者トラウトマン大佐が、ランボーを助けるために来たんじゃないかと勘ぐるティールズ保安官に対してトラウトマン大佐が放ったセリフ。ランボーを知るものだからこそ放てるこのセリフによってランボーの底なしの強さが映画を観ている観客に対しても決定的に印象付けられることになる。

ランボー「何も終わっちゃいません! 何もです! あの戦争は続いている! 俺にとっちゃ今でも!」

ついに追い詰められたランボーがトラウトマン大佐に心の内を爆発させたときのセリフ。ベトナム戦争に全てを賭け、それでも勝利することができず、帰国した時には祖国に居場所がないランボーの怒りと、当時風当たりが強かったベトナム帰還兵の代表として心の内を叫んだ。

『ランボー』の主題歌・挿入歌

ED(エンディング): ダン・ヒル『It’s a Long Road』

ED(エンディング): ダン・ヒル『It’s a Long Road』

『It’s a Long Road』は、カナダ出身のシンガーソングライター、ダン・ヒルが歌う『ランボー(First Blood)』の主題歌。作曲は映画本編の音楽も手がけたジェリー・ゴールドスミス。ベトナム帰還兵ランボーの孤独を表現した哀愁漂う美しいメロディと、ダン・ヒルの繊細かつダイナミックな歌声が胸に迫る。『It’s a Long Road』を収録したオリジナルサウンドトラックのフィジカル盤はしばらく入手困難な状況が続いているが、現在では2010年に米Intradaより2枚組でリリースされた完全版がデジタルリリースされている。

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