赤ちゃんと僕(赤僕)のネタバレ解説・考察まとめ

『赤ちゃんと僕』とは、突然の事故で最愛の母を亡くしてしまった、主人公の小学5年の拓也が、父と協力しながら慣れない2歳の弟の実の子育てや家事に四苦八苦しながら日々を過ごす日常生活を舞台にしたホームコメディ。拓也と実を中心に友人やご近所の人と繰り広げられる笑いあり涙ありの物語の中には、家族のあり方や子育ての大変さ、DVやイジメについてのエピソードも多く描かれているため、人として大切なことを教えてくれる作品になっている。多くのファンからは「赤僕」と呼ばれて愛され続けている作品である。

昭広「実が一人で何でも出来るようになるってことは 誰かがそれを教えてあげてる証拠なんだぜ?」

6年生が探していると分かっていながら、公園で実と正樹を遊ばせながら話をする拓也と昭広

弟の実が、自分で身の回りのことが少しずつできるようになってきた実の成長を喜びながらも、少しずつ自分から離れていってしまう寂しさを感じて落ち込んでいる拓也。母が亡くなってから弟の世話をすることが自分の役割と強く思ってきたからこそ、実にとって自分は必要なくなってしまったように感じると拓也は昭広に相談する。その時、6年生に絡まれた拓也を助けようとするも泣きだしそうになる実に、「泣くな!」と拓也が叫ぶ。この言葉は、拓也の言いつけを守り、泣くのを必死で我慢する実の様子を見ていた昭広が、拓也に語りかけた言葉。

拓也「パパが僕のパパでよかった」

夏休みを利用して家族で訪れた際、一足先に海に向かう拓也と実の目の前で、地元の中学生が停めてある車を傷つけている現場に遭遇してしまう。その様子は、たまたま同じ旅館に宿泊していた春美の部下である江戸前も目撃していた。拓也と実は運悪く、車の持ち主とも遭遇してしまう。地元の中学生達は車を傷つけたことを拓也のせいにし始める。やってもいないことで車の持ち主から問い詰められる拓也の前に春美が現れる。春美は、最後まで「拓也に限って絶対にあり得ない」と否定する姿勢を崩さなかった。地元の中学生がイタズラする現場を目撃した江戸前が現れたことで、晴れて拓也への誤解は解かれた。この言葉は、何も見ていない状態でも自分の無実を信じてくれた春美に対する拓也の想いだった。

春美「この子達は僕の生き甲斐なんです」

出典: ameblo.jp

自分は望まれて生まれてきたわけではなかったと疑心暗鬼になってしまった拓也

突然榎木家に、亡くなった母の叔母だと名乗る女性が現れる。拓也は両親には親戚は誰もいないと聞かされていたため混乱してしまう。実は、拓也くらいの年齢で両親を亡くしている由加子は、母の兄である叔父と叔母の元に引き取られていた。しかし、日舞の家元ということもあり厳しく育てられた由加子は、18歳で叔父と叔母の元を飛び出していたのだ。半年前に実の息子を亡くしていた叔母は、拓也か実に家元を継いでもらおうと考え拓也と実を自宅に連れて行ってしまう。この言葉は、手段を選ばない叔母と由加子から聞いていた春美が、子供たちを取り戻すために叔母の元に出向き、叔母に伝えた春美の子供たちへの想いだ。

安西「本当にいい子なのは成績がいいとか手がかからないとかそんなことじゃなくて 人の痛みを分かることができる子なんだわ…」

春美と同じ会社で総務部主任をしている安西は、会社ではお局様として他の女性社員に避けるような態度を取られている。家に帰れば、夫や娘に文句ばかり言われ疲れ果てていた。ある日、会社の食堂でお弁当食べていると、そこに春美が現れる。安西は「家事をしっかりやる代わりに働かせてもらえる」と話すと、春美に否定される。その夜、拓也は春美から「お母さんが家にいた方がいいか?」と聞かれたり、安西と一緒に歩く春美と遭遇したことから、春美が安西と再婚するのではと心配になる。心配のあまり春美の会社まで押し掛けた拓也は、安西と直接話をすることができた。安西は、夫も子供もいるから再婚はないときっぱりと否定するが、なぜか辛い表情をしていた。自分の勘違いで辛い表情させてしまったと気遣う拓也。この言葉は、そんな拓也の優しさを感じ取った安西の言葉。

春美「泣きたい時に泣けない それは君が作った君の感情だ」

社員旅行でハワイ旅行に行った春美と拓也と実は、クリスとジェニーの兄妹に出会う。クリスとジェニーは亡くなった父にそっくりな春美に驚く。小さい頃から実の父に暴力を振るわれていた兄のクリスは、無関係と分かっていながらも春美に冷たい態度を取ってしまう。妹のジェニーは春美を「ダディー」と呼び、本当の父のように甘えるようになる。しかしクリスは、目の前で銃で撃たれた父の夢を見ては毎晩うなされるようになってしまう。自分にひどいことをしていた父が、亡くなる直前に「愛している」と言い残し亡くなったことで、父の本当の気持ちが分からなくなり、一人で悩み続けていた。そんなクリスを心配していた春美の元をクリスが訪ねてくる。クリスは父とのことを春美に話し始める。この言葉は、そんなクリスに語りかけた春美の言葉。

『赤ちゃんと僕』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

物語の中で木村太一が泣いたのはたったの2回だった

ハイハイで動き回る太一を止めようとする実

1日に何度も泣く実と違い、木村家の太一は滅多に泣かない赤ちゃんだ。しかし、泣き始めると怪獣のように泣く太一だが、実は物語の中で泣いた回数はたった「2回」だった。その1回目に泣いたのは、第25話で成一と智子が二人で出掛けたいからと、初めて榎木家に太一が預けられた時だ。初めは太一にヤキモチを妬いていた実だったが、自分よりも小さな太一に布団をかけてあげたりミルクを飲ませたりとお兄ちゃんらしくお世話をするようになる。帰り際に、実と離れたくない太一が大声で泣いたのだった。そして、2回目に泣いたのは、第32回で成一家族と春美家族で旅行に行った時だ。移動中の車の中でも、旅行先でも些細なことですぐにケンカを始める成一と智子を見ていた太一が、大声で泣き出したのだった。

『赤ちゃんと僕』は文庫版と愛蔵版も出版されている

出典: www.netoff.co.jp

愛蔵版第2巻

『赤ちゃんと僕』は、単行本以外にも、文庫版と愛蔵版が発売されている。

1つ目の単行本は、1992年~1997年にかけて全18巻発売。本編の他にも番外編と読み切りのストーリーが4種類収録されている。
2つ目の文庫版は、2001年~2002年にかけて全10巻発売。単行本から『赤ちゃんと僕』の本編のみが収録されているため、『赤ちゃんと僕』の世界を存分に楽しめる。
3つ目の愛蔵版は、2010年に全9巻発売。最大の特徴としては、書き下ろしのイラストとメッセージが収録されている。また、巻頭にフルカラーのイラストギャラリーも収録されている。

『赤ちゃんと僕』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):小橋賢児『B.B.B.(Be Bad Boy)』(第1話 - 第27話)

作詞 - 小橋賢児 / 作曲・編曲 - 富樫明生 / 歌 - 小橋賢児

OP(オープニング): Platinum Peppers Family 『LOVE AFFAIR』(第28話 - 第35話)

hitsuki57
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