Spangle call Lilli line(SCLL)とは【徹底解説まとめ】

Spangle call Lilli Lineとは、1999年に結成されたバンド。メンバー全員が他に本業を持ち、音楽を趣味と言い切って活動している。
手数の多さや速さなどのテクニカルさや、誰にでもささるトレンドさには手を出さず、音の配置や空間作りを重視して、可能な限り音数を減らす制作スタイル。
枠にはまらないスタイルで作り上げられた彼らの音楽性は、既存のジャンルでは大別できない。
自分たちの好きなことの表現を第一としており、彼らの作品は国内外問わず多くのアーティストから支持されている。

『SCLL』

【『SCLL』の収録曲】
Disc 1
1. nano
2. IRIE
3. Canaria
4. azure
5. Veek
6. dreamer
7. lay low
8. limi side schedule
9. garden loy
10. sea
11. 長い愛
12. mio
13. Short Films
14. tesla(mergrim mix)

Disc 2
1. shower beige
2. carb cola
3. echoes of S
4. R.G.B.
5. em
6. ff wave length gg
7. red
8. Color
9. error slow
10. cast a spell on her
11. Super Star
12. Perspective
13. ice track
14. Asphalt

[LIVE DVD]
1. red
2. sai
3. still three
4. B
5. anthology of time
6. azure
7. cast spell on her
8. sugar
9. ttyy
10. dreamer
11. Quiet Warp
12. Super Star
13. B.P.
14. "telephone"
15. mio
16. eye
17. nano
18. E

2020年2月5日にリリースされたアルバム『SCLL』。
活動20周年を記念したオールタイムベストアルバムとしてリリースされた今作は、全作品のなかからメンバー3人が選んだ全24曲と、2019年4月に行われた20周年記念ライブの演奏を全て収録したLIVE DVDがセットで販売。
収録曲はすべてリマスタリングされており、20周年の活動を網羅するような作品に仕上がっている。

なお、今作に収録されている新曲「長い愛」は、チャットモンチーの福岡晃子が作詞した楽曲。漢字表記の作品はSpangle call Lilli lineで初となる。
彼ららしいサウンド配置と削ぎ落された音数から生まれる響きが特徴的な楽曲に仕上がっている。

EP

『WS』

【『WS』の収録曲】
1. TOA (Windy Hill)
2. SUPER STAR (Spangle call Lilli line)
3. Seagull Race (Windy Hill)
4. 39、4 (Spangle call Lilli line)
5. 夢覚来 (Windy Hill&Kana Otubo)

2001年7月20日にリリースされたWindy Hillとの共作EP『WS』
Windy Hillとは、日本の音楽ユニット。2001年に活動休止以降、ボーカルの河北聖子を中心としたアコースティック音響ユニット「AMADORI」として活動し2005年にメジャーデビューを果たす。

どちらもポストロック的なサウンドと歌を聴かせるバンドであるため、音響系の作品に仕上がっている。
なお、4曲目の「39.4」は、オリジナルアルバムには収録されていない曲であり、大坪のお気に入りの楽曲であるとのこと。

シングル

『nano』

【『nano』の収録曲】
1. nano
2. IRIE
3. E

2003年4月2日にリリースされた1stシングル『nano』。
Spangle call Lilli lineの代表曲でもある「nano」のシングルカットだ。

大坪の繊細で美しい歌と、徐々に高揚していくサウンドから生み出される浮遊感は、Spangle call Lilli line特有のもの。それが色濃くでた作品である。

『dreamer』

【『dreamer』の収録曲】
1. dreamer
2. dreamer (Other Arrange Ver.)
3. nano (Piano Arrange)
4. nano (Hiroshi Kawanabe Dubmosphere remix)

2010年3月17日にリリースされた2ndシングル『dreamer』。
Spangle call Lilli lineの楽曲のなかでも屈指の名曲「dreamer」のシングルカットだ。

今作は「dreamer」のシングルバージョンとガレージファンクバージョン、「nano」のピアノアレンジバージョンと吉田仁によるアレンジでアグレッシブな姿に変えたバージョンが収録されている。
アルバムには収録されていないバージョンの「dreamer」と「nano」が聴ける点が今作最大の特徴といえるだろう。

『tesla』

「tesla」のMV。
メンバーの笹原清明が撮影を担当。映画のワンシーンのような美しい映像と、楽曲のサウンドが見事にマッチしたミュージックビデオに仕上がっている。

【『tesla』の収録曲】
1. tesla
2. tesla (FORTremix)
3. tesla (Aaron Choulai remix feat Kojoe)

2007年に行なわれた東名阪ツアー『SCLL LIVE “with the silence”』の3公演の会場でのみ限定発売されたシングル『tesla』。
CDへの収録などの情報は一切公表されておらず、YouTubeでのみ公開されていた「tesla」がシングルカットとして収録。
カップリングには「tesla」のREMIXが2曲収録されている。

現在は購入不可であるが、アルバム『Dreams Never End』に「tesla」が収録されている。
また、Spangle call Lilli lineの所属レーベル「felicity」のYouTubeチャンネルには、「tesla」のMusic Videoが公開されているため、視聴自体は現在でも可能。

ライブDVD

『SCLL LIVE』

【『LCLL LIVE』の収録曲】
1. mai
2. unknown
3. Lilli disco
4. E.P.
5. roam in octave
6. quiet warp
7. piano
8. super star
9. sea
10. "telephone"
11. nano
12. ice track
13. E

『SCLL LIVE』に同封された笹原清明の写真集の1枚。
被写体は森や海、ある一人の女性で、すべてモノクロの写真。Spangle call Lilli lineの楽曲からも感じられる繊細さや儚さとマッチした作品集となっている。

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@neruchandayo1122t5

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