アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!(ミラちゅー)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!』とは、「ガールズ×戦士シリーズ」の第1作目で少女向け特撮テレビドラマである。魔王に支配された「音楽の国」を救うため、少女達は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」となり、ダンスや歌の力で悪を倒していく。戦いを通して、彼女達の成長や友情も描かれている。キャッチコピーは「ライブスタート!悪いハートをチューニング!!」。主題歌はドラマ内に出てくるアイドルユニット「miracle2」が担当し、ファミリー層から支持を得ていた。

『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』の概要

『アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!』とはテレビ東京系列全6局で放送されていた、少女向け特撮テレビドラマである。全51話で、2017年4月2日から2018年3月25日まで放送されていた。次世代発掘メディア企画「ガールズ×ヒロインシリーズ!」の第1作である。
人間界とは別の世界「音楽の国」が、世界征服を企む魔王に支配されてしまう。音楽の国の宝物である「サウンドジュエル」は魔王に奪われ、「ネガティブジュエル」に変えられてしまった。音楽の国を救うため、妖精リズムズ達は人間界の3人組アイドルユニット「miracle2(読み方:ミラクルミラクル)」と一緒に「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」を結成する。ダンスや歌の力で、人々を悪に染める「ネガティブジュエル」を浄化し「サウンドジュエル」へと戻していく。キャッチコピーは「ライブスタート!悪いハートをチューニング!!」
総監督は三池崇史が務め、OLM(日本のアニメ・映画製作会社)が制作。主人公である3人は、少女向け漫画「ちゃお」、女の子向け雑誌「ぷっちぐみ」に応募し、オーディションによって選ばれた。オープニング・エンディングともに、ドラマ内に出てくるアイドルユニット「miracle2」が実際に担当している。
「miracle2」は現実の世界でも、2017年6月にデビューしており、デビュー以来約50回のリリースイベントを行い、ファミリー層を主なターゲットとした観客動員数は累計10万人を超えた。会場中の子供達が、大合唱とダンスで盛り上がり、さらに、その子供達の保護者まで巻き込み、人気が爆発していった。ファンになる年齢層が3歳から8歳くらいの子供だったため、イベントに行く際は必ず保護者が同行していた。その時、一緒に親子でイベントに参加しているので、親子でハマってしまう現象が起き、社会現象にまで発展するほどの人気だった。
本作品は「アイドル×戦士」がテーマとなっており、アイドルが歌やダンスの力で敵を倒し世界の平和を守る、今までになかった形の少女向け特撮テレビドラマとなっている。VFX技術(ビジュアル・エフェクツ(英: visual effects)の略で視覚効果という意味)を使用した作りとなっている。総監督の三池崇史氏は子供向けのアニメーション映画やジャンルを問わずたくさんの作品を発表し、幅広い世代からの支持を得ている。
歌とダンスの監修はEXPG(EXILE PROFESSIONAL GYM)が務めており、原作のタカラトミーからは各種のアイテムや玩具が発売されている。また、企画の小学館からは「ぷっちぐみ」「ちゃお」にて漫画連載され、各メディアで展開された。

『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』のあらすじ・ストーリー

一ノ瀬カノンはおっちょこちょいな小学6年生。ツインテールがトレードマークの明るく元気な女の子。アイドルになることを目指し、オーディションへと参加する。
カノンはオーディション会場で、アリスという女の子と知り合いになり、2人は最終審査へ進んだ。
しかし、アリスのママがアリスを連れ帰ろうとする。カノンのママは、魔王の手によってサウンドジュエルから変えられてしまったネガティブジュエルを拾ってしまい、ネガティブジュエラーという悪者になってしまっていたのだ。カノンは、2人の後を追いかけるが、引き止めることができなかった。
アリスのことを気に掛けるカノンの前に、ある人物が現れる。それはカノンが憧れているアイドル神咲マイと、音楽の国の妖精ポップンだった。
驚くカノンにマイは「『アイドル戦士×ミラクルちゅーんず!』になって一緒に戦って」と言い、アイドル戦士に変身するために必要なサウンドジュエルとミラクルポットを渡す。カノンは戸惑いながらも、アリスとアリスのママを助けたいと思い、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」になることを決意する。

ミラクルちゅーんず!に変身したマイ(左)とカノン(右)

カノンとマイはアリスの家を訪ね、ネガティブジュエラーとなってしまったアリスのママを元に戻すため、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」へと変身する。
ダンスで音楽の力を、武器であるミラクルタクトにためて、必殺技「ミラクルチューンアップ」でネガティブジュエラーになってしまったアリスのママをチューンアップ(ネガティブジュエラーとなった人間を浄化)することに成功した。
マイは再度、カノンに「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」として一緒に戦ってほしいと伝えると共に、オーディションに合格するようにとエールを送る。
カノンは改めてオーディションに合格すること、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」になることを強く決意する。
カノンは最終審査に進んだオーディションで、誰よりもダンスの上手い橘フウカと出会う。オーディションの結果、選ばれたのはカノンとフウカだった。
「miracle2」としてアイドル活動と並行して、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」として戦ってほしいと、マイはカノンとフウカに話をした。だが、フウカは2人と一緒に戦うことを断るのだった。
そんなある日、フウカの小学校の先生がネガティブジュエルを拾い、ネガティブジュエラーになってしまう。クラスは大騒ぎとなり、フウカも驚きを隠せない。そこへ、カノンとマイが駆け付け「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」へと変身する。そして、フウカも「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し、3人はネガティブジュエラーをチューンアップするのだった。

「miracle2」に選ばれたカノンは両親と離れて、マイ・フウカと共に寮で生活しながらアイドル活動をスタートさせた。
3人は「miracle2」の活動と並行して、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」としても、ネガティブジュエラーを浄化していく。
そしてついに「miracle2」のデビューイベントが決まり、カノン・マイ・フウカは期待と不安で胸をドキドキさせていた。そこへ音楽の国から連絡が入る。音楽の国の妖精アルムとソプラから「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」としての使命を教えられる。
闇の帝王である魔王は、破滅の歌を完成させ、世界征服を企んでいた。それを阻止して、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」はネガティブジュエルをチューンアップしサウンドジュエルへと戻すこと。サウンドジュエルを集めて、祝福の歌を完成させることだった。
3人は決意を新たに、ネガティブジュエラーへと立ち向かい、「miracle2」のデビューイベントも成功させるのだった。

「miracle2」は毎日ダンスのレッスンに励んでいた。カノンはレッスンが辛く大変だったが、1人で練習をしていた。フウカはその様子を見て、普段甘えているカノンを見直していた。
順調に活動が進み、ついにテレビ番組への出演が決まった。人気の子役、栗原リョウの番組で、3人は張り切っていたのだが、収録当日にカノンとフウカは驚いてしまった。マイのお菓子の作り方がめちゃくちゃだったのだ。何でも完璧に出来るマイだと思っていた2人にとって、衝撃的な事実だった。
そんな時、栗原リョウのファンがネガティブジュエラーになってしまった。3人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し、必殺技「ミラクルチューンアップ」でチューンアップするのだった。
小学生アイドルとしてカノンが密着取材を受けるまで、人気を獲得した「miracle2」。
さらにオシャレなアイドルになるため、「miracle2」の3人はメイク担当のコジローと共にショッピングへ行く。
そこで、魔王の手下の毒毒団がコジローの知り合いである美容師をネガティブジュエラーにしてしまう。3人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し「ミラクルチューンアップ」でチューンアップし、サウンドジュエルの一種でミラクルちゅーんず!に新たな力を与えるものである、スペシャルジュエル「ヒップホップジュエル」を手に入れた。

ある日、世界的指揮者であるマイの父が、突然日本に戻ってきた。マイは驚きながらも喜ぶ。父のコンサートへ行くことが決まったマイは、とても楽しみにしていた。
しかし、ネガティブジュエラーが現れたと音楽の国女神様から知らせが入る。カノンとフウカは2人だけで向かい、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身して戦うが苦戦する。
そこにマイがやってきて、手に入れたスペシャルジュエル「ヒップホップジュエル」使い、3人はパワーアップをし、チューンアップすることが出来た。そして新たなスペシャルジュエル「ロックジュエル」を手に入れた。

「miracle2」はラジオの生放送に出演することとなり、カノンは張り切っていた。家族にも知らせラジオの生放送が遂に始まった。しかし、カノンの父の友人がネガティブジュエラーにされてしまった。そこへカノンの父の友人を助けるため、「miracle2」のマネージャー柚原真弓が生放送に乱入し、3人はその間に抜け出すことが出来た。
「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身した3人は、スペシャルジュエル「ロックジュエル」を使いパワーアップする。ロックモードにチェンジした3人は、チューンアップに成功し、3つ目のスペシャルジュエル「テクノジュエル」を手にした。そして、無事生放送に戻ることが出来たのだった。

「miracle2」の3人は、アメリカで大人気の姉妹ユニット「カリカリ」が日本でデビューすることをテレビで知った。「カリカリ」の歌とダンスのクオリティの高さに、マイとフウカは焦るばかり。カノンが通う小等部でも、「カリカリ」の話題で持ちきりだった。
そんな時、ジュピター和夫という占い師がネガティブジュエラーにされてしまった。占いに来ていたカノンの友達は、ネガティブジュエラーにとなったジュピター和夫から、悪い結果の占いを聞かされて落ち込んでしまう。カノンはみんなを助けるために、マイとフウカと共に「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」へと変身する。スペシャルジュエル「テクノジュエル」を使いパワーアップした3人は、歌とダンスでハーモニーエネルギーをミラクルタクトに込めて、必殺技を繰り出すのだった。ネガティブジュエラーは浄化され、カノンの友達も元に戻り、ほっと胸をなでおろす3人だった。

「miracle2」は「カリカリ」とTV番組で対決することとなり、記者会見で「カリカリ」からライバル宣言をされる。
対決の当日、「miracle2」と「カリカリ」は互いに火花を散らしていた。そんな中、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」の正体が「miracle2」であることに気づいた毒毒団は、対決の本番中、外にいた女性をネガティブジュエラーにしてしまう。今まさに本番をむかえる「miracle2」は助けに行くことが出来ない。そこで「カリカリ」の2人が外へと走り出す。アカリとヒカリは、アルムとソプラに出会い「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」へと変身し、カノン・マイ・フウカの代わりにチューンアップすることが出来た。
「miracle2」と「カリカリ」の対決は両チームが勝者という形で幕を閉じた。

新曲ライブの会場で変身する5人(左からヒカリ、マイ、カノン、フウカ、アカリ)

アカリとヒカリは「miracle2」に加わることになり、「miracle2」は5人になった。アカリとヒカリは女神様から「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」としての使命を聞き、カノン・マイ・フウカと共に戦っていくことを決意する。新しくなった「miracle2」の記者会見の日、ネガティブジュエラーが現れるが、5人で「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」へと変身しチューンアップした。「miracle2」が5人になり、初めてのレコーディング、新曲のライブが行われる。会場にやってきたネガティブジュエラーをチューンアップした「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」はスペシャルジュエル「演歌ジュエル」を手に入れたのだった。
演歌歌手の深大寺あやめと共演することになった「miracle2」の5人。しかし毒毒団の手により、深大寺あやめはネガティブジュエラーにされてしまう。5人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し、スペシャルジュエル「演歌ジュエル」でパワーアップする。演歌モードでネガティブジュエラーと戦いチューンアップした。

「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」として、ネガティブジュエラーをチューンアップし、サウンドジュエルを集めて来た「miracle2」の5人は、出会いから今までのことを振り返る。そして、壊れていた「クリスタルメロディボックス」が修復され、女神様から託されることになった。5人は決意を新たにする。そんな時、5人が暮らす寮に毒毒団がやってくる。
ネガティブジュエラーにされてしまった、寮母の鈴原雪江を助けるために、5人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し、無事チューンアップすることが出来た。

毒毒団の3人(溝落健二、根地替女史、小村返博士)は、魔王が新たに生み出した魔物ウノー / サノーにアジトを追い出されてしまう。「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」の前に現れたウノー / サノーは、鏡を割り、女神様との連絡する手段を封じた。ウノー / サノーを倒すにはファイナルモードに変身するしかなく、ファイナルモードに変身するためには、5つのクリスタルジュエルが必要なことがわかった「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」の5人。しかし、5つのクリスタルジュエルがどこにあるかわからない。その時、マネージャーの柚原から重要な事実が知らされる。
柚原がアイドル戦士であった時代に、クリスタルジュエルは「スーパーネガティブジュエル」に変えられてしまい、チューンアップすることが出来なかったため、柚原がどこかへ封印したのだった。魔王は「スーパーネガティブジュエル」を復活させ、スーパーネガティブジュエラーを出現させた。
5人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し、力を合わせてロックモードでチューンアップすることに成功し、1つ目のクリスタルジュエルを取り戻した。

魔王の力が強まり、人々から音楽を楽しむという心が消えてきていた。一刻も早く魔王を倒さなくてはいけないとヒカリは焦る。そんな時に、撮影で来ていた山でヒカリはスーパーネガティブジュエラーに出会ってしまう。ヒカリはスーパーネガティブジュエラーに1人で立ち向かうが苦戦する。そこに、カノン・マイ・フウカ・アカリが駆け付け、5人でヒップホップモードになりチューンアップし、2つ目のクリスタルジュエルを取り戻すことが出来た。
「miracle2」はロケで、天女利(アメリ)村に来ていた。実はその村は、アカリとヒカリの出身地だったのだ。そこにスーパーネガティブジュエラーが現れたため、5人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身する。大切な村を守るため、アカリは一人先行して敵に立ち向かおうとする。しかし、マイに諭されて、演歌モードで力を合わせチューンアップすることが出来た。5人は村を守り、3つ目のクリスタルジュエルを取り戻すことが出来たのだった。

残り2つのスーパーネガティブジュエラーをチューンアップするために、5人はミラクルポッドとミラクルブレスが示す場所を確認する。しかし、2つのうち1つはどこにあるのかわからない。時間のない「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」はわかっている方へ向かう。そこにはなんと、行方がわからなかったもう一つのスーパーネガティブジュエラーがいたのだ。
5人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身して戦うが、マイがフウカを庇って足をケガしてしまう。その時、スーパーネガティブジュエラーは合体してハイパーネガティブジュエラーとなり、5人の前に立ちはだかる。
窮地に立たされた「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」だったが、ハイパーネガティブジュエラーが仲間割れをしているうちに、テクノモードでチューンアップすることに成功した。
ついに残り2つのクリスタルジュエルを取り戻すことが出来た。

5つのクリスタルジュエルを手に取る5人

「miracle2」は、ライブチケットが全て売り切れるまでに成長していた。そんな5人の前に魔王が生み出した魔物ウノーが現れる。5人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し戦うも歯が立たない。カノン・マイ・フウカ・アカリ・ヒカリの5人は覚悟を決め、クリスタルジュエルを使い、ファイナルモードへとパワーアップする。5人のダンスでカノンが持つファイナルチューンタクトに力を込め、魔物ウノーをクリスタルチューンアップすることに成功した。
アイドル戦士の力の源であるファンからの声援、ハーモニーエネルギーを全て使い切ってしまった5人は、ライブツアーでハーモニーエネルギーを集めることを決意する。
魔物ウノーを倒したが、女神様とは連絡が取れずにいた。落ち込む5人だが、「miracle2」のライブツアーは始まったばかり。ライブに集中していこうと気持ち新たにする。その時、ミラクルブレスが魔物の反応を察知する。5人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し、魔物を倒しに急ぐ。
魔物サノーは瞬間移動を得意とする魔物だった。カノンとフウカはネガティブオーラにより動けなくなってしまう。マイ・アカリ・ヒカリはファイナルモードへの変身を試みるができなかった。ファイナルモードはクリスタルジュエルが5つ揃わないと変身ができない。3人はカノンとフウカの身動きを止めているネガティブオーラを、タクトとタンバリンを使って解放し、5人揃ってファイナルモードへと変身することが出来た。魔物サノーはクリスタルチューンアップされ、女神様との連絡が取れる鏡も修復されたのだった。

魔物がいなくなったことで、毒毒団は再び魔王の下で働くこととなった。そしてついに毒毒団は、魔王を闇の世界から出現させるための装置であるイリュージョン装置を完成させる。
ある日、「miracle2」が公園でダンスの練習をしていると空が急に暗くなった。5人の前に巨大な魔王が現れるのだった。5人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し、魔王と対決する。魔王の圧倒的な強さの前に5人は手も足も出ない。そこで、クリスタルジュエルでファイナルモードに変身し、魔王をクリスタルチューンアップする。魔王は消え去り、5人の変身は解け、カノンは笑みを浮かべた。しかし、魔王はチューンアップされておらず、カノンは魔王からの攻撃を受けてしまう。カノンの持っていたクリスタルジュエルは魔王に奪われ、そのまま消えてしまった。
戸惑う「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」の5人。カノンは酷く自分を責めるが、4人の励ましで少し元気を取り戻すのであった。

カノンはクリスタルジュエルを奪われ、元気をなくしていた。そのうえ、喉の調子も悪くなってしまい、病院へ行くことに。そこで栗原リョウのマネージャーがネガティブジュエラーにされてしまう。4人が病院に到着し、5人で「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し、ヒップホップモードで戦うが、カノンは精神的な攻撃で追い詰められてしまう。そこにマネージャーの柚原が間に入り、カノンのピンチを救う。柚原のおかげで5人は無事チューンアップに成功する。しかし、カノンは声が出なくなってしまったのだった。
魔王との戦いでネガティブオーラを浴び続けたカノンは声が出なくなってしまった。カノンは母に励まされ、自分にできること、作詞をしてみることにした。
ある日、「miracle2」のファンミーティングに来ていたファンの1人がネガティブジュエラーにされてしまう。カノンは急いで駆け付け、助けようとするが声が出ない。しかし、ファンのみんなからのハーモニーエネルギーをとカノンの思いが合わさって声が出るようになる。カノン・マイ・フウカ・アカリ・ヒカリは「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し、ロックモードに変身する。カノンは取り戻した声で歌を歌い、5人でチューンアップしてファンを助けることが出来たのだった。

バレンタインの日、マイは父と会う約束をしていた。料理が苦手なマイであったが、チョコレートケーキを作りプレゼントする。マイがクリスタルメロディボックスから流れる祝福の歌を口ずさむと、父も一緒に口ずさみ始めた。驚いたマイが父に尋ねると、マイが幼い頃に病気で亡くなったマイの母が作った曲だと言う。マイの母は、生前音楽の国から授かったメロディーだとマイの父に話していたという。マイは、女神様は自分の母なのではないかと考え、鏡に向かって語りかけた。
「miracle2」は順調にアイドル活動を続け、ついに「世界アイドルバトル」の日本代表に選ばれる。集めるサウンドジュエルも残り3つとなり、祝福の歌を取り戻すのもあとわずかだった。
ある日、カノン達を応援してくれているクラスメイトがネガティブ化されてしまった。5人は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身し、歌とダンスで浄化していく。毒毒団の攻撃を跳ね返そうと、必殺技「ミラクルチューンアップ」でチューンアップしようとするが、負けてしまう。毒毒団の3人はデラックスネガティブジュエラーだった。3人をチューンアップできなければ、サウンドジュエルを取り戻し、祝福の歌を完成させることは不可能となる。

そして毒毒団は真のイリュージョン装置を完成させる。5人は女神様から最後の闘いが迫っていること聞かされる。
「miracle2」は「世界アイドルバトル」の本番を向かえる。舞台で歌い踊る5人に向けて、たくさんの声援が送られる。しかし、突然音楽が止まり毒毒団が現れる。
毒毒団は完成したイリュージョン装置で魔王を呼び出すことに成功した。「miracle2」は世界中の人々が見ているため、変身をためらう。しかし、音楽を奪われたくない5人は覚悟を決め、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」に変身する。しかし、魔王の強さに全く歯が立たない。魔王の攻撃で5人は吹き飛ばされてしまう。世界はネガティブオーラで包まれ、破滅の歌が完成してしまった。
立ち上がれない5人をパートナーの妖精たちは励ますが、魔王の攻撃で身動きを止められてしまった。

涙を流す魔王

カノンはあきらめないと1人立ち上がるが、4人は魔王の攻撃を受けネガティブになってしまう。カノンは愕然とするが、テレビカメラが回っていることに気付き、「miracle2」は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」であることを明かす。カノンは魔王の攻撃を受けるが、ネガティブにならないと涙を流す。4人はハートのジュエルを口ずさみ、ネガティブを吹き飛ばす。再び5人で立ち上がり歌を歌うが、魔王の攻撃を受けて倒れそうになる。しかし、5人は歌をやめることなく歌い続けた。会場では「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」にみんなの声を届けるために合唱が始まる。魔王はそれを阻止しようとするが、毒毒団の3人が間に入る。魔王は毒毒団に仲間はいらないと言い捨てた。
「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」は歌とダンスで会場、世界中からハーモニーエネルギーを集め、カノンの手にはクリスタルジュエルが戻ってきた。妖精達も元に戻り、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」はファイナルモードへ変身する。
そして、クリスタルチューンアップで魔王と対決するが、チューンアップすることができない。しかし毒毒団の3人が魔王の邪魔をし、最後のネガティブジュエルを5人へ返す。5人のもとにきたネガティブジュエルはサウンドジュエルへと戻った。48個揃ったサウンドジュエルで、祝福の歌は蘇り、魔王はチューンアップされ、涙を流しながら消えていった。
正体がばれてしまった5人だが、世界中は「miracle2」に大興奮。みんなのアンコールに応えるのだった。

使命を果たした「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」の5人は寮へ戻る。その途中で毒毒団と出会う。毒毒団はワクワク団と名を改めて、アイドルデビューすることになったのだ。魔王はそのリーダーとしてアイドル活動することになった。
寮に戻ると雪江はおらず、手紙が残されていた。雪江は音楽の国の妖精だったのだ。その後5人は夢の中で女神様と会い、女神様から一人一人に言葉をかけられる。そして女神様は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」は卒業だと5人に告げる。5人は夢から醒め、気持ちを伝えるためにメイクルームまで走った。5人は泣きじゃくりながらありがとうの気持ちを伝えていく。鏡が光だし、パートナーの妖精と女神様・雪江が現れる。これからも一緒だと言われ5人に笑顔が戻った。
アイドル「miracle2」は新しいステージへと進んでいくのだった。

『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』の登場人物・キャラクター

ミラクルちゅーんず!

一ノ瀬 カノン(いちのせ かのん)

演:内田亜紗香
本編の主人公。「miracle2」のメンバー。性格はおっちょこちょいで忘れっぽい明るく元気いっぱいな女の子。私立アンジー学園小等部の6年生。誕生日は11月19日のさそり座。アイドルユニットのオーディションに合格し、「miracle2」のメンバーとなった。「miracle2」の正体は「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」で、カノンはミラクルポッドにピンクのジュエルをセットして変身する。パートナーの妖精はポップン。父・母・弟の4人家族だが、家族のもとを離れ「miracle2」のメンバーと一緒に寮で暮らしている。口癖は「おかげさまさま」。イメージカラーはピンク。

神咲 マイ(かんざき まい)

演:足立涼夏
本編の主人公。「miracle2」のメンバー。面倒見がよく、しっかりした性格。メンバーの中では最年長。私立アンジー学園中等部の2年生。誕生日は9月24日のてんびん座。元々トップアイドルだったマイは、他のメンバーより先に、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」として活動していた。ミラクルポッドに紫のジュエルをセットして変身する。パートナーの妖精はロッキー。父は世界的に有名な指揮者で、ウィーンにおり、なかなか日本に戻ってこれない。母も世界的に有名なピアニストだったが、マイが幼い頃に病気で亡くなっている。何事も完璧にこなすが、料理は難あり。しかし、本人はそのことに気付いていない様子。イメージカラーは紫。

橘 フウカ(たちばな ふうか)

演:小田柚葉
本編の主人公。「miracle2」のメンバー。常に冷静で努力家な女の子。私立アンジー学園中等部の1年生。誕生日は1月13日のやぎ座。天才的なダンスの素質を持っていて、カノンと一緒にオーディションに合格した。初めは「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」になることを断ったが、苦しんでいる人を助けたいと思い、「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」として戦うことを決める。ミラクルポッドに水色のジュエルをセットして変身する。パートナーの妖精はくらのすけ。父と母は共に医者で、アフリカで働いている。祖父母が両親の心配をしているため、フウカは祖父母に心配をかけたくないと思っている。強そうに見えるが、実は寂しがり屋。口癖は「ありえない!許さない!」。イメージカラーは水色。

白鳥 アカリ(しらとり あかり)

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