恋のツキ(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『恋のツキ』とは月刊『モーニングツー』にて連載された大人の恋愛を描いた作品である。作者は新田章。2018年よりテレビ東京ほかにて実写ドラマが放送された。31歳フリーターの主人公平ワコ。結婚適齢期になる彼女は、同棲中の彼氏との生活や将来に、当たり前の毎日に不満を抱いていた。そんな時、バイト先に現れた男子高校生の事を好きになってしまう。結婚を考える彼氏と、ときめきをくれる男子高校生の狭間で揺れ動くアラサー女性の、人生の選択に迫る崖っぷちラブストーリー。

電話での会話

また映画撮影に没頭しようと、映画の素材を採取しようとするシーン。

ワコは悩んだが、これが結婚のラストチャンスだったとしてもイコくんとの関係を守りたいと断る。しかし土屋くんは少し悩んで即答しなかったことに、ワコに隙があると思い簡単には諦めなかった。もう一人遅れていた人と合流し、この話はうやむやになってしまい、飲み会は解散となった。イコくんに連絡しようと携帯を見ると、通話になっていた履歴が残っていた。イコくんに黙って男の人と飲みに行っていたことが当然バレていた。会って話し合う。電話で聞いていたことを聞かれたが全て誤魔化した。また嘘に嘘を重ねてしまう。何とか説得することができ仲直りすることで、また2人の幸せな時間を取り戻すことが出来たのだった。2人でいる時間が増えたが、この前まで学校の友達と撮影していた映画のことが気になった。サカキとのことがあってから一切撮影していなかったのだ。映画への、撮りたいことへの活気を取り戻して欲しくて、今しか出来ないことをやって欲しいとまたイコくんの映画作りを応援した。

祝福

ふうくんと住んでいた家で、ワコの実家の鍵が出てきたとリサさんに渡されるシーン。

しばらくして、ふうくんと別れてからなんとなく気まずくなっていたリサさんから連絡がきた。久しぶりの再会に喜んだ。リサさんから妊娠したとおめでたい話をされた。今付き合っている人はいるのかと聞かれたが、本当のことを言って自分がダメな人間だと思い知らされることが怖くて言えなかった。ふうくんから封筒を預かってきたと渡された。中にはふうくんと住んでいた時に建て替えた更新料と、冷蔵庫の後ろに落としてしまったのをそのままにしていた実家の鍵が入っていた。変な空気になってしまったので、授かった赤ちゃんの性別を聞くと、リサさんは驚いた顔でふうくんに子供がデキちゃったことを聞いていたのかと聞かれた。ワコはリサさんの赤ちゃんのことを聞いたのだが、言うのを思い悩んでいたのかふうくんのことだと勘違いしたのだった。ふうくんは子供ができて、結婚するという。別れてから4か月しか経っていなかったが、色々あったんだろうと、あのまま自分といれば授からなかった命が、元気に生まれたらいいなとリサさんと願うのだった。

仲直り

映画の撮影中に見知らぬ女の子のことが何故か気になったイコくん。

イコくんは映画の撮影を再開すべく、勇気をふり絞ってサカキに声をかける。映画の続きを撮りたいとお願いした。サカキはイコくんに未練があったが熱意に折れ、また協力してくれることになった。やはり映画撮影は楽しく、夢中になっていった。ある日撮影中に校舎越しに女の子と目が合った。カメラを向けていると、あちらも携帯のカメラでイコくんを撮っていて、イコくんはその女の子のことが気になるようだった。イコくんはこれまでワコとの年齢の差や、それに対する世間の目を一切気にしたことはなかった。しかし、サカキに言われたこと、ある日テレビで報じられていた淫行のニュース、ワコの生活に触れていくことにより気づく価値観の違い。2人の差について少しずつ違和感を持つようになる。更に、映画撮影の再開をしたことにより学校の友達とまた楽しい学校生活を送るようになり、ワコへの気持ちが薄れていってしまう。それに気づかないワコはむしろ順調だと勘違いする。仕事も恋愛もこれでいいんだと何もかも上手くいっていて、こうなれたのもイコくんのお陰だと感謝するのだった。

しっぺ返し

イコくんに別れを切り出されるシーン。

しかし別れは突然やってきた。出掛けようとしていた所に家の下でイコくんにばったり会うが、タイミングが悪かったかのようにイコくんはワコの顔を見るなり帰ろうとした。なにかあったのかと聞くと、神妙な顔で「好きな人が出来たから別れてほしい」と言われた。なにもかも順調だったし、イコくんとこうなれたことはワコにとって”当たり”だと思っていたが、イコくんにとってワコは”ハズレ”だったんじゃないかと、思いがけない別れの言葉にショックで家の鍵を落とした。ワコは30過ぎているのに目先の結婚よりも、イコくんといる道を選んだこと、それがどんな意味を表しているのか攻めた。しかしイコくんは涙を流しながら、年齢のことは気にせずワコのことを好きになったと言う。それが良くなかったのだ。イコくんにとっては30過ぎた女の事情なんてわかるわけがなかった。ワコ自身がそれに触れず、フタをしてきたのだから。イコくんはそれ以上話すことはなく、ただ一言「さようなら」と言い残し振り返ることなく立ち去って行った。ワコは気力を失い出掛けるのを辞めた。イコくんとのこれまでを思い返すと、言われて嬉しかった言葉も、二股で良いからと本気で諦めなかったことも、若気の至りのようなことでやはり彼は高校生だったのだと涙を流す。いきなりのことだったので諦められなかったが、ふうくんにしたことと自分を重ねてしまい連絡先も消したのだった。

空いた穴

土屋くんと良い雰囲気になり流されるワコ。

何もない日常になり、忘れ去るために髪の毛を短く切った。落ち込んではいたが、いつかこうなることはわかっていた。しかしイコくんで空いた穴は、イコくんでしか埋められなかった。少しずつイコくんのいない生活に慣れていった。相変わらず土屋くんからは度々連絡が来ていて、憂さ晴らしにワコの家で映画を見ることになった。深い意味はないと思いつつもワコは土屋くんのことを少し意識する。映画を観ながら会話を続けた。イコくんと別れたことをふと漏らすと、土屋くんはとても驚いが、そこに付け入るように気づけばキスをされていた。そのまま流されてしまうが、最後までは出来なかった。イコくんのことが忘れられなくて出来なかったわけではなく、土屋くんと結婚することを考えると怖くなってしまったのだ。もう誰かのために頑張れる気もしなかったし、幸せにできる自信もなかった。土屋くんは帰ってしまった。何ともなさそうに明るく振るまっていたが、表情には出ていた。次会ったときに土屋くんのことを好きになれるのかと考えたが、もう会うのはやめようと連絡した。

喫茶店

照井さんと夢の話で盛り上がるシーン。

ワコは33歳になった。同僚で仲の良い照井さんが仕事を辞めてしまった。デコトラで日本中を走り回るという夢を彼女は実現したのだ。自慢の新車に乗せてくれた。仕事をしていた時には見せないイキイキした顔をしていた。トラックの内装を考えたいからと雑貨屋を見て回り、ワコが入りたいお店があると、ある喫茶店に入った。イコくんに振られた時期に一度行ったことがあったお店だった。この喫茶店で淹れる珈琲の匂いとマスターの笑顔に救われたことがあったのだ。自分の部屋で珈琲を飲みながら映画を見たいと話した。すると照井さんが「喫茶店やれば?」と進めてきた。お客さんに珈琲淹れて店内で映画を流せばいいとワコが思う小さな願望そのままだった。次に違う会社に転職したとしても良い会社かはわからないし、どのみち博打に変わりはないから自分で何かを立ち上げるのもアリだと感化されるのであった。昔働いていた映画館イデヲンの人達と飲み会を開いた。久しぶりに会ってもみんな映画好きに変わりはないようで嬉しくなった。結婚する予定にしていた彼氏とはダメになったことを報告した。結婚願望がないことに驚かれたが、迷いに迷いながら生きてきて、30過ぎたら結婚して、子供も産んでっていう世間の当たり前を、大して望んでいなかったことに気づくことが出来たのだ。結婚願望はないが、結婚したくないわけではないと話す。2人がしたいと思えばすればいいし、結婚という形式が、ワコの望む愛の条件じゃないという答えにたどり着いたのだった。

ただいま

スーパーに行った際に、仲良くガチャガチャをするシーン。

数年後、家に帰ると猫(サチ)が玄関で待っていた。ご飯をあげて家事をしながらゆっくり過ごすワコ。するとサチが玄関の方に駆け寄っていき、誰かが帰ってきた。毛布に隠れるワコは直ぐに見つかり、くすぐられてしまう。我慢できなくなって毛布から出てくると恋人が「ただいま!」と笑顔を見せた。「おかえりイコくん」と返す。2年前に映画のイベントで再会したのだった。あの頃とは考え方や状況も変わったが、色々考えた上でもう一度付き合うことになった。2人仲良く寝る準備までしてからビールを飲もうとするがなかった。閉店間際のスーパーに駆け寄り、見つけたガチャガチャを回してから帰宅した。お酒も飲み終わりイコくんに膝枕をしながら、ワコが今お世話になっている喫茶店でサチの写真を飾りたいと言われたことを話す。そのうち店を任せたいと言われる程になっていたのだ。一方イコくんは、広告会社の映画班で働いていた。まだ新米で雑用しかさせて貰えていなかったが、いずれはワコとサチを支えたいと言ってくれた。ずっとこのままでいれたらいいなと思うワコ。歳をとり、おじいちゃんおばあちゃんになっても一緒にいられる保障なんてない。昔照井さんと、転職は賭けだと話をしていた。人生そのものが博打みたいなものだったとしても、イコくんと再び出会いまた一緒に歩んでいこうと思えた未来は、「負けてもいい賭け」だと思えたのだった。生きている間は、幸も不幸も尽きることはないけれど、もし”ハズレ”を引いたとしてもその運命事楽しめる自分でいたい。人生は”当たり”が多めだって思えるようにとスーパーで引いたガチャガチャを開けた。

『恋のツキ』の登場人物・キャラクター

平ワコ(通称:ワコ/演:徳永えり)

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