恋のツキ(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『恋のツキ』とは月刊『モーニングツー』にて連載された大人の恋愛を描いた作品である。作者は新田章。2018年よりテレビ東京ほかにて実写ドラマが放送された。31歳フリーターの主人公平ワコ。結婚適齢期になる彼女は、同棲中の彼氏との生活や将来に、当たり前の毎日に不満を抱いていた。そんな時、バイト先に現れた男子高校生の事を好きになってしまう。結婚を考える彼氏と、ときめきをくれる男子高校生の狭間で揺れ動くアラサー女性の、人生の選択に迫る崖っぷちラブストーリー。

もとどおり

久しぶりに会った2人が離れがたくなってしまうシーン。

ふうくんとの生活がいつの間にか元通りになっていた。一からやり直そうとお互いを思いやり、歩み寄る気持ちは薄れていったのだった。イコくんからはあれから何度かメールが来ていたが、全部無視するようにしていた。しかし、ふうくんとの生活が疎かになり、不満が溜まっていた事もあり、再びイコくんと会ってしまう。イコくんといる時間に幸せを感じるワコ。帰ろうとするが5分だけ、あと10分だけ、と離れ難くなってしまう。あまり遅くなると、ふうくんにまた疑われてしまうので、イコくんを見送った。ふうくんとじゃ満たされない部分を、イコくんと会う事で補えていた。また再び会ってしまってからというもの、時間の隙間を見つけてはイコくんと会っていた。だが、二股で良いと言われた事に甘え、こんな関係がいつまでも続けて良いはずがなく、お互いの気持ちは高まっていくばかりだった。映画館が潰れてしまったので、就活に励むワコだが、なかなか採用してもらえなくて落ち込む。ふうくんに就活の事を突っ込まれるが、頼りない事はお互い様で憎たらしくて仕方なかった。元気を貰おうとイコくんと会う。カメラを買ったと嬉しそうにはしゃぐイコくんを見て、就活が上手くいっていない事や、お金の事で余裕がなくなっていた事からイコくんに八つ当たりをしてしまう。すぐに自分が悪かったと気づき謝る。同じ境遇じゃないから、まだ経験していない事を共感して励ます力はないが、一生懸命イコくんなりに応援してくれた事が嬉しかった。

さよなら4年間

別れの瞬間。

イデヲンで一緒に働いていた水野さんから久しぶりに電話がきた。映画関係の手伝いをしないかと誘われたけど断わった。その事をふうくんに話してみたが「当然でしょ」と返された。就活が上手くいかなくてもその映画関係の手伝いに逃げるなよと釘を刺された。「どうせワコには作る才能も情熱もないんだからさ」と、その言葉に引っかかる。ふうくんはワコの事を下に見ているような言動がこれまでもあり、いろんな事が一気に爆発した。言い合いになる2人。これまでお互いがお互いの事を「どうせ」と思うようになって何も言えなくなっていた。お互いを小さく見積もることで一緒にいて安心しあっている2人は、ある意味相性が良かったがそれは4年分の相性だった。ワコは土下座をしながらふうくんに「別れてください」と言った。私の為にふうくんは変わる事は出来ない。ないものねだりをして、イコくんと浮気をしてしまうワコも変わる事は出来なかったのだ。動揺するふうくんは、浮気が続いていたのではないかと問い詰めるが、2人の生活を雑にしてきたことを心底悔やんで欲しかったので、本当のことは絶対に言わなかった。ふうくんは泣いていた。2人の家に居ることはもう出来なくなったので、ネカフェに寝泊まりして、ふうくんが会社に行っている間に新しい家を探し、荷物を片付けに戻る生活をした。しかしタイミングが悪くふうくんが帰ってきてしまう。やり直そうと言ってきたが手を払いのけた。ワコのふうくんへの気持ちはもうなかった。

新しい生活

イコくんとの新しい生活に幸せ溢れるワコ。

新居が決まり引っ越し作業が終わる。これで良かったのだと、こうするしかなかったと前向きに考えた。早速イコくんに連絡してみたが、電話にでない。丁度文化祭の準備をしていたイコくんは携帯を壊してしまい、連絡の手段がなくなってしまうのであった。すれ違う2人だったが、前に話をしていた文化祭に仕方なく行くことにする。高校生と関係を持ってしまっている後ろめたさや、活気のある生徒たちに引け目を感じながらも校内の中を探していると、前から女友達(サカキ)と楽しそうに歩いて来るイコくんの姿が見えた。不安そうに声をかけると、会えた事が嬉しかったのか喜んでくれた。しかし、学校生活のイコくんを目の当たりにすると、自分が32歳のおばさんなことや、堂々と彼女だと言えないことにモヤモヤした。連絡が取れるようになったので、イコくんを家に招いた。彼氏と別れたことも報告して、やっと付き合うことになり結ばれた。ワコは就職も決まり、幸せな日常が続く。ふうくんとしてきた失敗はもうしないと意気み、イコくんと過ごす時間を大事にした。しかし、ワコは新しい会社に馴染むのに必死で、イコくんは映画の撮影を始めた。それから学校の友達と過ごす時間も増え、学校の話をする事が増えていった。少しずつすれ違っていく2人。若さゆえの何気ない一言や、価値観の差は埋められないし、イコくんの居場所はここだけじゃない事にワコは無性に寂しさを感じるのだった。

元彼と再会

土屋くんと街で偶然再会するシーン。

落ち込みながら街中を歩いていると、ふうくんの前に付き合っていた、大好きだった元彼(土屋くん)と再会してしまう。昔とずいぶん雰囲気が変わって身なりもちゃんとしていた。軽い挨拶を交わすと、急に「今からちょっと飲まない?」と誘われる。浮気をされて別れたときは2度と会いたくないくらい彼を憎んだ。しかし今となれば懐かしい顔と、声に安心させられるのだった。居酒屋に入り乾杯する。昔の面影も少し残しつつ、5年経った今。ワコの知っている土屋くんとは違い、イイ男になったように感じた。色んな女の子と遊ぶのも辞めたらしい。昔の話をしたり、仕事の愚痴を聞いて貰い楽しい飲み会に終わる。飲んだ後も何もなく健全な別れ方をした。

すれ違い

過去に数々の女性に酷いことをしてきたことに気づいたと話す土屋くん。

土屋くんに映画のイベントに来ないかと誘われていたので、イコくんを誘ってみたが、映画の撮影があるからと断られてしまった。せっかく誘って貰ったし、イコくんの為に何か収穫があるかと思い、仕方なく1人でそのイベントに行ってみる事にした。
その頃イコくんは、女友達のサカキと映画の撮影をしていた。ふざけながらも良い画を撮ることが出来た。イコくんはサカキのことを友達だと思っていたが、サカキはそうは思っていなかった。サカキは不意に「好き」と漏らしてしまう。しかしイコくんは彼女が居ること、その彼女が文化祭にも来ていたワコだと言うことを話してしまう。サカキは激しく嫉妬をした。ワコの事を悪く言い、もう映画は手伝えないと泣いて帰ってしまった。
ワコはイベントを普通に楽しんでいた。打ち上げまで行き、飲み過ぎてしまったのでタクシーで土屋くんに送って貰った。イベントが楽しかったと盛り上がる2人。今日来る予定だった子が彼氏だったんじゃないかと聞かれ黙り込んでしまった。イコくんが男子高校生である事も知っていた為、当然驚いたリアクションをとられた。恋愛の話をし出す。土屋くんは昔、色んな女の子と遊んでいたが、なぜ今はそれを辞めたのかと尋ねた。土屋くんは元嫁に浮気をされた事が相当キツかったと話す。昔自分がしてきた事の仕返しがきたんだろうと、浮気をされた側の気持ちがようやく分かったみたいだった。ワコは自分がふうくんにした事を思い出しゾッとした。結婚を決めたくらい好きになった人だから、浮気をしない、されない努力してきたつもりだったがダメになったらしい。そこまでしてダメだったなら、「浮気したいと思う人に、一生会わない運が必要だ…」と、ふうくんと別れたことを重ねながら悲しそうな顔をして言った。昔とは違う、今の土屋くんを見て、土屋くんとの出会いが今だったらうまくいってたのかもしれないと、考えても仕方ないことを思ってしまうのだった。

消すことのできない過去

イコくんはワコに対し、自分がそうだったようにまた浮気するんじゃないかと攻められるシーン。

家の手前でタクシーを止め、土屋くんは帰っていった。すると家の下でイコくんが待っていた。土屋くんに送って貰ったのを見られ、怒っている様子だった。イコくんの為に行ったイベントだったが、変な誤解をされてしまう。怒っていないフリをしてイコくんは帰ってしまった。自分としてた様に、また浮気するんじゃないかと不安になるイコくん。サカキに言われた事を思い出し、ワコと付き合っている事に自信をなくし始める。ワコは新しい会社の同僚達と馴染めてきた。初めて飲み会に誘われた。気分が良くなっていたので、帰りにイコくんに電話してみると機嫌が悪い様子。しかし会いに来てくれた。その夜も、次の日も2人はひたすら愛し合うのだった。流石にお腹が空いたのでコンビニに向かう途中、最近様子がおかしかったことについて話してくれた。ワコはイコくんと最初に関係を持った時は、彼氏がいないことを嘘をついていたこと。前科があるからまた同じことをするんじゃないかと言われてしまう。高校生だから子供って言われるのは仕方のないことだが、今のままじゃ結婚することも出来ないイコくんにとっては、他にまた結婚したいと思う男性が見つかるまでの暇つぶしにされてるんじゃないかと不安だったのだ。「浮気するわけない」と言っても当然信じて貰えるわけがなかった。何を言っても嘘にしか聞こえないが、ずっとそばにいて証明し続けると、不安になるようなことはしないとイコくんと約束した。必死になっているワコを見てイコくんは”今”のワコを信じると言ってくれた。

約束

独り身で体調を崩す大変さを身に染みたワコ。

ワコは風邪を引いてしまった。寝込んでいるとイコくんから電話がかかってきた。来週会社の同僚の女の子の送別会があることをイコくんに報告するが、浮気を心配して行って欲しくないと言われてしまった。お世話になった人の送別会だったので行きたかったが、この前イコくんとした約束を守るため行かないと言ってしまう。これまで自分がしてきたことの報いだと思い、我慢して受け入れるしかなかった。風邪がなかなか治らず病院に行くと、インフルエンザと肺炎を併発していると言われ、即入院せざるを得なくなった。入院の手続きの為に、保証人が必要になった。イコくんは未成年だし、ふうくんは呼べるわけがなかった。ふと上着の中から土屋くんの名刺が出てきた。再会したばなのに勝手ながらお願いすることにした。無事退院することができたので、土屋くんにお礼の連絡を入れると退院祝いをしてくれると言う。土屋くんともう一人、この前参加した映画のイベントで知り合った人も来るらしいが、男の人と飲むのはイコくんを不安にしてしまうとは思ったものの、勢いでOKをしてしまった。その日イコくんはおばあちゃんの所に行くと言っていたので、イコくんには黙って行くことにした。

ラストチャンス

土屋くんとの会話を電話越しに聞かれているシーン。

もう一人は仕事で遅れるというので、ワコは土屋くんと先に飲んでいた。退院おめでとうと楽しく話す2人。入院費のことや生活のこと、この先の自分の人生が不安で仕方ないと土屋くんに漏らす。するとタイミング悪くイコくんから当たり障りのない連絡がくる。怪しまれないように直ぐ返事を返す。それを見た土屋くんは、ワコが不安を感じているのは、イコくんのせいでもあるんじゃないかと言う。高校生の彼は責任を持って付き合っているわけじゃないし、別れたいって言われたらすんなり別れるんじゃないかと、痛いところを突いてきた。それに対し、「しょうがない」と、イコくんとは別に遊んで付き合っているわけではなかったが、結婚するという未来までは想像できなかった。土屋くんはワコが入院している時に、弱り切って顔色も悪く、白髪もチラッと出だしてきているワコを見て「この子を支えて、一緒に年取るのいいなと思った」と結婚しないかとプロポーズをした。急だったが昔付き合っていたこともあり、お互いの人間性も把握しているし、良い男になって帰ってきた。なにより土屋くんとの結婚は想像できたのだ。焦っているワコの手を握り、「今日は2人で話したい」と真剣なまなざしを向けてくる。しかし、なんとこの2人の会話をイコくんは聞いているのだった。イコくんからの返事をした後、スマホをポケットに入れる際に、間違えて通話ボタンを押してしまい、何も知らないイコくんは電話に出てしまうのだった。

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