勇者の家庭教師・アバン(ダイの大冒険)の徹底解説まとめ

アバンとは、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の登場人物。15年前に魔王ハドラーを討伐した伝説の勇者である。
ハドラーを倒した後は「勇者の家庭教師」を自称し、自身の素性を隠しながら各地を回り後進の育成に邁進。主人公ダイの師匠となった。弟子たちを救うために自爆呪文を唱えて退場するも、その後もダイや宿敵であるハドラーにとって巨大な存在で在り続け、物語に多大な影響を与えた。
飄々とした人物だが内には強い使命感を秘めており、その知略は大魔王バーンすら警戒した。

心技体の“技”を表す、アバン流刀殺法の基本技。大地斬が威力重視の技であるならこちらは速度重視であり、剣筋にそって衝撃波が放たれるほどの勢いで斬撃を繰り出す。呪文による攻撃や一部の魔物が放つ炎をもある程度切り裂くことが可能で、攻撃のみならず防御の面でも重要な技である。

空裂斬(くうれつざん)

心技体の“心”を表す、アバン流刀殺法の基本技。基本技とはいえ他二つとは比べ物にならないほど難易度が高く、アバンも「ダイが修得するとしても一番最後になるだろう」と考えていた。
攻撃自体は光の闘気(生命エネルギーの形態の一種)を込めた刃で敵を斬るというものだが、ただ剣で斬りつけるのではなく、必中の技である点がポイント。目まぐるしく状況が変わる戦いの中でそれを成功させるには、常に冷静さを保ち、相手の動きを正確に捉え、弱点を見抜き、確実に斬撃が当たる瞬間を予測して行動する心の強さが重要である。光の闘気はその過程で副産物として得られるものを攻撃にも利用しているに過ぎないが、性質上ガス状の魔物やアンデッドなど暗黒の闘気で動く存在には効果が大きい。

アバンストラッシュ

アバンが編み出した最大の必殺技にして、アバン流刀殺法奥義。彼がかつて魔王を討伐した時に使った技でもある。
剣を逆手に持ち、腰を落としながら体をひねり、剣に溜め込んだ闘気を敵に叩きつける。開発したアバン曰く、「大地を斬り、海を斬り、空を斬り、全てを斬るのがアバンストラッシュ」とのこと。
心技体が完成の域に達していないと(つまりは大地斬、海波斬、空裂斬の全てを修得していないと)不完全な技となってしまい、威力は大きく減衰する。物語序盤のダイは空裂斬を修得していなかったため、兄弟子であるヒュンケルに「とんだ紛い物だ」と嘲笑される場面もあった。
半面、心技体が完成した状態で放たれる場合の威力は絶大で、アバンの弟子であるダイも多くの強敵をこの技で倒していった。ダイの父にして世界の守護者たる竜の騎士バランも「力、速さ、闘気をコントロールして三位一体となることで完成する強力な技」だとアバンストラッシュを称賛している。
ちなみに、「ストラッシュ」はストライク(命中する)とスラッシュ(斬る)を合わせた造語である。見栄えが良く、構えも簡単で作中の扱いも派手なため、連載当時は小学生がカサを使ってよく真似をしていたことでも知られる。

アバン流究極奥義無刀陣(あばんりゅうきゅうきょくおうぎむとうじん)

アバンがハドラーとの戦いの中で開眼した奥義。武器を捨て、完全に無防備な状態を曝け出し、敵の攻撃を誘う。その際に必然的に生じる隙を見極め、敵の攻撃を最小限のダメージで受け止めつつ、必殺の一撃を叩き込む。簡単にいうとカウンター戦法だが、極めれば自分と相手の得物を選ばず使用可能。
アバンはこの技にアバンストラッシュを組み合わせることでハドラーに勝利した。

闘気系の技

グランドクルス

十字状の物体に闘気(生命エネルギーの一形態)を収束して放つ技。
もともと闘気は極めて扱いが難しい力で、不用意に使うと全ての闘気を一度に放出して力尽きてしまう可能性がある危険な技。そのためアバンに言わせると「できる限り出力を小さくして放つのがコツ」とのこと。
呪文が使えないヒュンケルに、いざという時の奥の手として伝授したものの、彼はそれを“全力全開で闘気を放出しつつ自分は生き残る”というギリギリのラインを見極めることで絶大な威力と規模を誇る神業へと昇華。「自分にはあんな使い方はできない」とはっきり認識しながらも、バーンパレスの心臓部から脱出するために同様の威力のグランドクルスを放とうとした。

アバンの使用した呪文

マホカトール

退魔の呪文。作中では「破邪呪文」と表記される。
大地に五芒星を描いて結界を張り、その内部の邪気を打ち消し、また外部から邪悪な存在が侵入することを防ぐ。これにより、邪気に精神を犯された者を正気に戻すことができる。
序盤にポップが使用した際は1mほどの結界しか張ることができなかったが、もともと破邪の呪文を得手とするアバンはデルムリン島全体を覆う程の規模でこの呪文を使いこなしていた。

ドラゴラム

巨大な火竜に変身する呪文。作中では「火竜変化呪文」と表記される。
ドラゴンクエストシリーズでもお馴染みの呪文だが、そちらでは一切の操作を受け付けず敵が全滅するか自分が死ぬまで炎を吐き続けるのみとなる。アバンは自我を保ったまま行動していたが、これが本作におけるドラゴラムの仕様かアバン独自の工夫なのかは不明である。

アストロン

一時的に他者の肉体を鋼鉄へと変化させる呪文。作中では「鋼鉄変化呪文」と表記される。
間接も完全に硬化してまったく身動きが取れなくなるため、弱った仲間や非戦闘員を守るためにかける呪文である。扱いとしては「戦えない仲間を守るためのバリア」に近い。どういうわけか声を出すことは可能で、見ること、聞くこと、考えることもできる。
デルムリン島でのハドラーとの戦闘時、自爆呪文メガンテを唱える前にダイたちにこれをかけ、爆発に巻き込まないようにした。その際、それぞれの修行はまだ半ばながらダイとポップに卒業の証である「アバンのしるし」を授けている。

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