俺様ティーチャー(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『俺様ティーチャー』とは椿いづみが2007年から『花とゆめ』で連載を開始した、バトルコメディ漫画である。女番長、黒崎真冬が退学・転校を機に緑ヶ丘学園で普通の女子高生として生活を送ろうとしたのだが、担任であり幼い真冬に喧嘩を教えた佐伯鷹臣と再会する。鷹臣は祖父の物であった緑ヶ丘学園を取り戻すために、現理事長ととある賭けをしていた。不良をバラされたくない真冬は鷹臣に弱みを握られ、風紀部に入り学園の不良たちを正す事に。やがて学園全体を巻き込み、生徒会との全面バトルへと発展していく。

『俺様ティーチャー』の概要

『俺様ティーチャー』とは椿いづみによる『花とゆめ』(白泉社)に2007年15号から2020年5号まで連載されたバトルコメディ漫画である。単行本は全29巻あり、最終巻には特装版としてイラスト集がついた。『花とゆめ』の応募者全員への特典と24巻初回限定版に封入されたもので、計6枚のドラマCDが制作されている。作者の自腹でラバーストラップを作って読者にプレゼントをしたり、最終回目前にネットで読者投票型キャラクターペアコンテストを行ったりとファンサービスも高い。

埼玉の東校女番長として西校に勝利した黒崎真冬は一人取り残されたため警察に捕まり高校を退学。母親の勧めで埼玉を離れ、緑ヶ丘学園に転入することになり、その時母と喧嘩はもうしないと約束する。真冬は約束を胸に元番長であることを隠して普通の女子高生として生きようと決意した。寮が満室で、アパートで独り暮らしを始めることに。しかし、転入前日にコンビニに行き、絡まれていた男を思わず助けてしまう。その男は自分の新しい担任の先生であり、昔自分に喧嘩を教えた幼馴染の佐伯鷹臣だった。弱みを握られてしまった真冬は鷹臣の計画を手伝うはめになる。鷹臣の計画、それは元々祖父のものであった緑ヶ丘学園を取り戻すことだった。そのためには現理事長との賭けに勝たなければいけない。学園の不良を正すため、普通の女子高生と風紀部という二重生活が始まる。やがてその波紋は学園全体に広がっていき、生徒会との全面対決に発展していく。まっすぐで何があっても諦めない真冬の性格と行動力に、一癖も二癖もある仲間や敵が翻弄され、彼らにとって良い方向へと進んでいく。普通の女子高生に憧れを持つ元不良番長を中心とした青春ヒューマンドラマである。

『俺様ティーチャー』のあらすじ・ストーリー

風紀部ができるまで

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普通の女子高生デビューにとても浮かれる真冬

黒崎真冬が女番長として埼玉統一を果たした瞬間、警察が乱入してきた。真冬は部下に置いていかれ、一人取り残されてしまう。東校を退学させられ、母と二度と喧嘩はしないと約束し、緑ヶ丘学園に転入することになった。初めての一人暮らし、初めての不良じゃない友達、普通の女子高生。特に女友達に憧れの強い真冬は今度こそ喧嘩もしないし不良にもならない、普通の女子高生として生きて見せると意気揚々。仲良しの友達を作り、連絡先を交換したり、帰り道一緒に帰ったりと妄想は膨らんでいくばかりだ。
転入前夜、二人組に絡まれている一人の男を発見してしまう。助けようとするが喧嘩をしてはいけない、だが見過ごすわけにはいかないと真冬は葛藤する。だが相手がナイフを取り出した瞬間「喧嘩に刃物使うとは卑怯だと思わねぇのか!」と飛び出していってしまう。助けた男は佐伯鷹臣、真冬の新しい担任の先生だった。不良であること、喧嘩をしたことが周りにバレたくない真冬は鷹臣に弱みとして握られてしまう。

昨日助けた男が担任と知りショックを受けるが、気持ちを入れ替えて真冬は隣の席の子と仲良くなろうとする。だが隣の席にいたのは不良の早坂君だった。早坂は真冬と友達になることを拒否するが、真冬は早坂を友達と認定する。早坂に絡んでいた不良をぶちのめしたり、友達になりたいアピールをするが、早坂は一向に受け付けてくれない。
夜に鷹臣が真冬の部屋に遊びに来た。そこで鷹臣が幼い真冬に喧嘩を教えたお隣さんだったということが判明する。忘れていた幼い頃の記憶が蘇り、真冬は戦慄する。
真冬の事を最初邪見扱いしていた鷹臣だったが、少しずつ真冬と仲良くなりだす。
次の日、不良だが真面目に授業を受ける早坂に、何故ヤンキーだと呼ばれているのだろうと真冬は疑念を抱く。「友達認定はしてくれないが、自分の事をちゃんと女の子扱いもしてくれるしいいやつなのに」と。

早坂が不良7人に襲われているのを知り、真冬は助けていきたいがどうしたらいいのかわからなくなる。その時、鷹臣からウサちゃんまんのお面を受け取り、正体を隠して助太刀へと向かった。華麗に7人を打ちのめし、さっそうと去っていくウサちゃんまんに早坂は憧れを抱くこととなる。裏声を出して戦ったものの、正体がバレていないか不安になるが早坂はまったく気づいておらず、ウサちゃんまんへの憧れを持っているようだった。
鷹臣は早坂にも目をつけ、真冬と早坂を自分が立ち上げる部に無理やり引き入れようとする。必死に逆らって違う部活に入ろうとするが結局鷹臣に捕まってしまう。鷹臣は学園長と賭けをしていて、3年で入部希望者を倍に増やせば給料5年分を得られることを真冬に明かす。そのために学園内にいる不良を殲滅するために風紀部を立ち上げたのだった。

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男装し、夏男となって現れる真冬

風紀部の初めての活動として、二人はまず番長桶川恭太郎を潰すことになる。二人で偵察に行こうとするが、逆に呼び出されてしまう。正体を隠したまま戦えないと思った真冬は桶川に足踏みでモールス信号を送ることで、なんとかその場を収め、再戦の約束を取り付ける(以降桶川の中で真冬をモールスと呼ぶようになる)。再びウサちゃんまんとしてがんばればいいと思っていたのだが、なんとウサちゃんまんのお面が割れてしまう。鷹臣と打開策を考えるが、真冬が取った行動は男装だった。夏男として番長と対峙し、一発KOで倒してしまった。「今から俺がトップだ、俺がルールを決める。守るもんは二つだ。授業に真面目に出ろ、一般人とケンカすんな、以上。文句ある奴は出てこい!!」夏男がそう宣言すると不良グループは解散した。

鳩を拾ったことからスノウとしてイチゴラブと伝書鳩文通をしている真冬。そのラブリーすぎて妄想が酷い文面に鷹臣から心の中でツッコミをされつつ、桶川が4日間の停学処分になったことを聞く。
その後、街へ遊びに出かけた真冬は桶川と遭遇してしまう。何故か一緒に映画を見たり、ゲームセンターへ行き絆を深めていく二人。去り際に桶川は番長不在の今はとても危険な状態だと忠告していく。そしてお互い正体を知らないが、実はイチゴラブは桶川の事だった。

桶川戦であまり活躍できなかった早坂はウサちゃんまんの捜索を始める。早坂と仲良くなりたい真冬は正体を明かそうとするが鷹臣に止められてしまう。しかし、真冬の鞄の中にウサちゃんまんのお面を発見した早川は真冬をウサちゃんまんだと認識し、尊敬のまなざしを向けだす。この時になって初めて真冬は尊敬されたいのではなく、早川と対等な友達になりたいのだと思い知る。なので自分がウサちゃんまんであることを全否定し、早川を納得させる。早川の態度はいつも通りになったが真冬はそれでいいのだと満足する。

休みを利用して地元に帰る真冬。だが西校番長桜田の罠に引っかかり捕まって監禁されてしまう。するとそこにはかつての子分であり現東校の番長、寒川と先輩でありナンバー2の舞苑も捕まっていた。なんとか脱出し、西校と東校の戦いがあると聞き助太刀しようとする真冬だが断られてしまう。寂しいが成長してるんだなという気持ちで彼らの戦いを見守り、元仲間との誤解や仲たがいも解決し真冬は緑ヶ丘学園へと帰っていく。

緑ヶ丘学園で桶川からゆるキャラのストラップをもらったりと、元番長は真冬に好意的だった。そして鷹臣が自分のアパートのお隣だと今更知った真冬は、鷹臣に関する記憶に不鮮明な部分があることに気づく。
そこに緑ヶ丘学園理事長の息子であり、生徒会長の華房雅が登場する。彼は超美形で目があったものを虜にする眼力の持ち主だった。ここから生徒会と本格的に風紀部が戦う事になる。
生徒会長華房雅は活動内容が似ているからどちらか一つにするという表向きな理由を挙げ、力ずくで学園のトラブルを解決する自称正義の用心棒部に風紀部を潰してもらう作戦に。いつでも迎撃可能なように真冬は放課後を夏男の姿で過ごし、情報収集を始める。用心棒部は真冬一人ならなんとか迎え撃てるが、問題は早坂だ。用心棒部は闇討ちが得意と聞き、早坂を鍛えることに。一週間後、用心棒部は真冬を監禁し、早坂をボコボコに。命がけのダイブで脱出した真冬は早坂が真冬を人質に取られたと知って手が出せないと知り、ブチキレる。二人で用心棒部を倒し、撃破。早坂は真冬を女の子として心配してくれて、二人の仲は着実に深まっていく。

とうとう生徒会から初の刺客が放たれる。その名は由井忍。自称華房雅の忍者で、会長へのあこがれから仕えているという。ウサちゃんまんと決闘するも撃退され、忍はスパイとして風紀部に潜り込んできた。忍は風紀部に部室もちゃんとした活動内容もないことを知り、部室を獲得するために真冬を巻き込んで行動を開始。すると緑ヶ丘学園にまつわる不可思議な点がいくつも明らかになっていく。そこで真冬は鷹臣に聞かされていた理事長の賭けの話はおかしいと気づいてしまう。
鷹臣に問いただす真冬だが、はぐらかされ「もう必要ない」と言われてしまう。その言葉に真冬は「本当は普通の女子高生として過ごしたかった」と思わず言ってしまう。次の日鷹臣に退部届を渡され、真冬にとって自分は邪魔だと思った早坂にも避けられることに。ショックを受ける真冬だが、どうせなら女子高生として楽しもうとクラスメイトの女子を遊びに誘い、今まで体験したことのない女子高生の放課後を過ごすことに。楽しいはずなのに、真冬の脳裏には早坂や桶川のことが浮かんで離れない。その時真冬は鷹臣に巻き込まれたからいるのではなく、自分で選んで早坂や鷹臣と一緒にいるのだと気づく。鬼ごっこに勝利したら全てを話すと鷹臣に言われ、真冬は全力で挑み、奇跡的に勝利した。鷹臣が理事長と賭けをしてでも取り返したかったもの、それは鷹臣の祖父がかつて理事長をしていた緑ヶ丘学園だったのだ。華房雅の父親であり、現理事長に土地と権利をだまし取られ、鷹臣のおかげで学校の経営権だけは取り返せたということを知り、真冬は鷹臣が不良をやめて教師を目指した本当の理由をも知ったのだった。

鷹臣の本当の賭けの内容もわかり、学校の評判を回復させるという風紀部の活動内容も定まった。何もかも順風満帆に思えたのだが、風紀部の前に期末テストが立ちはだかる。何とか無事赤点を回避し、夏休みへと突入していく。久々に埼玉へ帰郷した真冬はたくさんの人に会い思い出を作っていく。

新学期に突入し、生徒会役員が収集される。どうやら生徒会役員が本格的に動き出すようだった。
一方、鷹臣と真冬が下の名前で呼び合っていることを聞いてしまった早坂と桶川は二人の関係を勘違いしてしまう。しかたなく早坂に鷹臣の賭けの本当の理由を話し、早坂の誤解は解けるが桶川の誤解は解けぬままだった。真冬を女の子として意識しだした桶川はショックを受けた。
そんな時、部下の後藤から番長の座を狙って緑ヶ丘学園の不良が動き出していると情報を得る。
全貌を知った早坂は生徒会が動き出したという情報を掴み、夏男と連絡を取ろうとするが、忍がいるため真冬は中々変装ができない。そんな中、鷹臣の努力が実を結び、緑ヶ丘学園の文化祭が復活した。真冬は何か起こらないか夏男に変装し、風紀部として放課後の見回りを開始する。すると「午後5時の神隠し」という5時に一人で廊下にいた生徒が30分行方不明になり、戻ってきたときにはその間の記憶をなくしているという事件が起こる。

激突!生徒会編

『午後5時の神隠し』の正体は男だらけのメイド喫茶の予行練習だった。夏男は彼らになんとか事件を起こさないよう説得し鎮静化させる。実は筋肉メイド達に予行練習を行うよう提案したのは生徒会の高坂だった。高坂は風紀部の目を校内に向けさせ、その間桶川の元部下であった河内に近隣の不良高校黄山に喧嘩を売るよう指示し、文化祭で木山と緑ヶ丘の不良に乱闘を起こさせるのが目的だったのだ。
計画に気づいた桶川は校門を封鎖、真冬も一般生徒やお客様に騒動が気づかれないように企画を装って不良を撃破していく。
文化祭は無事終わり、夏男が真冬であることが桶川にバレてしまう。その時、河内が不良を引き連れて決闘を挑んできた。桶川は真冬を投げ飛ばしたことによって桶川は番長に戻り、「これは俺の戦いだ」と言って一人で行ってしまう。
一人でヤンキーを次々倒し、河内と桶川のタイマンになる。河内は桶川が番長の座を引きずり降ろされてからの姿を見ていられなくなった。桶川を理想としていた河内は番長としての桶川が見られないのであれば、粉々に潰してしまおうと高坂の計画に従ったのだ。河内は桶川とお互いの気持ちをぶつけあい、最後はノックアウトされ、見事桶川は番長として返り咲いたのだった。

生徒会第2の刺客、北条若菜。彼女は生徒会の監査で、毎年行われる部活動を精査し、各部の存続を判断している。風紀部の存続のため、真冬は監査委員の持つ許可印を奪って無理やりハンコを押す作戦に出る。しかし、北条は常に竹刀を持っており、部活動を続けたい荒くれ者を次々と撃破していく凄腕だった。
忍と北条は中学時代から華房雅のお目付け役であり、北条は忍に恋心を抱いていた。しかし鈍い忍がそのことに気づくはずもなく許可印強奪作戦を中心に物語は進んでいく。
結局ウサちゃんまんまで出動する大騒ぎになるが、早坂がコツコツと書いてくれていた活動内容の申請が通り、正規の方法で風紀部の活動は監査を通り抜けた。
その後クリスマスイブに早坂とウサちゃんまんでデートして、早坂の少し寂しい子供時代が垣間見える。また大晦日は帰郷した真冬だったが、両親がハワイ旅行、風紀部のメンバーとは連絡が取れず寒川と舞苑と鍋をつつくことになった。

生徒会からの3人目の刺客、綾部麗人。彼は他のメンバーと異なり、華房雅に弱みを握られ、半強制的に生徒会に入れられたため浮いていた。常にギターケースを背負っていて、真冬の強さを見抜きタイマンを仕掛けてくる。不良のたまり場であった旧校舎で一騎打ちをし、真冬は完膚なきまでに叩きのめされてしまう。今まで負け知らずだった真冬は綾部に恐怖を抱くようになってしまうが、早坂達に自分が喧嘩ができることを秘密にしているので綾部のことを相談できない。しかし、鷹臣の叱咤で戦う気持ちを取り戻し、真冬は再び立ち向かっていく。
綾部に勝つにはどうすべきか、真冬は綾部を観察することにした。綾部は元々世話焼きの性格もあって、真冬の行動にどんどん振り回されて次第に仲良くなっていく。
再び真冬は綾部に決闘を申し込み、綾部の強さが汚れた場所を綺麗にしようとする馬鹿力によるものだと知る。あたりを綺麗にしつくすまで掃除モードは止まらず、汚かった旧校舎はピカピカに。背負っているギターケースの中に入っていたのは藤島さんと名付けた箒だったのだ。
その後真冬は綾部の実家に行き、綾部の抱える問題を解決し友情を深めていった。そして綾部は生徒会と風紀部の中立的な立場に立つと言うようになる。

卒業を目の前にして次の追試試験を受けなければ留年の危機に直面していた桶川。
桶川の追試試験を阻止しようとする河内と受けさせたい後藤の戦いが始まり、風紀部も巻き込まれていく。
結局桶川は追試試験に現れず、留年が決定となった。

真冬達も2年生へ無事進学し、風紀部に新入部員が入ってくる。女の子大好きで、気遣いとトーク術で女の子のハートを次々と奪う渋谷亜希は埼玉東校出身で、真冬の正体を知る人物だった。女性とのトラブルが多く、真冬に守ってもらおうと思って風紀部の門を叩いたのだった。
渋谷亜希の歓迎会を開くが、亜希のトーク術や振る舞いで逆に自分たちが気を遣われている事に気づく風紀部メンバー。そして正体がバラされたくない真冬は渋谷亜希の言いなりになっていると、鷹臣が嫉妬し始めたのだった。

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女子クラをまとめる野々口歌音。かわいらしい見た目だが口はかなりキツイ。

生徒会の第4の刺客は男嫌いの野々口歌音。生徒会長華房雅が歌音のために作った女子だけのクラスのリーダー的存在で、その集団は天使の行進と呼ばれていた。だが、最近女クラの生徒が不良高校黄山の生徒に絡まれるという噂を風紀部は耳にする。
文化祭の仕返しだと言われているが、事情はよくわからず。真冬は夏男に紛争し、渋谷と調査を開始する。調査の結果、絡まれているという噂は風紀部を呼び寄せるための罠だったが、本当に黄山の不良に女子クラが絡まれる事件が勃発し、歌音がボコボコにしてしまう。
渋谷が夏男のために借りてくれた男服を返すため寮に行くと、その服は寮長の綾部のものだとわかる。綾部は夏男を見て真冬をすぐに気づいてしまった。

夏男とウサちゃんまんの正体を探るべく、歌音は茶道部へ招待状を送ってくる。しかし、夏男とウサちゃんまんの正体は真冬であり、分身することはできない。すると夏男とウサちゃんまんの正体が真冬であると気づいた渋谷を鷹臣は無理やりウサちゃんまんに仕立て上げ、真冬と二人歌音の元へと送り込むのだった。茶道中、お湯がかかりそうになった歌音は夏男に助けられときめいてしまう。歌音は小学校の時の男子の言動によって男に対するトラウマが芽生え、華房がトラウマを和らげてくれたのだった。王子様に憧れる歌音は夏男に好意を抱き、名前を聞いてくる。

黄山の不良生徒に攫われた歌音を助けるため風紀部が立ち上がる。桶川も風紀部に入部届を出し、これなら助けに行くのに文句はないだろうと言って参戦する。助っ人として綾部にも入ってもらい、一同は黄山へと殴り込みに行くのだった。

黄山高校に潜入する5人。黄山の不良をかわしつつ、真冬は黄山のトップ野上の元へたどり着く。野上の喧嘩は武術から来たもので、不良の喧嘩とはまた違う強さに真冬は苦戦するが見事勝利する。
野上が歌音を攫った理由は、歌音が流した黄山の噂を知り、他の黄山の不良に報復されないように捕まえるという芝居だったのだ。野上は歌音が男嫌いを作った原因の張本人で、そのことをずっと後悔していたと謝罪。歌音はそれを許し、騒動は収まったのだった。

結婚式帰りの酔っぱらった鷹臣に連れられて、真冬は地元巡りをすることになる。鷹臣は華房雅はピーターパンで、生徒会の事をネバーランドだと言う。何かしら問題を抱える子供を集め、生徒会として自分の元へ置いている華房雅の真意とは一体何なのか。

その後、期末テストの平均点が目標より上だったご褒美に修学旅行が復活した。真冬達がいない間、緑ヶ丘のことは任せておけという番長の言葉に安心する真冬。
修学旅行に青春へのときめきが止まらない真冬達。だが私立の高校だからか、シングルかツインの部屋ばかりで、真冬は独りぼっちだった。一人寂しくなって早坂の部屋へ行こうとするが埼玉の西校の番長桜田を見かけてしまう。
修学旅行で交流を深めていく真冬と早坂と忍。スパイとして潜り込んだはずの忍の真意はどちらに揺れているのだろうか。

生徒会から第5の刺客、雪岡小鞠が渋谷亜希に近づいてきた。渋谷は昔から気遣いが上手で、相手の表情を見ただけで何がいいたいのか察する能力に長けていた。小鞠のこんなにもはっきりと言いたいことが見えるのは初めてだと困惑しつつも、生徒会からの刺客だからと警戒する。小鞠を観察していると、彼女が何も言わなくても皆彼女の思うままに自然と行動させられていることに気づく。だが渋谷はそうはいかず、直接言ってくださいと言われてしまい、小鞠はとうとう方言が恥ずかしくて実際に口を開くのが苦手なのだと告白する。渋谷が「先輩の声、もっと聞きたい」といい、二人の距離は近づいていくことになる。
突然桶川が風紀部をやめると言い出す。そして続けて他のメンバーも退部していく。どうやら皆脅迫されているらしく、真冬も夏男とウサちゃんまんの変装セットを隠され、お前の正体を知っているという手紙を受け取る。
この事態に鷹臣は絶対に風紀部を潰すなと真冬に言い、精神的に居場所がなくなるやつがいるからと言葉を付け足したのだった。
実は今回の事を仕組んだのは忍だった。しかし、「風紀部には忍がいるしな」という言葉を盗み聞きした忍は「雅様……お腹が痛いです」と言い、ようやく風紀部のメンバーと一緒にいると楽しい、風紀部が大事だという自分の気持ちに気づいたのだった。

風紀部のメンバーの情報を得ていく忍。そうこうするうちに風紀部が忍の中でとても大事なものとなっていく。そのことに気づかない忍に北条や真冬が本音を言えと詰め寄り、早坂が自分の行動を他人に押し付けるなと怒る。
雅の命令通りに行動してきたつもりだった忍に、「雅は最初から忍の事を友達だと思っていたよ」と言われ自分の思った通りに動くことを決意する。

生徒会との対決は一時休戦となり、夏休みに入った。海に肝試しにと、真冬達は楽しい夏休みを過ごし新学期を迎える。
すると生徒会からの第6の刺客、百地瑠奈が風紀部に近づいてくる。催眠術を使い、真冬の記憶を暴こうとするが平凡すぎてがっかりする。それでも早坂の記憶を垣間見て、緑ヶ丘学園での楽しい記憶を全て塗りつぶしてしまう。

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記憶を失った早坂に誰だと言われショックを受ける真冬と忍に対し、アホかと怒る鷹臣

記憶が中学生まで退行してしまった早坂は実家に帰り引きこもってしまう。
心配した真冬と忍は鷹臣に連れられて、超豪華な早坂の実家に行くことに。早坂は冷たく、二人のことを覚えていなかった。
父親と話をした鷹臣は早坂が鈍すぎるとは思いませんか?と聞かれ、特別な何かを拒絶するためにおそらく目には映るが脳が拒否しているのだと告げられる。

香ちゃんとして女の子の格好で小さい頃育てられた早坂。早坂の母親は娘を連れて遊びに来ていた香一の姉のことを愛人、その娘たちを隠し子だと勘違いした。
泣いてもだれも助けに来てくれない、そんなトラウマで心を閉ざしていた早坂を真冬が命がけで迎えに行く。自分には仲間がいる、その思いが記憶の封印を解き、雨が降りしきる中ようやく早坂は記憶を取り戻すのだった。
真冬に付き添われ、過去の記憶と向き合う覚悟をする早坂。だが父から告げられたのは昼ドラ大好きで思い込みが少々激しい、天真爛漫な母の姿だった。父が本当に母を愛していたのを知り、早坂の心のわだかまりが解けていく。そしてすべてを思い出したのと同時に、自分が香ちゃんとして女の子の格好をしていた時に、一緒に遊んだことがあるお姉さんが瑠奈であることを思い出す。学校へ戻り、再び催眠にかかったフリをして瑠奈を捕まえる早坂。瑠奈は幼い頃貧乏でたまたま早坂の庭に迷い込んだときに一緒に遊んだのだと話す。その時早坂がうらやましくて、かわいそうな香ちゃんと催眠をかけたのだった。

真冬の部屋で、ウサちゃんまんにあげたマフラーを見つけもしかして真冬=ウサちゃんまんなのではとドキドキする早坂。そんな時に、生徒会メンバーを攻撃するウサちゃんまんの偽物が現れる。当然偽物だとわかっている真冬は偽ウサちゃんまんを追い詰めるが一筋縄でいかずすぐに逃げられてしまう。そして偽ウサちゃんまんに自分の正体を言い当てられたら盗ったものを返してあげると言われてしまう。

偽ウサちゃんまんの正体は華房雅と協力を頼まれた河内だった。正体を突き詰めた真冬に雅はあっさりと認めた。そして過去この学校をやめていく生徒が絶えなかったのは自分の父親や教師のせいだったと話し出す。大人になるには危うすぎる問題を抱える生徒を守るために雅は生徒会長となり、守ってきたのだった。だが、風紀部と関わることによって生徒会メンバーが徐々に変わりつつあることに気づいた雅は、手の中から子供達を解き放つためにかくれんぼを始める。真冬と河内が協力し、ヒントを出して隠れてしまったピーターパンを探すため、生徒会メンバーは協力して探し当てる。これで安心して卒業ができると思った雅なのであった。

卒業式を迎え、桶川に鷹臣と真冬の関係の誤解が解ける。そして第2ボタンを雅と桶川は真冬へと渡すと無事卒業していった。

表舞台から消えた鷹臣編

真冬達は3年生になり、華房雅の妹藤子が1年生として入学してきた。彼女は父親である理事長の味方をし、鷹臣を陥れて教師を辞任させる。俺のいない間に緑ヶ丘学園を守ってくれと真冬に言い残し、鷹臣は姿を消してしまう。いなくなった鷹臣の代わりに、真木という生徒の名前を覚えられない先生が風紀部の顧問となり、風紀部は慌ただしくなる。真木は真冬の名前だけを覚える事が出来、今まで可愛がっていたように見えた生徒の名前を聞いても知らないと言う。その様子に真冬は真木を警戒しだす。
華房雅に鷹臣に学校であったことを手紙にして送ったらどうかと助言してもらい、この日から真冬は鷹臣のポストにせっせと手紙を投函しだす。その頃、黄山で緑ヶ丘学園の生徒が何十人も殴り飛ばしているという噂を一般女子たちの間で噂されていることを知り、わざと情報が流されていると感づいた真冬達は黄山へと乗り込む。黄山のトップ野上の隣にいたのは、覆面を被った犬塚と名乗る男だった。犬塚に適当にあしらわれ、真冬達は退散することに。

鷹臣と繋がり、動いていた忍は黄山で緑ヶ丘学園の制服を着た真木と出くわす。おっとりした見た目と違い、真木は強く忍はなんとか退散した。忍の報告を聞きながら、鷹臣は真冬からの手紙の束を一つ一つ読みながら真冬の事を心配していた。
その後、どんなに大事にしている生徒でも名前を覚えられない。そんな真木が真冬と華房藤子の名前だけを覚えられることへの異常に気付き、真冬は思わず彼の手を払いのけるが捕まってしまい、連れ去られてしまう。

真木に捕らわれてしまった真冬はとても豪華な部屋で盛大に甘やかされていた。そして真木の正体が藤子の使用人であることを知り、真木が留守の間真冬は藤子から過去の話を聞きだすことに。真木にはとうこという妹がいて、彼女が危篤状態だった時に不良との抗争に巻き込まれ死に際に間に合うことができなかったという。それ以来真木は鷹臣と不良を恨み、とうこと重なる藤子を可愛がり続けていた。だが藤子は真木への恋心を自覚し、とうこにはなれないと気づいてしまった。
藤子は雅と離れ離れに暮らしていた。いつか独りぼっちの自分を兄が迎えに来てくれると信じていたのだが、兄と母が父と鷹臣の賭けで父が成功したら離婚するという賭けを雅が切りだしている話を聞いてしまう。ショックを受けた藤子は離婚してほしくないと全力で鷹臣を潰すことを決意。
真木と藤子の過去を知ってしまった真冬はどうすべきか考えたのち、日記を机の上に置いて隠れる事にした。それを見つけた真木が日記帳を覗こうとしている所へ現れお兄ちゃんなんて嫌いとショックを与え、真冬はその隙に屋敷を抜け出し学校へと向かった。

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言い合う早坂と歌音に喜びを隠せない夏男(真冬)

真冬にとって最後の文化祭が始まっていた。真冬は夏男に変装し文化祭を巡回することに。真冬のクラスは一年生の女子が緑ヶ丘学園に入学し、生徒会長の華房雅と協力し番長の桶川を倒し緑ヶ丘学園を再生していくという劇をやっていた。
一方その頃、真木が全力で緑ヶ丘学園の文化祭を潰そうと荒くれ共をけしかけるとわかっている鷹臣は桶川や寒川など部外者ばかりを呼び寄せ、万が一事件になっても学校の不祥事にならない面子に犬塚のマスクを渡し、待ち構えていた(犬塚の正体は鷹臣だったのだ)。

文化祭最終日、ガラの悪いやつらが演劇の舞台に陣取っていた。渋谷は機転を利かせ、演劇が機材のトラブルで中止になったということにして集まりかけていたお客さんに伝えることに。中では真冬と早坂が戦っていた。最初は数の多さから余裕を見せていた集団だったが、段々時間がないと焦り始める。やつらの狙いは一体何なんだと気づいた真冬を真木が蹴り飛ばした。真木は夏男=真冬だと気づいていないようで、彼の目的は妹の元へ向かいたいのに乱闘に巻き込まれて行けない、あの時の再演だった。その屈辱を鷹臣に味合わせたかったのだ。鷹臣を呼び出し、ここに来る前に鷹臣の祖父の病院へ行ってきたと話す真木。その時、病院から祖父の病院から電話がかかってくる。だが鷹臣は最後の姿を見られなかったからって、俺とじいさんの思い出が消えるわけじゃないだろうと言い、鷹臣と真木は思いっきり殴り合いを始めるのだった。

鷹臣との殴り合いを終えた真木は妹の顔を思い出し、集めた不良共を帰らせた。これにて一件落着と思えたが、華房藤子が全生徒の前での最後の挨拶に緑ヶ丘学園閉校を匂わせる発言をし、最後の攻撃を仕掛けてくる。しかし、その攻撃を予想していたは華房雅と雅の行動に気づいた真冬のクラスメイトによってそれは演劇の演出だと思わせ、最後は大きな拍手で迎えられ、藤子の計画は打ち砕かれた。

泣きながら去っていく藤子を追いかける真冬と雅。その時真冬は雅がピーターパンであることを思い出す。事件を先延ばしにして少しでも長く子供でいさせようとする。つまり、雅にとって両親の離婚はどうでもいいが、藤子のことは大切に思っているのではないかと真冬が言うと藤子は雅に泣きながら抱きついたのだった。
最後の演出により緑ヶ丘学園の文化祭は大々的に新聞に載り、賭けは鷹臣の勝ちとなる。鷹臣の祖父も無事で、ようやくその手に緑ヶ丘学園を取り戻させることができ、鷹臣は真冬が卒業すると同時に教師を完全にやめることを決意する。
真冬は鷹臣に「真木から何故自分を妹として守ろうとしたのか」と聞くと、幼い頃夏祭りで真冬と真木は出会っていて、その後不良との抗争の中一人立ちすくむ幼い真冬を見て妹と重ね合わせていたと答える。
そして、鷹臣が高校生だった頃の記憶が何故真冬の中から消えていたのかが判明する。それは学園を取り戻すため自分の前から消えた鷹臣にショックを受け、自分で記憶を封じこめたせいだった。

無事卒業式を迎えた真冬達。第2ボタンのイベントも終え、それぞれ無事大学へと進学することに。真木は教師をやめ、藤子に仕える身に戻った。そして藤子は雅の右腕になるべく将来を見据えていた。
鷹臣は教師をやめ、経営者としての道を進むと言う。鷹臣はついてくるか?と真冬に手を差し出し、真冬はあの時自分が一番ほしかったのはこの言葉だったんだと気づかされる。そして真冬は鷹臣の手を取り大学卒業後、鷹臣の会社に早坂と2人で就職したのだった。

『俺様ティーチャー』の登場人物・キャラクター

主要人物

黒崎真冬(くろさき まふゆ)

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CV:喜多村英梨
12月21日生まれ、O型。身長155cm、一人っ子。埼玉東校を退学後、緑ヶ丘学園に転入した。
大きくぱっちりとした目にコロコロと変わる表情と素直さから、華房藤子からポチと呼ばれることも。友達やお嬢様に憧れが強く、テンションが上がりすぎて言動がおかしくなることもよくあり、その場合周りにドン引きされてしまう。
埼玉統一を果たした元女番長。明るくどこまでもまっすくな性格に皆彼女に惹きつけられる。普通の女子高生ライフに憧れて、転入先では女番長であることを隠していたが、担任でありお隣さんの鷹臣に弱みを握られ風紀部として学園の不良とのバトルに巻き込まれていく。
幼い頃、鷹臣の周りをチョロチョロと動き回り、うっとうしがられながらも遊んでもらっていた。そしてこの時喧嘩の仕方も教えられた。しかし、真冬の中では高校生の鷹臣と一緒に過ごした時間に多々空白がある。これは、大事な鷹臣が祖父のために緑ヶ丘学園を取り戻そうと真冬の前からいなくなったショックを忘れようとして、一緒にいた記憶そのものも封印したからである。高校を卒業する時に、ようやく鷹臣から一緒に来るか?と手を差し伸べられ、あの時ほしかったのはこれだったんだと真冬は喜んで手を掴むのだった。
表立って喧嘩ができないため、ウサちゃんまんや夏男といった仮の姿も持つ。1年前に溺れていたハトのジョセフィーヌ(桶川はとり吉と呼んでいる)を助けたことから“イチゴラブ”(桶川恭太郎)と文通しているが、お互いの正体は知らない。真冬のペンネームは“スノウ”で文通は卒業後も続いている。

佐伯鷹臣(さえき たかおみ)

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