トリニティセブン 7人の魔書使い(Trinity Seven)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『トリニティセブン 7人の魔書使い』とは、原作サイトウケイジ、作画奈央晃徳による漫画作品。2014年にTVアニメ、2017年と2019年には劇場版アニメが製作された。
黒い太陽が引き起こした崩壊現象により、主人公春日アラタの日常は唐突な終焉を迎える。途方に暮れるアラタの前に浅見リリスという少女が現れ、彼を王立ビブリア学園へといざなう。ここで魔法を学びながら崩壊現象の謎を解き明かし、幼馴染の聖や失った日常を取り戻すことを決意するアラタ。そんな彼に、学園長は学園最強と呼ばれる7人の少女を紹介する。

倉田 ユイ(くらた ユイ)

CV:村川梨衣
14歳、身長:147cm(「夢の世界」のユイは154cm)。「トリニティセブン」の1人。専門術式は重唱術。「書庫」は強欲(で、「テーマ」は友情。魔道書は「アレイストの魔譜」を所持している。秘奥義は夢幻限界。通称は「枢機魔公」。
長い間、夢の世界で過ごしていた魔道士の少女。学園長に次ぐ枢機クラスの魔力を持っており、それを抑制するために地下迷宮で眠っていた。現実の世界と「夢の世界」とで姿が異なり、前者は小柄で胸の発育が良い体形で、後者は前者より背丈が大きく大人びている。夢の世界のユイは彼女自身の「理想の姿」であるという。

アラタに積極的に抱きついたり頬にキスをするなど、作中に登場する女性では一番素直な好意を示しており、恋敵であるアリンには「ユイは愛人でいい」とまで言い切っている。
トリニティセブンの中では天才児であり、無尽蔵の魔力を夢の世界で作り続けることで何とか安定する。音を介して空間を支配・形成することで、相手を夢と現の狭間に誘い込む両目の邪眼「幻十字の邪眼(ファントムクロス・アイ)」との組み合わせによって、絶大な力を発揮する。

リーゼロッテ=シャルロック

(C)サトウケンジ・奈央晃徳/KADOKAWA富士見書房/トリニティセブン製作委員会

CV:東山奈央
17歳、身長:155cm。「トリニティセブン」の1人。専門術式は数秘術。「書庫」は怠惰で、「テーマ」は停滞。魔導書は「X=arkhē(エクス=アルク)」を所持している。
秘奥義は時空裂界。通称は「無限魔人」。
セリナの双子の姉で、元王立図書館検閲官次席の少女。元福音探求会のメンバーでもある。自ら魔王候補となってアジト(永劫図書館)から「崩壊現象」を引き起こし、「トリニティセブン」全員の魔力を奪おうとした。魔道極法(ラスト・クレスト)で作り上げた時空裂界での戦いでは、攻勢に出るも、自分の行動を予測されて真言術を撃ち込まれて敗北する。アラタたちに敗れた後は魔道極法を使用した代償として、「超高速の世界」に居残ることとなる。
ルーグとの戦いでは、妹の肉体を借りる形で(精神体のみ)現実世界に戻り、トリニティセブンとして復帰する。

セリナ=シャルロック

(C)サトウケンジ・奈央晃徳/KADOKAWA富士見書房/トリニティセブン製作委員会

CV:洲崎綾
17歳、身長:155cm。専門術式は姉と同じ数秘術。「書庫」は怠惰で、テーマは束縛。魔道書は「アルキタスの複写本」を所持している。
リーゼロッテの双子の妹で、カチューシャの代わりに眼鏡とツインテールがトレードマークの少女。新聞部に所属しており、カメラを片手にスクープを求めて取材活動に余念がない。姉と共に勤勉に励んだため、成績は優秀。物語開始時点では、魔道書を持たない魔道士見習いだった。

学園長(本名不詳)

CV:三木眞一郎
年齢不明(外見年齢は30歳)、身長:184cm。王立ビブリア学園の学園長を務めるマスター・ビブリア。専門術式は言霊術。「書庫」は憤怒で、「テーマ」は調和。長身で、後ろにまとめた銀色の長髪に銀縁メガネがトレードマーク。魔道書は「王の門」を所持しており、高位の魔道士でも長く見すぎると発狂するほどの魔道書である。
黒いスーツに襟元を開けたYシャツを着ており、魔力は世界トップクラスで、魔道を極めし「大魔公(パラディン)」の1人。世界で5番以内に入る強さである。崩壊した学園校舎を一人で修復し、口を動かすだけですべての魔術を使用できるが、アラタと同じくスケベな性格を持っている。

『トリニティセブン 7人の魔書使い』の用語

トリニティセブン

地上世界において各書庫にある「秘奥義(ロスト・テクニカ)」を習得した7人に与えられる称号。
リリス、アリン、レヴィ、ユイ、ミラ、アキオ、リーゼの7人が該当する。
現在は全員が王立ビブリア学園に在籍している。同時期に同じ書庫のトリニティセブンは二人以上存在することはありえない。

崩壊現象

特定の地域・範囲が重力震動や磁場発生により大破壊を引き起こす現象。一度でも引き起こすと廃墟となり、生命をも消滅する。

書庫(アーカイブ)

傲慢(スペルビア)・嫉妬(インウィディア)・憤怒(イラ)・怠惰(アケディア)・強欲(アワリティア)・暴食(グラ)・色欲(ルクスリア)の、7つの大罪が元にした魔道上の分類。生命を持つ肉体では到達できないため、魔道士たちは精神をその階層まで飛ばすことで「書庫」に接続する。
魔道士の研究で必須となる魔道の「テーマ」は、この7種類のどこかに属している。書庫および後述のテーマは、基本的に本人から一番遠いものを選択する。

テーマ

魔導士が研究を進めていくにあたり、その題材となるもの。現実の学問における学科や研究テーマに近いものである。魔導士への道はまず自身のテーマを探すことから始まり、これを研究し、成果をまとめ、実行に移すことで、ようやく魔法という形で扱うことができるようになる。以下がその一覧である。

傲慢(スペルビア)

真実(ヴァラム)
総括(シンセンス)
審判(アルビテル)
正義(ユースティティア)
支配(インペル)
愛情(カリタス)
使命(ミッショニス)
理念(イデア)
善良(ベニニタス)
高貴(レギウス)

嫉妬(インウィディア)

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