魔法使い・ポップ(ダイの大冒険)の徹底解説まとめ

ポップとは、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の登場人物である。勇者アバンの弟子の一人で、主人公のダイの直近の兄弟子に当たる魔法使いの少年。
臆病で見栄っ張りな性格で、物語の序盤では強敵を前にひたすら逃げ惑い、ダイを見捨てようとしたことさえあった。しかし多くの人に諭され、導かれ、正義と友情のために勇気を振り絞るようになっていく。
冒険の中で実力と人格双方の面で飛躍し、ダイの親友にして最大の理解者、一行の頼れる切れ者、敵にとっては誰より先に始末すべき存在へと成長していった。

退魔の呪文。作中では「破邪呪文」と表記される。
大地に五芒星を描いて結界を張り、その内部の邪気を打ち消し、また外部から邪悪な存在が侵入することを防ぐ。これにより、邪気に精神を犯された者を正気に戻すことができる。
序盤にポップが使用した際は1mほどの結界しか張ることができなかったが、アバンはデルムリン島全体を覆う程の規模でこの呪文を使いこなしていた。

ラナリオン

天候を操る「ラナ」系呪文の一種。周囲に雨雲を呼ぶことができる。魔法の通じない鎧に身を包むヒュンケルと戦う際、「いくら魔法が通じなくても、金属製の鎧である以上雷撃は効果があるはずだ」と睨んだポップが、魔法力の足らないダイに雷撃呪文を唱えさせるために使用した。
ポップの読みは的中し、ヒュンケルにダメージを与えることには成功したものの、彼は驚くべきタフネスを発揮してそれに耐え抜く。当時のポップはまだ魔法使いとして「新米を抜け出した」程度の力量しかなく、この呪文を使う際に魔法力を著しく消費してめまいを起こしかけていた。

トベルーラ

ドラゴンクエストシリーズに登場する、一度訪れた街まで一瞬で飛翔する呪文「ルーラ」を応用し、自由に空を飛ぶ呪文。作中では「飛翔呪文」と表記されている。
ポップは物語中盤でこれを修得し、以後は偵察や空を飛ぶ敵との戦闘など機動力を活かした活躍を見せるようになっていった。
習熟度によって機動性にかなり差が出るらしく、上記画像の直後には、自身もトベルーラで空を飛んだマトリフにポップは苦も無く叩きのめされている。

ベタン

一定の範囲の重力を増大させ、敵を押し潰す攻撃呪文。作中では「重圧呪文」と表記されている。
威力はかなりのもので、モンスターの中でも上位の力を持つドラゴンを数匹まとめて仕留めるほど。
物語中盤のポップにとって最強の攻撃手段だったが、この呪文がまったく通じない強敵が次々と現れ、彼はさらなるパワーアップの必要を認識。後述のメドローアの修得へと繋がることになる。

五指爆炎弾(ふぃがー・ふれあ・ぼむず)

一発だけでも武装した兵士を戦闘不能に追い込む火炎系高等呪文メラゾーマを、五本の指にそれぞれ宿して敵に放つ呪文。
もともとは魔王軍六大軍団長が一人、氷炎将軍フレイザードの得意技。戦いの中でさらなる火力を欲したポップが見様見真似で使用した際は、三発分のメラゾーマしか放つことができなかった。
後にポップはフレイザードと同様5発動時にメラゾーマを放つバージョンを成功させるが、この呪文自体が使用者の命を縮める禁呪であるらしく、マトリフに使用を禁じられてからは、さらに強力な呪文を修得したこともあって使わなくなった。もともと禁呪で生み出されたフレイザードには寿命の問題が無いのか、あるいは栄光のためなら命を縮めることになっても構わないと考えていたのかは不明である。

メドローア

プラスの熱エネルギーを発生させる呪文と、マイナスの熱エネルギーを発生させる呪文を“まったく同じ強さ”で発動し、これを重ねて打ち消し合わせることで、触れるもの全てを消滅させる魔力の塊を作り出して撃ち放つ呪文。作中では「極大消滅呪文」と表記されている。
物理的ないかなる防御をも無視して対象を“消滅”させるため一撃必殺の威力を誇り、込める魔力の量によっては山をも抉るほどの大規模攻撃となる。
大魔導士マトリフが編み出した奥義であり、物語中盤から彼に師事したポップにとっても物語の最後まで最強の切り札となった。マトリフ曰く「センスのない奴には絶対修得できない」呪文であり、ポップへの伝授は理屈だけ説明した後に彼に向かってメドローアを放ち、それを本人に相殺させる(できなければ死ぬ)という壮絶なものとなった。
あくまで呪文であるため“呪文そのものを無効化する”タイプの特殊な防御能力を持つ者には通じない。特に“呪文を跳ね返す”呪文「マホカンタ」は天敵で、その威力が自分に向かって返ってくることとなる。
逆に言えば、いかなる実力者だろうとそういった特殊な防御手段がない限りは防ぐことのできない呪文であり、ポップがこの呪文を使えること自体が戦局を動かす要素となった。
弓を構えたような独特のフォームから放たれる呪文で、その見栄えの良さと本作の人気の高さから、アバンストラッシュと並んで連載当時に真似する子供が多かったことでも有名である。

ポップの来歴・活躍

ベンガーナ王国から程近い距離にある、ランカークス村で生まれる。幼い頃はやや気が弱いだけの普通の少年で、父であるジャンクの武器屋の店番などをたまに手伝っていた。
5~6歳の頃、「死ぬってどういうことだろう」との思いに囚われ、それが逃れ得ぬ運命だと気付いて恐怖に眠れなくなったことがある。母スティーヌに泣きつき、死ぬということへの不安を打ち明けると、彼女はポップに「人はいつか必ず死ぬからこそ、それまで一生懸命に生きるのだ」と教えられる。

14歳になった時、村を訪れたアバンの人柄と力量に惚れ込み、両親の許可も取らずに家出同然でその後を追う。そのままアバンの弟子となり、魔法使いとしての修行を積む。高位の火炎呪文であるメラゾーマを修得するなど当時から才能の片鱗を見せてはいたが、困難を前にするとすぐ腰砕けになる生来の気質に加えて、本人にそれを改善しようという意志も薄かったため、実力を発揮することができずにいた。
一年ほど修行を積んだ後、ロモス王から依頼を受け、アバンと共にデルムリン島を来訪しダイと出会う。“一週間で勇者になれる”という触れ込みではあるが、今まで誰一人成し遂げたことのない「特別(スペシャル)ハードコース」を選ぶダイの無謀さに呆れるも、彼がアバンの出す課題を次々とクリアしていく様を見て焦燥を覚える。以降、隠れてこっそり修行に励むようになった。

アバンを始末するためにハドラーがデルムリン島を訪れた際は、「自分たちが相手になるわけがない」と早々に戦うことを諦め、師を助けるべく助太刀せんとするダイを必死に抑えていた。アバンが死を覚悟してハドラーに挑むことを悟った時は、「どうしてそんなことをするんですか」と必死に呼びかけ、彼に逃げることを促した。結局アバンはポップやダイを守るために自爆呪文を唱えて散り、師の死にざまを前にただただ涙する。
その後尊敬していたアバンの死の衝撃を受け止め切れず引きこもるも、ダイがデルムリン島を出立しようとしていることを知って慌てて同道。「こんな島に閉じこもったままにいるのは嫌だから」と言いつつ、ダイと共に魔王軍との戦いの旅に臨んだ。

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