Horizon Zero Dawn(ホライゾン ゼロ ドーン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Horizon Zero Dawn』とは、ゲリラゲームズ開発のオープンワールド・アクションRPG。2017年PlayStation 4で発売された。その後DLC『Horizon Zero Dawn:凍てついた大地』リリース。2020年には本編とDLCが含まれたPC版をWindows向けに配信。
舞台は人類の文明が崩壊した1000年後の未来。世界は機械の獣たちに支配されていた。プレイヤーは熟練ハンターとなり、旧文明の遺物や建造物が存在する世界を探索し、世界の秘密と自らの出自を解き明かす。

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機動衛星基地は『落陽の砦』と呼ばれる、シャドウ・カージャたちが住み着いている宮殿の真下にあることが、サイレンスの調べによって判明した。エクリプスはシャドウ・カージャたちの集団のため、アーロイがすんなりと入れてもらうことはできない。機動衛星基地へいくため、まずアーロイはエクリプスの基地に潜入し、エクリプスのフォーカス・ネットワークの破壊をすることになる。
以前エクリプスにいたことがあるというサイレンスによれば、エクリプスの基地にトールネックという機械獣の残骸が改造され置かれており、そのてっぺんに、モジュールのようなものが設置されているという。それを破壊すれば、エクリプスのフォーカス・ネットワークを壊滅させることができる。アーロイはエクリプスの基地へ潜入し、トールネックの頂点へ登るが、ネットワーク・モジュールはハデスへと繋がっていた。アーロイがモジュールに触れようとしたときハデスの妨害が入る。モジュールごと吹き飛ばされたアーロイは、危機一髪でエクリプスの基地から脱出する。

地中に眠る謎

エリザベト・ソベック博士のプロジェクト:ゼロ・ドーン計画プレゼンがホログラムで見られる

アーロイは落陽の砦の地下にある、プロジェクト:ゼロ・ドーン施設の遺跡へと足を踏み入れる。
そこでゼロ・ドーンは超兵器計画ではないということ、ファロの災禍をとめる術はないこと、人類の絶滅は避けられないという事態だったということを知る。「ゼロ・デイ」地球の生命が消滅する日は間近に迫っていた。
ゼロ・ドーン計画とは、もはや絶滅を免れないいにしえの人類が、未来へ続く可能性を紡ぐために計画された。種のようなものを残し、枯れた地球に新たな命を芽吹かせる。つまり、プロジェクト:ゼロ・ドーンとは、スワームが人類を滅亡させ機能が停止したのちに、ふたたび人類と文明を再生するための計画――超高性能の完全自動テラフォーミングシステムにより、生命を復活させる計画だった。
そして、ゼロ・ドーン計画のために開発された「ガイア」というAI。ゼロ・ドーン計画全体の実行はいくつかの機能に分割され、ガイアには各機能を実現するための副次機能が用意されており、ガイアはそれらとまとめてコントロールしていた。そして、「ハデス」はガイアの副次機能のひとつであったが、現在はガイアに背き、暴走状態に陥ったものであることも知る。
ファロ・ロボットたちの機能停止コードは暗号化されており、それを解読するにはもはや人類に時間が足りなかった。そこで人類が絶滅したのち、ガイアがそのコードを解読したのちに、コードを送信するための塔をつくりファロ・ロボットを永遠に停止させるようにした。ガイアは自ら思考でき、選択ができるように創られているため、そのようなことも可能になる。その後ガイアは、地球を復活させる。破壊された地球の大気や汚染された海を浄化するための、動物たちの姿を模した機械を、ガイアは自らで思考し、荒れ果てた地球に生み出すことができる。そして冷凍保存した種子で地球を緑化し、地球を再構築する。すべてが完了したとき、ゆりかご施設から新世代の人類を、ガイアが誕生させる。その新世代の人類が同じことを繰り返さないために、過去の知識やデータを集めたアーカイブも用意されていた。
自分は機械から生まれたかもしれない。自分の母親は、誰なのか? アーロイはその謎を確かめるために、エリザベトの部屋で発見した「アルファレジストリ」を持ち、大いなる母へと向かおうとする。しかし、アーロイを追ってきていたエクリプスのリーダー、ヘリスによって捕らえられてしまう。

サンの死神

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サイレンスと別れたあと、ひとり故郷へ向かうアーロイ

ヘリスにより、落陽の砦にある太陽の広場で死ぬ運命に処されたアーロイだったが、いままではホログラムでしか姿を見せたことのなかったサイレンスが、生身の姿で助けに現れ、広場を脱出する。

ノラの深奥

ガイア最期のメッセージを聞くことで、アーロイは自身の出生の謎を知る

大いなる母へ向かったアーロイだったが、ノラ族の大部分の領土はエクリプスたちの襲撃を受けていた。ノラの義勇兵たちは襲撃者と戦い、命を落としたり怪我を負ったりしていた。アーロイは彼らを助け、生き残った義勇兵から、義勇兵以外のノラ族は大いなる母の山奥へと逃げ込み生き延びているということを聞く。襲撃者と戦いつつ大いなる母へと向かったアーロイは、アルファレジストリを使い、以前は入れなかったハッチの奥へと入っていく。
ハッチの奥の遺跡は、エリザベトがゼロ・ドーン計画の中で話していた「ゆりかご施設」だった。教育機関やマルチサービターというシッターロボットが用意されていたようだった。幼稚園のような遊具のたくさん置かれている部屋、学校のようなコンピュータとデスクの並んだ部屋などが施設の中にあり、ここでガイアによって生み出された新しい人類は、親や教師のような役割を担うマルチサービターによって育てられ、教育を受け育つように作られていた。ガイアの副次機能のひとつである「アポロ」がこの施設の稼働を受け持っていたようだが、アポロに異常があったためにうまく機能しなかった。本来ならば新しい人類はここで教育を受け、絶滅前と同等の知識を得ることができる計画だった。ところがアポロの異常のために、いつしか施設内の食料がつき、マルチサービターの電源も切れてしまったことがうかがえる。そして施設内で育っていた子どもたちは、外の世界へと解放された。
さらにアーロイは、ガイア最期の願いのメッセージを聞く。ガイアが発信元不明なデータを受信し、そのためにガイアの副次機能は制御不能で自我のある独立体へと変化をしてしまったのだという。ハデスが目覚め、地球上の生命を消去するようになってしまった。そのためガイアは、ハデスに支配される前に、ハデスともども自爆することを選択する。しかしガイアがなくなってしまえば、地球がテラフォーミングされなくなってしまう。ガイアは最期に、エリザベト・ソベックの遺伝子を用い、創造主であるエリザベト・ソベックを創ることをゆりかご施設に命じた。そして遺伝子情報があれば、エリザベト・ソベックの遺伝子を持つ子どもは、いつかガイアのメッセージを見て、いずれガイアを再起動してくれるだろうと。ガイアがいうには、ハデスを倒すためのオーバーライドがガイア・プライムの施設にあるという。

崩れ落ちた山

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マスターオーバーライドを求め、崩れたガイア・プライムの遺跡へ向かう

暴走したハデスを倒すために生まれたらしいアーロイは、ガイア・プライムの遺跡へと向かう。ガイア・プライム施設にはプロジェクト:ゼロ・ドーンに参加する少数の人間やガイアなど、プロジェクトに必要なものを隠す施設だった。
そこでアーロイはエリザベトの最後の通信ホログラムを見ることになる。ガイア・プライムの施設に設計ミスがあり、ハッチを外側から誰かが閉めなければ、プライム施設がスワームに発見され破壊されてしまうことになる。そこでエリザベトはひとりで外へ向かい、ハッチを閉じた。スワームがすぐそばにいる、外の世界へと。エリザベトは地球の希望のために、自らを捧げた。
また、その後のガイア・プライムにて、ファロは知識を司るプログラム「アポロ」を消去し、残っていた他のプロジェクト参加者をも殺してしまった。テッド・ファロは新しく生まれてくる穢れもなく罪もない人類に、機械による絶滅を招いてしまった知識と歴史を残したくなかった。高度な知識は病のようなものだといったテッド・ファロは、新しい人類がファロと同じく高度な知識によって滅亡することを恐れていた、あるいは、自分が人類を絶滅に追いやったことを知られたくないという保身からだったのか、独断でアポロの消去を行ったのだ。そのため、何千年もの人類の文化、知識など、エリザベトとプロジェクトチームが新たな人類のために残そうとアポロにプログラムしたものが失われてしまった。
マスターオーバーライドを入手したアーロイは、近くにあるサイレンスの工房にてサイレンスと会話をする。マスターオーバーライドは、ガイアの暴走を危惧したテッド・ファロによって用意された安全装置で、うまく扱えばハデスを葬り去るパワーを得ることができるようだ。
サイレンスもいにしえの遺跡でフォーカスを見つけたのだという。そしてハデスと出会い、知識の交換をした。サイレンスがハデスが知りたがる現代の情報や、『導きの塔』について教えるかわりに、ハデスはいにしえの情報を与えた。サイレンスは深い知識欲のもと、ハデスの要望によってハデスとシャドウ・カージャを引き合わせ、エクリプスが生まれた。サイレンスの技術によって、いにしえの機械が掘り起こされるようになった。そしてサイレンスはエクリプスとハデスにとって用済みとなり、殺害命令がくだされ、サイレンスはひとり逃げていた。その後アーロイと出会い、アーロイならばいにしえの謎を解き明かすだろうと、アーロイに協力をしていた。サイレンスは知識を欲していた。フォーカスや、埋もれた機械、遺跡、これらのすべてがなんのためのものだったのかを知りたがっており、ハデスに会うよりも前からずっと調べていた。
アーロイはサイレンスの工房にて槍にマスターオーバーライドを装着し、ハデスに対抗する力を得る。

迫り来る影

防衛戦には今までアーロイと縁のあった人々が参加してくれる。上はサブクエストで縁のあったカージャ族の女の子

ハデスは『導きの塔』を使って地中に埋まった機械を起こす信号を送り、世界を再び蹂躙しようとしている。そしてハデスに仕えるヘリスは、その力を利用してメリディアンを奪還するつもりでいる。アーロイはメリディアンのサン王メリディアンに協力をあおぎ、塔周辺に防衛陣地を用意してもらう。防衛陣地では、サイドクエストでゆかりのあった人物たちがアーロイのもとへ駆けつけてくれる。
ホライゾン ゼロ・ドーンではメインのシナリオとは別に、各地で出会った人々から助けを求められることがある。それらは任意で行うことができ、サイドクエストやサブクエストとしてゲーム中でも表記される。そういった任意のクエストで出会った人々が、アーロイの力になるために防衛戦に参加してくれるのだ。

絶滅の兆し

最後はやはりデスブリンガー。ハデスによって強化されている

やがてヘリスがメリディアンへ直接やってきて、アーロイはヘリスと一騎打ちをする。育ての父ロストを殺したヘリスを破ったアーロイは、導きの塔の防衛戦へと向かう。
複数体のデスブリンガーが防衛戦に押し寄せた。また、導きの塔の近くではハデスによって強化されたデスブリンガーもあらわれるが、それらをすべて、ゆかりのあった人々やメリディアンのヴァンガードとともに打ち破る。ヴァンガードとはメリディアンの傭兵部隊で、現在はエレンドが隊長をつとめている。サン王の命により防衛戦に参加していた。そしてハデスをマスターオーバーライドし、アーロイはハデスの絶滅プロトコルを消去した。

アーロイは、ガイアとエリザベト・ソベックの会話音声データを聞きながら、ある場所を訪れていた。ベンチに座り、草木が芽吹いた人間の遺体。アーロイはその遺体の防護服ごしに、頬に触れる。遺体は防護服を着たままだったので顔は見えなかったが、フォーカスを通じてみると、中にエリザベト・ソベックの顔が見えた。エリザベトは、ガイアとの会話の中で、「もしも自分に子どもがいたとしたら、好奇心旺盛な心を、世界を愛する気持ちを持ってほしいと願うわ」と優しい声で話していた。

『Horizon Zero Dawn』のゲームシステム

マップやフィールドのシステム

セーブポイント

ゲーム進行データをセーブするのは「たき火」で行う。フィールドのあちこちにたき火があり、近づくと解放され使用できるようになる。また、たき火はファストトラベルのワープ地点にも設定できる。
ゲームオーバーになった場合は、セーブしたところからゲームが再開される。

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