フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)のネタバレ解説・考察まとめ

『フォードvsフェラーリ』とは、アメリカ合衆国で2019年に公開された、”ル・マン24”でフォードとフェラーリがしのぎを削る実話を基にした作品である。キャロル・シェルビー、ケン・マイルズ、ヘンリー・フォード2世などの実在の人物が登場する。1965年の”ル・マン24”でマイルズがドライバーから外される描写があるが、実際はドライバーとして参戦(リタイア)しているなど、脚色されている部分もある。伝説といわれる、1966年の”ル・マン24”を描く。第92回アカデミー賞「音響編集賞」「編集賞」受賞作品。

ブルース・マクラーレン(演:ベンジャミン・リグビー)

ニュージーランドのプロのレーシング・ドライバーでマイルズのチームメイト。実在の人物である。”ル・マン24”ではクリス・エイモンとコンビを組む。減速したマイルズと、ほぼ同時にフィニッシュする。スタート地点がマイルズよりも後ろだったという理由で、優勝者となる。

演じたのは、ベンジャミン・リグビー。「LION〜ライオン25年目のただいま」、「ゴジラ対ゴング」などに出演している。

フェラーリ関係者

エンツォ・フェラーリ(演:レモ・ジローネ)

吹き替え:木村雅史
フェラーリ社の創設者。実在の人物である。イタリア半島のモデナ郊外で、鉄工所を営む家庭に生まれる。10歳の時に父に連れられ、ボローニャで観戦したレースに感激。10代後半にはライターとして仕事をするも、ボローニャでの感激が忘れられず、レーサーになることに、夢を抱く。第一次世界大戦後に、フィアット社でレーサーになろうとするが、あえなく断られる。その悔しさを胸に、自動車メーカのCMN社に採用され、レースカーの世界へ。更に、19歳の時にテストドライバーとしてデビューする。その後、アルファ・ロメオに移籍する。テストドライバーを経てレーシングドライバーに昇格し、20年近く活躍した。

”ル・マン24”のレースでは観客席から大声で指示を与えたりするが、3台全てがリタイヤしてしまう。

演じたのは、レモ・ジローネ。イタリアのマフィアドラマ「La piovra」が最も有名。「地獄の女スナイパー」などに出演。

ロレンツォ・バンディーニ(演:フランチェスコ・バウコ)

フェラーリチームのドライバー。実在の人物である。
”ル・マン24”のレースでマイルズに対抗心を抱き、にらみ合う姿を見せる。激しい競り合いの末、マシンの故障によりリタイアする。

演じたのは、フランチェスコ・バウコ。

フランコ・ゴッツィ(演:コッラード・インヴェルニッツィ)

フェラーリの重役。買収の交渉に訪れた、アイアコッカを出迎え、社史の撮影として、アイアコッカと記念写真を撮る。一方で、撮影したカメラマンをフィアットに向かわせ、フィアットから好条件を引き出して、エンツォ・フェラーリに伝える役目も務める。

演じたのは、コッラード・インヴェルニッツィ。「天使が消えた街」、サイレント・マウンテン」などに出演している。

フィアット社社長

ジャンニ・アニェッリ(演:ジャン・フランコ・トルディ)

フィアット社の社長。実在する人物。アイアコッカが買収交渉でフェラーリを訪れていることを知り、フェラーリの重役に直接電話をして、フィアットからの買収金額を提示する。

演じたのは、ジャン・フランコ・トルディ。スイス出身。「ヘレンとフランクと18人の子供たち」、「さらばベルリン」などに出演。

ドライバー

ダン・ガーニー(演:アレックス・ガーニー)

1963年のウィリースプリングス100マイルレースに出場するドライバー。実在の人物である。
同じくレースにドライバーとして参加しているマイルズに話しかける。

演じているのは、実際の息子でレーサーの、アレックス・ガーニー。

『フォードvsフェラーリ』の用語

フォード

フォード・モーター・カンパニー。ヘンリー・フォード2世が創業した、アメリカの自動車メーカー。大衆車から高級車まで手掛けていたが、経営危機に陥っている。アイアコッカの発案により、モータースポーツへの参戦を決定し、フェラーリを買収しようとするが、決裂に終わる。フォード2世は何がなんでもモータースポーツ界のトップを走るフェラーリを”ル・マン24”で倒すことを命じる。

フェラーリ

イタリアの高級自動車メーカー。モータースポーツに力を入れていたが、過剰投資により経営が苦しい状態にある。レース常勝チームである。

アメリカのフォード・モーター社から買収の打診を受けるが、レース参戦の最終決定権がフォード社にあることを屈辱と感じて、買収話は決裂する。その後、フィアットから1,800万ドルで買収される。(実際は、1968年にフィアットの買収されている。)

ル・マン24

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