君と僕。(君僕)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『君と僕。』とは、2003年から堀田きいちが、『月刊少年ガンガン』にて連載を開始した漫画。2004年からは『ガンガンパワード』、2009年からは『月刊Gファンタジー』に移籍して連載。2011年、アニメ第1期の放送が開始され、1年後には第2期も放送している。クールな双子に真面目な学級委員、可愛い系男子と、少しお馬鹿な帰国子女。5人の男子高校生が日常の中で、少しずつ成長を遂げていく、青春×コメディー。思春期の「恋」や「友情」が、優しいタッチで描かれている作品で、知名度と比較して熱狂的ファンが多い。

CV:内田真礼
春たちとは、他校の生徒。バレンタイン、春に手作りのチョコを渡した。最終的に春からはフラれる形にはなったが、直接ちゃんと話せたことで気持ちに整理はついているようである。

『君と僕。』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「変化する瞬間なんてきっとこの先いくらでもありますよ」(松岡春)

第1期、#1にて。要が祐希を更生させるために、祐希に合う部活探しをしていたが、やっと見つけた漫研が半帰宅部で、要は肩を落としていた。そんな要に春が言った言葉。今後、自分たちは絶対に変化していくのだから、今はこのままの自分たちでいたいと、春は思っていたのだ。

「当たり前のように 手のひらの上で 増えていく日々を いつまでも大切ににぎりしめては時々そっとひらいてみる 。それに気づくのは、きっと大人になってから。」(松岡春)

第1期#5にて。祭りの帰りに要たち6人と日紗子、静奈で花火をしたとき、楽しそうなみんなを見ながら、春が心の中で思っていたこと。静奈は「楽しそうだな」と呟き、それに対して春は、「お姉さんも楽しんでいってください」と答えた。「そういうことじゃないんだよなあ」と笑った静奈の気持ちを知ってか知らずか、当たり前の今が本当に大切なことに気づくのは大人になってからなのだと、春は思うのだった。

「無理にがんばって離れなくても、あの友達の事キライじゃないなら一緒にいてもいいと思うよ。」(浅羽悠太)

第1期#7にて。里奈が友達の陰口を聞いてしまったとき、悠太が里奈に言った言葉。里奈は、友人が自分の陰口を言っていることには前から気づいていて、それでもみんなから離れられない自分の弱さに嫌気を感じていた。そんな里奈に、「高橋さんが少し変われば、友達といるのがもっと楽しくなるかもしれないし」と言って、無理に友達から離れる必要がないことを諭した。

「少しでも。少しの間だけでも君がオレのことをたくさん考えてくれた。オレで頭をいっぱいにしてくれた。それだけで。」(橘千鶴)

第2期#10にて。春のことが好きな茉咲を、そのまま受け入れようと決心した千鶴が、茉咲に言った言葉。千鶴は今までずっと、茉咲に振り向いてもらえるように頑張ってきた。それでも、茉咲の中から春は無くならないし、春への思いがかなわずに、落ち込む茉咲を見たくないと思ってしまった。そして、千鶴が告白したことで、少しの間だけでも茉咲が自分の事で頭を一杯にしてくれたことこそ自分の青春だった、と思うようになったのだ。

「ケンカじゃなくても誰かと一緒にいるとめんどくさいことっていろいろあるし。いろんな人がいるから自分と合ったり合わなかったりするし。嫌な気持ちになることもあるしさせることもあるし 。でも、…まあ、それでも…楽しいことの方が多いから」(浅羽祐希)

単行本11巻にて。茉咲が祐希に「友達って大変?」と聞いた時に、祐希が答えた言葉。せっかく仲良くなった友人に、心配をかけまいと冷たいことを言ってしまった茉咲。「友達って難しい。」と言って、一人で落ち込んでしまうのだった。たまたま会った祐希が、つい最近千鶴と大喧嘩したと聞いて、この質問をした。

『君と僕。』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『君と僕。』の舞台は東京の武蔵境がモデル

『君と僕。』に登場する町並みは、東京都武蔵野市の武蔵境がモデルになっている。公園やコンビニ、横断歩道も、武蔵境の町並みにかなり忠実に描かれている。ちなみに、穂稀高校のモデルになった学校は、堀田自身が卒業した高校(鳥取立米子西高等学校)だということも判明している。

多忙の中での、予定の詰まった1泊2日京都ロケ

修学旅行編を描くにあたって、京都へ1泊2日の取材旅行をすることになった作者の堀田きいちと編集者。忙しい2人は前日徹夜で、始発の新幹線で京都へ。そのまま深夜0時まで取材を行い、翌日は7時にホテルをチェックアウト。終電の新幹線に乗るまでまた取材。それでも時間が足りずに、二手に分かれて写真を撮ることになった。特に堀田は、縁結びで有名な地主神社に一人で行くことになり。カツカツのスケジュールでなんとかこなしたロケだった。この話は、堀田とロケへ行った編集部の石川裕香が後のインタビューで語ったことである。

怖い店長の正体は俳優の水嶋ヒロ

煙草をふかしながら睨みをきかせる、おおよそファミレスの店員とは思えないような店長。彼は、元々俳優の「水嶋ヒロ」をモデルに描かれたキャラクターだったと、単行本7巻に書かれている。

『君と僕。』の主題歌・挿入歌

第1期

OP:7‼(セブンウップス) 『バイバイ』

ED:沢井美空 『なきむし。』

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