Dr.STONE(ドクターストーン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Dr.STONE』とは、原作・稲垣理一郎、作画・BoichiによるSF・サバイバル漫画である。2017年から『週刊少年ジャンプ』で連載開始した。2019年に第1期が全24話でアニメ化し、2021年に第2期が放送。ある日、謎の光によって地球上の全人類が石化してしまう。長い長い時が流れ、最初に石化から目覚めたのは主人公「石神千空」で、人類が石化してから約3700年が経っていた。人類はこれまで築いてきた全文明を失うが、千空は幼馴染「大木大樹」などの仲間と共に科学によってその文明を取り戻していく。

アマリリス

千空達が宝島で出会った少女。18歳。幼い頃に友達数名と掟を破って船で遊んでいた所、モズとキリサメによって石化させられるが、アマリリスだけギリギリ石化せずに助かり、2人にばれないようにこっそりと逃げた。その経験から逆らうものを石化する頭首の横暴に憤り、後宮に入って妾になって頭首から石化装置を盗もうと計画している。そのために自身の美貌を磨き上げており、村の男3人から同時に告白される程の美少女になった。目的が同じの千空達と出会い、イバラたちを倒すために協力しコハク、銀狼と共に後宮へ入ってスパイ活動をした。戦いの中で石化してしまうが、決着後に復活した。イバラに勝利後は島に残った。自分の美貌を利用する術に長けており、意図的に顔を赤面させたり涙ぐんだりして男を手玉に取る事ができる。しかし千空にはお色気攻撃が一切通じなかった。

モズ

「頭首」の側近の男性。役職は元帥。村1番の戦士で、コハクが何人いても勝てない程の高い実力を持つ。面食いで、後宮に入る女性を選ぶのに参加する。側近として後宮にいる理由は、連れて来た女の子をつまみ食いできるからとしている。頭首は既に石になっている事に気づいており、実質トップであるイバラを殺して自分が1番になろうと思っている。コハクが後宮に入る際にコハクの強さを見抜きスパイであることを知っていたがイバラに黙っていた。イバラを倒すために千空達と一時的に協力関係になるが、イバラに裏切り疑惑を向けられたため寝返って再び敵になり、石化から復活した氷月と戦う。槍での戦いではモズに部があったが、千空が氷月に管槍を渡したことで負けてしまう。元々努力をしなくても何でも出来てしまう器用さがあったため努力を馬鹿にしていたが、氷月に負けた事でコツコツと努力して強くなる事に興味を持つ。イバラが島全体を石化させたことで氷月もモズも石化させられてしまう。その後氷月が復活した際に千空たちから2人分の復活権を貰い、モズとほむらが復活した。美女観は龍水とは真反対で見た目の良し悪しでしか判断しておらず、全ての女性を美しいとする龍水の思想を鼻で笑う。また、その態度が近くに居たニッキーに対して失礼であったため氷月は「ちゃんとしている」千空達に味方した。科学王国に加わってからは女性観に関する過激な発言はしていない。アメリカ編では訓練した管槍を使って松風と共にアメリカ軍と戦う。松風とモズは重機を向けられてもそれがどんな物か知らないため怯える事が無く、アメリカ軍の兵士達を圧倒した。しかし途中で現れたスタンリーに撃たれ負傷してしまう。その後は杠達と共にアメリカに居残るチームになった。

キリサメ

「頭首」の側近の女性。役職は特殊部隊(石化管理)。島に1つしかない石化武器を所持、管理しており、戦闘時にはそれを投げて相手を石化させる。石化装置の秘密を守るために一生独身を貫く覚悟でいる。そのためなのか恋愛ごとに疎く、コハクと千空が恋人の演技をすると顔を赤面させた。頭首に忠実な部下であるが、頭首の死は知らないままで、イバラからの指示を頭首の支持として受け取り行動していた。決戦時に大樹が頭首の真実を叫んだ事で始めて頭首が石化させられている事を知るが、その隙を付かれてイバラに石化させられてしまう。騙されていた事に悔し涙を流しながら石になった。イバラ討伐後は千空によって復活し、新しい頭首であるソユーズに仕えることになり、ソユーズの命で科学王国の一員として千空達に付いて行った。

オオアラシ

島の兵士達を率いる、斬り込み隊長。島1番のパワーの持ち主で、腕力では大樹やマグマを上回る。しかし脳筋で頭は悪い。「ミラクル○○」が口癖。後宮ではアマリリスのハニートラップに引っかかり、コハクのスパイ活動を見過ごしてしまう。決戦では、海に落ちた後のドサクサでイバラに石化装置を飲み込まされてしまう。本人は自分のお腹に石化装置があるとは知らず、イバラに島の中心まで行けば石化しないと嘯かれたのを信じ島中央まで走った。結果的に自爆特攻のように扱われ石化させられてしまった上に、石化後はイバラに砕かれてお腹にあった装置を取り出された。イバラを倒した後は千空達によって復活し、新しい頭首のソユーズに仕えることになった。

イバラ

「頭首」の側近で宰相をする、実質島のナンバーワン。207センチメートルの高身長。元々はやや優秀な戦士であったが、小細工をして頭首に取り入って宰相にまで上り詰めた。そして頭首を石化、殺害して、その事実を島民に隠したまま頭首から命令を貰ったフリをして部下達を動かしていた。非常に慎重な性格で、科学を知らないながら何か起こるかもという注意深さで何度も千空達の作戦を潰した。コハクがつけていた耳飾と同じデザインの耳飾をモズがつけていた事を怪しみ、石化したコハクから耳飾を奪って耳に装着して、それがインカムである事を見破った。どこに潜んでいるか分からない千空達を見つける手間を省き、島全体を石化してしまおうと目論むなど、慎重深さからしぶとく立ち回った。最後は千空、龍水との戦いになるが、龍水の捨て身の作戦によって敗北し石化した。1人称は「おじちゃん」で、可愛い女の子に目がない。童顔の子がタイプで、女装した銀狼を僕っ娘だと思い気に入っていた。

松風(まつかぜ)

昔の頭首の側近。侍風の姿をしており、喋り方や生き様も侍的。石化して捨てられた仲間達を海の底から回収している際に大樹に回収された。腕に謎の模様が描いてあったため、イバラを倒した後に話を聞くために復活させられた。元々は平和だった島に突如多数の石化装置が降り注ぎ、その結果石化装置を使った内乱が勃発。戦いの末に頭首の最期を看取り、あとの世に石化装置の脅威を伝えるために腕に石化装置の模様の印をつけて石化した。仕えていた頭首が銀狼にそっくりで、復活後すぐに銀狼を見て主と間違えた。その後は銀狼が主では無いと理解しながらも、主にそっくりな銀狼の護衛をしている。アメリカ編ではモズと共にアメリカ軍と圧倒するが、途中から現れたスタンリーに撃たれ負傷する。その後は杠達と共にアメリカに居残るチームとなるはずであったが、スタンリー達の船に捕虜として乗る事になった。

アメリカチーム

ゼノ・ヒューストン・ウイングフィールド(Xeno Houston Wingfield)

アメリカの復活者たちのリーダー。元NASAの科学者。10歳の頃にレールガンを手作りしてしまう程の天才科学者で、改良を続けていくうちに遊びの粋を越え逮捕された過去を持つ。その事を根に持ち、道徳心や倫理感で科学の探究心を阻害する政治家達を怨んでいた。石化前はNASAで働きながら、幼い千空が送ってきた質問メールを読み、千空と何度もメールのやり取りをしてロケット製作に関する科学知識を与えた。千空にとって師匠のような存在。しかし石化復活後は新しい世界の独裁者になろうとする危険思想の持ち主となり、石化復活方法や文明復活の模索より兵器の開発をメインにしていた。千空や大樹と同じで3700年意識を保っていたタイプの復活者で、周りの復活者たちも同様であったため、復活液の存在を知らなかった。自分達のテリトリーに入ってきた相手のリーダーが「せんくう」という名前である事を知ると、昔一度だけ見かけた千空の体型からその後の成長を計算して身長を割り出し、科学王国の人員の中から千空を探し出してスタンリーに暗殺させた。千空の暗殺を指示した張本人であるが、一方で千空が生きてることを知ると喜ぶような顔をした。クロムと司たちによって捕獲された後はそのまま千空達に南米へ連れて行かれる。

スタンリー・スナイダー(Stanley Snyder)

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