クロエのレクイエム(Chloe's Requiem)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『クロエのレクイエム』とはゲームサークル「ブリキの時計」が2013年10月2日に無料配布したフリーホラーゲーム。「ブリキの時計」は当時19歳のぬばりんと16歳のななしのちよによる女性2人のサークルであり、製作者の破格の若さとゲームの完成度の高さが話題となった。主人公のミシェルはバイオリンの演奏で脚光を浴びる早熟の天才少年。そんなミシェルは家族との確執が原因で飛び出した夜、迷い込んだ先の屋敷でピアノ好きな黒髪の少女クロエと出会い、この屋敷にかかった呪いを解いてくれるように頼まれる。

3階厨房の本棚でミシェルが読んだマナーの手引書。食前・食中・食後のマナーが掲載されている。これを読んでいればクロエ主宰の晩餐会で恥をかかずにすむ。

クロエの部屋を調べた際に右手と左手に汚れた人形2体を装備し、彼女の部屋のソファーに座らせると手に入る鈴。クロエの残骸消滅後の中庭にて、近くを徘徊しているノワールの首に付ける。

くすんだ鈴

ノワールの首に鈴を付けると代わりにもらえるくすんだ鈴。これをブランの首に付けると、アランの姿をしたクロエの呪いがいる隠し部屋に行く前に、クロエの残骸と再会できる。

『クロエの日記』

『愛しい娘の成長記録』を読んだ後クロエの部屋へ行き、本棚を破壊すると出てくるクロエの日記。アランの虐待が始まる以前から現在まで、愛する両親に虐げられ、誰にも助けを求められないクロエの苦しみが切々と綴られている。

『カプリース24番』

クロエ主宰の晩餐会をマナーを間違えずに終えるとメイドDに渡される楽譜。パガニーニが作曲したバイオリン用の曲で、奏者には精緻な技巧が要求される。これを演奏すると3階の呪いが晴れる。

数字のメモ

2階通路の先の部屋にある電話の前で羽ペン・インクを装備し、受話器をとると入手できるアイテム。地下1階の通路の頭蓋骨に食べさせると隠し部屋の鍵が入手できる。

『夜想曲第20番』

ショパンが作曲したクラシック曲。地下1階南物置でシャルロットを巻いたあと、再び南物置に入り、下の扉から通路を通って中庭へ行く。中庭の中央にはピアノがあり、その上に乗っている楽譜。これを演奏すると地下1階の呪いが晴れ、同時に銀のナイフが手に入る。

頭蓋骨

地下1階通路、アランの隠し部屋の前に位置する頭蓋骨。ミシェルが来ると大きく口を開けるので、これにアイテム装備している数字のメモ・家政婦のメモ・見取り図を食わせ、最後にミシェルの手を噛ませるとアランの隠し部屋の鍵を吐きだす。

銀のナイフ

『夜想曲第20番』を演奏し終えると手に入るアイテム。クロエ本体との対決前に装備しておかないと扉を開けるなり即襲われてゲームオーバーとなる。

『クロエのレクイエム』

アラン・アルデンヌが娘のクロエに捧げた曲。彼曰く自身の生涯を賭けた最高傑作であるらしい。レクイエムとは本来鎮魂歌であり死者に贈る曲であるため、生きているのに死んだ事にされたクロエは激昂し、両親の殺害に走ってしまった。

『クロエのレクイエム』の登場人物・キャラクター

主要人物

ミシェル・ダランベール

本作の主人公でバイオリンの天才少年。弱冠12歳にして連日演奏会を行い、社交界では神童ともてはやされているが、本人はただ楽しく弾ければいいと達観している。
冷静で大人びた性格で、子どもっぽくはしゃぐクロエを嗜めるような言動も多い。
吝嗇家で息子を金儲けの道具としか見ていない俗物の父親、ミシェルの才能を羨む凡庸な双子の弟ピエールとの間に確執を抱えており、本作の冒頭にて父親とメイドを殴打して家を飛び出した。
1年前から父親の人形のように扱われる日々に嫌気がさしていた。ピエールがピアノ伴奏者でなければ演奏会に出ないと主張するなど弟には愛情を持っていたが、その頑固さがピエールの負担になっていると気付かず、ある夜ピアノの欠陥を指摘した事でピエールの激昂を招く。
絶対音感の持ち主であり、クロエとも以前共演した経験があるが、出会った時と再会時では彼女の性格が別人だったのでわからなかった。

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