タッチ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『タッチ』とは、あだち充による日本の青春漫画。題材は高校野球であるが、物語の軸は双子の上杉達也、上杉和也と幼馴染である浅倉南の三角関係となっており、登場人物らの恋模様も多く描かれる作品。甲子園出場を夢みる南、南の夢を叶えることを目標とする和也、そんな2人を見守る達也という構図で物語は進むが、甲子園予選の決勝に向かう途中で和也は交通事故に遭い亡くなってしまう。悲しみを胸に達也は「南を甲子園に連れていく」という和也の目標を背負うことを決め、南や残された仲間たちと甲子園出場を目指す。

甲子園出場が決まった後、英二郎は部員たちに何も伝えぬまま目の治療に専念するため監督代理を辞め、代わりに西尾監督が戻ってくる。以前の穏やかな雰囲気を取り戻す野球部であったが、達也は和也の悲願を達成し目標を見失ってしまう。また南に対しても何も果たせずに死んだ和也に遠慮して異性としてしっかりと向き合えぬままでいた。そんな気持ちのまま達也は甲子園に参加する為、開会式の数日前から大阪へ向かう。行きの新幹線で達也は同世代で活躍するアイドルの住友里子と偶然出くわし、乗り過ごしてしまった上に財布も何も持っていない彼女を助けることで知り合いとなる。里子は達也の優しさや、自分を有名人扱いしない達也の態度に惹かれ自身のコンサートや食事に誘ってアプローチをし始める。

新体操のインターハイが始まる前に河原に移動し、自身の気持ちを打ち明ける達也(左)と南(右)。

甲子園開会式の日、南は鳥取で行われる新体操のインターハイに参加していた。新体操界では期待の新人として活躍してきた南であったが、達也と別々の場所で結果を出さなければいけない状況に不安になり、大会が始まる前に会場から抜け出してしまう。電気屋のテレビに映る甲子園の開会式を店の外から眺める南であったが、明青学園が映し出されても達也の姿が見つけることができない。焦って後ろを振り向くと達也がおり、南のことを抱きしめる。2人は河原に場所を移し、達也は甲子園出場が決まってから目標を見失っていたこと、このままでは試合に身が入らないと考えていることを打ち明ける。そして甲子園で再度頑張るためにも、何のために自分は頑張るのか、スタート地点の確認をしに来たと言い南に愛の告白をする。達也は里子のアプローチを受けることで南のことが好きだという気持ちを再認識していたのである。南は達也の告白を受け入れ、2人はようやく恋人として向き合えるようになる。その後インターハイに戻った南は優勝し、明青学園野球部も甲子園優勝を果たしたことを示唆して物語は終わる。

『タッチ』の登場人物・キャラクター

幼馴染3人組

上杉達也(うえすぎ たつや)

CV:三ツ矢雄二/小宮和枝(幼少時代)
上杉和也の双子の兄。中学、高校共に明青学園に在籍。基本的に面倒くさがり屋で飽きっぽい性格をしている。完璧な和也と比較され駄目な兄としてレッテルを張られているが、基本的に何でもできる素質の持ち主であることは和也や幼馴染の南が認めている。表に見えないやさしさの持ち主であるが、南と和也を大切にしすぎるあまりに、自分の気持ちを押し込めてしまう一面もみられる。南へ好意を抱くも、和也への遠慮や自分は和也のように努力してこなかったという気持ちから心の中に留めている。また南も和也と一緒になったほうが幸せだと考えている。高等部へ進学した際にボクシング部に入部するが、和也の死後は遺志を引き継ぎ甲子園を目指して野球に打ち込むようになる。

上杉和也(うえすぎ かずや)

CV:難波圭一/深見理佳(幼少時代)
上杉達也の双子の弟。学歴は兄と同じ。スポーツも勉強もトップの成績をもつ天才。ただ達也のことを自分以上の才能の持ち主だと考えている。幼少時代から野球に打ち込んでおり、南の甲子園に行きたいという夢を叶えるべくストイックに努力をして実力をつけてきた。高等部進学時には1年にして明青学園野球部のエースピッチャーとして迎え入れられる。甲子園予選でも活躍を見せ決勝戦までチームを導くが、決勝戦へ向かう途中で子供を助けて交通事故に遭い亡くなってしまう。

浅倉南(あさくら みなみ)

CV:日高のり子/星野桜子(幼少時代)
上杉兄弟の幼馴染で本作のヒロイン。中等部、高等部ともに明青学園。和也と同様にスポーツも勉強も万能で且つ可愛いらしい容姿から学園のアイドル的存在。周囲からは和也とお似合いであると思われており、高等部時代には学内アンケートによりベストカップルとしても選ばれている。ただ南は幼いころから達也のことが好きであり、和也と同様に達也の才能を認めている。面倒見が良く、上杉家の両親がいない時にはご飯の面倒をみたりもする。また時間があるときには父親が経営している喫茶店「南風」の看板娘として手伝いをしている。高等部へ進学した際には和也と一緒にマネージャーとして野球部に入部するが、代理で出場した新体操の大会で才能を見出され最終的にはインターハイで優勝を果たす。ただ本人としては個人として新体操で結果を残すことよりも、野球部のマネージャーとして甲子園を目指し部員をサポートしていくことを強く望んでいた。

上杉家

上杉信悟(うえすぎ しんご)

CV:千葉繁
上杉達也、上杉和也の父親。明青学園の卒業生。お調子者で和也が野球の試合で活躍した時など夜まで酒盛りをしたり、南の父親と妻の春子と共に子供たちを残して遊びまわったりしている。和也のことを自慢の息子としているが、達也が他人からバカにされた時には怒りを露わにする。達也、和也、南の三角関係や、和也の死後から前に進めなくなってしまった達也と南のことをよく理解し温かい目で見守っている。

上杉晴子(うえすぎ はるこ)

CV:小宮和枝
上杉達也、上杉和也の母。明青学園の卒業生。夫の慎吾とは仲睦まじい夫婦で子供たちのごはんを南に任せて出かけてしまうこともしばしばある。パチンコ好き。適当な性格で時間がない時の子供たちのお弁当がふりかけ弁当であったり、達也の朝ごはんをよく作り忘れている。達也の慎吾と同様に達也、和也、南をよく理解し、温かく見守っている。

浅倉家

浅倉俊夫(あさくら としお)

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