ストロボ・エッジ(Strobe Edge)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ストロボ・エッジ』(Strobe Edge)とは、2007年から2010年まで『別冊マーガレット』(集英社)にて連載された少女漫画。作者は『アオハライド』『思い、思われ、ふり、ふられ』で知られる人気漫画家の咲坂伊緒。2015年に福士蒼汰・有村架純主演、廣木隆一が監督を務め実写映画化し、第58回ブルーリボン賞受賞。おっとりで素直な性格の主人公仁菜子(になこ)が学年で一番人気の蓮(れん)に初めて恋心を抱く学園青春ロマンスである。

通学時、蓮、安堂が利用している駅。

虹の台(にじのだい)

通学時、仁菜子が利用している駅。

『ストロボ・エッジ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

仁菜子が初めて『恋』を知る瞬間

単行本1巻第2話のシーン。蓮と知り合い徐々に話す回数が多くなり、蓮の笑顔や優しさに胸が締め付けられるような感覚に度々襲われるようになった仁菜子。ある日学校の階段でこけてしまい足首を痛めてしまう。帰りの電車で一つだけ空いている席を見つけやっとの思いで座ったとたん「まあ図々しい。若いのに席を譲る気はないのかしら」と同じく席に座ろうとしていた女性に怒鳴られてしまうが、蓮が助けてくれる。寝たふりをして自分の降りる駅を乗り過ごし、足を痛めた仁菜子を家まで送ってくれる蓮。別れ際、蓮がわざと駅を乗り過ごしたことが判明し、再び胸が締め付けられる感覚を味わいようやく自分は蓮に「恋」をしているのだと自覚する。

安堂から逃げる仁菜子をかくまう蓮

単行本2巻第7話のシーン。仁菜子からの告白を断った蓮。しかし仁菜子に友達のままでいてほしいと頼まれ今まで通りに接していた。だがそれは仁菜子にとって本当の優しさではないと安堂に諭されてしまう。それから蓮は仁菜子を避けるようになり、いきなりの蓮の行動に嫌われたと仁菜子は安堂の前で泣いてしまう。そんな仁菜子の泣き顔を見て安堂は思わず額にキスをする。仁菜子は驚いて安堂を突き飛ばし廊下を走って逃げた先で偶然蓮と激突。仁菜子の泣き顔、動揺した姿、そして追いかけてきた安堂の「もうあんなことしないから」という言葉を聞いて蓮はとっさに仁菜子の腕を引いて抱き寄せ、安堂からかくまう。嫌われていると思っていた蓮からの突然の行動にドキドキしながらも戸惑う仁菜子。

安堂が初めて仁菜子に告白するシーン

単行本4巻第12話のシーン。同じカフェでバイトをすることになった仁菜子、蓮、安堂。バイト帰り3人で歩いていると蓮の様子を見に来た麻由香と鉢合わせ、4人で帰ることに。目の前で好きな人の恋人を目の当たりにし、蓮に切ない眼差しを向けてしまう仁菜子。その後蓮、麻由香と別れ二人で歩く仁菜子に安堂は「想うだけでいいならあんな顔するなよ」と苦言を呈す。「分かってるよ」と切なく呟く仁菜子に耐え切れなくなり、「俺にしなよ」と安堂が告白する。

アクシデントにより蓮が仁菜子の額にキスをしてしまうシーン

単行本4巻第12話のシーン。たまたま同じ中庭の掃除当番になった仁菜子と蓮。中庭に住み着いている猫「部長」と遊んでいるとサッカー部の蹴ったボールが二人に向かって飛んでくる。それを仁菜子から庇った蓮の唇が偶然仁菜子の額に当たってしまう。「ただのアクシデントだから気にしないで」と笑って誤魔化す仁菜子だったが、彼女のいる蓮への気持ちがどんどん大きくなっていくことに戸惑いを感じ涙を流す。

蓮が仁菜子への気持ちを自覚するシーン

単行本4巻第13話のシーン。テスト勉強で寝不足の仁菜子はバイト先の休憩室で学と共に蓮に数学を教えてもらう。その帰り電車で隣の席になった二人。電車の温かさに寝不足だった仁菜子は居眠りをし、隣の席の男性に寄りかかってしまう。何とか仁菜子の姿勢を調節するがうまくいかず、蓮は自分の肩にもたれさせる。自分の降りる駅が来ても仁菜子を起こすことができず、蓮は自分が仁菜子に恋心を抱いていることを初めて自覚する。

蓮が安堂に自分の決意を宣言するシーン

単行本8巻第28話のシーン。麻由香と別れ、仁菜子への気持ちのブレーキが無くなった蓮は安堂に仁菜子が好きだということをハッキリと自分の口から告げる。その後も安堂の意地で友達でい続けていたが、仁菜子への想いが強くなった蓮は「友達でなくなっても俺は引かない」と改めて安堂に宣言する。

蓮が仁菜子に告白するシーン

単行本9巻第33話のシーン。体育祭の後仁菜子に想いを告げることを決心した蓮。話があるから放課後応援団の打ち上げが終わるまで教室で待っていると言われ仁菜子は淡い期待を抱く。打ち上げを切り上げ教室へ急いだ仁菜子だったが蓮の姿はなく「バイトに遅れそうなので帰ります」という置手紙だけが残されていた。仁菜子は「間に合わなくてごめん。」と蓮の携帯に留守電を残し、自身もバイトへ向かう。バイトの休憩中にその留守電を聞いた蓮は仁菜子に電話し「今から会いたい」と仁菜子の最寄りの駅で待ち合わせる。遂に仁菜子に告白する蓮。夢みたいだと嬉しく思いながら、しかしその直前安堂が自分を庇って傷ついた姿を見ていた仁菜子は複雑な気持ちで蓮の告白を聞くことになるのであった。

蓮が仁菜子に迫るシーン

単行本9巻第34話のシーン。安堂の傷ついた姿を見た直後に蓮に告白され、蓮への気持ちはありながらも告白を受け入れられなかった仁菜子。それからは蓮のことを避けるようになっていた。放課後、みんながいなくなった教室に一人、蓮の席に座り顔を突っ伏す仁菜子。このまま蓮と話せずに過ごすのかと思いにふけっていると偶然忘れ物を取りに教室に戻ってきた蓮にその姿を見られてしまう。慌てて教室を出ようとするが蓮に阻まれ「なんで俺の席にいたの。俺フラれたんじゃないの」と迫られる。

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