とある魔術の禁書目録(第1期)のネタバレ解説・考察まとめ

『とある魔術の禁書目録』とは、鎌池和馬のライトノベル『とある魔術の禁書目録』を原作とする、J.C.STAFF制作によるサイエンス・ファンタジーアニメ作品。第1期は、2008年10月から2009年3月まで放送された。第1期以降、2020年までには、第2期、第3期までが放送されている。『とある科学の超電磁砲』、『とある科学の一方通行』などと合わせて「とある」シリーズと呼ばれており、本作『とある魔術の禁書目録』はその中核的な位置づけの作品である。

『とある魔術の禁書目録』の概要

『とある魔術の禁書目録』とは、鎌池和馬のライトノベル『とある魔術の禁書目録』を原作とする、J.C.STAFF制作によるサイエンス・ファンタジーアニメ作品。第1期は2008年10月から2009年3月までAT-Xほかにて放送された。全24話。キャッチコピーは「科学と魔術が交差するとき、物語は始まる――!!」。原作の第6巻までをアニメ化。ほぼ忠実に原作を再現しているが、第2・4・5巻における一部の登場人物とエピソードはカットされている。特に、原作第4巻を元にした第15話 - 第17話は台詞回しの整理やエピソードの脚色が多く、アニメオリジナル色が強い。
舞台は、近未来の学園都市である。学園都市は、人口の8割が学生で、学校では超能力の開発が行われているという超能力特区のような場所となっていた。物語は、上条当麻を主人公として進められていく。上条当麻自身は、学園都市の中でも一番程度の低い学校に通う学生であり、本人も学業もパッとしない、また特段の超能力も持たないレベル0の存在である。ただ、彼の右手は、あらゆる超能力を無効にする効果を持っていた。その上条当麻が、禁書目録(インデックス)と名乗る不思議な少女と出会い、そこから物語が始まっていく。そして第1期は出会い編、吸血殺し編、一方通行(アクセラレーター)編、御使堕し(エンゼルフォール)編と目まぐるしく展開していく。
こうして上条当麻とインデックスを中心に、物語が進んでいき、科学と魔術の交差する世界へと足を踏み入れ、学園都市がどのような存在なのかが明らかにされていく。
『とある魔術の禁書目録』以外にも『とある科学の超電磁砲』『とある科学の一方通行』などの世界観を同じくするスピンオフ作品が存在し、一連の作品は「とあるシリーズ」と呼ばれている。『とある魔術の禁書目録』のアニメが1期から3期まで放映されたほか、他のスピンオフ作品も次々アニメ化される人気シリーズとなっている。また、映画化、ゲーム、パチンコなどの種々のコンテンツも存在している。
原作本は累計で1000万部を超える発行部数を誇る日本を代表するライトノベル。アニメについては一部のファンから原作との違いがあるという批評もあるが、ネット配信でも人気の上位に来る作品であり、近年の人気作の一つに挙げられる作品である。

『とある魔術の禁書目録』のあらすじ・ストーリー

出会い編(第1話~第6話)

画像は、上条当麻とインデックスとが最初に出会った場面

物語は、人口の8割が学生でその学生たちが通う学校では超能力を養成する「学園都市」と呼ばれる場所から始まる。上条当麻は高校1年生の男子生徒として学園都市の高校に通っていた。上条自身、無能力とされるレベル0ながらも、その右手には生まれつき「幻想殺し(イマジンブレーカー)」が宿っていたのだが、イマジンブレーカーのせいで「神のご加護」までも打ち消し、不幸な人生を歩んでいた。
そんな毎日を送る上条の前に一人の女の子が現れる。その女の子は上条の住む学生寮のベランダに、まるで布団を干すかのようにぶら下がっていた。彼女は「禁書目録(インデックス)」と名乗り、これが不幸少年・上条当麻と不思議シスター・インデックスとの運命の出会いだった。インデックスは10万3000冊の魔導書を記憶の中に持っていて、とある魔術師集団に追われているところであるということを聞かされ、上条は、半信半疑ながらインデックスをとりあえず自分の部屋の中に匿うことにし、自分はいったん学校へ登校することにした。
その後、学校から帰宅した上条が見たものはなんと血まみれのインデックスだった。イギリス清教「必要悪の教会(ネセサリウス)」のステイル=マグヌスが、インデックスを回収するためにやって来ていたのだった。最初はどう対処していいかわからない上条だったが、突然、昏睡状態だったインデックスが魔術を活動させ、何とかステイル=マグヌスを退かせることができたのだった。その後ネセサリウスの神裂火織の襲撃にもされる。何とか神裂の襲撃を退けた上条だったが、戦いの中で彼女たちがインデックスを追う本当の理由を語り始める。
ステイルと神裂が言うには、完全記憶能力を持つインデックスの中には10万3000冊の魔導書が記憶されていて、インデックスは日常生活で常人の15%しか脳が使えず、その15%は1年間で一杯になってしまうため、1年に1度記憶を消さなければ死に至るということだった。
しかし、完全記憶能力があっても脳がパンクするということはあり得ないということを教師である月詠小萌から聞き、インデックスが1年に1度記憶を消さなければ死に至るように「誰か」に「何か」を仕掛けられていたということに気づいた上条は、自分の右手に宿るイマジンブレーカーを使いインデックスの中にあった「何か」を解除することに成功した。しかしそれと引き換えに上条はイマジンブレーカーの使い過ぎで脳に損傷を受け、記憶喪失になってしまう。だが、上条は周りを悲しませないために、記憶喪失を隠しながら生きていくことを決めたのであった。

吸血殺し編(第7話~第9話)

画像は、戦いの後、上条当麻を見舞いに来た姫神秋沙

上条当麻がインデックスを守り記憶を失ってしまった後も、上条は病院から退院後にまた通常の学生生活を続けていた。ある日、インデックス、上条、クラスメイトの土御門元春、青髪ピアスがファーストフード店で食事をしていると、そこに自称「魔法使い」を名乗る姫神秋沙が現れた。彼女は「吸血殺し(ディープブラッド)」の能力を持っていた。姫神は、自分の世界にこもっているような態度でしか人と接することはなく、上条達とはあまり交流しようとはしなかった。
ある日、上条が食事をしていると、偶然に姫神の姿を見かけた。姫神の周りを大勢の黒い服の集団が取り囲み、姫神は彼らのことを「塾の先生」と呼び、異様な雰囲気を漂わせながら去っていってしまった。その後、帰り道に上条の前にステイルが現れ、姫神は「三沢塾」という塾に監禁されていて、監禁している主犯は錬金術師のアウレオルス=イザードという人物ということを聞かされる。上条は、まだ状況はよくつかめていないながらも、ステイルに頼まれ、彼女を助けに行くことにした。
上条とステイルは三沢塾に乗り込んでいき、ビルの内部へと侵入していった。外見は何の変哲もないビルであったが、内部は結界が張られて表と裏の世界に分けられてしまっており、二人はその構造に戸惑う。結界による幻術に惑わされながらも、何とか上条とステイルはビルの奥の部屋にいたアウレオルスの元に辿り着く。するとそこには、インデックスが眠らされて囚われの身となっていたのだった。上条たちはインデックスを救出しようとアウレオルスに近づいていく。するとアウレオルスは、自分がインデックスの元パートナーで、彼女を救うために吸血鬼の力を利用しようと考えていたと話し始めた。最初は疑心暗鬼であった二人も、ステイルがインデックスの過去を知っていたためアウレオルスが嘘をついているわけではないということが分かった。そして、上条はアウレオルスを説得しようと、既に自分がイマジンブレーカーを利用してインデックスを救出したことを話す。だが、アウレオルスはインデックスが本当に救われたことが信じられず、自分の行動があまりにも無意味なように感じ、自暴自棄になって上条とステイルに襲いかかっていく。アウレオルスは、言葉のままにすべて実現する「黄金錬金(アルス=マグナ)」を駆使し、上条達を追い詰めていく。上条達はかなりの苦戦を強いられたが、上条のイマジンブレーカーを発動させることで「黄金錬金(アルス=マグナ)」を無効化することに成功し、形勢逆転して勝利したのだった。

一方通行(アクセラレーター)編(第10話~第14話)

画面は、シスターズを追い詰めるアクセラレータの描写

ある日、登校中に自動販売機でジュースを買おうとしていた上条は、販売機の故障でお金をいれたにも関わらず商品が出てこないという不運に見舞われる。金欠に常に悩まされている上条ではあったが、仕方なくジュースをあきらめようとしたとき、そこへ中学生・御坂美琴が現れる。御坂は、上条の情けない姿を見ながらも、コツがあると言いながら自動販売機を蹴り上げた。すると大量の缶ジュースが出てきて、美琴はそのうちの1本を上条に手渡す。そうしている二人の目に御坂にそっくりではあったが、大きなゴーグルをつけていた少女が映った。その少女は自分自身を「ミサカ」と名乗り、少し複雑な表情をした御坂とともにどこかへと去っていった。上条も不思議に思いながらも、そのまま登校していった。
後日、上条が本屋で本を探していると、「ミサカ」が再び彼の前に現れた。上条が「ミサカ」に話しかけようとすると、何もしゃべらず本屋を立ち去ってしまい、結局上条は「ミサカ」と話すことはできなかった。そしてその日の夜、上条が本屋から帰っているときに、「ミサカ」が路地裏で血まみれになって死んでいる姿を発見した。その周りには、「ミサカ」と同じ姿をした大勢の御坂妹たちが周りを取り囲んでいた。上条は御坂妹達から、自分たちはその見た目通り御坂真琴のクローンであり、「ミサカ」はある実験のために殺され、その他大勢の御坂妹たちもその実験のせいで殺されていることを聞かされる。上条はその真相を確かめるべく、御坂が住んでいる学生寮を訪れる。上条は御坂の部屋を訪問するが、部屋には同室に寄宿している白井黒子しかいなかった。黒子は御坂のベッドで寝ていたが、それには構わず御坂の帰りを部屋で待つことにした。御坂を待つ間部屋の中を見ていると、ベッドの下に資料があるのを発見した。それは、御坂妹達の例の実験について詳細が書かれた資料であった。上条は資料の内容を見て愕然とした。御坂妹の実験は、「学園都市最強のレベル5である一方通行(アクセラレーター)を前代未聞のレベル6にするための実験で、美琴のクローンである御坂妹を2万人殺せばレベル6に到達するという仮説の下に行われている」というものであったからだ。一瞬、記述内容に怒りを覚えた上条だったが、そこに御坂が帰ってくる。御坂は、資料を見た上条に対して、自分がアクセラレーターを倒せば、御坂妹達を助けることができると言う。しかし、超能力者No.1のアクセラレーターを容易に倒すことは難しく、おそらく自分自身を犠牲にして、相打ちに持ち込むぐらいが関の山だということは上条にも十分理解できた。そこで、上条は無能力者である最弱の自分がアクセラレーターを倒せば、彼は最強の称号を失い、実験は中止になるのではと御坂に提案する。御坂は、自分より弱い人間がアクセラレーターに勝てるわけがないと猛反対するが、上条にはイマジンブレーカーがあり、No.1の能力者であろうと超能力は無効化できる自信があると御坂を説得する。
そして、上条と御坂は御坂妹たちを救うべく、その日実験が行われている場所へと向かい、一方通行(アクセラレーター)と対峙する。アクセラレーターは、容赦なく上条へと襲い掛かり、攻撃の手を緩めることはなかった。反撃の糸口がなかなかつかめない上条であったが、肉弾戦で少しづつアクセラレーターへ間合いを詰めていき、接近戦でイマジンブレーカーを使用することに成功した。上条はアクセラレーターの頬にパンチを見舞うことができたが、今度はアクセラレーターが風を操作して巨大なプラズマを作り出し、すぐに反撃に出ようとする。その時、美琴と妹たちが現れ、学園都市の風車を電撃で操作して、アクセラレーターが作ったプラズマを破壊し、アクセラレーターからの攻撃を防いだのだった。その後、上条は肉弾戦の末、辛くもアクセラレーターをねじ伏せ、この戦いに勝利したのだった。その結果、アクセラレーターの事件は中止となり、御坂妹たちは救われたのだった。

御使堕し(エンゼルフォール)編(第15話~第17話)

画像は、エンゼルフォール編冒頭のシーン

アクセラレーターを倒したことは瞬く間に学園都市中の噂になってしまい、上条はすっかり有名人になってしまっていた。普段の生活にも支障をきたすようになってしまった上条は、その混乱が収まるまで担任の月詠小萌先生の計らいで、海が近い温泉旅館「わだつみ」にしばらく身を置くことになった。上条とインデックスが旅館に到着すると、そこには上条の両親と従妹の姿もあった。久しぶりに会う母親は何故か外見がインデックスそっくりで、従妹も御坂美琴にそっくりであった。自分がインデックスの救出のために記憶を失ってしまったせいかと思った上条だったが、さらにその後旅館に戻ると、インデックスが青髪ピアスに、女性従業員が御坂妹に、男性従業員がステイルの姿に変わっていた。
さすがに自分の記憶のせいではないと思い、余計に混乱してしまう上条だったが、その前に謎のシスターが現れる。謎のシスターは上条に対して襲い掛かり、刃を向けてくる。何とか刃の攻撃をかわしながら、上条は謎のシスターの正体がロシア教会対幽霊部隊「殲滅白書(Annihilatus)」のミーシャ=クロイツェフであることを聞き出す。そして、彼女が襲い掛かってくる理由が、今起こっている不思議な現象の原因を上条だと勘違いしているせいだということを知る。
ちょうどそこにタイミングよく神裂とクラスメイトの土御門が止めに入ってくる。さすがに3対1は分が悪いと思ったミーシャは、その場を退却する。いったん落ち着いた土御門は、実はネセサリウスの一員で、スパイとして学園都市に潜り込んでいたこと、そのせいで土御門自身、レベル0でありながら能力者となってしまい、魔術を使うと身体に大きな負担を負うようになったことなどを上条、神裂に説明した。さらに上条は、神裂、土御門と話をし、ミーシャが何らかの能力を使って、今のような不思議な事態を起こしていると考え、この現象から大規模魔術「御使堕し(エンゼルフォール)」による現象であると予測したのだった。上条達は、エンゼルフォールの原因を探るべく、発動しているそもそもの原因の調査を続ける。ミーシャによる現象の発動と考えていた3人であったが、そもそも上条へ襲い掛かってくるということ自体、どうもミーシャによる現象とは考えにくいことがわかってくる。さらに調査を進めると、エンゼルフォールを発動した真犯人は上条の父親で、それも父親が上条を気遣って、転勤先や旅行先から様々な人形などの土産を飾っているうちに偶然にもエンゼルフォールの術式に合致し術が発動したことが判明する。そして、原因が上条の父であることがわかると、エンゼルフォールを解除するためには、術者を殺害するか、魔法陣自体を破壊するしかないということも判明する。
上条の父を殺すわけにはいかないため、土御門は魔法陣の破壊を試みることになる。だが、上条の父が発動させた魔法陣は上条の家の全体で構成されていて、一部を破壊したところで魔法陣の効果が薄れるということはなかった。結局、土御門は上条の家全体を破壊し、ようやくエンゼルフォールの魔法陣による魔術は発動しなくなった。その頃、神裂はエンゼルフォールの術者だと思われていたミーシャと対決していたのだが、土御門がエンゼルフォールの術式を解いたことによりその効果がなくなると、戦闘中にもかかわらず突然ミーシャは姿を消した。ミーシャ自身もエンゼルフォールが生み出した天使だったため、術の効果がなくなり消え去ってしまったのであった。こうして、エンゼルフォールの騒ぎは収束したのであった。

御坂、上条デート編(第18話)

画像は、デート編で上条に恋人のふりをしてもらっているところ

夏休み最終日、既に学校の宿題などは終えて時間を持て余していた御坂美琴は、散歩がてらコンビニに寄って立ち読みでもしようと学生寮を出て歩いていた。寮を出たその時、ちょうど寮の前で常盤台中学の理事の息子、海原光貴にばったりと出くわす。海原は偶然を装ってはいたが、どうも御坂に好意を寄せているようで、御坂はどこへ行くにも海原の姿を見かけることに困惑していた。しかし理事の息子ということもあり、特に御坂に危害をくわえるということもなかったので、追いかけてくるなとは言いづらい状況であった。
その日もなかなか無碍にできない状況で困っていると、そこに偶然上条が通りかかる。上条もたまたま散歩で通りかかっただけだったのだが、御坂は上条の腕をつかみ、自分に話を合わせてほしいと頼みながら、海原から逃れるように遠ざかっていった。そして、二人きりになったところで事情を話し始めた。最近、海原に付きまとわれていて困っているので、海原に自分の事をあきらめさせるようにするため、上条に恋人のふりを続けてほしいということだった。その事を聞いた上条は、いったん御坂と話を合わせて恋人のふりをしていた。海原はその姿を見て、御坂からいったん離れていった。そして海原の姿が見えなくなると、御坂も上条と別れ、その場を去っていった。
その後、海原のことが気になった上条は海原を探し出し、彼に御坂を付け回していた理由を確認してみた。彼は純粋に御坂に惚れ込んでいて、本気で彼女と付き合いたいと上条に熱く語った。海原が純粋に御坂を好きで、彼女のことを真剣に考えているといった様子だったため、これ以上海原をだますことに気が引けた上条は、彼に本当のことを話すことにした。実は御坂に恋人のふりを頼まれただけで、彼女とは実際には恋人関係ではなくただの知り合いだと海原に告げ、上条はその場を去るのであった。
後日、上条が外を歩いていると、海原の姿を見つけた。御坂とどうなったのかが気になった上条は、海原にその後の御坂との関係を確認しようと話しかける。しかし海原の口からは思いもかけない事実が伝えられる。実は彼は、海原の姿を借りた中米魔術結社「翼あるものの帰還」所属のアステカの魔術師だったのだ。魔術サイドと科学サイドの両方に知り合いがいる「上条勢力」を恐れた組織は、海原に上条とその周りの仲間たちの関係を破壊するように仕向けていた。そして、海原は、魔術を使って襲い掛かってきたのだった。
上条は、魔術師をイマジンブレーカーで撃退し、勝利を収める。魔術師も、本気で上条を打ち負かすことは考えていなかったので、「御坂美琴とその周囲の世界を守る」ことを上条と約束を交わすことで満足し、その場を去っていくのであった。

ラストオーダー編(第19話~第21話)

画像はラストオーダー初登場シーン

レベル0の上条との対決で敗れたアクセラレーターは、「学園都市1位の最強の超能力者」の称号を失ってしまい、町の不良たちに絡まれてしまうほど落ちぶれた生活を送っていた。
ある日、そんなアクセラレーターの前に、一人の裸の少女が現れた。少女をそのまま放っておくわけにもいかず、アクセラレーターは彼女を人目のつかないところまで連れていき、服を着せながら彼女の話を聞いてみた。彼女はラストオーダーといい、アクセラレーターの実験のために作られた20001体目の御坂妹ということであった。だが、アクセラレーターが上条に敗れ、実験が打ち切られたことによって、成長途中であったが施設を追い出されてしまったとのこと。途方に暮れていた時に、偶然アクセラレーターと出会ったのであった。彼女は、追い出されてどこへも行く当てがないので、研究所へ戻るために連絡を取ってほしいとアクセラレーターに頼むが、アクセラレーターはそれを断りその場を立ち去ろうとした。しかし、他に行く当てもないラストオーダーは、結局アクセラレーターについてきたのだった。アクセラレーターは、しつこくついてくる少女に根負けし、結局その日は彼の自宅に泊めることになった。
翌朝になり、アクセラレーターとラストオーダーは、前日まともに食べていないことから、朝食をとるべくファミレスへと向かっていった。二人はファミレスに入ると普通に注文し、普通に食事をしていたが、その途中でラストオーダーが突然倒れてしまう。原因はわからないものの治療できそうな場所に思い当たる節があったアクセラレーターは、ラストオーダーを残して急ぎ研究機関へ向かっていった。研究所では、アクセラレーターの実験の後始末をしていたのか、主任担当者であった芳川桔梗がいた。アクセラレーターは芳川に、ラストオーダーの事を訪ねる。当初は戸惑っていた芳川だが、アクセラレーターの必死な様子に、ラストオーダーが上位個体であることに目を付けた研究者・天井亜雄により、彼女の体内には学園都市を破壊するウイルスが仕込まれている事を話した。
それを知ったアクセラレーターは、急ぎラストオーダーを残したファミレスへと戻っていったが、到着した時には既に天井亜雄によってラストオーダーは連れ去られた後であった。アクセラレーターは天井の痕跡をたどりながら追跡を行い、とある閉鎖された研究所へとたどり着く。研究所の入り口を入っていくと、そこに逃げ込んでいた天井とラストオーダーを見つけた。天井は、ラストオーダーに仕込んだウイルスを発動させることで、ミサカネットワークを暴走させ、学園都市を破壊しようと画策していた。アクセラレーターは、芳川からも天井の思惑を事前に聞いていたため、何とかラストオーダーを破壊することなく、ミサカネットワークの暴走を食い止めようと画策する。天井自身はアクセラレーターの攻撃で気絶させることができたが、ウイルスはラストオーダーをかなり侵食しており、ウイルス駆除に苦戦する。試行錯誤していたアクセラレーターであったが、ウイルス起動直前にある方法を思いつく。それは、ウイルスに感染する前のラストオーダーのデータと、感染後のデータを比較し、感染している余分なデータを消去することによりウイルスを除去するという方法であった。
しかしその方法を思いついた時、天井も目を覚ましアクセラレーターの頭をめがけて持っていた拳銃を発砲した。アクセラレーターはウイルス除去の緻密な作業を行っていたため、普段であれば避けることができる銃弾を避けることができず、頭に銃弾を食らってしまう。しかし同時にウイルス除去に成功し、ラストオーダーを救出したのだった。

転校生・風斬氷華編(第22話~第24話)

画像は第22話の風斬氷華とインデックス

新学期が始まり、上条が学校へ登校すると、夏休み中に出会った姫神を教室で見かけた。転校生として上条のクラスに仲間入りすることになったのだった。そして、その日はそのまま何事もなく授業が続いていたのだが、昼休みになり、上条は教室の外でインデックスの姿を発見する。朝出かける前に、上条がインデックスの昼食の準備を忘れていたのが原因であった。インデックスも上条を見つけ、食事を何とかしろというように詰め寄ったため、上条は仕方なく姫神とインデックスを食堂に連れていった。上条達が食堂に着くと、そこには見かけない少女の姿があった。彼女は、風斬氷華と名乗り、姫神と同じく転校生だということであった。姫神は、転校生は自分だけのはずだと主張するが、インデックスは特に気にすることなく、氷華と意気投合していった。上条は姫神の言動が気になり、氷華に少し不信感を持ちつつも、午後の授業が始まるチャイムが鳴ったため考えるのをやめた。上条はインデックスに、校内で目立たないところにいるように言いながら、教室に戻ろうとした。
その時、突然謎の少女が現れる。少女は突然呪文を唱え始め、土でできた巨大なゴーレムを作り出しインデックスと風斬を襲い始めた。彼女は魔術師のシェリー=クロムウェルと名乗ったが、上条達には襲われる理由に思い当たる節はなかった。インデックス達はシェリーの攻撃に翻弄され、攻撃をよけきれなかった氷華はゴーレムの一撃を受けてしまう。すると、氷華の顔面が割れ、中で何か光っているものが見えた。氷華の正体は、AIM拡散力場が作り出した自然現象だったのだ。AIM拡散力場は、能力者が無自覚に発してしまう微弱な力のフィールド全般であるAIM拡散力場を演算媒体として自律思考し、行動する存在の総称であり、「AIM系思考体」とも呼称されている。
自分が人間でないことを自覚していなかった氷華は、その事実を受け止めきれずに、その場から逃げ出してしまう。しかし、初対面にもかかわらず自分のことを友達として接してくれたインデックスを放っておくことができず、インデックスを助けるために勇気を振り絞り再びゴーレムの元へと駆けつけていく。
再びゴーレムが暴れている現場に戻った氷華の目には、ゴーレムと必死に対峙しているインデックスの姿が映った。インデックスは、ゴーレムの攻撃に対して自分の記憶にある魔導書から対抗する手段を探していたが、対抗手段が見当たらずにいた。そこに、ゴーレムの攻撃で吹き飛ばされていた上条が戻り、インデックスの助言に従って何とかゴーレムの攻撃をしのぎながら反撃の機会をうかがっていた。氷華はそんな上条を助けるべく、ゴーレムではなく術者であるシェリーに対して一撃を食らわせた。氷華の一撃でシェリーのゴーレムを動かす魔術が弱まり、次第にゴーレムの動きが弱まっていく。そして、上条は動きの遅くなったゴーレムに一撃をくらわすと、ゴーレムは力なく倒れ込みそのまま動かなくなった。また、ゴーレムが動かなくなると同時に、シェリーの姿も見えなくなっていた。
しかし、シェリーの攻撃を退けたと同時に、氷華も力を使い果たしたのか、姿を消してしまったのであった。

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「GAD GUARD(ガドガード)」とは、「GONZO」製作のアニメーション作品。2003年にフジテレビで放送された。数百年後の未来の街で、主人公「ハジキ」はGAD(ガド)と呼ばれる不思議な物質に出会い、GADから鉄鋼人と呼ばれる人型の機械「ライトニング」を手に入れる。ハジキはGADに纏わる事件や戦いに巻き込まれ、成長して行く。

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ウィッチクラフトワークス(Witch Craft Works)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィッチクラフトワークス(Witch Craft Works)』とは、講談社『good!アフタヌーン』に掲載されている水薙竜のファンタジー漫画、およびそれを原作とするアニメ作品。 とある普通の高校生(多華宮君)と全校生徒から姫様と敬愛される美少女クラスメートの魔女(火々里さん)を中心に多華宮君を巡って繰り広げられる魔女たちと多華宮君の物語である。

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あまんちゅ!(Amanchu!)のネタバレ解説・考察まとめ

『あまんちゅ!』とは、天野こずえによる漫画作品、及びアニメシリーズ。 2016年と2018年の2度アニメ化した際には、舞台である静岡県伊東市を中心に大きな盛り上がりを見せた。 登場人物が所属する静岡県立夢ヶ丘高校ダイビング部の日常を描いた作品であるが「日常ときどきダイビング。」というキャッチコピーのようにメインは日常であり、ダイビングに対する知識がなくても日常作品として楽しめる。 勿論、ダイビングに関する知識や楽しさ、そして恐さも作中で描かれておりダイビング漫画としても評価が高い。

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ふらいんぐうぃっち(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ふらいんぐうぃっち』とは、2012年より講談社「別冊少年マガジン」で連載された石塚千尋による漫画の事である。主人公の魔女、木綿真琴(こわたまこと)が修行のため横浜から青森の親戚の家やって来る。居候先の倉本家で高校生活を送りながら魔術の勉強をしたり、他の魔女や異世界の住人と関わりと通じて一人前の魔女としての修行に励む、日常系ほのぼのファンタジー。

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こどものおもちゃ(こどちゃ)のネタバレ解説・考察まとめ

『こどものおもちゃ』とは、子役タレントとして活躍する主人公・小学6年生の倉田紗南と、クラスメイトで問題児の羽山秋人を中心に繰り広げられる学校生活を描いた作品である。物語の中では、学校で起こるイジメや問題を紗南が解決しようとする姿、子供ならではの淡い恋心やストレートな感情が描かれている。学級崩壊や家庭崩壊、イジメといった社会問題を取り上げた深刻なシーンも、ギャグを交えながら表現されている。そのため、子供も大人も最後まで楽しむことができる学校生活を描いたコメディ漫画およびアニメ作品。

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殺戮の天使(第1話『Kill me... please.』)のあらすじと感想・考察まとめ

見覚えのないビルの最下層で目を覚ました少女、レイチェル。わけもわからないまま、出口を求めてビルの中をさまよっていると、顔を包帯で覆い、大きな鎌を持った殺人鬼、ザックが現れる。 「3秒数えてやる。だからさぁ、逃げてみろよ!」 今回は「殺戮の天使」第1話『Kill me... please.』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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食戟のソーマの十傑まとめ

『食戟のソーマ』とは、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊による日本の漫画作品である。小説やアニメなど、多数のメディアミックスが成された。 創真は日本屈指の料理の名門校『遠月茶寮料理學園』へと編入する。そして、そこで出会う仲間やライバルと共に研鑽を積んでいく。 『十傑』とは、遠月に存在する最も優れた10人の料理人である。創真は遠月で最も優れた料理人になるため、十傑の打倒を目標とする。

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食戟のソーマの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「食戟のソーマ」は、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊による漫画作品。 下町の定食屋の倅である「幸平創真」は、一人前の料理人になるべく家業を手伝いながら料理の修業に励む日々を送っていた。中学卒業の折、幸平は父親の紹介により世界屈指の料理学校「遠月学園」に通うことになる。遠月学園での幸平の活躍と成長を描く料理漫画。料理を通して人生について語られる名言が数多い。

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