かくしごと(アニメ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『かくしごと』とは久米田康治による漫画作品で『月刊少年マガジン』(講談社)にて連載された。本作は、姫10歳編のコミカルな日常、姫18歳編のシリアスな未来の話、大きく分けて二部構成が取られている複雑なストーリーとなっている。
『さよなら絶望先生』といった非日常作品が多い久米田の作品には珍しく、日常色強めの作品になっている。
地元熊本県にある美術館で「久米田康治のかくしごと展」が開催され、2020年にはアニメ化された。

CV: 能登麻美子
可久士の妻で姫の母親。劇中では回想でのみ登場しており、幼少期の姿は姫と瓜二つである。用意周到な性格で、娘と夫のためにその年齢に応じた物を箱に収め押し入れに入れていた。海難事故に遭い行方が分からなくなっているが、恐らく故人となっているものと思われる。なお中目黒の家が鎌倉と同じ間取りになっているのは目の病が今後進行しても間取りが同じならわかるだろうと心配した可久士の配慮ゆえのもの。

戒潟 魁吏(いましがた かいり)

車の中にいる黒いシルエット姿が戒潟 魁吏

CV:大塚明夫
姫の母親の実父つまり可久士の義父であり、度々可久士の目の前に姿を現している。可久士からは「クソみたいな人間」と言われているが絵の腕前は高く評価されている。資産家であり、可久士に負けない孫煩悩だが、直接顔を見せることは慎んでおり、劇中では専ら車の中から顔を出さずに可久士と会話していた。
孫である姫のために「だてなおと」名義でランドセル(毎年新品)や10段飾りの雛人形にグランドピアノ(どちらも元は姫の母親のもの)と様々な物を送っているが、場所を取るという理由で愛犬のロク以外は迷惑がられている。
姫18歳編では、可久士の治療費を援助している。

石川なんとかェ門

CV:内山昂輝
本名不明。歌舞伎役者石川斎蔵(いしかわ さいぞう)と可久士の異母妹の息子で「歌舞伎界の若きホープ」。
姫18歳編で姫が鎌倉の倉庫へ来た時に、初めて出会い姫に可久士が隠し子であることを説明する。初対面で従妹である姫のことを「姉さん」と呼んでいた。

G-PROメンバー (可久士のアシスタント)

志治 仰(しじ あおぐ)

CV:八代拓
チーフアシスタントで、一番の古株。指示待ちをする傾向ではあるが、指示された仕事は的確にこなすG-PROの中では非常に有能なアシスタント。主に背景担当で動物を描くのも得意であるため動物も彼の担当になっている。新人賞の受賞経験があり、アシスタントとして活動している傍ら描いた自分の漫画を担当編集に見せている。
劇中では時折右腕を骨折しているが、その度に可久士からは、「彼が腕を痛めて絵が描けなくなると動物が登場するシーンが作れなくなる」などの問題が発生するほど頼りにされている。
姫18歳編では、実家である志治書店の店員として働いている。

芥子 駆(けし かける)

CV:村瀬歩
新人アシスタント。主に消しゴムかけ担当だが誰でもできるような地道な作業故、可久士からは無能扱いされている様子。
空気の読めないところがある。例えば新しく変わった担当編集者である十丸院が「今から伺う」と言ってるにも関わらず、一向に仕事場に姿を現さない時「間違えて自宅の方行っちゃったとか?」と失言を吐き時折可久士たちをけしかけ、可久士の被害妄想を暴走させている。可久士に自分の漫画を見せた時に貰った「読者が我慢して読んでくれるのは息止めて続くまでだ」というアドバイスを変に解釈して潜水3分出来るようになったり、可久士が作品のネタに探していたマッチョのモデルになるため長期にわたって欠勤し無駄に鍛えてボディビルダー顔負けの身体になったりするなど可久士の期待に応えるために頑張るが、全て努力の方向がずれている。
姫18歳編では、とんぽ鉛筆という会社で各文具店に文具の配送をする仕事をしている。

筧 亜美(かけい あみ)

CV:佐倉綾音
ホラー漫画家志望のアシスタント。仕上げと服飾担当で主にカケアミを描く作業を主に行っている。
時折「餃子作ったから間に合ったんだろうが!このド素人がァ!!」などといった毒舌を吐いたり、ツッコミを入れる。ダジャレと「漫豪」などといった漫画にまつわる新語を開発するのが得意。可久士がスーツを預けているマリオの店「マリオットランチマーケット」の常連であり、ファッションセンスがやや異彩を放っている。
デビューした時のペンネームも既に考えているが、秘密にしている。
姫18歳編では、古着&セレクトショップの経営者になっている。

墨田 羅砂(すみた らすな)

CV:安野希世乃
「代官山の職場でクリエイティブな仕事」につられてアシスタントになった大学生。一見緩い雰囲気で、よく原稿に墨を垂らして怒られているなど普段はあまり有能という感じは無いが、さり気ない気遣いや心配りが出来る人物。
本人は漫画家になる気はまったくないと発言してるが、姫18歳編では、前述の発言に反してマンガジンの看板作家となっており、仕事場「STUDIO La-Sand」には男性と女性のアシスタントが1人ずついる。

『週刊少年マンガジン』編集部

十丸院 五月(とまるいん さつき)

CV:花江夏樹
可久士の担当編集者。風のタイツのTシャツを着て自宅に訪れたり、可久士が審査員を務める新人賞の原稿を自宅に送ったりするなど、可久士の仕事が姫に知られたくない事情を無視しているような様々なことをやらかしその都度可久士を激怒させている。しかし本人には悪気がなく、それが相手を怒らせているという自覚がないため、可久士や亜美からは内心ヤバい奴と思われている。
原稿が通らず翌日までに修正することになった際は可久士が缶詰できるよう、編集部の予算をはるかに上回る高級なホテルを用意する(本人曰く「ホテルの支配人と知り合い」)など謎のコネを持っており、可久士からは縁故採用を疑われている。

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@mary-s_33734

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