黒森町綺譚(Tales of the Black Forest)のネタバレ解説まとめ

『黒森町綺譚』とは中国のインディーズゲーム制作チーム・拾英工作室が開発したSteam配信のゲーム。ジャンルはホラー探索アドベンチャー。舞台は1998年日本。黒森町という田舎町に迷い込んだ幽霊や妖怪が見える女子高生・希原夏森が、様々な神や妖怪、あるいは都市伝説のバケモノとの触れ合いを通して自らの過去の空白へと迫っていく。ノスタルジックな趣に満ちた緻密なドット絵、美麗なビジュアル、ホラー演出よりもストーリー性を重視した泣ける物語が見所。

第四章にて、消滅寸前の恵がゆっめに告げた心の内。恵が芸能界を引退した理由は女優としての衰えを感じ、視聴者の歓心が離れるのを恐れてだった。恵は演技力を磨いて再起しようと青い鳥劇団で頑張ったが、その実ただ視聴者の心が離れていくのに怯えていた。漸くその事実を受け入れた恵は、妖怪たちの為に映画に掛け続けた時間を振り返り、今は舞台裏から皆を見守るだけで満ち足りていると微笑む。

「私が知ってるのは、作り話が好きで、締め切りに追われてばかりいる、売れない作家の、桐谷雪よ」

終章にて、全てを告白して別れる間際の雪に夏森が告げたセリフ。豊神教の教祖たる神宮の座に縛られていた雪は、自分を畏怖の目で見、異類扱いしない友人を望んでいた。そんな彼女を夏森は1人の人間のダメ作家として、自分の大事な友達として扱った。夏森と雪の固い絆に感動するセリフ。

『黒森町綺譚』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

真理天堂が起こした営団地下鉄毒ガステロ事件のモデルは、1995年3月のオウム真理教による地下鉄サリン事件である

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本作のテーマとなる真理天堂が起こした毒ガステロ事件のモデルは、1995年3月20日に東京都で発生した、オウム真理教による同時多発テロ事件。
新興宗教団体・オウム真理教の信者が、帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)を走行中の地下鉄車両内で毒ガスのサリンを撒いて多数の被害者を出した。世界的にも類のないテロ事件であり、死傷者の数では日本最悪の大量殺人とされる。

開発者の月光ショウ螂は、本作は宮崎駿の『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』に影響を受けたと語っている

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拾英工作室のメンバーであり、本作を開発した月光ショウ螂は日本のアニメ映画監督・宮崎 駿の大ファンであり、『黒森町綺憚』の世界観やキャラクター造形は『となりのトトロ』や『千と千尋』の影響を受けたと語っている。登場する妖怪のユーモラスなデザインや、千と千尋の湯屋がある街を思わせるノスタルジックな背景が見所。

監修のyszkは大学で日本史を専攻している

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拾英工作室のメンバーであり、本作の監修を務めたyszkは大学で日本史を専攻している。彼は日本の社会現象を研究するのが好きで、本作の重要なテーマである地下鉄サリン事件や日本のバブル経済にも造詣が深いらしい。

黒森町劇場や黒森町のビデオ屋には、『となりのテテロ』『コシラVSメカコシラ』『昭和狸合戦ぽんぽこ』などの、実在の映画のパロディポスターが貼られている

黒森町のレンタルビデオや黒森町劇場の館内には多くの映画ポスターが貼られているが、『となりのテテロ』は『となりのトトロ』、『コシラVSメカコシラ』は『ゴジラVSメカゴジラ』、『昭和狸合戦ぽんぽこ』は『平成狸合戦ぽんぽこ』のパロディである。他にも実在の映画のパロディポスターが存在する。

『黒森町綺譚』の関連サイト

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