ジュラシック・ワールド(Jurassic World)のネタバレ解説まとめ

『ジュラシック・ワールド』とは2015年のアメリカ映画で、1993年に製作された『ジュラシック・パーク』シリーズ4作目である。前作に引き続きスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めている。イスラ・ヌブラル島で起きた「ジュラシック・パーク」の事件から22年。新たなるテーマパーク「ジュラシック・ワールド」がオープンし、多くの観光客で賑わっていた。しかし、新たな目玉アトラクションとしてパークが用意していた新種恐竜インドミナス・レックスが脱走し、パークは大パニックに陥る。

『ジュラシック・ワールド』の概要

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『ジュラシック・ワールド』は、「未知との遭遇」「E.T.」で知られるスティーヴン・スピールバーグが製作総指揮を務めたSFパニック・アドベンチャー作品である。1993年に公開された「ジュラシック・パーク」を皮切りに「ロストワールド/ジュラシック・パーク」、「ジュラシック・パークⅢ」と製作されてきた「ジュラシック」シリーズの第4作となる。イスラ・ヌブラル島で起きた「ジュラシック・パーク」の事件から22年。新たなるテーマパーク「ジュラシック・ワールド」がオープンし、多くの観光客で賑わっていた。しかし、新たな目玉アトラクションとしてパークが用意していた新種恐竜インドミナス・レックスが脱走し、パークは大パニックに陥る。ヴェロキラプトルの調教師として活躍する主人公オーウェン役を務めるのは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でも主役を務めたクリス・プラット。共演はパークの責任者クレア役を演じるブライス・ダラス・ハワード。監督は「彼女はパートタイムトラベラー」で初監督を務めた新進気鋭のコリン・トレヴォロウ。

2015年6月12日に世界各国で公開され、オープニング週末3日間の興行成績が、全世界合計でおよそ630億円という驚異的な数字をたたき出した。その人気は日本でも高く、期待する声に応えて異例の公開日繰り上げが行われたり、公開2週間で国内累計興行収入が59億円を突破したりと、様々な記録を達成した。

『ジュラシック・ワールド』のあらすじ・ストーリー

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透明球体のジャイロスフィアに乗って草食恐竜のエリアを探索するザックとグレイ

かつて遺伝子会社であるインジェン社の創始者ジョン・ハモンドは恐竜のテーマパークである「ジュラシックパーク」をイスラ・ヌブラル島に作り出そうとしていた。しかし、開業前の視察段階にティラノサウルスやヴェロキラプトルが檻から脱走し、視察メンバーの一部が食い殺されてしまう事件が発生し、パークはオープンすることなく幕を閉じた。その悲劇から22年後、インジェン社はマスラニ・グローバル社に買収され、イスラ・ヌブラル島はサイモン・マスラニ社長のものとなった。マスラニ社は、かつてジョン・ハモンドが夢見た恐竜のテーマパークを新たに「ジュラシック・ワールド」として実現させ、世界中から観光客が集まる人気テーマパークとなっていた。

パークの運営責任者であるクレア・ディアリングは、忙しない日々を送っていた。クレアは遊びに来ていた甥のザックとグレイをアシスタントのザラ・ヤングに任せ、サイモンと遺伝子操作によって新たに生み出された新種「インドミナス・レックス」について話をしていた。新たなパークの目玉として用意されたインドミナス・レックスは、ティラノサウルスのDNAをベースに様々な種の遺伝子を用いたキメラ恐竜であった。サイモンは小型肉食恐竜であるヴェロキラプトルの行動を研究し、動物行動学に詳しい恐竜監視員のオーウェン・グレイディにインドミナス・レックスの飼育場所の防壁が安全かどうかを、判断させるようクレアに命じた。

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オーウェンの説得に訪れるクレア

そのオーウェンは、自身の担当するヴェロキラプトルの飼育エリアで、インジェン社の警備部門長であるヴィック・ホスキンスの訪問を受けていた。そこでオーウェンにヴェロキラプトルを軍事利用しようと話を持ち掛けるが、オーウェンは興味を示さない。そんな時、飼育員の一人が4頭のヴェロキラプトル(ブルー、デルタ、エコー、チャーリー)の飼育エリアに転落してしまう。オーウェンは自ら飼育エリアに入り、ヴェロキラプトルとコミュニケーションを取ることで彼女らを制し、飼育員を助け出すことに成功する。それを見ていたホスキンスは、調教次第でヴェロキラプトルは人間の命令に従うようになると判断し、軍事利用に一層確信をもつのであった。

クレアはオーウェンのバンガローを訪れ、マスラニからの依頼を伝える。オーウェンとクレアはインドミナス・レックスの飼育エリアに向かうが、そこにはインドミナス・レックスの姿が見当たらない。不審に思ったクレアが監視カメラでセンサーを確認すると、どこにも熱源反応がなく、壁に爪痕が残されているのを発見する。詳しく調べるために、オーウェンは職員二人と共に飼育エリアへと入るが、インドミナス・レックスは自身の赤外線調節能力を用いてセンサーから逃れ、脱走したように見せかけるという巧妙な罠を仕掛けていた。クレアがインドミナス・レックスが飼育エリアにいたままであることを伝えるが、時すでに遅く、オーウェンたちは襲われてしまう。逃げ遅れた職員2人が食い殺されてしまう中、オーウェンは避難するために開かれた飼育エリアのゲートへと急ぐ。オーウェンはなんとか飼育エリアの外へと逃げるが、ゲートを閉じるのがあと一歩遅く、インドミナス・レックスはゲートを破壊し脱走してしまう。オーウェンは咄嗟の判断で車の下に隠れ、自身の体にガソリンをかけることで自分の臭いを隠し、インドミナス・レックスに気づかれずに済む。しかし、脱走したインドミナス・レックスは森の中へと消えていってしまった。

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ザックとグレイを捜索中に破壊されたジャイロスフィアを発見するオーウェンとクレア

管理棟へと戻ったクレアはACU(Asset Containment Unit-資産管理部隊)を出動させ、インドミナス・レックスの追跡・捕獲作戦を開始させる。だが、インドミナス・レックスは自身で体内に埋め込まれたGPSを外し、草木の色と同化できる保護色によるカモフラージュで部隊を翻弄し圧倒する。インドミナス・レックスが多用な能力を持ちすぎていることに異常を感じたサイモンはインドミナス・レックスのDNAを設計したヘンリー・ウー博士を問い詰めた。その結果、ヴェロキラプトルやアベリサウルス、カルタノサウルスなどの恐竜だけでなく、コウイカやアマガエルといった現存種のDNAを組み込んだことでインドミナス・レックスは高い知能や様々な特殊な能力を得ていたことが判明する。「なぜそのようなことをしたのか」と問うサイモンに、ヘンリー・ウーは「あなたがより大きくて、アッと驚くような恐竜を作れと言ったんだ」と一蹴する。インドミナス・レックスの脱走によりパーク北半分は閉鎖され、来場客はパーク中央のメインエリアへと避難することになった。

その頃、ザックとグレイはザラの目を盗み2人でパークを満喫していた。「ジャイロスフィア」と呼ばれる操縦式のカプセルで恐竜たちを間近で観察できるアトラクションに参加していた2人は、避難指示とクレアの電話を無視し、立ち入り禁止エリアへと入ってしまう。その時インドミナス・レックスに襲われるが2人は滝壺へと飛び込み、なんとか難を逃れる。ザックらは旧ジュラシック・パークのビジターセンターに放置されていた古いジープを修理し、パーク中央を目指す。

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マスラニらの乗るヘリコプターが爆発したのを背に駆け出すインドミナス・レックス

一方、インドミナス・レックスを抹殺する作戦へと移行したサイモンは自らヘリコプターを操縦し、空からインドミナス・レックスを襲撃する。逃げるインドミナス・レックスは翼竜園のドームへと侵入する。するとドーム内にいたプテラノドンやディモルフォドンなどの翼竜が次々と外へ逃げ出し、サイモンの乗るヘリコプターに衝突し、ヘリコプターは墜落してしまう。脱走した翼竜達は来場者が避難していたメインエリアへと飛来し、パークは大パニックとなる。ジープで戻ってきたザックとグレイはザラと合流するも、ザラはプテラノドンに連れ去られて空を漂い、水上へと運ばれていく。そこにモササウルスが顔を出し、プテラノドンごとザラを丸呑みにしてしまった。そこへ、ザックとグレイを探していたオーウェンとクレアは二人と再会を果たし、管理棟を目指す。

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ヴェロキラプトルと共にインドミナス・レックスを追跡するオーウェン

管理棟では、ホスキンスがこの混乱に乗じインジェン社の兵士を呼び寄せ、ヴェロキラプトルの軍事利用の実地テストを兼ねてインドミナス・レックスを追う作戦を立てていた。パークの指揮権がインジェン社に移った今、その作戦に協力するしかなくなったオーウェンは、ヴェロキラプトル達の頭にカメラをつけ、インジェン社の兵士と共にインドミナス・レックスを追うことになる。オーウェンたちはインドミナス・レックスを発見するが、ヴェロキラプトルのDNAをもつインドミナス・レックスはブルーら4頭のヴェロキラプトルと意思疎通を図り、追跡部隊を襲うよう仕向ける。ヴェロキラプトルの一頭チャーリーが隊員の反撃によりロケットランチャーで殺されてしまう。オーウェンがブルーと攻防する中、クレアとザックたち兄弟を乗せて走るトラックがデルタとエコーに襲撃されてしまう。なんとか逃げ切った3人はオーウェンと合流し、逃走をしようとするホスキンスと鉢合わせする。そこへ侵入してきたデルタがホスキンスを襲い、食い殺してしまう。その隙に研究所から逃げ出した4人だが、ついにブルーら3頭のヴェロキラプトルに囲まれてしまう。しかし、オーウェンはヴェロキラプトルがつけていたカメラを外し、優しく語りかける。オーウェンとの絆を思い出したヴェロキラプトル達は味方に戻る。そこへ、インドミナス・レックスが現れ、再びヴェロキラプトル達を味方につけようとするが、ヴェロキラプトル達はインドミナス・レックスに懐柔されることなく対抗し、激しい戦いへと発展する。

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インドミナス・レックスと対峙するティラノサウルス・レックスとブルー、その背後で大きく口を開けるモササウルス

インドミナス・レックスの圧倒的な強さにデルタとエコーは殺され、オーウェンたちも窮地へ追い詰められてしまう。そこへ、クレアが22年前のパークで暴れたティラノサウルス・レックスを飼育エリアから解放し、インドミナス・レックスと戦うよう仕向ける。インドミナス・レックスの力に圧倒されるティラノサウルスだったが、ブルーが助けに入ったことで反撃に転じ、相手を湖の縁へと追い詰める。その時湖からモササウルスが現れ、インドミナス・レックスに喰いつき湖の底へと消えていった。

戦いを終え、ティラノサウルスはオーウェンたちを襲うことなくその場を後にする。ブルーもオーウェンと一瞬目を合わせ、遠くに消えていった。その後オーウェンら4人は無事、コスタリカの避難所に到着し、ザックとグレイは両親に再会する。朝を迎えたイスラ・ヌブラル島ではティラノサウルスの咆哮が響き渡っていた。

『ジュラシック・ワールド』の登場人物・キャラクター

オーウェン・グレイディ(演:クリス・プラット)

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CV:玉木宏(劇場版)/山本耕史(日本テレビ版)
「ジュラシック・ワールド」の恐竜監視員・管理人の一人であり、元海軍の軍人。ヴェロキラプトルの行動を研究し、ブルーたちヴェロキラプトルと家族のような絆を築いている。クレアとは元恋人であったため、反発することもしばしばである。恐竜たちには敬意をもって接しており、オーナーであるサイモンや同僚からの信頼も厚い。一方、恐竜を商品や兵器と考えているクレアやホスキンスには反発している。元軍人であるが故に、咄嗟の判断力やサバイバル能力に長けており、インドミナス・レックスに襲われた際も体の匂いをガソリンで隠すといった機転で生き延びている。一度は敵となったヴェロキラプトル達を再び自らの仲間にし、共にインドミナス・レックスに立ち向かった。インドミナス・レックスがモササウルスに倒された後、唯一生き残ったブルーを呼び戻さず、静かに見送った。

クレア・ディアリング(演:ブライス・ダラス・ハワード)

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CV:木村佳乃(劇場版)/仲間由紀恵(日本テレビ版)
「ジュラシック・ワールド」のパーク管理責任者。インジェン社のコンサルタントや株主資本の募集人等、様々な役職をこなしている。観光に来ていた甥たちの世話を秘書のザラに丸投げするなど、仕事中心な性格である。頑固な性格で当初は恐竜たちのことをビジネスの商品としか考えていなかったが、オーウェンと共に甥達の捜索へ向かったとき、インドミナス・レックスに無惨に殺されたアパトサウルスを見て、その考えを改める。物語後半では、甥達の捜索に奔走し、2人を必死に守ろうとオーウェンと協力する。終盤にはティラノサウルスをインドミナス・レックスと戦わせるように誘導するなど、勝利の一端を担った。
オーウェンとはかつて交際していたが、初デートでオーウェンの乱雑さに呆れ、破局している。デートでは時間単位で計画を作ってくるなど几帳面すぎる一面もある。

グレイ・ミッチェル(演:タイ・シプキンス)

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