お結び(ゲーム)のネタバレ解説まとめ

『お結び』とは2020年4月25日に公開された日下部一製作によるフリーゲーム。ジャンルはマルチエンディング型和風ホラーゲームで操作キャラクターの選択によって5種の結末が用意されている。主人公・日向子には、幼い頃近所の森で迷子になった時、自分が落としたお弁当を届けに来てくれた不思議な存在におむすびを分け与えた記憶があった。時が流れ高校生になった日向子は、車に轢き逃げされて迷い込んだ天国と地獄のはざまの世界・辺獄で、一茶と名乗る不思議な男と出会い、彼の力を借りて現世へ帰る為の冒険を繰り広げる。

森崎日向子(もりさき ひなこ)

辺獄に迷い込んだ女子高生・日向子。

本作の主人公で操作キャラクター。食べることが大好きで作るのも得意な女子高生。得意料理は祖母から教えてもらったおむすび。
大らかでおっとりした心優しい少女。ぽっちゃり体型で運動は苦手であり、作中も走ることができず敵から歩いて逃げる羽目になる。
幼い頃自身が住む輪町の産土神である時魂神(ときのたまのかみ)を祭った森で迷子になったところ、何者かも定かでない不思議な存在に助けられた。
祖母はそれを時神様のお導きだと言い、以来毎朝登校前に祠にお参りするのが日課になっている。ある朝祠に寄った後、早苗をはねて逃走していた車に轢き逃げされ、天国と地獄のはざま、彼岸と此岸の中間の世界・辺獄に迷い込む。
困っている人を放っておけないお人好しで、自分を監視していた志鶴が上司に斬殺されようとしてるのを思わず助けている。
大のおばあちゃん子で、天界で祖母と再会した時は涙を流して喜んだ。
また体内に膨大な穢れを抱えていることを一茶や金色の女神にたびたび指摘されているが、それは彼女が時を遡った一茶と幼い頃に出会い、彼に憑かれているからだというのがEND1『結』にて判明する。
END5『結』にて、一茶が木乃葉と日向子の面影を重ねて「約束を果たせた」と言っていることから、日向子こそが木乃葉の生まれ変わりと推測される。木乃葉と一茶の夢をたびたび見ていたのも、前世の記憶がフラッシュバックしたからである。

一茶(いっさ)

笠を目深に被り素顔を見せない一茶。

辺獄で日向子と出会い、彼女と道中を共にする不思議な男性。一人称はアタシで、「~さねェ」とオネエ言葉を喋る。白い狩衣に笠を被り、平安時代の貴人のような装束に身を包む。笠からたれた布のせいで顔は見えない。
自他ともに認める色男で女性に目がなく、吉原遊郭を再現したような辺獄の妓楼では、骸骨の遊女たちの誘惑に満更でもなさそうなリアクションを見せた。
日向子にも「尻をさわらせてくれたら元気になる」など、たびたびセクハラ発言をかます。最初は日向子を騙して利用する意図だったが、そんな自分を許し、木乃葉との再会の夢を叶える為に尽力してくれた彼女の純粋さや優しさに触れ、次第に絆されていく。
その正体は日向子が住む輪町の産土神として祭られる時魂神。時を操る能力を持ち古くから信仰されていたが、辺獄に長く留まるうちに穢を身の内に溜め込み、最終的に物の怪化する。
輪町がまだ輪の村という名前だった頃、木乃葉という村娘と親しくなった。
神である自分の姿が唯一見え話もできる木乃葉を愛し、穢を祓う禊の紐飾りを贈るまでになるが、村人達によって木乃葉が生贄に捧げられた事を嘆いて禊を怠り、結果として飢饉や伝染病を蔓延させた。万物の神はその怠惰を罰し、一茶を永遠に輪の土地に縛り付けて禊を命じる。木乃葉に会いたい一心で何度となく天へ昇ろうと企てるが、万物の神によって天をめざしても決して辿り着けず辺獄を彷徨い続ける呪いをかけられ、結果として日向子を利用することになった。
好物は木乃葉がよく供えてくれたおむすびで好きな具は小梅。一茶とは木乃葉が付けてくれた名前で、もともと名前を持たなかった。本人はこちらの方が気に入っており、初対面の日向子にも一茶と呼ばせようとした。
神としての名前は時魂神(ときのたまのかみ)、通称時神(ときがみ)。

志鶴(しづる)

天道隊の新人隊士・志鶴。四角四面で融通がきかない男。

天界の秩序を司る武家の男性集団・天道隊の新人隊士。堅苦しいほどに生真面目で融通のきかない性格。黒い羽織りに赤い襟巻をした、黒髪真ん中分けの額にほくろがある青年。
天への抜け道を使おうとした日向子と一茶を捕縛後、天界の牢獄に幽閉した日向子の監視を任される。囚人である日向子の質問に答えられる範囲できちんと答えてくれるなど、案外義理堅いところを見せる。自称半人前の未熟者で、日向子が逃げたのがバレて上司に斬り捨てられそうになるなど窮地に陥るが、その日向子によって助けられる。
親切きぬちゃんとして知られる日向子の祖母・絹を熱烈に崇拝しており、孫の日向子とどちらの方が絹が好きかで喧嘩するほど。最初は日向子や一茶に対し良い感情を持っていなかったが、彼女を辺獄の抜け道に案内する過程で、恩人でもある一茶を助けようと踏ん張る強い覚悟に打たれ、以降は進んで手を貸す。
日向子が俗世へ帰る際は「お前のおかげで未熟者から脱せた」と手厚い感謝を述べた。

辺獄のキャラクター

天人(てんじん)

穢れに染まった天人に追いかけられる日向子と一茶。

日向子と一茶の前に立ち塞がった天界の住人。巨大な蓮の花を頭に冠した、金色の観音様のような姿をしている。後光さす神々しい姿だが、天人の死の予兆である小の五衰に侵されており、日向子を助ける善行を積んで延命しようとした。穢が回りきると全身が黒く変化し、言葉も支離滅裂になる。
ちなみに小の五衰とは美しく楽しい声が出せない、身体の輝きが失われる、沐浴した時に水が流れ落ちにくい、目に付くものに執着する、物事に飽きて瞬きの回数が増えることをさす。

金色の女神

鬼子母神がモチーフの金色の女神。

辺獄に来た際に最愛の末子とはぐれ怒り狂っていた女神。全身金色で首に数珠を巻き、沢山の赤子を抱えた姿で顕現する。
赤子を届けにきた日向子に我が子を盗んだ疑いをかけ、脇目もふらず襲いかかるなど一見凶暴だが、誤解が晴れたあとは彼女に礼を述べ、物の怪一茶に日向子が追い詰められた時に借りを返しに現れた。
500人の我が子を育てる栄養をとるために人の子を獲って喰らった鬼が、釈迦に諫められて悪行を反省し女神となった鬼子母神がモチーフと思われる。

金色の赤ちゃん

複数の天人が徘徊する広間の壺から日向子が保護した金色に光る赤子。金色の女神の末子で、日向子に懐いていた。
母とともに辺獄に来た際に壺に隠れたと思われるが、このモチーフは人喰い鬼を諫める為に、釈迦がその末子をさらって鉢に隠したエピソードに由来する。

深雪(みゆき)

辺獄の遊郭で日向子と一茶を待ち受ける深雪。

辺獄において吉原遊郭を再現した一区画の束ね役。巨大な骸骨の姿をしているが、元は深雪という名の遊女だった。
貧しさ故に遊郭に売られるものの脱走を繰り返しては姉女郎に折檻を受け、身請けが決まった際は故郷へ帰る為に利用する気だと責められた上、切った小指を相手の男に送り付けろと強制される。
そんな壮絶な人生を送ったせいか「無垢な顔が気に入らない」と日向子を敵視し、一茶の偽者を仕立てるなど卑劣な罠で翻弄するが、最終的に日向子がその嘘を見破ったことで彼女を認め、風呂場の鍵を渡す。

天界のキャラクター

森崎絹(もりさき きぬ)

親切きぬちゃんの愛称で親しまれる日向子の自慢の祖母・絹。

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