ID: INVADED(イド:インヴェイデッド)のネタバレ解説まとめ

『ID: INVADED』とはあおきえい監督による日本のSF・ミステリーアニメ作品。2020年1月から3月までTOKYO MX他で放送された。脚本はミステリー作家の舞城王太郎。舞台は凶悪犯罪が増加した現代日本。連続殺人犯の迅速な特定を目的とする組織・蔵は、ミヅハノメと呼ばれる特殊な発明を用い犯人の深層心理が生み出す仮想世界・イドを構築した。元刑事で現囚人の鳴瓢秋人は、名探偵・酒井戸となって、様々な殺人鬼の精神世界に潜るうちに彼らの裏で糸を引く黒幕、ジョン・ウォーカーの存在へ近付いていく。

カエルの夢から強制排除され、自身の病室で目覚める秋人。

再び秋人が目覚めると、椋と綾子が心配そうにこちらを覗き込んでいた。彼は対マンとの死闘で重傷を負い、今の今まで昏睡状態だったのだ。
ベッドの傍らに跪いた椋は、対マンとの対決を覚悟していたから秋人の様子がおかしかったのかと訝しみ、死なないでねと訴える。秋人はそんな娘の頭を優しく撫で、どこにも行かないと安心させる。
秋人は車椅子に乗り、別室の木記の見舞いに赴く。木記は既に起きており、秋人が夢の真偽を確かめにきた事も見抜いていた。秋人と木記は本当に同時に夢を見ていたのだ。
木記の夢には他人が入ってくる。それは自分の記憶や思い出、想像などを他者に投影する木記の能力に起因しており、彼女の意志と関係なく起こってしまうのだそうだ。夢で見た男は顔削ぎこと園田均であり、現実世界で彼のイドに潜った経験があった秋人は、ジョン・ウォーカーが教唆した他の殺人鬼もやってくるのかと質問し、日替わりで毎晩やってくると木記は呟く。
夜毎夢の中で様々な惨たらしい殺され方をしていた木記は、くり返し地獄を体験する中ですっかり精神をすり減らし、楽な死だけを望むようになっていった。木記が思い出すと秋人にまで殺害の光景がフラッシュバックする悪循環。しかし映像だけの秋人と違い、木記は実際に痛覚を伴っており、彼女が夢で体験する死は現実と変わらないのだった。
最初に木記の夢に入ってきたのはジョン・ウォーカーだった。後続の連続殺人鬼はジョン・ウォーカーによって木記の夢に招かれた。対マンが現実の彼女を殺そうとしたのは、夢で彼女をいたぶるだけじゃ飽き足らなくなったからだ。
イドの世界では死体でしか対面できなかったが少なくとも今この瞬間この場において、カエル=飛鳥井木記は生きていた。まだ救うことができるのだ。
秋人は夢の中で殺人鬼の慰み者にされる木記を捨ておけず、彼女の眠りを脅かす殺人鬼を全員排除すると約束する。
後日、秋人は顔削ぎの隠れ家を訪れる。顔削ぎと独房越しに会話した秋人は、隠れ家の場所も熟知していた。秋人は得意の人心操作と話術で顔削ぎを追い込み、もう二度と木記に手を出さないように自殺を強いる。
顔削ぎを始末した秋人は、現実の綾子が浴槽で手首を切って自殺した悪夢にうなされる。
うなされて飛び起きると傍らに綾子がおり、嫌な夢を見た秋人を心配し、「自分は何があっても死なない、椋と秋人を残して死んだりしない」と優しい言葉をくれる。

綾子は秋人に自分の死が夢の合図だと告げる。

秋人は綾子を抱き締め、綾子は彼の腕の中で幸せそうに目を閉じ、「自分が死んだら夢だという合図だから安心して起きればいい」と囁くのだった。

FILE:10『INSIDE-OUTED II』

秋人が顔削ぎの自殺を伝えると木記は感謝する。木記は大勢の人が出入りするせいで、その人たちの妄想や計画なども入り混じり、自分の夢は混沌としているのだと話す。結果として木記の夢は未知の領域を拡張され、予知夢じみた事すら可能になった。そんな木記に対し救えなかったカエルの面影を重ねた秋人は、長い夢を見ているようだと独白する。

対マンに殴り殺された椋の最期。

木記は5分ほどうたた寝している間にゆっくりと時間をかけ腕をもがれた経験を述べ、夢の時間と外の時間は関係ないと推測を立てる。
秋人はイドの中のイドに飛び込んだのだが、もしそれら全てが木記の干渉を受けた夢なら、酒井戸として体験した事、妻子が死んでもういない事も全ては長い夢だったのじゃないかと自己暗示が働く。彼にとっては妻子が存命のこの世界こそ、心から望む現実だったのだ。
退院した秋人は木記の夢にやってくる殺人鬼を1人1人殺していく。秋人には既に独房で、彼らと知り合っているアドバンテージがあった。その時に仕入れた情報をもとにすれば、隠れ家や逃走経路への先回りは容易い。百貫は秋人が対マンを故意に殺した事を上に隠蔽し、秋人の退院後も度々木記の見舞いに訪れていた。百貫と共に木記を見舞った秋人は、ミヅハノメの開発者の白駒二四男が、木記の頭部に妙な装置を付けている現場に遭遇する。
秋人が殺人鬼を排除しても木記はどんどん衰弱していった。秋人は白駒と会話中の百貫を窺い、舌抜き・股裂き・腕捥ぎを始末した事を木記に告げる。いずれも秋人が自殺に追い込んだのだが、どうやら他者への殺意が自分に跳ね返り、同じ自殺方法を選ぶらしい。死ぬ前にジョン・ウォーカーの事を尋ねたが、一様に有力な証言は得られなかった。
木記は殺人鬼を全て排除したところで自分が覚えている限り悪夢は終わらない、おぞましい体験を繰り返し夢で反芻して心が殺されていくのだと語る。異常な殺人鬼の餌食にされ続けた木記は、夢の中で自我を磨り潰し、世界と自分の境界線が溶けだしていくのを感じていた。せめて人間として終わりたい、飛鳥井木記の意識を保っているうちに殺してほしいというのが彼女の唯一の願いだった。
警官としての正義感から秋人は当然拒むが、木記はこのままだと自分の存在が世界全体を歪めてしまうと危惧する。秋人は木記にもう来ないと告げ、逃げるように病室を後にする。
1か月後に木記は病院から失踪し、看護婦の集団昏睡事件が起きた。看護婦は木記の病室に踏み込んだ順に倒れ、目が覚めたら木記は既に消えていた。
百貫は秋人に何か知らないか尋ねるが、何も知らないと秋人は嘘を吐く。彼は木記と別れたあとも刑事の仕事の傍ら殺人鬼を排除し続け、遂にジョン・ウォーカーのみを残すところとなった。
百貫は引き続き木記の行方を追っていた。あの病院で木記は白駒の実験対象にされていたらしい。白駒の研究テーマは夢を介在にした無意識への侵入であり、木記の特殊体質がそれに利用されたのだ。
百貫を助手席に乗せ信号待ちしていた秋人は、ふと窓の外に知人を見かけ飛び出す。その男は穴空きこと、富久田のイドにいた被害者の1人だった。男を追って歩き回った秋人の目に、「たこや」の店構えがとびこんでくる。
「穴空き……お前を忘れてたよ」
秋人は富久田を殺すべく銃をとるが、そこへ外務分析官時代の黒スーツの小春がやってくる。小春もまたイドの記憶を引き継いでおり、ここがイドの中のイドであるとハッキリ自覚していた。
「酒井戸なんて知らない!俺は鳴瓢秋人だ!ここで生きてるんだ!生きてきたんだ!」
「何を……ここはイドですよ?過去の現実世界にそっくりですけど偽物ですよ……」
小春は秋人の反応を怪しむが、秋人は譲らない。小春はこのイドにきたのはほんの20分前だと告げ、秋人にスマホの日付チェックを促す。日付は2018年、秋人がこの世界へ来てからもう2年以上が経過していた。この世界が偽物だと秋人が気付くと同時に崩壊が始まり、オーロラのような光がたゆたって街が消滅していく。秋人は慌てて家に電話をかける。家事を中断した綾子が電話をとり、秋人は「椋を連れて早く逃げろ」と叫ぶ。

秋人の回想シーン。妻子仲良く寝ているところ。

秋人の脳裏を走馬灯の如き回想が過ぎる。綾子との馴れ初め、結婚、妊娠、出産、育児。両親の愛情に包まれ健やかに成長していく椋。たとえ偽物だとわかっていても、秋人は今在る幸福を断じて手放したくなかった。

現実の秋人の独房には、もう決して戻らない過去の写真が未練がましく貼ってある。

しかし遂に気持ちが折れ、電話口の綾子と椋に、「本当の自分は君たちのいない現実にいるのだ」と話す。「今一緒にいられない事が本当に悔しい」と涙ぐむ秋人に不安に駆られ、「どこかへ行ってしまうのか」と焦る綾子と椋。
「私たちは死なない、だからどこへも行かないで」と訴える綾子と椋に遂に感情の堰が決壊し、「俺はどこにも行かない、君たちがどこかへ行ってしまったんだ」と絶叫する秋人。
ちゃんと帰って来るか心配する綾子と椋に秋人は弱々しい笑顔を浮かべ、「必ず家に帰る」と約束して電話を切る。黙って見守っていた小春の謝罪を「これでいいんだ」と受け入れた秋人は、この世界で掴んだジョン・ウォーカーの情報を伝えるべく姿勢を正す。
一方、百貫のイドの砂漠の世界では穴井戸が時間をカウントしていた。約束の10分が過ぎ、穴井戸が排出ボタンを押すと秋人の身体が浮かび上がる。世界から強制排除される間際、秋人は今までわかった事を書き留めた手帳を小春に渡す。
砂漠の世界で目覚めた酒井戸は、何故頬を涙が伝わっているのかわからなかった。長く幸せな夢の余韻と虚脱感に浸る間もなく、穴井戸が隠し持っていた布きれの幅が、手首の跡とぴったり一致するのに驚く。時計泥棒は最初からおらず、穴井戸の狂言だったのだ。穴井戸と酒井戸はカエルともども手首を布で結ばれていたが、それはカエルのそばから動けなくする為だ。
酒井戸の追及をのらりくらり躱した穴井戸は、砂に埋もれた死体の胸ポケットから拝借した写真を見せる。それは秋人が独房の壁に貼っている家族写真と同じ物だった。穴井戸は実はイドに入る前の事を覚えている、脳の損傷のせいでミヅハノメのリセット機能が正常に作動してないのだと衝撃の告白をし、酒井戸が鳴瓢秋人である事、元刑事の殺人犯であると突き付ける。

砂漠の世界は風化した秋人のイドの成れの果てだった。

強制的に自らの名前と記憶を思い出させられた秋人は、突如巻き起こった砂嵐に呑まれる。実は砂漠の世界は落雷の世界の朽ちた姿で、秋人のイドの成れの果てだったのだ。自らのイドの中で自分を思い出すと自意識が無意識を侵略し、それから逃れようとする自己防衛機構がイド嵐を引き起こす。イド嵐に覆われた秋人は否応なくドグマに引きずり込まれるが、その寸前ジョン・ウォーカーの影を見たのだった。

FILE:11『STORMED』

イド嵐はさらに拡大し、井戸端は完全に酒井戸とナ穴井戸の現在地を見失った。秋人のイド自体も膨張を続けている。仕方なくミヅハノメの電源を落とそうとするが何故かシャットダウンもできない。このイドを構築する殺意は百貫宅の寝室で採取された物で、ワクムスビとミヅハノメが連携している事から、本来取り違えは起こり得ない。井戸端スタッフは何者かが人為的に百貫と秋人のイドをすりかえたと推理する。
まずワクムスビで採取を行った松岡が疑われるが、彼もまた操られている可能性がある。松岡の行動には不審な点は見られず嫌疑は晴れた。松岡は何者かにハメられたのを悟り、激怒して百貫宅に引き返す。
イド嵐の渦中では酒井戸が穴井戸に掴みかかっていた。無抵抗で微笑む穴井戸に対し、「どうして俺に殺されようとする」と酒井戸は疑問を呈す。騙してイドに閉じ込めたのだから、酒井戸に殺されるに足る動機は十分だ。穴井戸は酒井戸を騙して連れ込み、イド嵐を巻き起こす光景を事前に夢で見たと告げる。そして同じ条件がそろった時、誘惑に負けて実行してしまったのだ。酒井戸は穴井戸を殴る代わりに頭突きをし、衝動に駆られて酒井戸を殺す事こそジョン・ウォーカーの目論見通りではないかと推理する。ジョン・ウォーカーにとって穴井戸=富久田が生き残るのは不都合だったので、酒井戸を使って消そうとしたのだ。

穴井戸は数字を数えずにはいられない数唱障害だった。

酒井戸は何故そんなに死にたがるのかと穴井戸に問うが、穴井戸はチラチラと砂に吹きさらわれる升目の数字を見ている。酒井戸は10分が経過するまで砂の1粒1粒を数え時間を潰したという発言を思い出し、穴井戸=富久田が、数字に強迫観念を抱く男だと暴く。富久田は数唱障害という精神病を患っており、あらゆる物の数を偏執的に数えずにはいられないのだった。富久田が頭にドリルで穴を開けたのはこの障害が原因でノイローゼになるまで追い込まれたからで、結果的に脳が損傷し数唱障害は止まった。しかし名探偵・穴井戸の姿では頭の傷が閉じてしまうので、再び障害が再発するのだ。穴井戸はこの数唱障害から逃れるために毎回わざと死んでいたのだ。
酒井戸は敢えて穴井戸を殺さず、ジョン・ウォーカーが望まない、穴井戸にしかできない仕事への着手を命じる。意味深な発言に穴井戸は興味を示す。
ふと気付くと砂に埋もれたコックピットは姿を消していた。酒井戸は穴井戸が嘗て砂に埋もれる前のこのイドに潜った事を指摘し、数唱障害の彼なら、コックピットに至る升目の数字を覚えているに違いないと告げる。
井戸端スタッフは落雷の世界からコックピットが消失すると同時に、砂漠の世界にイド嵐が発生したのを突き止める。落雷の世界から消えたコックピットは、砂漠の世界の同じ地点に飛ばされた筈だ。イド嵐がモニターを遮っている今がチャンス、ジョン・ウォーカーが内部犯なら彼に知られず行動できる。酒井戸と穴井戸は協力してコックピットを探し当てる。
通常イドと現実の世界の時間は同期しているが、それを分けるのは観測者の有無だ。即ち誰もモニターを見ていないか、見られない状況下においてなら、イドの時間は自在に伸び縮みする。
一方、イドの中にイドに滞在中の小春は、木記の為に殺人鬼を殺し続けた秋人の執念に脱帽する。小春は彼が手にかけた殺人鬼の一覧を眺め、一様に殺害方法にはこだわりがあり、それは歴史上有名なシリアルキラーとの共通項だと考察する。ならばジョン・ウォーカーにも彼独自の美学、彼独自の殺し方があるはずだ。
ジョン・ウォーカーが教唆した殺人鬼の被害者たちは、皆すぐには死なず暫く生かされていた。実際に保護された被害者も存在する。被害者が必ず死ぬとは限らない殺人鬼を作る、被害者は7人まで、それがジョン・ウォーカーのこだわりだった。
ジョン・ウォーカーが7という数字に執着するのを見破った小春は、股裂きの殺人は月曜日、顔削ぎが火曜日、舌抜きが水曜日、墓堀りが木曜日、腕捥ぎが金曜日、穴空きが土曜日、対マンが日曜日と順番に並べていく。ジョンウォーカーは1週間、曜日を決めて殺人鬼達の殺意を操作していたのだ。それは1週間で世界を作った造物主に自らを見立てる行為に似ていた。

イドの中のイドで穴空きと対峙する小春。

小春はイドの中のイドで富久田に会いに行き銃を向ける。小春は富久田が自身の頭に穴を開けた目的を看破し、自分もその被害者の1人だと語る。富久田は真実を見抜かれた事で小春に一目おき、ジョン・ウォーカーと出会った経緯を証言する。富久田はジョン・ウォーカーに会った日付を正確に覚えていた。それは富久田が自分の頭にドリルで穴を開けた日で、彼は倒れている間に見た夢でジョン・ウォーカーと邂逅したのだ。そこでジョン・ウォーカーは富久田とカエルを引き合わせ、彼女の頭をドリルで貫かないかと誘うも、夢の穴に関心がない富久田は断ったのだった。
富久田が倒れたのは昼の間だが、その時間帯に非番だった蔵の職員はいない。ジョン・ウォーカーの正体に悩む小春だが、富久田のアドバイスによって、海外出張中の人間なら昼と夜が逆転している可能性に思い当たる。
松岡は百貫の殺意を検出した寝室に再び訪れる。特に不審な点は見当たらなかったが、モニター越しに観察していた東郷は、以前自分が立ち寄った時にはなかった写真が増えているのに気付く。松岡が調べると、写真立ての裏から鳴瓢一家の写真が出てきた。それは元々秋人の独房に貼られていた写真であり、花火師・冬川を自殺に追い込んだ時に生じた殺意の思念が付着していたのだ。
ということは、ジョン・ウォーカーは秋人の不在中に自由に独房に出入りできる人間に限定される。井戸端スタッフは全員酒井戸のサポートに徹するので除外できる。

ジョン・ウォーカーの正体は局長の早瀬浦だった。

小春は富久田が倒れた日にニューヨーク研修に行っていた蔵の役人に電話をかける。ジョン・ウォーカーと名指しされたその人物こそ実質上の蔵のトップ、早瀬浦だった。
同時に酒井戸と穴井戸が、漸く掘りだしたコックピットの排出ボタンを押す。
砂漠の世界に聖井戸になった小春が帰還し、3人の名探偵が初めて顔を合わせる。砂漠の世界で穴井戸と対面した途端、聖井戸の額には穴が穿たれる。それは穴のある自分こそが本当の自分だと、その穴を開けた張本人との出会いによって、聖井戸=小春が受け入れたからだった。
聖井戸はイドの中のイドで掴んだ真実を2人に報告する。ジョン・ウォーカーが早瀬浦だと知った一行は、とりあえずカエルの死体があった場所へ戻ることにする。カエルは殺人事件、もしくはこの世界そのものの被害者であるからして、自分の用意した謎を解く名探偵に悪意を向けるはずがないというのが理由だ。
カエルの死体に辿り着いた途端イド嵐が晴れ、強制排出された3人は同時に目を覚ます。小春は早速ジョン・ウォーカーは早瀬浦だと告発し、東郷をはじめとする井戸端スタッフは逮捕を申請する。
早瀬浦は主電源を落としてミヅハノメを停止する。ミヅハノメの主幹である巨大装置の中では、病院から姿を消した飛鳥井木記が長い眠りに就いていた。

FILE:12『CHANNELED』

早瀬浦によって装置から出された木記は忘我状態で廊下を徘徊する。途中すれ違った職員は、彼女の特殊能力の干渉を受け、悪夢の世界に取り込まれる。モニターしていた早瀬浦はそれを世界融解と称す。職員が飛ばされたのは木記がこれまで体験してきたイドの世界であり、落雷の世界、炎上するビルの世界、砂漠の世界と様々だった。

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