浜崎あゆみ（Ayumi Hamasaki）とは【徹底解説まとめ】

1999年オリコン年間ランキング11位。
当曲で紅白初出場を果たす。本人出演で、花王ソフィーナ「AUBE」のCMソングとなった。

「Boys & Girls」は、浜崎あゆみを一躍国民的大スターの座に押し上げた曲といっても過言ではない。
第41回日本レコード大賞の優秀作品賞を初受賞しし、同年の『第50回NHK紅白歌合戦』には当曲で初出場を果たした。

人生において誰もがぶつかる壁、不安、それでも挑戦していく前向きな気持ちを歌詞に込めている。
上京したての頃「特別な存在になりたかった」と浜崎あゆみは語っている。
そんな夢を追いかけていた頃の記憶を歌詞に込めているかのような1曲である。

「Trauma」

オリコンチャートは2週連続で1位を獲得。
日本たばこ産業「桃の天然水」のCMソング。

「心の傷＝トラウマ」と真正面から向き合い、泣きながらもしっかりと前を向き乗り越えていく力強い楽曲となっている。
ライブでは盛り上がる曲の1つで、観客も一緒に踊れるように振り付けもついている。
累計枚数が163.1万枚を売り上げ、自身最大のヒットシングルとなっている。

「BLUE BIRD」

「BLUE BIRD」は、夏の恋を盛り上げる”恋歌”として広く聴かれている。
しかし、それは表面上の一般論に過ぎず、聴く人によって全く響き方が変わる名曲である。

ファンが聴く「BLUE BIRD」は、ただの夏歌でも恋歌でもなく、”ファンと浜崎あゆみとの絆”を感じる曲となっている。
彼女が歌と共に生きる人生の中で出逢った「3つの愛」が込められているからだ。
まるで幸せと希望が静かにキラキラと輝き、新しい幕開けを感じさせる同曲の歌詞は、これまでの浜崎あゆみが書いてきた歌詞とは一味違う。
彼女の傷を癒やし、”確かな存在”、”信じられる存在”、そして”安らげる居場所”となったのが1つ目の愛「ファンへの愛」である。

2つ目の愛は、「恋愛からうまれる愛」。
「BLUE BIRD」は、『』で括られた部分とそうでない部分が存在し、『』で括られた歌詞は恋人への想いを会話にして描いている。

最後の愛は、「人間愛」である。
人が人を大切に想うこと。恋愛だけではなく、仲間や同志として人と人が出会いうまれる愛情は、恋愛感情だけではない。

そんな数々の”愛”をテーマに作られた今作は、とても奥深く魅力的な言葉で溢れている。

「Voyage」

28枚目のシングル「Voyage」は、浜崎あゆみを代表するバラード曲。
この楽曲は、自身が主演する短編映画『月に沈む』の主題歌に起用されている。
この映画は、2002年10月26日から10日間、渋谷パルコにて限定公開された。
「浜崎あゆみ」としてデビューしてからは初の女優業であり、初主演映画となったこの作品は『世界の中心で、愛をさけぶ』などで知られる行定勲が監督、脚本を務めた。

「Voyage」のミュージックビデオは、映画『月に沈む』の名シーンを中心に制作されている。
浜崎あゆみは映画『月に沈む』の中で、喪失感を抱え精神を病み、精神病院に入院している少女「みなも」を演じている。
精神科の医師から前世の記憶を蘇らせる治療を受け、夢の中で前世の記憶を探っていくストーリーとなっている。

そんな映画のストーリーをピックアップしたこのミュージックビデオでは、色鮮やかな古代の衣装を身に纏い歌う姿が印象的な映像となっており、爆発的な再生回数を誇っている。

「A Song for XX」

「A Song for XX」は、1999年に発売されたファーストアルバムに収録されている。
アルバムのタイトルも同曲から名付けられ、この曲がアルバムリード曲ということになる。

本曲は、哲学のような問いかけから始まる。
「どうして泣いているの どうして迷ってるの どうして立ち止まるの ねぇ教えて」
様々なことに悩み、迷い、苦しんでいる様子が伝わってくる歌詞となっており、思春期ならではの壮大なテーマが歌われている。
周りの大人に対して抱く絶望感など浜崎あゆみ自身が感じた苦しみを歌詞にしており、ストレートに訴えかけてくるその言葉に心打たれ涙したファンは数多く存在する。

「Moments」

本シングルで初めてDVD付盤をリリースした。
ミュージックビデオでは、浜崎あゆみが薄暗い屋敷の中を彷徨い部屋の中を覗き込むというストーリーとなっている。
美しいようで狂気を孕んでいそうな、不思議な空間が現れる。

ロックな雰囲気を強く出しながらも繊細できらめくような音が織り交ぜられた、綺麗で切ないメロディーラインが胸を打つ楽曲。
今作は”絶望しているのは「君」”で、”「僕」は「君」のために何でもする”覚悟をしているという構図であり、相手の笑顔を見るや散ってしまう花、自らの羽を差し出してしまう鳥と、想いを捧げる事により伴う犠牲をテーマに描かれている。
痛ましさの中に美しさを表現しており、一度聴くと忘れられない感動作となっている。

「Dearest」

アニメ『犬夜叉』のエンディングテーマとして起用された。
24枚目のシングルであり、2001年9月に発売。
オリコンで2週連続1位を獲得し、文字通りの大ヒット曲となった。

悲しげなピアノメロディが印象的な本作のミュージックビデオは、雪がちらつく冬の日に浜崎あゆみが一人穏やかに歌うシーンとパパラッチなどの喧騒から逃れるシーンが印象的。
忙しい喧騒の中でも、ふと一人になって大切な人を思う気持ちが表現されている。

浜崎あゆみのミュージックビデオ（MV/PV）

「part of Me」

「part of Me」は、2007年2月28日発売のベストアルバム『A BEST 2 -BLACK-」収録曲。

離れていても心では繋がっている関係性を綴られている。
まるでずっと遠い昔には命を分け合って生きていたからじゃないか、という運命的な物語となっており、ひとつの映画のような壮大な仕上がりとなっている。
衣装の華やかさにひときわ目を引くが、生々しい蝶、蟷螂、蛇が登場する点にもフォーカスしたい。
作品に似合わないように思えるこの生き物たちが、死生観や輪廻転生といったものを象徴している作品となっている。

「FLOWER」