とある魔術の禁書目録II（インデックス第2期）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

CV：豊崎愛生
柵川中学1年D組に所属しており「風紀委員（ジャッジメント）」のメンバーでもある。外見は黒髪のショートヘアで、中学校の制服を着ている。そのため幼い外見に見え実際に天然なところもあるが、情報処理能力は学園都市でも指折りの能力を有しており物事に対する洞察力も高い。黒子とは小学校の頃から「風紀委員」としての付き合いを持ち、主にオペレーターとして情報の収集・伝達等で黒子達のバックアップを担っている。彼女が構築したコンピュータセキュリティを破るのは至難の技で、その技術レベルは黒子も舌を巻くほど。作中での戦闘場面では主にコンピュータなどを用いて御坂や黒子のサポートをしている。能力自体はレベル1で触れている物体の温度を一定に保つことが出来るというものだが、レベル自体が低いことに加え余りにも高温や低温の物体にはそもそも触れることができないため、結果として対象は常温の範囲内の物体に限られている。

『とある魔術の禁書目録II』の用語

魔導書

魔術の使用方法が記された書物で、力ある魔術師によって作成され「原典（オリジン）」とその写本、偽書が存在する。第2期においても「法の書」「抱朴子」といった魔導書をめぐり様々な事件が起きることになる。特に「法の書」に関しては全貌が判然としていない点もあるが、その魔術の力は絶大であると伝えられている。また「法の書」は解読が非常に難解であり、かなり複雑な暗号で構成されていて10万3000冊の魔導書の記憶を持つインデックスでも解読は非常に困難であった。オルソラはそのような魔導書の解読に成功したという情報がイギリス清教にもたらされ、オルソラによる「法の書」の魔術利用による脅威を感じ取ったイギリス清教は、オルソラを亡き者にしようとするような代物でもある。しかしオルソラ自身も「法の書」に書かれている事項を他の類似した魔導書の記述に照らして意訳しているだけであり、正確に術式を展開できるわけではなかった。結果として、作中では「法の書」が大規模で発動されたことはない。

天草式十字凄教

神裂火織を女教皇として頂点に頂く日本の十字教の一派である。現在は建宮斎字が代理を務めている。元をたどれば、天草地方で発展した隠れキリシタンの流れを汲む宗派である。その背景からか術式自体も「隠密性」に特化しており、あからさまな呪文や魔法陣は使わず儀式や術式を挨拶、食事、作法などの中に隠し、皿や茶碗、風呂や布団など一見何処にでもあるものを使い魔術を行う。なお、所属メンバーは52人で、作中に出てくるのは一部の人間である。また武術全般に通じているものも多く、文武両道で少数だが戦闘能力はかなり高い集団あり、法の書編でのオルソラの救出時の戦闘や、イタリア旅行編での女王艦隊との戦闘ではその戦闘力の高さがいかんなく発揮され、上条の活動を大きくサポートする存在になった。

蓮の杖（ロータスワンド）

近代西洋魔術における象徴武器の一種である。作中では法の書編でアニェーゼが、オルソラを守ろうとする上条と対決する場面で利用している。原理としては偶像の理論の応用で、杖の象徴するエーテルが万物に似ていると言う特性を生かし、空間そのものに作用している。これにより杖を傷つけることにより連動した他のものを傷つけることができる。遠隔で直接攻撃を当てることができるので、対象物に触れなければイマジンブレーカーを発動できない上条は苦戦を強いられる。本編中では杖に与えた衝撃を瞬間移動させる攻撃と、杖をナイフで傷つけることで空間を裂く攻撃が使用された。

樹形図の設計者（ツリーダイアグラム）

学園都市が誇る世界最高のスーパーコンピュータであった。表向きは完全な天気予報を行うために作られた代物だが、主目的は学園都市における様々な研究の予測演算を行っていた。超高性能な並列コンピュータで、正しいデータさえ入力すれば完全な未来予測（シミュレーション）が可能であり、量産型能力者計画や絶対能力進化計画などといった計画でも予測演算が行われていた。
現在は正体不明の高熱源体がおりひめ1号を直撃し大破している事が判明し、残骸が衛星軌道上を漂うのみとなっている。ただ残骸でもそれらをかき集め、プログラムを再構築すれば再び世界最高のスーパーコンピュータとして機能するということで、レベル6計画復活の標的となっていた。

使徒十字（クローチェディピエトロ）

ローマ正教の保有する大規模魔術（霊装）『聖霊十式』の一つ。大覇星祭編では、刺突杭剣（スタブソード）に偽装して学園都市に持ち込まれた。具体的な効果は、ギャンブルのいかさまのように幸運と不幸のバランスを捻じ曲げ、何をやってもローマ教会に都合がよくなるようにするという運命操作的なものである。大覇星祭編ではオリアナたちの手によって学園都市に持ち込まれ、その効果を発動することにより魔術科学両サイドをローマ正教ひいては自分たちの支配下に置こうとしていた。上条達の妨害にあいながらもその効果を発揮させつつあったが、大覇星祭のナイトパレードの明かりにより夜空の光を打ち消され本来の効果を発現できないようになってしまい、オリアナ達の計画は失敗する。発動失敗後リドヴィアと共に8000m上空から落下したため、現在原型を保っているかどうかも怪しい状況である。

大覇星祭

学園都市に所属する全学校が合同で行う超大規模な体育祭である。開催期間は一週間にわたる。開催される競技自体は他の運動会と変わりないが、学園都市の学校ということもあり協議中の能力使用が許されている。また大覇星祭の様子は学園都市以外にも中継されており、都市のイメージアップにも一役買っている。開催期間中は外部からの観客も多く受け入れることになるので外部に開放される機会が少ない学園都市に多くの人が訪れる日でもあり、一般客も自由に学園都市への出入りができる。ただ一定の警護は行っているものの、逆に警護が手薄になる日でもある。オリアナとリドヴィアはこれを利用し霊装『刺突杭剣』の取引を行おうとしたが、最終的には大覇星祭の恒例の花火でその効果が打ち消されてしまい目論見は失敗することになる。

女王艦隊

旗艦である『アドリア海の女王』を護衛する、融点の変化した氷で構築された巨船による大艦隊。作中でもかなりの数の船が描かれており、100隻以上の大艦隊のようである。また1隻の大きさもかなりのもので、大型フェリー程度の大きさはある。作中では明確ではないが一つの都市ほどの規模はあるようである。船体は鉄ではなく海水から作られた氷で生成されており、攻撃で沈んだとしてもすぐに再構成できる。また魔術により構築されているものではあるが、上条のイマジンブレーカーの影響を受けることはない。攻撃には『聖バルバラの神砲』と呼ばれる砲撃を用いる。

警備員（アンチスキル）

学園都市における治安維持組織の一つである。メンバーは主に学園都市にある学校の教師で構成されており、学校外で発生する事件などを管轄している。活動としては警察組織的なところがあり落し物の届け出や免許の更新といった業務も行っているが、治安維持部隊ということもあり、外部からの侵入者との戦闘になることも多く、大型の防護盾や銃器類、専用の軍用車両のようなパトカーなど、かなりな武装装備を有している。ただ教師が中心ということもあり、超能力を有しているメンバーは今のところいない。

猟犬部隊（ハウンドドッグ）

アレイスター直属の学園都市暗部組織で、木原数多がリーダーを務めていた。構成メンバーは人間のクズのような輩の集まりで、活動内容としてもアレイスターが自分の統治活動に邪魔な人間を暗黙のうちに消し去るといった学園都市の暗部の活動が主流であった。特に優秀な能力者がいるというわけではないが、アレイスターのバックもありかなりのレベルの重武装をしていた。また「追撃」のための高性能なセンサーを装備しており、『猟犬』の名の通り追撃戦を得意としている。しかしアクセラレータとの闘いでは正面からの戦いになってしまい、いつもの追撃戦ではない想定外の戦いになり、アクセラレータの心理戦の影響もあってリーダーの木原を含めてアクセラレータに壊滅させられてしまう。

スキルアウト

作中では無能力者が集まって作られる武装集団を現わしているが、定義自体あいまいで武装していない無能力者も含まれることもある。スキルアウトに属しているのは武装していない無能力者も含めて1万人程度とされているが、そのうち作中に出てくる武装集団は100人程度である。上条達のいる第七学区のスキルアウトは駒場利徳がまとめていたが、アクセラレータにより駒場が殺されてしまうと第七学区のスキルアウトはバラバラになってしまった。一方で他地区のスキルアウトは健在であり、第2期以後の作中に出てくるものもある。

『とある魔術の禁書目録II』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

上条当麻「俺だってよく分かんねえけど、この右手はそういうものなんだ」