零~月蝕の仮面~(Fatal Frame IV)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『零~月蝕の仮面~』は和風ホラーゲーム・『零』シリーズの第4作目である。「恐怖を体験する。」がキャッチコピー。時代背景は1980年代の日本。全12章の構成で水無月流歌、麻生海咲、月森円香、霧島長四郎の4名の視点で進行する。舞台は朧月島という離島。朽ちた廃墟と化した病院や和風建築の屋敷での探索及び怨霊との戦闘がメインとなる。

七式の3倍のダメージを与えられる。海咲にとっては最強のフィルムで拾う以外の入手方法がないレア物。流歌の場合はイージーモードで十一ノ蝕以降の交換による入手が可能。

零式

七式の5倍のダメージを与えることができる最強のフィルム。流歌しか入手できず交換で入手不可能なのでとてもレア。

『零~月蝕の仮面~』の登場人物・キャラクター

主要人物

水無月流歌(みなづき るか)

CV:能登麻美子
本作の操作人物の一人でメイン主人公、17歳。臘月島出身。
十年前に臘月島で催された臘月神楽の最中に神隠しに遭うも後に救出、過去の記憶を失っている。神隠し以前の姓は父方の四方月だったが、母親の離婚がきっかけで小夜歌の旧姓を名乗るようになった。ピアノ経験者でかなりの腕前。見た目は大人しそうだが芯が強く、母から受け継いだ月守の巫女の使命を全うするべく奔走。
灰原病院の院長・灰原重人に面打師の父・宗也が月蝕の仮面の製作を依頼されたのがきっかけで、試作品の実験台にされた。そのせいで精神が異常をきたし、記憶や自我が混濁して死に至る臘月島の風土病・月幽病を患い入院。朔夜の完治を目論む灰原父子に利用され奏役を務めたのが原因で症状が悪化するも、月の光を浴びて奇跡的に回復。心の安定を取り戻す代償として記憶の一部が封じられる。
十年後、神隠しにあった5人のうち2人である十萌と毬絵の変死を受け海咲と円香が島に戻ったのに触発され、自身もまた唯一覚えている旋律と共に甦る断片的な記憶の全貌を知りたいと、本島の病院で療養する小夜歌が止めるのを振り切って故郷へ帰る。以降は病院から生家である四方月邸を調査する過程で次第に記憶を取り戻し、朔夜の魂を浄化し、宗也の悲願だった帰来迎を成功させるべく最終決戦の場である灯台へ赴く。
灯台では見事に月守歌を弾き、零域を開くことに成功。朔夜と長四郎の昇天を見届けた後、父の霊と再会してその顔をハッキリ思い出す。

麻生海咲(あそう みさき)

CV:沢城みゆき
本作の操作人物にして主人公の一人、17歳。
勝気で自己中心的な性格。渋る円香を叱咤し、半ば強引に島に連れてきた。
幼少時に月幽病を発症して灰原病院に入院、霊媒体質のせいで進行が早く悩んでいた時に朔夜と知り合って親密になる。地下に移される前の朔夜から海夜と名付けられた人形を託され、それを心の支えに生きてきたが、神隠し事件以降は朔夜と海夜の存在を忘れている。
十年前の事件を機に島を出て生活していたが、当時の被害者の十萌と毬絵が相次いで死亡した事に危機感を覚え、何者かが自分達を狙っているのではないかと推理して島へ赴く。
作中には直接登場しないが射影機の生みの親である神秘科学者・麻生邦彦の子孫であり、先祖から伝えられた射影機を勝手に持ち出している。

月森円香(つきもり まどか)

CV:後藤沙緒里
本作の操作人物の一人で海咲の親友、17歳。内向的で従順な性格。自己本位な海咲に強く出られると断りきれず、内心怯えていたが彼女に引っ張られ島へ同行。
十年前の神隠し事件の被害者の一人で月幽病を患って灰原病院に入院していた。他の被害者と同様に当時の記憶を失っているが、病院を探索する中で度々フラッシュバックに襲われる。
入院中は同じ病棟にいた亞夜子から、階段から突き落とされたり、見舞いに来た母から贈られたペットの小鳥の首を切られるなど凄絶ないじめを受けていた。しかし亞夜子は純粋で優しく、ペットの無惨な死に哀悼の涙を流す円香を「中身の綺麗なおもちゃ」として気に入っていた。
海咲に盲目的に依存しており、彼女が「大切な人」を思い出して身代わりにすぎない自分に見向きもしなくなるのを恐れていた。

霧島長四郎(きりしま ちょうしろう)

CV:小西克幸
本作の操作人物の一人で元刑事の私立探偵。享年25歳。
十年前に指名手配犯・灰原耀を追い臘月島に降り立った。同日行われていた臘月神楽で5人の少女が失踪、居合わせた彼も捜索に協力し病院の地下道で流歌達を保護する。
本土に帰還した後は灰原の捜査の打ち切りを不満に思い、二年後(物語スタート時から遡ること八年前)に臘月島を再訪。朔夜が引き起こした無苦の日に灰原に屋上で刺され、彼と共に中庭に墜落死。自分が死んだ事に気付かず宿敵・灰原と追跡劇を演じ、同じ日をループし続けていた。

病床の小夜歌を気遣う長四郎と、彼に娘の保護を依頼する小夜歌。

神隠し事件で知り合った小夜歌と流歌をなにかと気にかけており、小夜歌にも頼りにされていた。流歌が島へ渡った際は娘の保護を頼まれ、射影機代わりに霊を退ける霊石灯を貰う。
幽霊である事を自覚したのちも最終決戦の場である灯台に現れ、小夜歌の遺志を継いで流歌の幸せを願い助ける他、地下道をさまよう流歌に小夜歌に託された月蝕の仮面の欠片を渡し活躍する。

サブキャラクター

奈々村十萌(ななむら ともえ)

流歌や海咲、円香と共に十年前に神隠しに遭った被害者。享年17歳。病室で顔を覆い、慟哭するような姿で変死。

篠宮鞠絵(しのみや まりえ)

十年前に神隠しに遭った被害者の一人。享年17歳。十萌と同日同時刻の自宅にて、彼女と同じように顔を覆った姿で死亡が確認される。

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