零~月蝕の仮面~(Fatal Frame IV)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『零~月蝕の仮面~』は和風ホラーゲーム・『零』シリーズの第4作目である。「恐怖を体験する。」がキャッチコピー。時代背景は1980年代の日本。全12章の構成で水無月流歌、麻生海咲、月森円香、霧島長四郎の4名の視点で進行する。舞台は朧月島という離島。朽ちた廃墟と化した病院や和風建築の屋敷での探索及び怨霊との戦闘がメインとなる。

「十ノ蝕 残桜(ざんおう)」にて、屋上へ赴く灰原が長四郎に放った言葉。言動から察するに灰原は死亡した自覚がない長四郎と違い自分が幽霊である事実に気付いていた節がある。姉の治療の為に全てを犠牲にしながらも結局朔夜は咲いてしまい、臘月島が滅びる瞬間に立ち会わせた彼にとって、自分の虚無的な生に終止符を打った本人である長四郎と死後も続ける追いかけっこだけが慰めになっていたのかもしれない。

「お父さん!」

最後に流歌が見た宗也は父親の顔で微笑んでいた。

「終ノ蝕 零域(れいいき)」にて、海面の月に開いた零域へ還る父に追い縋って流歌が叫んだ言葉。彼女は父に関する記憶を失っていたが、臘月島を再訪して取り戻した記憶の中の父は面打ちに魂を売った鬼であり、最高傑作を物すため娘を実験台にしていた。しかし零域へ還る間際に振り向いた父の顔は優しく微笑んでおり、その穏やかな眼差しは娘への愛情にあふれていた。流歌は父恋しさにたまらず走り出すが、彼女の叫びも虚しく父は月蝕の仮面と共に海に消える。

『零~月蝕の仮面~』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

遊び心満載の隠しコスチューム

ルイージの服を着る海咲。

おまけ要素の追加コスチュームは種類豊富。任天堂のゲームキャラとコラボしたゼロスーツサムス(流歌用)やルイージ(海咲用)他、浴衣や制服、海咲専用のゴシックパンクファッションや流歌専用のお嬢様風ブラウスが存在。眼鏡や髪飾りなどのアイテムも入手できる。

亞夜子は『眞紅の蝶』「お化け屋敷モード」にゲスト出演

『眞紅の蝶』「お化け屋敷モード」で脅かしてくる亞夜子。

2012年6月28日発売の『零~眞紅の蝶~』はシリーズ二作目『零~紅い蝶~』のリメイク版。シリーズ初の試みとして肝試し的ミニゲーム「お化け屋敷モード」が搭載されたが、そこに亞夜子が出演している。暮羽神社に入り廊下を歩いていると前方に突如出現し、本作の病室で見せたのと同じ、両手を前に掲げ猫のように曲げる愛らしいモーションで掴みかかろうとしてくる。

鬼灯人形を全部撮影すると強化レンズ「延」が入手可能に

鬼灯人形を撮影すると呪いが解除される。

臘月島の至る所に散らばった鬼灯人形を60体以上撮影すると、強化レンズ「滅」(霊子を4個消費し大ダメージ撮影)の封印が解ける。コンプリートの暁には強化レンズ「延」(装備しているだけでフェイタルフレームの持続時間が延びる)の封印が解除される。

物置の剥製は周回数によって鷲、孔雀に変化

灰原病院の大階段下の物置にしまわれた剥製は奇数周で鷲、偶数周で孔雀に変化する。

『零~月蝕の仮面~』の主題歌・挿入歌

テーマソング:天野月子『ゼロの調律』

作詞・作曲・歌:天野月子

エンディングソング:天野月子『NOISE』

作詞:天野月子 作曲:天野月子・戸倉宏智 歌:天野月子

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