龍が如く7 光と闇の行方(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く7 光と闇の行方』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如くシリーズ」の第7作目に当たる作品である。キャッチコピーは「ゲームに飽いた人たちへ」。本作は、龍が如くの主人公であった桐生一馬に代わり春日一番が主人公となり、彼が刑務所というどん底に突き落とされてから本物の龍になるまでの姿を描いている。重くハードなストーリー展開はそのままに、これまでの喧嘩アクションに新しくライブコマンドRPGバトルが加わり、これまでのシリーズとは全く異なったRPG作品となっている。

伊勢佐木異人町で発生するサブストーリー

プレゼントを君に

老人と少年の会話。少年の誕生を知り、何かプレゼントを用意しようとするホームレスの老人。

手作りの本棚を正太にプレゼントするが、ごみと一緒に捨てられていた。その事実を知り、自分はホームレスだから仕方ないと言いながらもショックを隠せない陣内。

陣内というホームレスの老人と正太という少年が川辺で会話をしていた。その少年は誕生日を迎えたことということで、老人は何かをプレゼントしてあげようと提案する。しかし、老人はその少年から「ホームレスで生活が苦しいことを知っていたので気持ちだけで十分」という理由で断られてしまう。陣内は通りすがりの春日に正太と同じくらいの息子がいて、重ねてしまい何かしてあげたくなると語った。正太が本を読むことが好きだということを知っていた陣内は、本棚をつくってプレゼントすることに決めて春日にも手伝ってもらうことにした。
材料をそろえ、何とか本棚をつくることができた陣内は、正太に緊張しながらも渡すのであった。受け取った正太の反応は良く、大切にすると言って本棚を持ち帰ったのを見て安心する陣内だったが、その本棚はゴミ捨て場に捨てられていた。ホームレスだから仕方がないと言いながらも落胆する陣内、春日があとで様子を見に行っても陣内の落ち込んだ様子は変わらなかった。

正太の父親から中傷される陣内。本棚はホームレスを毛嫌いする正太の父が捨てたことが判明する。

息子との時間を顧みず働く父親に自分のかつての姿を重ねた陣内。彼には幸せな家庭を崩壊させてしまった過去があった。

しかし、そこに突如正太が現れ本棚を返して欲しいと言ってきたのだ。その本棚を捨てたのは自分じゃないという正太の背後から「正太!何しているんだ!」という怒鳴り声か聞こえてきた。それは正太の父親で、ホームレスのことを良く思っておらずに正太の許可なく本棚を捨てたということが判明する。陣内にホームレスだというだけで罵声を浴びせる父親にしびれを切らした春日は制止する。正太を守るためと襲って来たのをそのまま返り討ちにするのだった。落ち着いた男に春日は、善意で送った誕生日プレゼントであると説明した。男は息子の誕生日も覚えていないことを知って、親失格であると自責する。男は、妻を病気で亡くしたあと、息子に苦労をかけまいとして一生懸命働いていて、息子と向き合う時間を作れていなかったのだ。その様子を見て、陣内は自分の境遇と似ていると語った。陣内は、家庭を顧みず一生懸命働いて家族から愛想を尽かされてしまったホームレスだったのだ。陣内は「人生には、失敗がつきものじゃ。だが取り返せる失敗と、取り返せない失敗がある......あんたは、わしとは違う。まだ......チャンスがあるんじゃないのか?」と男に問いかける。それを聞いた男は、「よく見たら悪くない本棚だ」と本棚を拾い上げ、春日たちに謝罪をするのだった。男は「かけてみるとするよ。あんたの言う......チャンスとやらに、ね」と陣内に言って息子と仲良く帰っていくのだった。その姿を見送り、春日はホームレスのプレゼントは喜ばれないというのは間違いだと陣内に指摘し、最後に「おっさんが渡したものは......汚くも臭くもねぇ。愛のこもった......最高のプレゼントだよ」と言うのだった。

Baby Don't Cry

春日に赤ちゃんプレイを邪魔され因縁をつける権田原。彼はかつて「龍が如く2」に出てきたこともあり、同じように桐生一馬に絡んでいる。

保母役のサヤちゃんに育児の大変さを説かれる大嶋。子供が生まれて関係が悪化していた妻と改めて向き合おうと決意するのだった。

強面なヤクザがサラリーマンの持つ粉ミルクをよこせとカツアゲしていた。その現場を見かけた春日は、その男を助ける。大嶋マサトと名乗るその男は、赤ん坊のために粉ミルクを買って帰っていたのだ。子育てが忙しい妻に冷たくされているという大嶋に対し、春日は奥さんと向き合うようにアドバイスをする。そのさなか、隣の建物「Baby Don,t Cry」という風俗店から赤ん坊とは思えないような野太い声をした鳴き声が聞こえてきた。お湯とタオルを用意し、春日たちはその赤ん坊を救うために建物へと乗り込んだ。そこには、オムツをつけた大人たちが赤ちゃんになっている異様な光景が広がっていて、先ほど粉ミルクをカツアゲしようとしたヤクザも赤ん坊になっていた。勘違いしたと出ていこうとした二人に「またんかいワレェ!ワシのパラダイスに土足で踏み込んでくるとはええ度胸やないけ!!」という声が飛んできた。保母さんらしき女性に「ススムちゃん」と呼ばれたその男は、部下とともに春日たちに襲い掛かるのだった。男たちを蹴散らし、改めて大嶋が立ち入ったことを謝罪すると、見ず知らずの赤ん坊のために動けることは素晴らしいと言い、自分のことを権田原進と名乗った。時間がかかったので妻に怒られると沈んでいると、そこにいた保母役の女が「マサトちゃん。あなた、育児の大変さ理解できてる?少しでも奥さんを手伝ってあげた?」と注意し、子育ての大変さを説明するのであった。話を聞き、心のどこかで自分のほうが辛いということを思っていた大嶋は、妻と話し合うと言いその場を去っていくのだった。残された春日は、権田原に一杯ミルクを誘われ、オムツをつけられようとして困惑するのだった。

柿の実が揺れる頃に

柿の実と自分の命を重ね合わせる加奈子。春日は手術までその柿の実が落ちないように奮闘する。

よりにもよって柿の実が生る木でぶつかり稽古をする力士。柿の実が落ちそうな出来事が連続して訪れる。

「サバイバー」の横にある空き地には大きな木があり、柿の実がなっていた。眺める春日に、車いすを引いた男が声をかける。散歩しに来たという渋谷と名乗る男は、加奈子という娘を車いすに座らせていた。元気になるために外に出ているという渋谷に対して、その女の子は「どうせ何をしたって元気になんてならないよ......もうすぐ死んでしまうんだもの」と言い、続けて柿の実が落ちたら自分の命も終わると悲観的な言葉を口にするのだった。彼女は、生まれつき体が弱く、学校に行けずに入退院を繰り返していて、手術が近づいているということだった。手術は、本人の気持ちが弱っているせいで成功する手術であっても難しいということを聞いた春日は、彼女の気持ちをつなぎとめている柿の実を落とさないようにしようと決意するのだった。柿の様子を見に行くと、力士が木でぶつかり稽古したりスナイパーの的にされたりと危機が訪れるたびに春日はそれを必死で止めるために動き回った。中には、振られた腹いせに五寸釘を打ち込む学生までいた。そんな柿を守るために奮闘する春日を、加奈子は窓から見ていてかすかに笑顔を見せるのだった。

加奈子は無事手術が成功し、歩けるようになった。春日が柿の実を落とさないように働きかけたことで彼女は毎日少しずつ元気づけられていたのだった。

後日、春日は渋谷に会い、加奈子の手術の結果を聞いた。渋谷に呼ばれて来た加奈子は、車いすではなく元気に一人で歩けるようになっていた。加奈子は柿の実を守ってくれたことをお礼を言った。春日が色々な人と関わっている様子を見て、加奈子は外の世界に生きる希望を見出したのだった。柿のおかげだと二人で実を見つめた。春日はその柿を食べたくなっておもむろに取って食べてみると、渋柿だったことがわかり吐き出しそうになる。加奈子は笑い、和やかな空気が流れるのであった。

横浜一難しい恋

おにぎりをもらって固まるホームレスの男、黒井。彼は炊き出しに訪れる白川に恋をしてしまった。

春日が流れ着いたホームレスの村では、定期的に炊き出しが行われていた。その様子を見ていたホームレスの寺門が、炊き出しはホームレスのためにあると言い春日に絡んできた。春日は殴られそうになるが、別のホームレスが間に割って入ってかばってくれた。そのようなやり取りをしている間に炊き出しは終わってしまいがっかりするホームレスだったが、炊き出しを行っていた清楚な女性がおにぎりを用意してくれていた。白川と名乗る女性をじっと見つめていたホームレスの男の名前は黒井と言い、どうやらおにぎりの件で白川に一目惚れしたようだった。そこで春日は黒井に、自分には恋愛経験がないため、恋のキューピットをしてほしいと頼まれるのであった。

女性二人組に釣り合ってないと馬鹿にされる黒井。これから進展させるためには変わらなければいけないと黒井が決意するきっかけとなった。

バイトをしつつ仲間も強力を得た黒井は店で服を買いそろえた。これまでの容姿と比べて見違えるように変化し、春日も太鼓判を押した。

翌日、再び炊き出しの現場にいる黒井と遭遇する。白川と話をしたいのに、きっかけが見つからず困っているようで、黒井は春日に彼女の好きなものを聞いてほしいと頼み込むのだった。炊き出しをもらうタイミングで聞き出してみると、白川は園芸学科に通っていて、どうやら料理以外にも花が好きらしい。戻った春日はその情報を伝えると、もともと黒井は花屋で働いていたということを知る。自信が出たという黒井は、白川のもとへ向かって話を弾ませるのだった。しかし、通りかかった女性二人組がその様子を見て美女と「野生」で釣り合っていないと笑いものにしていて、黒井もそれを耳にしてしまう。どこから変えたら良いのかという黒井に対し、服を買ってみてはどうだと提案する。
翌日、金を稼ぐために黒井はティッシュ配りのバイトを頑張っていたが、服を買うには金が足りなかった。困っているところに、先日、春日に絡んでいた寺門が近づいてきて、黒井に現金を渡してきた。寺門の話を聞くと、頑張っている黒井を姿に応援したくなって、仲間たちと工面した金だと言う。無事資金が手に入り、服を購入した黒井は見違えるような好青年と変貌した。その日もちょうど炊き出しをしていて、白川に声をかける黒井は順調に交流が進むのだった。
その後、再び黒井と再会した春日は、デートに誘うためのおすすめの場所を教えてほしいと言われ、映画館に誘ってみてはどうかと提案する。黒井はそれに乗って、いつものように炊き出しをしている白川のもとへと行くが、彼女の様子はいつもと違っていた。左目に眼帯をつけていて、落ち込んでいる様子だった。怪訝に感じながらも何とかデートに誘うことに成功する。

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