Nulbarich(ナルバリッチ)とは【徹底解説まとめ】

Nulbarichとは、2016年に結成された、シンガーソングライターJQをリーダーとするバンド。JQ以外のバンドメンバーは固定されておらず、演奏の形態によって変わる。結成からわずか一年後の2017年に1st アルバム『Guess Who?』収録曲「NEW ERA」がHonda「グレイス」のCMソングに抜擢された。そして2019年12月にはさいたまスーパーアリーナにてワンマンライブを開催。彼ら独特のエモーショナルなサウンドは多くの若者から支持されている。

Nulbarichの概要

Nulbarich(ナルバリッチ)は2016年に結成されたバンドである。バンド名の意味は”何もない”という意味の「Null」と”満たされている”という意味の「Rich」を”しかし“の「but」で繋ぎ、”何もないけれど、満たされている“という意味を込めた造語である。また、バンドメンバーは固定しておらず、プロデューサーであり、リーダーのJQ(Jeremy Quartus)を中心に、演奏形態によって、メンバーが入れ替わる。メンバーが固定されていないため、ジャケット写真などには、JQをイメージしたキャラクターである「ナルバリくん」が登場する。

2016年に1st アルバム『Guess Who?』をリリースし、邦楽ロックにしては珍しいブラックミュージックを基盤としていることで大きな話題を呼んだ。2018年には2nd アルバム 『H.O.T』をリリース、その後結成わずか2年で武道館ワンマンライブを成功させる。さらに、2019年に3rd アルバム『Blank Envelope』、1st ミニアルバム『2ND GALAXY』を発表し、2019年12月にはさいたまスーパーアリーナでワンマンライブを開催した。

Nulbarichの特徴といえば、ジャンルに捉われないその音楽性である。JQが影響を受けたブラックミュージックをベースにしているが、ジャズ、ロック、R&Bの要素もみられる。歌詞は大部分は英語だが、少し日本語が混じっている。まるでクラブで踊っているかのような激しすぎず、ゆったりとした心地よいグルーヴ感、アップテンポでもどこか気持ち良いサウンドが多くの人を虜にしている。

Nulbarichの活動経歴

2016年6月22日に、1st シングル『Hometown』をタワーレコード及びライブ会場限定で発売。

2016年9月21日に「NEW ERA」のMVを公開。監督はKevin Baoが担当した。2016年10月5日には1st アルバム『Guess Who?』を発売。オリコンウィークリーチャートは最高順位45位であった。2016年12月21日に「NEW ERA/Fallin’」を収録したシングル・レコードを発売。

2017年1月23日に「Lipstick」のMVを公開。監督は木村和史が担当した。2017年2月3日、22日に「Nulbarich 1st ワンマンライブ『Guess Who?』」を渋谷WWW、代官山UNITにて開催した。2017年2月8日に「Lipstick/Spread Butter On My Bread」を収録したシングル・レコードを発売。2017年5月10日に「It’s Who We Are」のMVを公開。監督は木村太一が担当した。2017年5月24日に1st EP『Who We Are』を発売。オリコンウィークリーチャートは最高順位14位であった。2017年11月2日から12月13日にかけて、「1st ONE MAN TOUR ”Change The Track”」を大阪、福岡、東京、千葉で開催。2017年11月28日に「In Your Pocket」のMVを公開。監督は前作「It’s Who We Are」と同じく木村太一が担当した。2017年12月6日に2nd EP『Long Long Time Ago』を発売。オリコンウィークリーチャートは最高順位28位であった。2017年には「Follow Me」が楽天カード「Apple Pay」のCMソングに、「NEW ERA」がHonda「グレイス」のCMソングに起用された。

2018年2月7日に「ain’t on the map yet」のMVを、3月1日に「Almost There」のMVを公開。監督は「ain’t on the map yet」を日向坂46のMVを多く手掛ける安藤隼人、「Almost There」を映画「LOSTYOUTH」の監督でもある木村太一が担当した。2018年3月14日から4月25日にかけて「Nulbarich ONE MAN TOUR 2018 ”ain’t on the map yet”」を大阪、東京、宮城、広島、福岡、愛知で開催。2018年3月7日に2nd アルバム『H.O.T』を発売。オリコンウィークリーチャートは最高順位7位で初のトップ10入りを達成した。2018年5月16日に配信限定シングル『Kiss You Back』を発売。2018年8月21日に「Kiss You Back」のMVを公開。監督は星野源、ゆず、あいみょん、菅田将暉など有名アーティストのMVを多く手掛ける林響太郎が担当した。2018年9月5日に配信限定シングル『The Remixes』を発売。2018年11月2日に「Nulbarich ONE MAN LIVE at 日本武道館 -The Party is Over-」を日本武道館にて開催。2018年11月20日に『VOICE』のMVを公開。監督は米津玄師「Lemon」のMVを手掛けた山田智和が担当した。2018年11月21日に配信限定シングル『VOICE』を発売。2018年には「Kiss You Back」が資生堂「アネッサ」のCMソングに、「All to Myself」が三井アウトレットパークのCMソングに、「VOICE」がシチズン「クロスシー」のCMソングに、「Slient Wonderland」が映画『台北暮色』のエンディングテーマに起用された。

2019年1月17日に「Sweet and Sour」のMVを公開。監督は木村太一が担当した。2019年2月6日に3rd アルバム『Blank Envelope』を発売。オリコンウィークリーチャートは最高順位9位で、2nd アルバム『H.O.T』に続いてトップ10入りを果たした。2019年3月1日に配信限定シングル『VOICE Remixes』を発売。2019年3月31日から5月9日にかけて「ONE MAN TOUR 2019 -Blank Envelope-」を宮城、北海道、大阪、広島、愛知、福岡、香川、東京、台湾にて開催。2019年9月17日に配信限定シングル『Lost Game』を発売。2019年10月30日に「Lost Game (HELLO WORLD Music Video edition)」を、11月5日に「Look Up」のMVを、公開。監督は「Lost Game (HELLO WORLD Music Video edition)」をTakanobu Tsushimaが、「Look Up」をAKB48、SKE48など、有名アーティストのMVを多く手掛ける、丸山健志が担当した。2019年11月6日にミニアルバム『2ND GALAXY』を発売。オリコンウィークリーチャートは最高順位13位であった。2019年12月1日に「Nulbarich ONE MAN LIVE -A STORY-」をさいたまスーパーアリーナにて開催。2019年は「Sweet and Sour」がテレビ東京系 木ドラ25『デザイナー 渋井直人の休日』エンディングテーマに、「Lost Game」が映画『HELLO WORLD』主題歌に、「Look Up」がシチズン「クロスシー」CMソングに「Kiss Me」がアニメ『キャロル&チューズデイ』オープニング曲に起用された。

2020年3月25日にNulbarich初となる単独ライブ映像作品である「ONE MAN LIVE -A STORY-」を発売した。また、「ONE MAN LIVE -A STORY-」のデジタルライブアルバムも同時に発売した。

Nulbarichのメンバー

Nulbarichはメンバーが固定されていないとはいえ、近年はレコーディングやライブの演奏形態によってJQを含めた10名の中から、5~8名が演奏するというスタイルになっている。

JQ(Jeremy Quartus)

NulbarichのトータルプロデューサーであるJQは幼少期から音楽に親しみ、高校卒業後、本格的に音楽の道を志す。初めはシンガーソングライターとして、その後音楽作家、トラックメーカーとしての経歴を積み、今のNulbarichの活動に至る。

彼はNulbarich結成前は、2009年に「Grand Focus」というユニットに参加していた。Grand Focusはジャズ、R&Bなど、多くの音楽様式を取り入れた音楽を作っていた。しかし、ユニットは2014年に解散。JQは「東京無礼者(TOKYO BREMEN)」のメンバーとして、活動していた。また、バンド活動と並行して、JQはソロ活動も精力的に行い、2015年には1st ソロミニアルバムをリリースした。その後2015年にNulbarichの構想が始まり、2016年の結成へと至った。

カンノケンタロウ

担当楽器はギター。
「cozy」というバンドのメンバーとして、以前活動していた。多くのバンドやアーティストのサポートメンバーとして活躍している。

Nulbarich結成前にJQと「Fly Audio Toaster」というユニットを結成し、活動していたこともある。「Hometown」や「ain’t on the map yet」などNulbarichの楽曲制作にもかかわっている。

ナッポ(永野雄一郎)

右がナッポ(永野雄一郎)

担当楽器はギター。
1985年生まれ。東京都世田谷区出身。10代でギターをはじめ、確かなギターの腕前で多くのアーティストやバンドのサポートメンバーとして活躍している。

「illlegal JAM」、「クンクンニコニコ共和国」、「Nappo&Nanamie」など多くのバンドに参加。2014年~2015年は「no entry」のサポートメンバーとして活動していた。

サトウカツシロ

担当楽器はギター。
2018年からNulbarichのライブにギターとして参加している。20代でありNulbarichの中では若い。2018年の日本武道館公演や、2019年のさいたまスーパーアリーナ公演にも出演。

今勢いのあるバンドとして注目されている「BREIMEN」に参加しており、2020年2月にニューアルバム『TITY』を発売した。

サクライロック(櫻井陸来)

一番左がサクライロック(櫻井陸来)

担当楽器はベース。
1988年生まれ。北海道出身。同じくNulbarichのメンバーであるキーボードの西村奈央の夫。

ベーシストとして活躍するほか、作曲家、編曲家としても活動し、マルチな才能を発揮している。

永井隆泰

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