ジョーカー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジョーカー』とは、2019年にアメリカ合衆国で作成されたスリラー映画である。DCコミックス『バットマン』に登場するスーパーヴィランであるジョーカーが主人公となっており、2019年10月4日に日米同時公開された。舞台は、まだバットマンが誕生する以前の、不景気により治安の悪化する1981年のゴッサム・シティ。後のジョーカーことアーサーは、発作的に笑い出してしまう病と病弱な母親を抱えながら、一流のコメディアンを目指して貧しい生活を送りながらピエロのアルバイトを続けていた。

市議会議員トーマス・ウェインの一人息子。後にゴッサム・シティでクライムファイターとして戦うバットマンとなる。屋敷に訪ねてきたアーサーの手品に興味を示す。父母と劇場を訪れていたところ、暴徒と化したゴッサム・シティの市民により両親が殺害されるところを目撃してしまう。

カール(演・ブライアン・タイリー・ヘンリー)

アーカム州立病院の職員。ペニーの入院記録を調べに来たアーサーの対応をした。はじめは当時の詳しい記録を見せることは出来ないと断るが、隙をついたアーサーにカルテを奪われてしまう。

『ジョーカー』の用語

ゴッサム・シティ

DCコミックスの『バットマン』シリーズに登場するアメリカ合衆国にある架空の都市で、アーサーやペニー達が暮らし、トーマス・ウェインが市議会議員を務める本作の舞台である。1981年の時点では財政難が続き、貧富の差が広がり市民の間では不満が高まっている状態にある。現実ではニュージャージー州に位置しており、本作のロケ地としては主にニューヨーク、ニュージャージーが使用された。

アーカム州立病院

ゴッサム・シティ内にある医療施設。原作では「犯罪性精神疾患患者のためのエリザベス・アーカム療養所」が正式名で、設立者の母の名前が元となっている。原作では犯罪を犯し精神疾患とされたヴィランが収容される施設であるが、本作ではかつてペニーが入院していた、精神科の治療施設とされている。

ゴッサム市警察

ギャリティ刑事、パーク刑事が所属するゴッサム・シティ内の警察組織。

スーパーヴィラン

英語で「悪党」「悪者」「悪役」を指し、アメリカンコミックやディズニーアニメなどに登場する悪役の総称として使用される。なかでも超人的な能力を持ったヴィランはスーパーヴィランと言われる。

マレー・フランクリン・ショー

ゴッサム・シティ内のテレビ局で放送している人気トーク番組。プロデューサーはジーン・アフランド、司会は人気コメディアンのマレー・フランクリンが務める。時にはナイトクラブなどで行われるアマチュアのコメディショーを番組で放送することもある。番組中のマレーの決め台詞は「That's Life!」である。

バットマン

アメリカのDCコミックス社が1939年から出版している人気コミックシリーズの主人公。アメリカの架空都市ゴッサム・シティで、蝙蝠の様な黒い衣装を着て悪を退治するクライムファイターである。正体は大富豪のブルース・ウェインで、本作ではまだバットマンとなる前の少年時代のブルース・ウェインが登場している。

『ジョーカー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

この人生よりも硬貨な死を望む

アーサーは思いついたジョークのネタをノートに書き込み、いつも持ち歩いていた。

アーサーが持ち歩いているネタ帳に書かれたジョークの一つ。原文ではsense(意義)とcents(小銭)を掛けている。それぞれ「死によって人生の意義を実感したい」「今の人生を続けるより死によってお金を手に入れたい」という意味である。貧富の差が広がるゴッサム・シティで、毎日働いて金を稼いでも楽にならないアーサーの暮らしぶりと、彼の価値観を表している。

僕の人生は悲劇ではなく喜劇だった

アーサーの脳神経の病は、信じていた母が恋人からのアーサーへの虐待を放置したことが原因だった。

トーマスの話と、アーカム州立病院で得た情報から、母とは血の繋がりがなく、虐待の放置から脳神経に怪我を負ったことが明らかになったアーサー。今までの価値観が根底から覆され、病床の母の元へ戻り慟哭するアーサーのセリフ。アメリカの喜劇王チャールズ・チャップリンの代表映画『モダン・タイムズ』内のセリフ「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」が元になっている。『モダン・タイムズ』は工員であるチャップリンが奴隷の様に働かされ精神病院に入れられてしまうという、人間性を殺して機械のように働く労働者と社会を風刺した映画である。本作品中では富裕層が劇場でこの映画を見ているシーンがあり、ゴッサム・シティの現状を皮肉っている。

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