Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-（FGOバビロニア）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

CV：浅川悠

黒いフード付きのローブを纏った小柄な少女の姿をした槍兵の英霊で、聖杯の影響を受けてウルクの地に呼び出された、マスターを持たずに単独で活動する「野良サーヴァント」。マーリンの共連れとして登場し、三女神同盟によるバビロニア崩壊を阻止するために藤丸たちに協力する。
寡黙で極度の引っ込み思案で、常にフードを目深に被っており、自分の素顔をさらすことを良しとしない。ちなみに「アナ」とはマーリンから贈られた名前であり、本名も明かさない。

その正体は『Fate/stay night』に登場したライダーこと、ギリシャ神話におけるゴルゴン三姉妹の末女であるメドゥーサその人であり、彼女が女神である姉のステンノとエウリュアレに近しい姿となって現界したもの。
また、「人間嫌い」を公言しているが、それは生前人間の身勝手に振り回されて醜い怪物となってしまったトラウマからくるもので、人間の存在自体を根底から憎んではいない。そして、自分が成長することを、醜い怪物としてのかつての姿に戻ってしまうことから恐れており、さらにその醜い怪物であった頃の自分そのものであるゴルゴーンを倒すことを自らの宿命として強く自負している。

イシュタル

CV：植田佳奈

黒いツインテールと、白と金を基調とした露出度高めの衣装を纏った少女の姿をした弓兵の英霊。
メソポタミア神話において美と豊穣、戦と金星を象徴する女神として語られており、ウガリット神話の豊穣と戦の女神アスタルテ、ローマ神話の金星の女神ヴィーナス、ギリシャ神話の美の女神アフロディテにそれぞれ共通する起源を持っている。

自由気ままではきはきとしているが、強欲でわがままな性格であり、特に宝石や美しいものに目がない。また、ギルガメッシュとは因縁があり、魔力で動く巨大な弓を象った乗り物「天舟マアンナ」を駆りウルクをたびたび襲撃しては口論の果てに退散していく。

シドゥリ

CV：内山夕実

ウルクの祭祀長であり、ギルガメッシュの補佐役を務める賢女。
聡明且つ清楚な女性で、淑女然とした立ち振る舞いと芯の強さから、ギルガメッシュだけでなくウルクの民からの信望も厚い。ギルガメッシュに対して臆することなく発言もするが、ギルガメッシュも彼女を自分の右腕のような存在と認めており、比較的素直に諫言を聞き入れている。

牛若丸（うしわかまる）

CV：早見沙織

ギルガメッシュが英霊召喚によって呼び出した騎乗兵の英霊であり、身に纏った露出度が非常に高い具足と、凛とした美貌が特徴的な少女の武士。
その正体は平安時代末期、鎌倉幕府を拓いた源頼朝を異母兄に持つ勇将・源義経その人であり、牛若丸は生前の彼女の幼名である。天賦の才とカリスマ性をもって平氏討伐の立役者として活躍したが、最期は兄・頼朝に疎まれ、従者である弁慶ら共々打ち倒されるという悲劇に見舞われた。

戦においては武将らしく非情に、冷徹に振る舞うが、一方で明るく人懐っこく、主君に忠実な面を併せ持つ。しかし、本作終盤ではゴルゴーンの猛威から藤丸たちを守るために自ら囮を買って出た末に捕らえられ、ティアマトによって邪悪な存在へと変異させられる。そして自分を手にかけた頼朝と、彼と同じ源氏一族も含めた全ての人間への憎悪と怨嗟を叫びながら、冷酷非道な戦いぶりで敵を殲滅するキリングマシーンと化し、藤丸たちの前に立ち塞がる。

武蔵坊弁慶（むさしぼうべんけい）

CV：稲田徹

ギルガメッシュが英霊召喚によって呼び出した槍兵の英霊であり、無骨な風貌と強靭な肉体が特徴的な僧兵。
牛若丸こと源義経と共に現代に至るまで、歌舞伎や浄瑠璃など幅広い物語で知られ、親しまれた日本の英霊であり、「弁慶の立ち往生」「弁慶の泣き所」など現在に伝わっている故事も非常に多い。

基本的には豪快であり、常に鍛錬を怠らず、戦場では意外なほどに強い闘争心を垣間見せるが、必要以上の戦いや殺生を嫌う平和主義な一面も持ち合わせている。
生前の主君である牛若丸とも基本的な関係こそ良好で、忠臣として命を賭して彼女に奉公する。無自覚に場の雰囲気を掻き乱す牛若丸に対してツッコミを入れたり、時に彼女の過去の失態を持ち出し笑い飛ばしては逆鱗に触れてしまったりすることもある。

レオニダス一世

CV：三木眞一郎

ギルガメッシュが英霊召喚によって呼び出した英霊であり、黄金の兜と具足、そして真紅のマントと赤髪が特徴的な筋骨隆々の美丈夫。
スパルタ教育という語源となった古代ギリシャの都市国家・スパルタの王で、侵攻する10万人のペルシャ軍を食い止めるためにわずか300人のスパルタ軍を自ら率いて戦い抜いた「テルモピュライの戦い」で知られる守護の英雄。

槍のごとく実直且つ品行方正な精神の持ち主で、どのような困難や障害を前にしても決して曲がらない熱血漢である。その上、気遣いの行き届いた人当たりの良い人物であることから藤丸やマシュからの受けも良い。
ちなみに文字通りの肉体派である見た目とは裏腹に知的好奇心が旺盛で、特に数学は自らの趣味と語り、どの学問よりも真摯に取り組んでいる。

山の翁（やまのおきな）

CV：中田譲治

人類史に7騎しかいない、「冠位（グランド）」という最高峰の領域に達した称号を与えられた最強クラスの暗殺者の英霊で、「グランドアサシン」とも呼ばれる。大きな角の付いた髑髏の仮面と、胸部に髑髏をあしらった装飾のある漆黒の甲冑を身に纏った大男。
11〜12世紀にイラン中西部のアラムート城砦を拠点に自らの教派を築いた暗殺者たちの教団の初代首領となった人物。そして『Fate/stay night』の真アサシン、『Fate/Zero』のアサシンも含めた、後の歴代の教団首領の名「ハサン・サッバーハ」を冠した者たちの祖であり、彼らの影にあり続けた存在である。

その凶々しい外見と、一片の慈悲も感じない苛烈な戦いぶりから冷酷非道な人間性を想像させるが、実は信義や教えを厳守する高潔な性格。かなりの寡黙さで常に多くを語ることはないが、意思と感情は仮面の向こうの目を光らせることで表現している。
本作及び原作『Fate/Grand Order』第7章の前章である第六特異点「神聖円卓領域キャメロット」で藤丸たちと出会っており、力を貸してほしいと頼んできた藤丸たちに試練を課し、彼らがその試練を乗り越えたことで助力を確約した。その後の本作及び原作の第7章ではメソポタミア神話の登場人物のひとりである「ジウスドゥラ」を名乗る黒衣の老人となってウルク市民の中にひっそり紛れ込んでおり、藤丸の前に現れては密かにフォローするなど助太刀をしていた。そして、最終決戦では人類悪として降臨したティアマトを前についにその正体を現し、藤丸たちに助勢する。

三女神同盟

本作及び原作『Fate/Grand Order』第1部7章で登場する敵勢力。ゴルゴーン、ケツァル・コアトル、エレシュキガルという3人の女神が陣頭に立ち、多くの魔獣たちをメソポタミアの各地に送り込んで人類滅亡を目論んでいる。

キングゥ