ヴィンスモーク・サンジ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

新世界編

魚人島編

2年後、麦わらの一味は無事集結して魚人島へと向かった。サンジは2年間オカマに囲まれていた為に本物の女性を見ると興奮のあまりに鼻血を出して気絶してしまっていた。その状態で魚人島に辿り着いたサンジは、人魚を見て危うく失血死してしまいそうになる。夢に見ていた人魚たちを見たサンジは号泣し、ルフィからは「バラティエを出た時より泣いてんなァ。」と言われていた。
魚人島ではホーディ・ジョーンズという魚人が『新魚人海賊団』を結成し、人間と友好を築く魚人を排除し、『世界会議（各国の王達が集う会議）』を襲撃しようとしていた。麦わらの一味は新魚人海賊団と戦う事になる。サンジは巨人族よりも大きい大入道・ワダツミと戦いを繰り広げる。
サンジはオカマに追われ続けた2年間で脚力が遥かに上昇し、空さえも走る事が可能になっていた。サンジは『悪魔風脚（ディアブルジャンブ）』でワダツミを丸焼きにして撃破した。

パンクハザード編

魚人島を抜けた麦わらの一味は助けを呼ぶ無線を傍受し、無線の発信地である『パンクハザード』へと上陸した。そこにはルフィと同じ『最悪の世代（ルフィと同世代の億超えの海賊達の総称）』であるトラファルガー・ローがいた。ローは『オペオペの実（『改造自在人間』となり、切断や接合などができる）』の能力で、パンクハザードに上陸してきたサンジ、ナミ、チョッパー、フランキーの人格を入れ替えた。ナミの身体に入ったサンジは歓喜の声をあげて胸をさらけ出し、ナミに鉄拳制裁を受けた。
ルフィと対面したローは、四皇・カイドウを倒す策があると話し、同盟を持ちかけた。ルフィは二つ返事で同盟を受け入れた。カイドウは王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴと取引をし、人工悪魔の実『SMILE』を手に入れ、最強の軍勢を作り出そうとしていた。SMILEを作り出している科学者シーザー・クラウンはパンクハザードにおり、ローはカイドウとドフラミンゴの取引を失敗させて戦いを引き起こす為にシーザーの誘拐を企てる。

シーザーは子供たちを誘拐し、人間を巨大化させる人体実験を行っていた。パンクハザードには海軍中将・スモーカーが率いる海軍も来ており、ルフィ達は海軍と共にシーザーを追う事になった。そこに海軍中将・ヴェルゴがやって来る。実はヴェルゴはドフラミンゴが海軍に送り込んだスパイであった。ヴェルゴはスモーカーの部下のたしぎに襲いかかる。その時、サンジが「女の…涙の落ちる音がした。」と言ってヴェルゴと戦い海軍の人間を救った。

その後、ルフィがシーザーを、ローがヴェルゴを倒し、一同はドフラミンゴが待つドレスローザへ向かった。

ゾウ編

ルフィ達は、船に残るチームと、ドレスローザにあるSMILE工場を破壊するチームに分かれて行動する事になる。サンジはナミやチョッパー達と一緒に船に残る事になった。しかし、突如として四皇ビッグ・マムの海賊船が現れた事で、サンジ達はローが率いる『ハートの海賊団』がいる『ゾウ』へと先に向かう事になった。一方、ドレスローザに入ったルフィやローはドフラミンゴと戦う事になり、死闘の末にドフラミンゴファミリーを倒す。それにより麦わらの一味の懸賞金が一新される。サンジの懸賞金は1億7700万ベリーとなり、手配書も似顔絵ではなく写真となった。しかし、なぜかサンジの手配書だけは『ONLY ALIVE（生け捕りのみ）』と記されていた。

サンジ達はゾウにある『モコモ公国』へと辿り着く。その時、モコモ公国はカイドウの手下であるジャックにより滅ぼされていた。ジャックは『雷ぞう』という『ワノ国』の侍を探しにモコモ公国に来ていた。「雷ぞうという人物はいない」とモコモ公国に住むミンク族が言った事に腹を立てたジャックは毒ガス兵器を使用したのだった。サンジ達は残党を倒し、毒で瀕死の状態だったミンク族を助けた（ジャックは既にゾウを去っていた）。

その後、サンジの元にビッグ・マムの傘下の海賊であるカポネ・ベッジ（ルフィと同じ『最悪の世代』の1人）とペコムズがやって来る。ベッジ達はサンジとビッグ・マムの娘との結婚が決まった事を告げた。サンジは手配書が写真になった事によりジェルマに存在を知られ、ジェルマがビッグ・マムとの同盟を結ぶための道具にされていたのだった（ビッグ・マムはジェルマの科学力を手に入れようとしていた）。勿論サンジはそれを拒否するが、ビッグ・マムはゼフの情報を掴んでいた。ベッジはビッグ・マムの誘いを断った者は肉親の首がプレゼントされる事を話した。ミンク族だったペコムズは、肉親や親友をサンジ達に救われた事でサンジを逃がそうとするが、ベッジに撃たれてしまう。サンジはナミ達に「必ず戻る。あいつら（ドレスローザに残ったルフィ達の事）によろしく伝えてくれ。」と話し、ベッジと一緒にビッグ・マムのいる『ホールケーキアイランド』へと向かった。

ホールケーキアイランド編

サンジはホールケーキアイランドでジャッジ（父）、レイジュ（姉）、イチジ（長男）、ニジ（次男）、ヨンジ（四男）と再会する。サンジは父のジャッジに父親だとは思っていないと告げると、ジャッジは「ビッグ・マムの力は借りたいが血縁を結ぶのがその条件…。ただの結婚とはいえあんなイカレたババアの所へ大切な息子達を婿にはやれん。そこで思い出したんだ…。そういえば昔もう1人…出来損ないがいたな…。お前は生贄だサンジ。私も相変わらずだ…。貴様を息子だなんて微塵も思っちゃいない！」と話した。サンジはジャッジと戦うが、ジャッジは培養したクローン人間を貫きながらサンジに攻撃を仕掛けた。サンジはその下劣さに戦意を失った。戦いの後、ジャッジは料理人の命であるサンジの腕に爆弾付きのリングをはめ、ホールケーキアイランドを出ればリングが爆発する事を告げた。

サンジがヴィンスモークの面々と食事をしている時、ニジが出された食事を残そうとした。サンジはそれを注意するが、それに腹を立てたニジは食事を作ったコゼットに暴力を振るおうとする。それに対し、サンジは「食に敬意を払えねェバカも！女に手を上げる男も！部下を人とも思わねェ王族の驕りも！お前達の全てがおれの思想に反する！」と叫んだ。
その後、ニジはサンジがいない場所でコゼットを顔が変わるほどに殴りつけた。気を失うほどに殴られ、大きく顔を腫らしたコゼットの姿を見たサンジは激怒し、「こんな悪党（クズ）今まで会った事がねェ！」と叫んだ。サンジはニジと戦うが、ニジはイチジとヨンジと共にサンジをリンチした。

ビッグ・マムがいるホールケーキ城に行く途中、サンジは自身を取り返しに来たルフィとナミに遭遇する。サンジと再会し喜ぶ2人に向かってサンジは「…帰れ。下級海賊共。」と告げた。続けて「お前が海賊王になれるかどうかも…疑わしいってのが本音だよ。乗るなら勝ち馬を選ぶのが人情だ。貧乏でちっぽけなお前らといるより、強大で金のあるビッグ・マム海賊団に属した方がおれは幸せだ。」とルフィに言い、戦いを始める。サンジは無抵抗のルフィを一方的に蹴りつけて去ろうとした。その時、ルフィが「待てサンジィーッ！…何が下級海賊だ…！言いたくもねェ言葉並べやがって！ウソつくんじゃねェよ！こんなもんでおれを追い払えると思ってんのか！？フザけんな！おれの事、蹴るだけ蹴っても痛ェのはお前だろ！旅はまだ途中だぞ！おれはここで待ってるからな！お前が戻って来ねェなら、おれはここで餓死してやる！お前はおれの船のコックだから！おれはお前の作ったメシしか食わねェ！腹が減っても！槍が降っても！ここを動かずお前を待ってる！必ず戻って来い！サンジ…お前がいねェと…！おれは海賊王になれねェ！」と叫んだ。サンジはそれは涙ながらに聞いていた。

両腕とゼフの命を人質に取られ、ルフィをも裏切ったサンジは絶望していた。そんな時、結婚相手であるシャーロット・プリンと対面する。サンジが結婚を強制されている事を知ったプリンはサンジを逃がそうとした。それに対しサンジは兄弟に暴行を受けた跡を隠す為のマスクを外し「俺の回りには味方なんて1人もいないのさ。俺の存在はあいつら（ヴィンスモーク家の人間）にとって落ちこぼれで許せねェらしい。あそこにいて幸せなんて思った事は一度もなかった。だから海へ出たんだ！あるか分からない場所を探して…。だがこの結婚に反対すれば、おれも仲間も、東の海にいるおれの恩師も命を取られちまう…。逃げ道なんかない…。だから抵抗をやめると決めたんだ…。」と話した。それに対しプリンは母の行いを詫びた。サンジは慌てて「君が謝る事じゃない！13年前までおれは地獄にいたんだ。むしろこれまで地獄から離れられて幸せだった…。出会った全員が恩人だ…。誰も傷つけずに消えたい…。おれの冒険は…これで終わりだ…！」と言った。それを聞いたプリンは「私との結婚は…！地獄にはさせませんよ！」と泣きながら告げた。それを聞いたサンジはプリンとの結婚を決意した。
しかし、実はプリンは演技をしていた。プリンはサンジの姉のレイジュに結婚式でサンジとジェルマを殺す事が決まっていると話して笑った。プリンに弁当を作って届けようとしていたサンジは偶然それを聞いていた。サンジは雨に濡れながら歩き出した。

サンジはルフィと戦った場所を訪れていた。そこにはビッグ・マム海賊団の軍勢と戦ってボロボロのルフィがいた。ルフィはサンジが持っていた、雨に濡れたり落としたりしてグズグズになった弁当を美味しそうに食べた。弁当を食べ終わったルフィに、サンジはゼフを人質に取られている事、恨んでいるヴィンスモーク家を見殺しにできない事、無抵抗のルフィを侮辱して傷つけた事を理由に一味には戻れないと話した。それを聞いたルフィはサンジを殴りつけ「本心を言えよ！」と叫んだ。サンジは涙を流しながら「サニー号に…帰りたい…！…だが、どうしても逃げ出す勇気がねェ…！式が始まったらもうおれ一人じゃ何も止められねェのに…！家族だとも思わねェあのクズ共を、おれは助けたいと考えている！」と話した。するとルフィは「うん！…だって！それがお前だろ！おれ達がいる！式をブッ壊そう！」と笑顔で告げた。

ルフィ達はビッグ・マムの暗殺を企んでいたベッジ達と手を組み、結婚式の破壊を企む。ビッグ・マムの傘下にいたベッジは、ビッグ・マムを育てたマザー・カルメルの写真を壊せばそのショックでビッグ・マムが無防備になる事をルフィたちに話した。

ビッグ・マムは誓いのキスの時にプリンにサンジを殺させ、その後にヴィンスモークの一族を殺害するつもりだった。プリンは額に目がある『三つ目族』の血をひいており、第三の目を隠し持っていた。プリンはその目をサンジに見せ、サンジが驚いた隙に銃殺しようとしていた。しかし、プリンの第三の目を見たサンジは驚く事なく「なんて…美しい瞳だ…。」と呟いた。それを聞いたプリンの目からは涙がこぼれた。プリンは幼少の頃から額の目を気味悪がられ、虐められて過ごしていたのだった。銃を撃ちながらプリンが「見ろ！これが私の本性だ！ショックだろ！？幻滅したろう！？安心しろよ。お前はもう死ぬ！そうやって私は何人もダマしてきたんだ！」と言うと、サンジは「自分の事もか？プリンちゃん。」と返した。

結婚式の会場にルフィ達がなだれ込み、その場は大混乱となる。ヴィンスモークの一族はビッグ・マムの長男ペロスペローの『ペロペロの実（口にした者は『キャンディ人間』となり体からキャンディを生み出して自在に操ることができる）』の能力により動きを封じられ銃を突きつけられていた。ジャッジが「これは何の間違いだ！ビッグ・マム！」と声を上げる一方、情を失った息子達は死を悟って笑っていた。それに対しジャッジは「ウソだと…言ってくれ…！」と言い涙を流した。サンジは銃を突きつけられる家族の元に走る。それを見たレイジュは「サンジ…あなたの優しさを見くびってた。こんな私達を置いて逃げる事もしないのね…！私はヴィンスモークの名を恨み…恥じて生きてきた…！でも、成長したあなたを見て…救われたのよ私…！一族の血にまだ良心が残っていたから…。ありがとう。サンジ。」という思いを抱き、笑顔を浮かべた。その時、ルフィ達がマザー・カルメルの写真を破壊した事でビッグ・マムが奇声をあげ、耳栓をしていたルフィ達以外は行動不能になる。サンジはその隙にヴィンスモークの一族を拘束していたペロスペローの飴を砕く。そこにナミ達が現れ、イチジ達に『レイドスーツ（ジェルマが武器にしているスーツ）』を渡した。

ジャッジは「なぜ助けた。まんまと敵の罠にかかった憎き仇の我らを…！」とサンジに問いかけた。それに対し、サンジは「父親が悲しむ…。」と答えた。サンジの言う『父親』とはゼフの事だった。サンジは「血を分けた実の家族の死をあざ笑う程度の小せェ男になったのかと…呆れられる。あの人に顔向けできねェ様な生き方は…おれはしねェ！13年前、ジェルマから逃げ出したヴィンスモーク・サンジは海で一度死んだんだ！お前もそれを望んでた。だから認めろ！お前はおれの父親じゃねェ！ヴィンスモーク・ジャッジ！二度とおれ達の前に現れるな！」と言ってジャッジの胸ぐらを掴んだ。それを聞いたジャッジは、サンジたちの前にも、東の海にも現れない事を約束した。そして「出来損ないに…！借りなど作らない！」と言い、家族を連れて去って行った。

ベッジはビッグ・マムが無防備になっている隙に毒殺しようとするが、失敗してしまう。ビッグ・マムは正気を取り戻し、ルフィ達に攻撃を繰り出す。その時、ビッグ・マムが手にしていた魚人島の宝『玉手箱』が大爆発を起こし、ホールケーキ城は倒壊する（魚人島で宝石泥棒が発生していた為、玉手箱の中身は爆弾に変えられていた）。ビッグ・マムは意中のお菓子を食べれないと、そのお菓子を食べるまで我を失って暴れ続ける『食いわずらい』という発作を持っていた。城の倒壊と共にビッグ・マムが楽しみにしていたウェディングケーキが台無しになり、ビッグ・マムは食いわずらいを引き起こす。
我を忘れたビッグ・マムは実の息子を殺し、手当たりしだいに破壊を始める。ペロスペローはそのビッグ・マムにルフィ達がウェディングケーキを持っていると話した。ビッグ・マムはペロスペローに「ウソをついたら…！お前の寿命で償えよ…！」と話してルフィ達を追いかけ始める。

逃げる麦わらの一味にプリンとベッジの妻であるシフォンが追いついてくる。プリンはビッグ・マムがウェディングケーキを求めて海を超えても麦わらの一味を追ってくる事を話した。プリンはサンジの事を好きになり、助けに来たのであった。それを聞いたサンジはプリンとシフォンと共にウェディングケーキを作る為に別行動を取る事になった。
ベッジはケーキ中に毒を仕込んでビッグ・マムを毒殺しようとしたが、サンジは「いいかベッジ…。暗殺はお前の自由。だがそれはおれが客の腹を満たしてからにしろ！食いてェ奴には食わせてやる！それがコックの仕事だ！」と言ってそれを止めた。サンジの作ったウェディングケーキを食べたビッグ・マムは「しぬほど…おいしい。」と涙を流しながら言い、『食いわずらい』を治めた。
ウェディングケーキを作り終えたサンジは「思えば君とは不思議な出会い方をした…。じきお別れだ…！色々ありがとう。」「結婚は罠で…全部ビッグ・マム海賊団の大芝居だったけど、おれの婚約者役はプリンちゃんでよかった。」とプリンに話した。プリンは「お願いがあるの…！最後に一つだけ…お願いがあるの…！」と言い、サンジにキスした。そしてプリンは『メモメモの実（映画のフィルムのように記憶を引き出し改竄ができる）』の能力でキスの記憶を抜き取り、その場を去った。

ルフィはその時、ビッグ・マム海賊団の最高戦力『スイート3将星』の1人であるシャーロット・カタクリと戦っており別行動を取っていた。サンジは死闘の末にカタクリを倒したルフィを連れて船に戻ろうとするが、ビッグ・マム海賊団に取り囲まれてしまう。その時、そこへ現れたヴィンスモークの一族がビッグ・マム海賊団と戦い出し、サンジとルフィはサニー号へ戻る事に成功した。ビッグ・マム海賊団は追撃を仕掛けてきたが、王下七武海・ジンベエ率いる『タイヨウの海賊団』が足止めの為に残って戦った為、ルフィ達はホールケーキアイランドからの脱出に成功した。

ワノ国編

ルフィ達と共に四皇ビッグ・マムの縄張り・ホールケーキアイランドから脱出に成功したサンジは、ワノ国を目指す。入国の際にトラブルがあってルフィとはぐれてしまったが、無事におでん城跡地で合流を果たした。光月おでんの家臣・赤鞘九人男の1人である錦えもんから、正体がバレないように都の生活に溶け込み情報を収集をするというミッションを与えられる。

サンジはサン五郎と名前を変え、屋台でそば屋を出した。その美味しさからたちまちサンジのそばの人気が広がり、大行列ができるほどの人気店となった。しかしサンジが出店しているあたりは、任侠一家・狂死郎一家の取り締まる場所だったため、サンジは一家の三下にいちゃもんをつけられる。そばを地面にはたき落としたヤクザに激昂したサンジはそのままヤクザを返り討ちにしてしまった。そのせいでサンジは狂死郎に目をつけられ、百獣海賊団の傘下に入ったバジル・ホーキンスや幹部”飛び六胞”の1人・ページワンと戦うことになる。ルフィ達と同じ最悪の世代の1人であるホーキンスはサンジ達の顔を知っているため、正体を隠しての戦闘を強いられる。サンジはホールケーキアイランドを脱出する際にいつの間にか持たされていた、故郷ジェルマ王国の科学の変身スーツ・レイドスーツを使い、”ステルス・ブラック”に変身。サンジは”ステルス・ブラック”という名を嫌ってか、”おそばマスク”というダサい名前を名乗り戦闘に入った。戦闘後その場から離脱したサンジだが、翌日からホーキンスに、最悪の世代で百獣海賊団の傘下に入り幹部”飛び六胞”になっていたX・ドレーク（ディエス・ドレーク）も加わり、”おそばマスク”の捜索が始まる。女湯で見つかるものの、その場にいたナミやロビン、しのぶを連れて再び離脱に成功した。

カイドウの居城・鬼ヶ島への討ち入りのために、サンジはルフィ達と共に火祭りの夜に錦えもん達との合流地点に現れる。そして侍達と共に鬼ヶ島への侵入に成功した。鬼ヶ島城内にある遊郭からする女性の声に導かれて、サンジは早々に皆と別行動になる。その間に鬼ヶ島各所では戦いが始まり、屋上ではカイドウとルフィを追いかけワノ国やってきてカイドウと同盟を結んだビッグ・マムという四皇2人を相手にルフィ、ゾロ、ロー、最悪の世代のユースタス・”キャプテン”・キッド、キラーの5人が戦いを始める。サンジはその間も鬼ヶ島城内をあっちへこっちへと駆け回っていた。すると上から突然屋上で戦っていたローと重症のゾロが降ってくる。ローはゾロをサンジに任せると姿を消した。サンジは渋々ゾロの手当をし、ライブフロアを目指す。そこではチョッパーが百獣海賊団の大幹部”大看板”のクイーンと戦っていた。チョッパーは突如鬼ヶ島全土に響いたルフィ敗退の報に心が折れかけていた。ライブフロアに到着したサンジはクイーンを蹴り飛ばし、チョッパーを勇気づける声をかける。そしてゾロをチョッパーに託すと、クイーンと戦いを始めた。

クイーンは科学者でもあり、昔はサンジの実父ヴィンスモーク・ジャッジと同じ科学班に所属していた。ジャッジの科学力を認めていたクイーンは、サンジにジェルマの科学力を使うように促す。しかしジェルマが嫌いなサンジがそれを使うはずもない。あくまで生身の人間として戦うサンジに突如異変が起きたのはその時だった。兄弟の中で唯一サンジに顕現していなかったジェルマの力が目覚めたのだ。レイドスーツを使用したことをきっかけに肉体が改造されてしまったのではと気づくサンジ。銃撃を受けても平気な身体にさすが戸惑ったサンジは、考える時間がほしいと一時その場を離脱する。

遊郭でサンジは信じられない光景を見た。額に傷を負った遊女が自分のことを恐ろしい何かを見る目で見ていたのだ。他の遊女達はその娘の怪我を「サンジがやった」という。サンジは兄達同様、感情もなくなってしまうのかと自分に恐怖した。そしてゾロに電伝虫で連絡を取り、いざという時は自分を殺してほしいと託すとレイドスーツを破壊。やってきたクイーンと最後の決戦を繰り広げ、新たな技「魔神風脚（イフリートジャンブ）牛肉（ブフ）バースト」でクイーンを打ち破った。

鬼ヶ島での戦いはルフィがカイドウに勝利することで幕を閉じたのだった。

未来島エッグヘッド島編

カイドウとの戦いを終えて、麦わらの一味はワノ国を出港した。そして次の島である未来島エッグヘッド島に辿り着く。そこには世界一の天才科学者Dr.ベガパンクがいる世界政府所有の研究所があった。上陸前のトラブルでルフィ、チョッパー、ジンベエと離れ離れになってしまったサンジ達は、海の上で自らをベガパンクだと名乗る女性に出会う。それはベガパンクの本体（ステラ）が自身の研究を手伝わせるために作り出した分身「猫（サテライト）」の内の1人「悪（リリス）」だった。サンジ達は「悪（リリス）」に連れられてエッグヘッド本当に上陸。そこで「猫（サテライト）」のリーダー的存在である「正（シャカ）」と出会い、世界の歴史について聞かされる。

一方その頃、別の場所からエッグヘッド島に上陸したルフィ達は、最悪の世代の紅一点ジュエリー・ボニーと行動を共にしていた。ボニーはベガパンクと顔見知りで、何か大事な話をするためにエッグヘッドにやってきたとのこと。ルフィ達はベガパンクの本体（ステラ）と出会い、世界の真実を知ってしまったために暗殺されるであろう自分をエッグヘッドから連れ出してほしいと頼まれる。ルフィはそれを了承し、麦わらの一味はベガパンクの本体（ステラ）と6人の「猫（サテライト）」を連れて島を脱出することになる。しかしそこへ天竜人（世界貴族）直属の諜報機関である「CP-0／サイファーポール”イージス”ゼロ」のメンバーであるロブ・ルッチらがベガパンク暗殺のためにやってきた。次いでベガパンク暗殺のために世界政府最高権力者「五老星（ごろうせい）」の1人であるジェイガルシア・サターン聖を乗せた海軍の大艦隊がやってくる。指揮は海軍本部大将の黄猿（本名：ボルサリーノ）だ。世界の真実を知りすぎたベガパンク抹殺のため、サターン聖も自らエッグヘッドに上陸。動物系悪魔の実の能力のような力をもってベガパンクを殺そうとした。サンジはボニーやベガパンクを守るためにサターン聖や黄猿と戦うのだった。

ヴィンスモーク・サンジの関連人物・キャラクター

赫足のゼフ（あかあしのゼフ）

異名：赫足のゼフ
年齢：65歳 → 67歳
身長：189cm
所属：クック海賊団船長 → 海上レストランバラティエオーナー兼料理長
出身地：東の海
誕生日：4月2日
血液型：XF型
好物：激辛チキンウイング

CV：矢田耕司

海上レストラン『バラティエ』のオーナーであり、サンジの恩人。サンジの料理と足技はゼフから叩き込まれたものである。反り立ったコック帽、三編みに結われた口ひげ、義足の右足が特徴。元は『クック海賊団』の船長で、グランドラインを一年間航海して生還した海賊だった。
ある日、クック海賊団はサンジが乗っていた『オービット号』を襲撃する。その時、『オールブルー（全ての海の魚が生息するとされる幻の海）に行く』という自身と同じ夢を持つサンジと出会う。高波に攫われたサンジはオービット号から落ちてしまい、ゼフは同じ夢を持つサンジを見捨てられず咄嗟に海へ飛び込む。そして2人は反り立った岩に打ち上げられる。ゼフは所持していた食料を全てサンジに渡し、自身は自らの右足を食べた。サンジはその一件でゼフに恩義を感じ、それ以降ゼフの下で働くようになった。

赫足のゼフ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

赫足のゼフ（あかあしのゼフ）とは、『ONE PIECE』（ワンピース）の登場人物で、海上レストラン「バラティエ」を経営するシェフ。
かつては“偉大なる航路”を旅した凄腕の海賊で、当時からシュフとしても腕を振るっていた。「手は料理にしか使わない」と決めていたため、蹴り技だけであらゆる敵を薙ぎ倒し、“赫足”の異名は返り血に染まった足からついたもの。全ての食材が集まるというオールブルーに辿り着くことを夢見ており、海難事故により片足を失ってからは、弟子のサンジに自分の夢を託す。

ヴィンスモーク・ジャッジ