愈史郎(鬼滅の刃)の徹底解説まとめ

愈史郎(ゆしろう)とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼の一人である。
鬼の首魁である鬼舞辻無惨によって基本的に鬼は生み出されるが、愈史郎は無惨の抹殺を目的としている珠世によって鬼になった。珠世に心酔しており、珠世に害をなすものには攻撃的になる。
珠世と共に無惨を倒すことを目的としている。

愈史郎のプロフィール・人物像

鬼の首魁である鬼舞辻無惨の抹殺を目的とする珠世に鬼にされた。書生のような格好をしている。
少年のように見えるが、35年の時を生きている。珠世に心から好意を寄せており、珠世に無礼な態度をとる者にひどく腹をたて、暴力を振るうこともある。
珠世のことが一番大事で、炭治郎と禰󠄀豆子を招いたことで無惨の放った鬼に居場所が割れた時には、炭治郎たちを囮にして逃げようと珠世に提案し、珠世からドン引きされた。
愈史郎は珠世のことを慕っているが、それは尊敬を超えて個人的な好意を抱いているようにも見える。それを愈史郎に問いただすと、顔を赤らめて押し黙るとのことが大正コソコソ噂話で紹介されている。

通常、鬼は無惨に常に居場所を把握され、無惨の名を発したり、無惨の情報を話そうとすると死に至る『呪い』が掛かっているが、珠世に鬼にされた為に愈史郎は呪いの対象外である。また、鬼にある食人欲求もなく、少量の血を飲むだけで生きることができる。
視覚に関する血鬼術を使用することができる。札を張り付けて自身の視覚を貸し与えたり、視覚を共有したりすることができる。

愈史郎の来歴・活躍

珠世との出会い

愈史郎は不治の病に罹っており、余命いくばくもなかった。そんな時、鬼である珠世と出会う。
珠世は人外の存在となっても生きていたいのかと愈史郎に問う。そして愈史郎は鬼となって生き延びる事を選んだ。
その後、愈史郎は珠世と行動を共にし、愈史郎の血鬼術によって鬼から隠れて過ごす。

炭治郎・禰󠄀豆子との出会い

禰󠄀豆子の悪口を言う愈史郎

炭治郎は浅草にて無惨と遭遇するが、無惨は行き交う人を鬼にして騒動を起こし、姿をくらませた。炭治郎は鬼となった人を取りおさえるために身動きが取れなかった。そこに警官隊が駆けつける。警官隊は炭治郎を暴漢だと思い、鬼から引き剥がそうとする。炭治郎が「やめてくれ!この人に誰も殺させたくないんだ!邪魔をしないでくれお願いだから!」と叫ぶと、通りかかった珠世と愈史郎が助けに入る。
珠世は自分たちが無惨の抹殺を目的とする鬼であると明かし、炭治郎たちを自身が隠れ住む館へと招いた。

館は愈史郎の血鬼術によって隠されており、愈史郎は炭治郎と禰󠄀豆子を迎えに行った。愈史郎は禰󠄀豆子を見るなり「鬼じゃないかその女は。しかも醜女(醜い女性)だ。」と言い放った。それを聞いた炭治郎は「醜女のはずないだろう!よく見てみろこの顔立ちを!町でも評判の美人だったぞ禰󠄀豆子は!」「醜女は違うだろ絶対!もう少し明るい所で見てくれ!ちょっとあっちの方で!」と猛反発した。
館に着いた炭治郎は、怪我人の手当てをしている珠世を見て「人の怪我の手当てをしてつらくないですか?」と聞いた。それに対し愈史郎は炭治郎を殴り「鬼の俺たちが血肉の匂いに涎を垂らして耐えながら人間の治療をしているとでも?」と言って苛立ちの表情を見せた。珠世は体を弄って人間を喰わずとも少量の血を飲むだけで生きることができ、珠世によって鬼になった愈史郎はさらに少量の血を飲むだけでよかった。その後、「二百年以上かかって鬼にできたのは愈史郎ただ一人ですから。」という珠世の言葉を聞いて、炭治郎は珠世に年齢を聞く。愈史郎は「女性に歳を聞くな無礼者!」と言ってまた炭治郎を殴りつけた。その後、鬼を人に戻す方法があるという珠世に炭治郎が躙り寄ると、愈史郎は「寄ろうとするな珠世様に!」と言って炭治郎を投げ飛ばした。注意していたのにも関わらず、再三に渡り暴力を振るう愈史郎に珠世は怒りを見せるが、愈史郎は「投げたのです珠世様。殴ってません。」と答えた。

炭治郎たちを囮にして逃げようとする愈史郎

その後、無惨が差し向けた鬼である朱紗丸と矢琶羽が襲来する。
愈史郎は朱紗丸が投げた鞠が直撃し、頭部が吹き飛ぶ。愈史郎は頭部を再生しながらも「俺は言いましたよね?鬼狩りに関わるのはやめましょうと最初から!俺の"目隠し"の術も完璧ではないんだ!貴方にもそれはわかっていますよね!建物や人の気配や匂いを隠せるが、存在自体を消せるわけではない!人数が増える程、痕跡が残り鬼舞辻に見つかる確率も上がる!貴方と二人で過ごす時を邪魔するものが俺は嫌いだ!大嫌いだ!許せない!」と珠世に告げた。
矢琶羽は血鬼術により矢印を出し、その矢印の通りに物体を動かすことができた。その矢印は鬼にしか見えておらず、炭治郎は苦戦していた。しかし、愈史郎が炭治郎に札を張り付けて自身の視覚を貸し与えたことにより、炭治郎にも矢印が見えるようになった。そこで愈史郎は「珠世様!あいつらを囮にして逃げましょう!」と提案するが、珠世が信じられないような顔で愈史郎を見たため、「冗談です!」と即座に取り消した。そして矢琶羽は炭治郎が相手し、朱紗丸は愈史郎、珠世、禰󠄀豆子で相手することになった。
そして炭治郎が矢琶羽を倒し、朱紗丸は珠世の血鬼術により無惨の名前を口に出し、無惨の細胞が暴走して死亡した。

鬼に居場所が割れた為、珠世と愈史郎は浅草を離れることを決めた。炭治郎たちとの別れの際、愈史郎は「お前の妹は美人だよ。」と言い残した。

無限城への侵入

獪岳の死に際に現れた愈史郎

禰󠄀豆子は上弦の肆である半天狗との戦いで太陽を克服する。それにより無惨が全力で禰󠄀豆子を手に入れようとすることが予想された。
ある夜、珠世の元に鬼殺隊の長である産屋敷耀哉からの使いである鴉がやって来る。鴉は無惨を倒すために協力するように持ちかけ、産屋敷邸へと招いた。鬼である珠世が鬼殺隊の本部へ行くのは相当の覚悟が必要だったが、珠世はその提案を受けた。そして愈史郎も珠世と一緒に産屋敷邸へ向かう。

ある夜、無惨は産屋敷耀哉の元へ現れる。しかし耀哉は無惨の到来を予期しており、屋敷に大量の爆薬を仕込んでいた。そして妻と子供を道連れに自爆した。それにより無惨は身体の大半を失った。無惨は体を修復しようとするが、そこに珠世が現れる。珠世は鬼を人間に戻す薬を開発しており、それを無惨へ投与した。そこへ炭治郎や柱たちが駆けつけるが、一同は異空間である『無限城』へと落とされる。

愈史郎も鬼殺隊員になりすまし無限城へと入っていた。その時、愈史郎は鴉と、産屋敷耀哉の息子である産屋敷輝利哉に札を張り付け、視覚を共有させて情報収集に力を貸している。
善逸は上弦の陸である獪岳と戦っていた。獪岳は善逸の兄弟子であった。戦いの結果獪岳は善逸に負け、劣等感にまみれていた。そこへ愈史郎が現れる。愈史郎は「人に与えない者はいずれ人から何も貰えなくなる。欲しがるばかりの奴は結局、何も持ってないのと同じ。自分では何も生み出せないから。独りで死ぬのは惨めだな。」と告げた。そして戦いで負傷した善逸の治療を行なった。

鳴女を操る愈史郎

鬼を人間にする薬を投与された無惨は肉の玉を作り、その中で薬を分解していた。無惨と一緒に肉の玉の中にいる珠世は、無惨が薬を分解する前に誰かが来てくれることを願っていた。しかし、その願いは叶わず、無惨は薬を分解してしまう。肉の玉からでた無惨は珠世を殺害する。血鬼術により珠世の死亡を知った愈史郎の顔は憎悪にまみれていた。

その後、愈史郎は上弦の肆である鳴女と戦う恋柱・甘露寺蜜璃と蛇柱・伊黒小芭内に遭遇する。愈史郎が「いいか。よく聞け。俺は鬼だが味方だ。馬鹿じゃないなら今すぐ理解して協力しろ。」と言う。「私、馬鹿じゃないわ。」と考えた甘露寺は愈史郎の言うことを聞いた。甘露寺たちに囮となって鳴女の注意を引くように言い、愈史郎は気付かれないように近づいて鳴女の頭に指を突き刺して鳴女を操った。無惨は鳴女が見ている景色を見ることができた。愈史郎は鳴女を操って甘露寺と伊黒を殺害する場面を見せ、無惨を謀って甘露寺と伊黒を無惨の元へ送った。炭治郎、義勇と戦っていた無惨は、死んだと思っていた甘露寺たちが現れた事で激怒し、「何をしている鳴女!」と叫んだ。それに対し愈史郎は「何をしているかだって?操っているんだよ。この女の視界を。無惨お前はこの世で最も重い罪を犯した。俺から珠世様を奪ったこと、後悔して跪け!今からお前を地上へ叩き出してやる!」と涙ながらに叫んだ。
鳴女は無限城を操る能力を持った鬼だった。無惨は頸を斬られても死ぬことはなく、無惨を倒すには日光の下に晒すしかなかった。無惨は無限城を操作する愈史郎を止めようとし、鳴女を通して愈史郎の細胞を吸収しようとする。しかし、無惨の元にいる柱たちによる妨害で、愈史郎は無惨を地上に出すことに成功する。

無惨との戦い

珠世に炭治郎の無事を願う愈史郎

炭治郎や柱たちが無惨との戦いを続ける中で、無惨によって多数の鬼殺隊士が殺された。無惨は攻撃の際に自身の血を相手に注入しており、傷をつけただけで細胞を破壊して死に至らしめることができた。無惨の攻撃によって細胞が変化し、戦闘不能になっていた炭治郎に対し、愈史郎は懸命な治療を行う。炭治郎は顔の半分の細胞が変貌しながらも、意識を取り戻し戦いに戻っていった。

愈史郎は無惨により斬り捨てられた茶々丸という猫を助けた。茶々丸は決戦の前に珠世と愈史郎が鬼にした猫であり、無惨と戦っている柱たちに無惨の血の血清を届けながらも無惨に頸を斬られていた。
愈史郎は無惨に重症を負わせられて気を失っている柱たちの治療を行った。岩柱の悲鳴嶼は左足を斬り落とされていた。愈史郎は「まずい…足はまずい…。仮に意識が戻ったとしても失血と平衡感覚の欠如で戦うことなど不可能だ。五十分以上残してコイツがやられるとは…。炭治郎一人では無理だ。珠世様。炭治郎を守ってください。なんとか守ってやってください。お願いします。」と願った。

戦いの終わりを知った愈史郎

その後、犠牲を出しながらも炭治郎たちは無惨を倒した。鬼殺隊の隊員たちは長年の戦いが終結した事に歓喜の声をあげた。しかし無惨は死ぬ間際に自身の血と全ての力を炭治郎に注ぎ込み、炭治郎を鬼へと変えていたのだった。鬼となった炭治郎は鬼殺隊の隊員を襲い出す。義勇は炭治郎を日光で灼き殺そうとするが、炭治郎は即座に太陽を克服してしまう。愈史郎は暴れ狂う炭治郎を見ている事しかできなかった。
その時、カナヲが現れ、炭治郎の攻撃を受けながらも、鬼を人間に戻す薬を投薬することに成功する。カナヲはしのぶからその薬を託されていたのだった。その薬によって炭治郎は人間へと戻り、意識を取り戻す。
炭治郎の無事を確認した愈史郎は「ふん。お前は死なないと思ってた。」と言いながらも涙を流した。そして珠世の簪を取り出し、「珠世様。終わりましたよ…。」と呟いた。

戦いの後

炭治郎をねぎらう愈史郎

戦いの後、愈史郎は意識を取り戻した炭治郎に、しのぶの薬があった事と、炭治郎が最初に噛んだのが禰豆子だった事が僥倖で、しのぶの薬と禰豆子、そのどちらか欠けていたら炭治郎は人間に戻れなかったと話した。鬼から人間に戻った禰豆子は抗体を持っており、無惨の細胞に対して免疫があったのだった。愈史郎が炭治郎に「お前の鬼としての素質、ずば抜けてるよ。一瞬で太陽を克服してるし、無惨より、禰豆子より、お前には鬼の素質があったんだ。ギリギリまで自我が消えずにいられたのも凄いことだ。本当によく頑張ったな。えらいよお前は。」と語ると、それを聞いた炭治郎は涙を流しながら言葉を詰まらせる。そして愈史郎が「冗談で言っているんだ。真に受けるな馬鹿が。」と言い、その場を立ち去ろうとする中、炭治郎は「愈史郎さん、死なないでくださいね。珠世さんのこと、ずっと覚えていられるのは愈史郎さんだけです。」と伝える。愈史郎はその炭治郎の言葉にハッとしたような表情を浮かべ、そのまま振り返らずに去って行った。

愈史郎の血鬼術・能力

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