継国縁壱（鬼滅の刃）とは【徹底解説・考察まとめ】

縁壱はすやこから剣の型を見たいとせがまれ、日の呼吸の全ての型を披露した。それを炭吉はひとつも取りこぼさぬよう目に焼き付けた。縁壱の日の呼吸の型は息を忘れるほどの美しさだった。縁壱が剣を振るう時、炭吉には縁壱が人ではなく精霊のように見えていた（これが『神楽』として受け継がれた理由）。日の呼吸の型を見たすやこや子供たちが喜んではしゃぐと、縁壱は照れくさそうにうつむいた。

別れ際、炭吉は「また遊びに来てください」と言ったが、縁壱は返答する事なく耳飾りを住吉に渡した。それは縁壱が亡き母から授かったもので、炭吉は「それほど大事なものを渡すということは、縁壱は2度とここに現れる気が無いのだろう」と悟った。炭吉は遠ざかる縁壱に「縁壱さん！後に繋ぎます！貴方に守られた命で…俺たちが！貴方は価値のない人なんかじゃない！何も為せなかったなんて思わないでください！そんなこと絶対誰にも言わせない！俺がこの耳飾りも、日の呼吸も、後世に伝える！約束します！」と叫んだ。それを聞いた縁壱は笑顔を浮かべて「ありがとう」と言い、炭吉たちに手を振った。

無惨討伐後の現代において

縁壱の死後から数百年後、竈門炭治郎をはじめとした鬼殺隊の隊士たちが鬼舞辻無惨の討伐を成し遂げる。そして最終回では、平和になった現代において、縁壱とうたの生まれ変わりと思われる夫婦が2人の子供を抱いて歩いている姿が描かれていた。

継国縁壱の能力・呼吸・装備

日の呼吸

鬼殺隊の隊士たちが使う全ての呼吸の源流。全ての呼吸はこの『日の呼吸』から派生した。
縁壱は惜しみなくこの呼吸を剣士達に教えたが、縁壱以外に使えるものはいなかった。無惨と黒死牟により『日の呼吸』の型を知る者は殲滅されたが、炭治郎の家に『ヒノカミ神楽』として伝わっていた。
炭治郎は全部で十三の型があると発言している。炭治郎の家には十二の型しか伝わっていなかったが、縁壱は全ての型を使う事ができる。

日の呼吸 / ヒノカミ神楽

renote.net

『始まりの呼吸』とも呼ばれる。すべての呼吸は『日の呼吸』から派生している。炭治郎の家には『ヒノカミ神楽』という神事の舞として伝わっていた。なぜ炭治郎の家に伝わっていたのか、なぜヒノカミ神楽と称されていたのか、などの謎は明らかになっていなかったが、後に『継国縁壱』という鬼狩りの剣士が炭治郎の祖先に『日の呼吸』を伝えていたことが分かった。正統継承者には、花札のような日輪の模様の耳飾りが継承される。

痣

鬼狩りの剣士たちに発現する痣。剣士によって痣の形が変わる。縁壱は額に炎のような痣が浮かんでいる。
痣を発現すると、身体能力が飛躍的に上昇する。しかし、それは寿命を前借りして得られる力であり、痣を発現した者は二十五歳を超えて生きていられない。
しかし、縁壱だけはそのルールに当てはまらず、老人になっても生きていた。
痣の発現条件は『心拍数が200以上』『体温が三十九度以上』とされているが、縁壱は生まれつき痣が発現していた。

日輪刀

鬼を殺すことができる刀。
刀身には『滅』という文字が彫られている。縁壱をモデルに作られた刀鍛冶の里の絡繰人形『縁壱零式』の中に隠されていた日輪刀にも、同じく『滅』の文字が彫られた日輪刀が隠されていたが、これは縁壱が使っていた日輪刀とは別物である（隠されていた日輪刀には独特の刃文があり、鍔が縁壱の日輪刀と異なっている）。

継国縁壱（つぐくによりいち）の日輪刀

renote.net

刀身の形：通常
刀身の色：漆黒（戦闘時は赫刀）
鍔：金色、信家鍔のような形状

赫刀

縁壱の日輪刀の色は黒だが、戦いの際には刀身が赤く染まる。この赤い日輪刀は『赫刀』と呼ばれ、鬼の身体の再生を阻害する力がある。この力は上弦の鬼と比較しても比べ物にならないほどの再生力を持つ鬼舞辻無惨にも有効であった。
顕現条件は『死の淵に己を追い詰めてこそ発揮される万力の握力で日輪刀を握りしめ、刀の温度を上げる事』だと明らかになった。炭治郎は禰豆子の血鬼術である『爆血』を日輪刀に纏わせる事で赫刀を顕現させた。

無惨は炭治郎や柱たちと比べ「あの男（縁壱）の赫刀は、斬撃はこんなものではなかった」と発言している。縁壱の赫刀での攻撃を受けた無惨は、何百年経っても傷を癒やす事ができずにその細胞を灼かれ続けている。

継国縁壱の関連人物・キャラクター

継国巌勝／黒死牟（つぎくに みちかつ／黒死牟）

双子の兄。「鍛えれば鍛えるほど強くなれた」と自身の過去を語り、後に鬼殺隊に入ってからもごく短期間で縁壱に次ぐほどの力量にまで成長するなど、作中全体で見回しても三指に入るだろう規格外の天才剣士。しかしそんな彼をして足元どころか影すら踏めないほどに縁壱とは力の差があり、なまじ自身もすさまじい才能の持ち主であったがゆえに諦め切れず、嫉妬と羨望に身を焦がす。痣（究極に近いレベルにまで呼吸法を修得した者に現れる、文字通り痣のような模様）を発現していたこともあって「自分の命はもう残り少ない、縁壱の域には至れない」と焦っていたところに無惨から鬼になるよう誘いを受け、これを承諾。鬼と化した後は黒死牟を名乗るようになる。巌勝が鬼となったことは、縁壱が鬼殺隊を追放される決定的な要因となった。
一方で人間だった頃は己の内の負の感情を完全に隠し通しており、縁壱は最後まで巌勝のことを「信頼も尊敬もできる兄」と慕い続けていた。巌勝自身、縁壱に対してはただの嫉妬や羨望、憎悪などからだけでは説明できない行動も取っており、そういったものとはまた別個に弟への愛情もしっかり持っていたように思われる。

上弦の壱・黒死牟／継国厳勝（鬼滅の刃）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

黒死牟（継国厳勝）とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼である。
鬼舞辻無惨直属の十二人の鬼『十二鬼月』のトップに立つ鬼であり、驚異的な強さを誇る。
人間だった頃は鬼殺隊の剣士であった為に、月の呼吸を使用する。『日の呼吸』の使い手である継国縁壱は黒死牟の双子の弟である。

継国うた（つぎくに うた）

妻。
幼い頃に流行り病で家族を失い、同年代だった縁壱と出会う。彼女の寂しそうな様子と、打ちひしがれてなお他者への優しさを捨て切れない様に心打たれ、彼から「自分が新たな家族になる」と告げられる。これを受け入れ、共に暮らし、10年後には夫婦となって一子を設けるも、産婆を呼びに行った縁壱を待つ間に鬼に襲撃されて命を落とす。
よくしゃべりよく笑う朗らかな少女で、縁壱は生涯彼女だけを愛した。

継国うた（鬼滅の刃）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

継国うた（つぎくに うた）とは、漫画『鬼滅の刃』の登場人物で、作中最強の剣士・継国縁壱の妻である。
黒曜石のような瞳が印象的な朗らかな少女で、幼くして流行り病で家族を失う。そこに家を出た縁壱が現れ、彼と暮らすようになる。やがて成長した縁壱と夫婦となり子を身籠るが、その出産を間近に控えたある晩、縁壱が産婆を呼ぶために出掛けている間に鬼によって殺される。
超常的な才覚を生まれ持った縁壱に、普通の人間の見ている世界を教えた人物。縁壱は終生彼女だけを愛し、他の女性を妻にすることなくこの世を去った。