セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさんの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』とは、ナンセンスギャグを得意とするうすた京介が、『週刊少年ジャンプ』で描いた伝説的なギャグマンガである。
謎の格闘技「セクシーコマンドー」の使い手である本作の主人公・花中島マサルの繰り出すシュールで支離滅裂なギャグが本作の見所である。
本作に出てくる名言もシュールなものばかりで、名言と言うより、どちらかと言うと迷言に該当しそうなものばかりである。

3年のマチャ彦は今年で卒業してしまうので、セクシーコマンドー部はスーザンの提案で送別会とを開くことになった。場所は桜の名所となっている公園で、マサル達は先生が居ないからといって酒を飲み始めた。すると、スーザンはトイレに行って校長の姿に戻り、酒を飲まなかったモエモエ以外を停学処分にした。

マサルは、「部の責任はすべておれの責任だ…許してやってくれないか…これで」と言って、校長を「まるごとバナナさん」というお菓子で買収しようとしたので、合わせ技で留年になってしまった。

すると、そこに酔っ払いの花見客3人が現れて、モエモエにちょっかいを出してきた。マチャ彦が彼らを追い払おうとしたが、校長は「手を出したら退学じゃぞ」と言ってマチャ彦を止めた。そして酔っ払い達に向かって、生徒にからむのをやめるように注意したが、酔っ払い達は調子に乗って校長に酒をかけてからかった。

生徒の手前己を抑えていた校長だが、マサルが酔っ払いの1人をぶんなぐってしまう。校長は「それ以上やったら退学じゃぞ!!」と言ったが、マサルは「食いたい時には食う、怒った時には殴る、そして…メガネの時は……まじめぶっている!!!」と言った。

相変わらず意味不明なセリフを言うマサルであったが、酔っ払いはおろか退学もものともしないマサルの態度にマチャ彦達は心を動かされた。

一方、仲間を倒されていきり立つ酔っ払い達は、「社会の厳しさを教えてやれー!!」と言ってマサルに襲い掛かろうとしたが、マサルは「解雇(りすとら)by社長」と書かれた紙をズボンのチャックから出した。それを見た酔っ払い達が衝撃を受けていると、マサルの言動に勇気付けられたマチャ彦達が、マサルに続いて酔っ払いたちに挑みかかり、彼らを倒してしまった。

その後、酔っ払い達は反省して立ち去ったが、マサル達は校長から「お主らもう一年…学校で鍛えなおしじゃ」と言われ、留年してしまう。

実は、マサル達が留年したのは校長の策略によるものであった。わかめ高校の部活は部員が5人揃わないと廃部になってしまうので、校長は部員達を留年させるために、彼らに酒を飲ませたのであった。

第3巻

マサル「どすこい喫茶…ジュテーム!!!」

セクシーコマンドー部の部員一同は、ハイキングに出かけることになった。場所は山奥にあるきれいな川原であり、マサルはそこでセクシーコマンドーを極めるための修行をしていたのであった。

川原に到着すると、一同はカレーを作り、みんなで食べようとした。しかし、マサルは鍋に入ったカレーを配ろうともせず、目をギラつかせて立ち尽くしていた。独り占めする気ではと勘繰ったみんなは、マサルを止めようとした。すると、マサルのチャームポイントから急に蒸気が噴き出して、マサルはカレーの鍋を持ったまま宙に浮き上がった。

マサルはそのまま何者かに導かれるように、空を浮遊していったので、全員で追いかけていった。マサルは崖の近くまで来ると、聞いたことのない言語でしゃべりだした。すると、言葉に反応して岩が動きだし、隠れていた洞窟が現れた。

マサルが中に入っていったので、一同も洞窟の中に入ると、そこにいたのは正気に戻ったマサルであった。彼が持っていたカレーの鍋は、空っぽになって洞窟の奥から転がってきた。マサルは何も覚えておらず、気がつくとここにいたと言う。
一同が洞窟の奥まに進むと、そこには喫茶店の扉があった。マサルはそれを見て、何かに気付いたように「どすこい喫茶…ジュテーム!!!」と意味ありげに呟いた。
しかし、マサルは単に扉に書かれていた字を読んだだけであり、たいした意味はなかった。

マサル「め… 「めそ」だ…!」

めそ。どすこい喫茶ジュテームにいた謎の生き物。ヒゲ部のマスコットのような存在になる。背中にファスナーがついている。

ハイキングに来たマサル達であったが、マサルが何者かに操られてしまい、みんなで作ったカレーを山の中にある洞窟まで運んでいってしまった。

正気に戻ったマサルと供に、セクシーコマンドー部一同は、洞窟の奥にある「どすこい喫茶ジュテーム」と書かれた扉を開けて中に入った。そこはまるで宇宙船の内部のような空間になっていた。そして部屋の中には奇妙な生き物がおり、マサルはそいつを見て「「めそ」だ…!」と言った。

「めそ」とはどすこい喫茶ジュテームにいた青い眉毛をしたぬいぐるみのような生き物であるが、なぜマサルがこの生き物を「めそ」と呼んだかは作中では明かされず、本作における謎のキーワードの一つとなった。

驚くほど可愛らしいめその見た目に惚れこんだセクシーコマンドー部一同は、自分達のペットにしようとしたが、マサルは1人だけ反対していた。青くて立派なヒゲみたいなものを眉毛にしているのが気に入らないらしいが、一同はマサルの意見を無視した。

そしてモエモエがめそを抱き上げて可愛がっていると、一同はめその背中にファスナーがあることに気付いた。流石に動揺するセクシーコマンドー部一同であったが、めそは可愛らしさで誤魔化そうとしていた。

あやしい生き物と思って、一同はめそをその場に放置しておくことにしたが、めその可愛らしさに心を打たれたマサル以外のセクシーコマンドー部一同は引き返し、結局めそを連れていくことにしてしまう。

尚、マサルを操って、カレーを洞窟まで運んでこさせたのがめそであったかどうかは最後までわからずじまいである。

キャシャリン「とうとう限界みてえだ……」

わかめ高校で、部活動の顧問を担当している教師一同が集まって、学校から支給される部費を確認する会議が行われた。すると、野球部の顧問である武田が、セクシーコマンドー部に部費が50万円も支給されていることに納得がいかず抗議をした。教頭が校長に確認したところ、セクシーコマンドー部に50万円支給した理由は校長がこの部に期待しているからであった。

校長が期待していると聞いて調子にのったトレパンであったが、武田はどうしても納得ができず、セクシーコマンドー部に部費を賭けた勝負を申し込んだ。対決方法は野球であるため、セクシーコマンドー部は部員5人に加え、トレパン、モエモエ、めそ、そしてマサルが連れてきた助っ人「ボナンザ」(正確にいうとマサルが持ってきた猿の玩具)を加えてメンバーを9人にして、急ごしらえの野球チーム「ケントデリカッターズ」を設立して、野球部との対決に臨んだ(試合が始まる前、ボナンザは野球部員に壊されてしまったので、急遽8対8の試合となった)。

ケントデリカッターズのピッチャーはキャシャリンで、彼は中学時代、野球部のエースであった。ひさしぶりに野球をするので、キャシャリンは肩慣らしに一発投球練習をした。そのボールは現役の野球部員ですら驚くほどの速度であった。

期待が高まるケントデリカッターズだが、キャシャリンはこの投球練習だけで力を使い果たし、「とうとう限界みてぇだ……」と言ってうずくまってしまった。

キャシャリンは体が貧相になる前、野球部のエースであったという意外な過去が語られ、読者に彼がとてつもない活躍をするであろうと期待させておいて、結局投球練習で力尽きてしまうというトホホなオチになってしまった場面である。

マサル「とし子宇宙へー!!!」

野球部とセクシーコマンドー部は部費を賭けた勝負を野球で行うことになった。セクシーコマンドー部のピッチャーは中学時代に野球部のエースであったキャシャリンがやろうとしたが、キャシャリンが投球練習で力尽きてしまったので、マチャ彦と交代した。しかし、マチャ彦も体力が尽きてしまい、最終的にマサルが担当することになった。

マサルは三種類の魔球を投げることができ、最初の魔球は「スーパーバイオレンスマグナムボール1号~そしてとし子は今~」というスピードもコントロールも申し分のない「グローブ」を投げるというものである。

2つ目は「とし子は今アメリカ人男性マイケル・スペクター氏と結婚し…とし子スペクターと言う名前ー!!!」という目を思いっきり光らせて相手の目をくらましてから、ボールを投げるという魔球であった。

そして、9回裏の最後の勝負。相手は野球部のエース川島で、彼は根性をだしてマサルの目から出る光に耐えてバットを振っていた。ファウルばかりだしていたものの、いつしか川島は光に慣れていった。するとマサルはチャームポイントを外し、最後の魔球を使おうとした。

マサルは「とし子宇宙へー!!!」という名前の魔球を放った。今度の魔球は、マサルの目から光が出なかったので、川島はボールの動きを見切ってバットを振ったが、ボールは急に上の方に軌道を変え、そのまま宇宙に行ってしまった。

少年漫画の必殺技の名前とは言い難いが、本作らしいシュールな魔球の名前である。試合はセクシーコマンドー部の勝利で終わり、野球部の部員たちは戦いの虚しさで打ちのめされ、顧問である武田は部費のためにムキになっていた自分の愚かさを素直に認めたが、トレパンは部費がさらに手に入ると思って大喜びしていた。

めそ「キ~テレ~ツガイジン~♪」

マサル達が授業に出ている間、セクシーコマンドー部の部室はめそが留守番していた。そんなめそを狙って、ティッシュとうまい棒と石黒が部室に近づいた。彼らは自分達を倒したマサルに報復するべく、彼らのペットである、めその誘拐を企ていた。

ティッシュとうまい棒が部室に侵入しようとしている間、石黒は周囲を見張っていることになった。部屋の中ではめそが何か歌のようなもの口ずさんでいた、最初は可愛らしく思っていた石黒だが、めそが口ずさんでいるのがアニメ『キテレツ大百科』のOPテーマ「お料理行進曲」であることに気がついた。そして歌詞の最後の部分である「キャベツはどおした?」を、めそは「キ~テレ~ツガイジン~」と変えていた。

あまりにもあやしい光景であったために石黒は完全に怯えてしまった。

片言であるが、めそがしゃべったり歌を歌っているという、かなり貴重な場面である。

アフロくん「これが個性か!!」

佐藤吾次郎。あだ名はアフロ君。個性的な男になりたくてセクシーコマンドー部入部した新入部員。手に入れた個性は「アフロ」だった。

1年生の佐藤吾次郎は、女の子に告白したが、「個性のない男はつまんない」と言われて振られてしまう。

振られたショックで、校舎内を駆けずりまわっていた吾次郎は、マサルと出会い、彼の格好を見て「これが個性か!!」と衝撃を受ける。

自分に個性が無いために女の子に振られた吾次郎は、この出会いをきっかけに、セクシーコマンドーの世界に入ろうとするのだ。

吾次郎は「個性的な男になりたい」と言ってセクシーコマンドー部に入部すると、マサルは「個性とはまず見た目だ、見た目を変えれば中身も変わってくる」と言って吾次郎をアフロヘアーに変えてしまった。そしてマサルからつけられたあだ名は「アフロ君」だった。

第4巻

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