クロスゲーム(あだち充)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『クロスゲーム』とは、作者・あだち充による青春野球漫画である。「週刊少年サンデー」で連載されて、単行本は全17巻。小学館が主催している日本の漫画賞で、平成20年度第54回小学館漫画賞少年向け部門を受賞した。アニメにもなっており、人気の作品だ。
高校生になったコウは、若葉が最後に見た「コウがピッチャーで、赤石君がキャッチャー。舞台は超満員の甲子園。」という夢を叶えるため、野球部のエースとして奮闘する。甲子園を目指して、青葉とコウの運命の歯車が動き始める。

CV:園部 好徳

コウとは小学生の時からの同級生。星秀学園中等部で野球部に入るが、先輩3人組(巻原・常木・関口)の偉そうな態度と練習をサボる癖が気に入らず、暴力事件を起こして3カ月で退部。その後も自主トレーニングは続けていた。星秀学園高等部で野球部に入り、コウ・赤石と選抜テストを受けずに、野球部のプレハブ組としてコウと一緒に行動。プレハブ組では再び悪い先輩3人組(巻原・常木・関口)と一緒になるが、赤石が間に入り、揉め事は起こしていない。右投げ右打ちの三塁手。

赤石修(あかいし おさむ)

CV:乃村健次

コウの幼なじみで、小学校のガキ大将。若葉のことが好きで、若葉と仲が良い光に対抗心を持っていた。家業は酒屋を営んでいる。小学生の頃は、リトルリーグで100km/hを超える球を投げる投手であった。しかし、チームメイトとエース投手の座を奪い合い、思わず相手をぶん殴ってしまい追い出されてしまった。
若葉が亡くなる前日に見た夢の中で、捕手をしていた事を聞かされた赤石は、若葉の夢を実現しようと心に決める。星秀学園中等部では、投手から捕手に転向した。 星秀学園中等部の野球部ではキャプテンとして、高等部ではチームのまとめ役とし て活躍。 また、投手時代の強肩と、見かけとは違った理論的なリードで捕手としての才能を 開花させる。星秀学園の甲子園出場を目指す。コウ・中西と選抜テストは受けなかったため、「プレハブ組」である。
滝川あかねが引っ越して来て間もない頃は、若葉の生き写しであるあかねの事が気になっていた。コウがあかねに好意があると勘違いした赤石は、コウとあかねを結び付けようとする。しかし最終的には、青葉とコウが付き合い、あかねと良い感じになった。

東雄平(あずま ゆうへい)

CV:櫻井孝宏

大門監督にスカウトされて、星秀学園高等部に野球留学生として入学。2回目の監督のクビをかけた一軍対プレハブ組の試合では、一軍のエース・東は「自分抜きでも一軍が強い事を証明して欲しい」と言って、試合にわざと怪我して出なかった。甲子園出場に固執する東は、試合に出場しなかったことで、甲子園に行けるチームかどうか見極めていた。東は、過去に甲子園出場確実とされていた兄・純平の地区大会決勝戦当日に、階段から足を踏み外したところを兄にかばわれ、選手生命を絶つ怪我を負わせる。責任を感じた東は、兄に変わって夢を実現しようと、甲子園出場に固執するようになる。
一軍の大門監督とプレハブ組の前野監督、お互いのクビをかけた試合の結果はプレハブ組の勝利となり、一軍は解散。一軍の解散後、特待生ではなくなる。野球留学生たちがバラバラに去るなか、一軍のエース・東だけがコウのピッチングに惚れて、「星秀学園は甲子園の近道」と残留を選び、星秀学園の4番打者として活躍している。
一軍解散後、使用していた寮が使えなくなる。東の兄・純平が「アパートが見つかるまで」とコウに頼みこみ、コウの家に居候することになった。

千田圭一郎(せんだ けいいちろう)

出典: www.tv-tokyo.co.jp

CV:岸尾だいすけ

コウとは中学校からの同級生で、星秀学園中等部の野球部では4番エースだった。お調子者で目立ちがりやの性格から、空回りしてしまうこともある。
星秀学園高等部では、大門監督のいる一軍選手であった。1回目の一軍対プレハブ組の試合中に、3失点した事がきっかけで、クビになってプレハブ組に入る。大門監督のもと一軍で投手を任されるが、前野監督に遊撃手としての才能を見出され、すぐに試合に出場。大振りが目立ち、先頭打者であるにもかかわらず三振やフライアウトが極端に多い。
里見女子高校の小金沢みどりのいとこであり、練習に付き合わされることを嫌っている。
夏祭りでは、マネージャーの大久保博子とバッタリ会って一緒に屋台を回っているところを、中西・中河カップルと赤石に目撃されている。赤石に「お似合いだ」と言われて嫌な顔をしている。

巻原(まきはら)

CV: 遠藤大輔

悪い先輩3人組の1人。
さぼり癖があり、下級生をパシリに使って偉そうな態度をとっていた。中学3年生の時に、態度が気に入らなかったとして、中西に殴り倒された経験がある。
コウ達が高校1年生の時の3年生。単純な性格の持ち主で、反抗的な態度が原因でプレハブ組になる。高校3年生になったコウ達の地区予選決勝で応援に駆けつけている。

常木(つねき)

CV:鈴木恭輔

悪い先輩3人組の1人。コウが1年の時の3年の先輩。
中学3年生の時に、態度が気に入らなかったとして、中西に殴り倒された経験がある。女の子の目を見ると、どんな事を考えているか分かる。
志堂理沙が巻原を見る目は、「母親がゴキブリを見付けた時の目」。月島青葉と巻原がバッティング練習した時の青葉の目は、「母親がゴキブリを叩き潰す時の目」とたとえた。

関口(せきぐち)

CV:堂坂晃三

悪い先輩3人組の1人。コウが1年の時の3年の先輩。喋りは遅く、可愛い女の子を見付けるのが速い。
中学3年生の時に、態度が気に入らなかったとして、中西に殴り倒された経験がある。あまり目立たない存在である。

前野千太郎(まえの せんたろう)

CV:稲葉実

星秀学園高等部の野球監督(62歳)。大門監督が来る前から監督を務めているが、野球部としての実績はない。おとなしい監督で、野球の知識は優れている。勝負にこだわる采配はしていない。大門監督と自分のクビをかけた試合前の練習から、スパルタ指導となる。

大久保博子(おおくぼ ひろこ)

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