クロスゲーム(Cross Game)のネタバレ解説まとめ

『クロスゲーム』とは、作者・あだち充による青春野球漫画である。「週刊少年サンデー」で連載されて、単行本は全17巻。小学館が主催している日本の漫画賞で、平成20年度第54回小学館漫画賞少年向け部門を受賞した。アニメにもなっており、人気の作品だ。
高校生になったコウは、若葉が最後に見た「コウがピッチャーで、赤石君がキャッチャー。舞台は超満員の甲子園。」という夢を叶えるため、野球部のエースとして奮闘する。甲子園を目指して、青葉とコウの運命の歯車が動き始める。

樹多村光「甲子園に行く。160km/h出す。そして、月島青葉が一番好きだ!」

竜旺学院との決勝戦の当日。コウと青葉は、二人して朝早く目覚めてしまう。コウは「試合前にもう一度フォームを見てほしい」と青葉に頼む。マウンドには青葉が立ち、コウは青葉の投球を受ける。普段と違い、不安を抱えた青葉はコントロールが定まらない。青葉が「私とあかねさん、どちらが好き?」と聞いた。コウは青葉に「嘘ついてもいいか?」と前置きして、「甲子園に行く。160km/h出す。そして、月島青葉が一番好きだ!」と言った。
星秀学園は甲子園に出場する。表示はされていないが、決勝で4番・三島が見逃したコウの投球は160km/h出ていた。コウは月島青葉が一番好きである。

月島若葉「でも、…奪っちゃダメだからね」

小学校5年生の若葉にどんな男が好きなのかと聞かれた青葉は、「160km/hのストレートが投げられる男。」と答える。
若葉は、「コウが本気になれば、160km/hのストレートが投げられる」と言い、そして「奪っちゃダメだからね。」とも。
若葉からこのセリフを聞いた青葉は、コウのことが好きだという感情に蓋をする。青葉は姉・若葉のことが好きだったため、コウを若葉に譲る。青葉はコウを好きにならないように、コウに対して嫌われるような態度をとり続けている。

月島青葉「あんたのこと、大嫌いだって言ったでしょ?」コウ「ああ、知ってるよ。…多分世界中で1番」月島青葉「ずっと、ずっと…大嫌いだったんだから。」コウ「……知ってるよ」

甲子園出場をかけた試合に勝ったコウが、ヒーローインタビューと閉会式の後に、人目をはばからずに青葉を抱きしめた。抱きしめられた青葉が、コウをビンタした後に言ったセリフである。
青葉は大嫌いとしか言っていない。コウの胸に頭をもたれながら、彼のことを大嫌いと言い続ける。一言も好きと言わないが、大好きという感情が鋭く伝わってくる。好きと嫌いの言葉の意味が入れ替わったかのようである。

『クロスゲーム』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ヒロインが死ぬ

クロスゲーム(Cross Game)は、アニメ・漫画ともに第一話でヒロインである月島若葉が死んで、ストーリーが始まるのだ。ヒロインが亡くなっても、第二のヒロイン・月島青葉が登場する。
ヒロインは死なないという定説をくつがえす。若葉の死を乗り越えて成長していく様子を野球を交えて、あだち充が描く。

青葉の部屋に飾ってある五十嵐亮太のポスター

月島青葉の部屋には、野球選手のポスターが飾ってある。ヤクルトスワローズの背番号53番、五十嵐亮太である。

あだち充が好きな球団はヤクルトスワローズ

作者・あだち充は、ヤクルトスワローズのファンである。クロスゲームの夏の地区予選決勝戦会場は、ヤクルトスワローズの本拠地である明治神宮球場であった。あだち充はヤクルトスワローズのファンクラブポストカードや、球団の宣伝ポスターも手掛けていた。

「月島バッティングセンター」のモデルとなった場所は「ドリームスタジアムバッティングセンター」

月島バッティングセンターは、群馬県にある伊勢崎市連鳥町の「ドリームスタジアムバッティングセンター」がモデルとなっている。内装も漫画・アニメに出てきたバッティングセンターにソックリ。クロスゲームでは、「喫茶クローバー」が併設されていたが、実物にはない。

「ドリームスタジアムバッティングセンター」の松島社長は、あだち充と同じ前橋商業高校のOBである。

「キタムラスポーツ」のモデルとなった場所は「ホシノスポーツ 伊勢崎店」

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