君の名前で僕を呼んで(Call Me by Your Name)のネタバレ解説まとめ

『君の名前で僕を呼んで(Call Me by Your Name)』とは、2017年に公開されたルカ・グァダニーノ監督による青春・ラブロマンス映画。17歳エリオは大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーとひと夏を共に過ごす。そんなエリオの初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いている。本作はアンドレ・アシマンが2007年に出した小説『Call Me by Your Name』を原作としている。今作では原作の物語の途中までしか描かれておらず、続編の構想が明かされている。

白いスーツを着ている男性がムニール

エリオの母親の友人。母親が別荘に招待し食事をしに来た同性カップルの1人。パートナーはアイザック。周りの様子も気にならないぐらい自分達ばかりが話をして盛り上がっている。因みに、本作の原作者である。

アイザック(演:ピーター・スピアーズ / 日本語吹替:さかき孝輔)

ピンクのスーツを着ている男性がアイザック

エリオの母親の友人。母親が別荘に招待し食事をしに来た同性カップルの1人でパートナーはムニール。とてもムニールとはラブラブで、終始寄り添い2人の世界に入ってしまう事がある。因みに、本作のプロデューサーである。

『君の名前で僕を呼んで』の用語

ダビデの星のネックレス

ダビデの星のネックレスとは、劇中でオリバーがしていたネックレスのこと。ダビデの星のマークはイスラエルの国旗にもなっている。これはユダヤ人の象徴とされており、オリヴァーとエリオはどちらともユダヤの血筋を引いている。最初はこのネックレスをエリオはせず、オリヴァーのみが使用していた。しかし、エリオがオリヴァーに恋心を抱くようになってからエリオも同じネックレスをするようになった。エリオにとってネックレスは、オリヴァーと繋がっているという証なのだろう。

ガルダ湖

エリオの父から遺跡発見の知らせを聞き、エリオとオリヴァーとエリオの父3人で向かった湖。そこから引き上げられたのは、遥か昔に水の中へと沈んだ歴史的な彫像だった。
実際撮影された場所はイタリアのガルダ湖畔のシルミオーネという場所である。実際にもまだ貴重な遺跡が湖に残っていると言われている。

エプタメロン

エリオの母アネラがドイツ語版を英語に翻訳しながら読み聞かせた16世紀のフランスの小説。エプタメロンという小説は、様々なエピソードから構成されており、アネラがエリオに読んだ章は「to speak or die?」というフレーズのある騎士と姫の物語である。姫に思いを告げるか否か悩み苦しむ騎士の姿を描いており、この物語に触発されエリオとオリヴァーの物語も進んでいく。

『君の名前で僕を呼んで』の魅力

スクリーンから匂いまで届いてきそうな作品

全体的にセリフが少なく、光や熱や音や空気をありったけ使い、生々しくも眩い映像が特徴的な映画。きらめく太陽の下での読書、目がくらむほどの青空でのサイクリング、原色のような緑の芝生で寝そべる2人、赤く熟した色鮮やかなフルーツ。色彩をふんだんに使い、舞台となっているイタリアの空気感が漂ってくる。

美しい同性愛

本作は同性の恋愛を美しく描いている。80年代の同性の恋愛映画ではエイズ問題が描かれる作品が多かったが、本作ではエイズ問題は一切描かれない。同性愛のマイナスとなる部分よりも、同性愛の恋愛の繊細さや美しさをクローズアップしている。同性関係無く自分の気持ちを全部さらけ出す事が大切であると示している。
エリオの両親は同性愛に偏見はなく、父親も昔は男性に惹かれた過去があるからこそ気持ちが分かると息子を理解している。登場人物の中では誰も2人の恋愛を否定する者は出てこない。
いかに美しく同性愛を表現するかにこだわっている。極めつけは、タイトルにもなっている「自分の名前で相手を呼ぶ」という2人だけのルール。お互いがお互いの半身であることを宣言するにも等しい、究極の一体感の表現である。唯一無二の関係、それも異性愛より同性愛というシチュエーションにこそハマる愛情表現。

芸術性のある作品

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