ぴちぴちピッチの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ぴちぴちピッチ』とは、横手美智子と花森ぴんくによる少女漫画で、『なかよし』で連載されていた作品である。主人公は、地上で暮らすマーメイドプリンセスの七海るちあ。本作では、海の平和を脅かそうとする水妖とマーメイドとの戦いを軸に、マーメイドと人間との恋模様や仲間同士の友情などが描かれている。愛や平和を語ったセリフや人を思う気持ちが現れた数々のセリフが、読者の女の子や女性達を引きつけた。

出典: www.fanpop.com

リナは左端にいる緑色の髪の女の子だ。クールで男勝りな性格だが、恋愛では純粋で奥手な一面を見せる。北大西洋のマーメイドプリンセスだ。

出典: twitter.com

リナが人間の時の姿だ。

クール・シャインピッチ!!

左からリナ、波音だ。ライブをするために変身した時の姿である。

見出しのセリフは、リナが敵の前で歌を披露する前に言う決めセリフである。

男勝りでクールな一面と女性らしい繊細さや優しさを併せ持つリナの性格がよく表れている。

これから舞があるんだ。おまえたちのこと願って舞ってくるよ。

着物を身につけているリナ達。

3巻でリナがるちあや波音に言ったセリフである。

リナは、人魚に縁があると言われている泡海神社で巫女として働いていた。泡海神社では、はるか昔に人間と恋に落ちて泡になってしまった人魚の神様を祀っている。

大晦日では、泡海神社で巫女が神に対して祈りを捧げる奉納を参拝客の前で披露するという行事が行われた。るちあと波音は巫女として舞を踊るリナを見るため、泡海神社にやってくる。

リナの親友であるるちあと波音は、人間に対して恋心を抱いている。るちあの片思いの相手はサーフィンが好きな同級生の堂本海斗で、波音の片思いの相手は中学校の音楽教師である海月太郎だ。しかし、マーメイドは人間に自身の正体がバレると泡になると言われており、さらに住む場所の違いや海の世界を守るというマーメイドプリンセスの使命から、人間とマーメイドの恋は前途多難で成就が難しいとされていた。

当初、リナは激しく否定はしないものの、試練やつきまとう危険の多さから人間とマーメイドは恋をすべきでないと考えていた。しかし、るちあや波音の真剣な思いに触れて二人の恋を応援するようになる。

見出しのセリフは、そんなリナの親友であるるちあや波音の恋を心から応援する気持ちが表れた名セリフである。

強がったってあたしたちにはお見通しなんだからな。

海斗のことでショックを受けるるちあは、ブラック・ビューティー・シスターズの罠に簡単に嵌ってしまう。

出典: www.fanpop.com

るちあとリナは親友同士だ。

5巻でリナがるちあに言ったセリフである。

ガクトとの戦いに決着がついた後、海斗はサーフィンの大会に出るためにハワイへと旅立つが、そこで海難事故に遭い、記憶喪失となってしまう。

海斗が記憶喪失になったことに激しくショックを受けるるちあだが、波音やリナを心配させないために二人の前では強がって「あたしはへーきだよ。だって海斗が無事だったんだもん。こんなにうれしいことないじゃない!」と、笑顔を見せる。

その後、一人で涙を流しながら海を彷徨うるちあだったが、ブラック・ビューティー・シスターズに捕まってピンチに陥った。見出しのセリフは波音と共にるちあの窮地を救ったリナが言ったもので、親友の痛みに寄り添いつつ笑顔を見せるリナの優しさが表れた名セリフである。

それでもみんな希望を捨てないで生きている。運命の重さに押し潰されそうになっても、明日への願いを捨てたら負けだ!

出典: www.zerochan.net

マーメイドプリンセスと敵対するミケルは、白い髪の人物だ。これまでも辛い事を乗り越えてきたマーメイドプリンセスたちは、希望に向かってまっすぐに進もうとする。

6巻でリナがミケルに言ったセリフである。

るちあ達は、ミケルとの最終決戦のためにミケルの城に乗り込んだ。ミケルは生まれながらに存在を祝福された幸せな存在であるマーメイドプリンセスを心底憎んでいた。

ミケルは誰からも愛されずに海の底で孤独に過ごしてきたという辛い過去を持っている。そのため、海や地上の生き物を滅ぼして今は亡き自分の一族の仲間を復活させる事がミケルの目的だ。

ミケルの城へと潜入したるちあ達だがミケルの罠によって城の階段が崩れ去り、波音とリナがどこかへと落ちていった。その後、るちあは海斗と行動を共にし、かれん達とは二手に分かれて城の中を捜索する。

かれん、ノエル、ココはミケルに立ち向かうが、マーメイドプリンセスの歌がミケルに通じずにピンチに陥った。

すると、そこに階段から落とされた後に何とか生き延びた波音とリナが現れ、助けに入る。

「美しき人魚姫よ⋯⋯。あなたたちは我が手で葬ってあげましょう。生まれたときからすべてを得ていながら何も持たぬ者に愛や友情を語る傲慢な者たち⋯⋯。」「⋯まだ言うのか?またきれいごとを⋯⋯」と、自分と違って全てを持って生まれたマーメイドプリンセスに激しい憎悪を表すミケルに対して、波音は「いうわよ!幸せだけで生まれてくる人なんていない!あなたは私たちのこと生まれながらにして全てを持ってるって言ったけど⋯私たちだっていっぱい悩んで苦しんでる!」と、思いをぶつけた。

見出しのセリフは波音の言葉に続けてリナが言ったもので、「どんなに苦しい時でも希望を捨てたら今のミケルのように生きるのが辛くなってしまう」「見え辛いだけでどんなに苦しい時だって希望はある」という意味合いの名セリフである。

かれんの名言・名セリフ

かれんは紫の髪をした少女で、非常に勝気な性格をしている。南極海のマーメイドプリンセスで、北極海に双子の姉であるノエルがいる。

キューティ☆ホットピッチ!!

かれんが変身した時の姿だ。

見出しのセリフはかれんが敵に歌を披露する前に言う決めセリフである。

かれんの勝気な一面が表れている。

るちあ、元気出して!あたしたちがいるじゃない!

るちあに寄り添うマーメイドプリンセスたち

5巻でかれんがるちあに言ったセリフである。

ガクトとの戦いの後、ハワイへと旅立った海斗は海難事故の影響で記憶喪失になっていた。恋仲になったのにも関わらず、自分の事を忘れてしまった海斗に対してショックを受けるるちあだったが、「海斗はいつか絶対に思い出してくれる」と信じて前を向く。

しかし、いつも前向きなるちあでも寂しさを感じる時はあった。ある日、るちあはリナと浜崎がいい雰囲気になっているのを目撃する。「リナ⋯⋯よかったね」と思いつつ「やっぱり羨ましいな⋯」と、るちあは寂しそうな表情をした。

見出しのセリフは、そんな寂しそうなるちあの表情を見たかれんが言ったもので、かれんの仲間思いで優しい所が表れた名セリフである。るちあの寂しさに、かれんだけでなくマーメイドプリンセスの全員が寄り添った。

あら、いつからマーメイドプリンセスは3人になったのかしら?

yutaro9
yutaro9
@yutaro9

Related Articles関連記事

ぴちぴちピッチ(ぴっち)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ぴちぴちピッチ(ぴっち)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ぴちぴちピッチ』とは、シナリオ・横手美智子、作画・花森ぴんくによる漫画、およびそれを原作とするテレビアニメやゲーム作品である。北太平洋の国のマーメイドプリンセスである七海るちあは、海に落ちた少年の堂本海斗を助けるため、自分の分身ともいえる真珠を彼に渡す。それから7年後、るちあは成人の儀式を行うために真珠が必要となり、海斗から真珠を返してもらうため人間の少女となって陸へと上がることになる。仲間たちの恋の行方や、切ないラブストーリーが魅力の作品。愛称は「ピッチ」。

Read Article

クロスゲーム(あだち充)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

クロスゲーム(あだち充)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『クロスゲーム』とは、作者・あだち充による青春野球漫画である。「週刊少年サンデー」で連載されて、単行本は全17巻。小学館が主催している日本の漫画賞で、平成20年度第54回小学館漫画賞少年向け部門を受賞した。アニメにもなっており、人気の作品だ。 高校生になったコウは、若葉が最後に見た「コウがピッチャーで、赤石君がキャッチャー。舞台は超満員の甲子園。」という夢を叶えるため、野球部のエースとして奮闘する。甲子園を目指して、青葉とコウの運命の歯車が動き始める。

Read Article

出会って5秒でバトル(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

出会って5秒でバトル(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『出会って5秒でバトル』は2015年より『裏サンデー』及び『マンガワン』で連載されている漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。異能力を用いた頭脳戦が特徴のバトル漫画で、駆け引きや裏切りなど手に汗握る展開が特徴である。現実世界で死亡扱いとされた人々がそれぞれ1つ能力を与えられ、「プログラム」という名の命を懸けたバトルを繰り広げる。「プログラム」の目的は何なのか。クリアした先には何があるのか、話が進むにつれ徐々に明らかになる「監視人」の正体など、次々と訪れる予想外の展開に目が離せない。

Read Article

プリンセス・プリンシパル(Princess Principal)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

プリンセス・プリンシパル(Princess Principal)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『プリンセス・プリンシパル』とは、株式会社3Hz、株式会社アクタスによって共同制作されたオリジナルアニメーションである。 19世紀末、アルビオン国は特定の範囲を無重力にする「ケイバーライト」を生み出す。それにより巨大な軍事力を有することとなり、覇権国家となる。しかし、革命により「アルビオン王国」「アルビオン共和国」へ分断された。国内の名門校クイーンズ・メイフェア校に通う「博物倶楽部」の5人は共和国のスパイという裏の顔を持っていた。

Read Article

機動警察パトレイバー(PATLABOR)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動警察パトレイバー(PATLABOR)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動警察パトレイバー』は、1988年にリリースされたオリジナルビデオアニメーション(OVA)と『少年サンデー』誌上での漫画版の連載開始から始まった、メディアミックス・コンテンツの先駆け的タイトルである。作業用のロボットが需要により暮らしの日常の風景にまで普及した1999年の東京が舞台で、主人公の新米女性警官・泉野明(いずみ のあ)が同僚の仲間たちと共に悪戦苦闘しながら、警察に導入されたロボット部隊の搭乗者のひとりとして日々巻き起こる事件と出来事の数々に立ち向かう様を描いた物語。

Read Article

カッコウの許嫁(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

カッコウの許嫁(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『カッコウの許嫁』とは2020年より吉河美希が『週刊少年マガジン』で連載している漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。貧乏なヤンキー家庭で育った海野凪(うみの なぎ)は、自分が別の家の子供であることを知ることになる。一方、裕福な家庭で育ったおバカなお嬢様・天野エリカ(あまの えりか)は許嫁問題で頭を悩ませていた。そんな何もかも対照的な2人が偶然出会い仲良くなる。しかしこの2人こそ取り違え子であり許嫁同士だったのである。そんな凪とエリカの恋愛模様を描いたラブコメ作品である。

Read Article

海外でも評価が高い80年代のおすすめアニメランキングTOP20!【北斗の拳、シティーハンターほか】

海外でも評価が高い80年代のおすすめアニメランキングTOP20!【北斗の拳、シティーハンターほか】

日本が誇る一大カルチャー「アニメ」。日本のアニメはストーリーやキャラクター設定の綿密さ、作画技術の高さに定評があり、特に海外では高い評価を受けている。日本で放送されたアニメが外国で新たに制作されるケースもあるほどだ。本記事では海外で評価が高かった日本発の80年代アニメを、20タイトルまとめて紹介する。

Read Article

【機動警察パトレイバー】大人にこそオススメしたい!傑作アニメまとめ【MAJOR】

【機動警察パトレイバー】大人にこそオススメしたい!傑作アニメまとめ【MAJOR】

アニメと聞けば、子どもが観るものというイメージがありますよね。でも、実際には大人こそ観たい・観るべき作品がたくさんあります。この記事では、そんな大人のあなたに贈る素晴らしいアニメ作品をまとめました。泣けるもの、笑えるもの、ストーリーが最高のものなど、どれも傑作揃いです。ぜひご覧あれ!

Read Article

【クロスゲーム】『週刊少年サンデー』の2000年以降のオススメ作品10選!1度は読むべき傑作が勢ぞろい!【あいこら】

【クロスゲーム】『週刊少年サンデー』の2000年以降のオススメ作品10選!1度は読むべき傑作が勢ぞろい!【あいこら】

1959年創刊の老舗漫画雑誌『週刊少年サンデー』は、1980年代頃からスポーツや恋愛を題材とする名作を次々と世に送り出し、日本の漫画文化の一翼を担ってきた。ここでは、『週刊少年サンデー』で2000年以降に掲載された中でも特に評価の高い作品10選を紹介する。

Read Article

目次 - Contents