トイ・ストーリー4(Toy Story 4)のネタバレ解説まとめ

『トイ・ストーリー4』とは、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作、ディズニーの大人気シリーズ『トイ・ストーリー』の第4作目である。ある少女のおもちゃ・ウッディとその仲間たちが新しく加わった、プラスチック製フォークで作られたおもちゃ・フォーキーと一緒に冒険するという物語。キャッチコピーは「あなたはまだ─本当の『トイ・ストーリー』を知らない。」。『トイ・ストーリー2』を最後に登場が無かったボー・ピープとウッディたちの再会なども描かれている。

『トイ・ストーリー』シリーズ全編を通してバズの名セリフとして発せられていた「無限の彼方へ、さあ行くぞ!」。
今作では、物語の最後でウッディが発している。
密かに想いを寄せていたボーと一緒になることを決意したウッディが発言することで、野生のおもちゃとして生きること、その世界でも冒険心を忘れないということを決意したとも取れる。

「僕たちは走り切った、風のように」

『トイ・ストーリー2』で初登場したブルズアイに乗る際、ウッディが「風のように走れ、ブルズアイ!」と決めセリフを発していた。
今作の結末でウッディは、「僕たちは走り切った、風のようにね」と言う。
これはウッディがアンディ、ボニーといった人間のおもちゃとして生きる中で全力を尽くした、人間たちと最高の思い出を作った、自分はやりきったという気持ちを表すのに、ブルズアイに乗る際のセリフを用いたととれる。
このセリフが過去形として用いられることで、今まで発されてきたセリフとは違い、これまでの物語の一区切りの意味を含んでいるように感じられる。
また、このセリフと先述の「無限の彼方へ、さあ行くぞ!」が物語の最後のセリフだった、とウッディ役のトム・ハンクスが公開前にSNSで説明したことにより、世界中のファンの中に激震が走った。

ギャビー・ギャビーに持ち主現る

今作で悪役ともいえるギャビー・ギャビーは自分が不良品であることから、人間と良い思い出を作ることが出来ずにいた。
しかし、ギャビー・ギャビーは一概に悪役とはいえず、人間と素敵な日々を過ごしたいという気持ちが暴走することによってウッディたちをひどい目に遭わせてしまっていただけである。
そんなギャビー・ギャビーは、一度ボーと一緒に野生のおもちゃになることを決意する。その道中で、迷子の少女を見つける。
迷子の少女が両親を見つけられず泣きじゃくっている姿を見て、立ち止まったギャビー・ギャビーはウッディたちに背中を押され、迷子の少女の目につくところに移動する。すると迷子の少女は、ギャビー・ギャビーの音声に反応し、ギャビー・ギャビーを見つける。
ギャビー・ギャビーを抱いて立ち上がった迷子の少女は、無事両親を発見する。
あれだけ人間と一緒に暮らすことを夢見たギャビー・ギャビーが持ち主を見つけることができたシーン。

ウッディが野生のおもちゃに

物語の最後でウッディは、バズたちと一緒にキャンピングカーに戻り、ボーと別れようとする。
しかし、どこか名残惜しいのか、ボーの手を放すことができないウッディ。
それを見かねたバズは、「自分の心に問いかけてみればいい」と、かつてウッディがバズに言った言葉をかける。
その一言に背中を押されたウッディは、バズたちと永遠の別れを告げ、ボーと共に野生のおもちゃとして生きることを決意する。
ボニーにあまり気にいられることが無かったとはいえ、この結末はかなり衝撃的であると言える。
今まで仲間や自分を必要としてくれる人間のために命がけに生きてきたウッディが、自分の心のままに生きることを決めた衝撃的なシーン。

『トイ・ストーリー4』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

トイ・ストーリー4が作られた経緯

1995年に「トイ・ストーリー」、4年後の1999年に「トイ・ストーリー2」、そしてさらに10年経った2010年に「トイ・ストーリー3」が製作された。
「トイ・ストーリー3」の結末は、主人公のウッディか持ち主であるアンディの家からボニーへと譲られるというシーンであった。
多くの人がこの結末に、「トイ・ストーリー」シリーズの最期だと感じていたはずだった。
しかし、プロデューサーを担当するマーク・ニールセンは「私たちはそこに新しいたちはそこに新しい始まりを見ていた。アンディとウッディの物語は終わったが、ウッディのその後については、まだ語るべきストーリーが残っていると感じた」という。
ボニーの家に新たに受け入れられることで、ウッディがどのような影響を受けたのか、アンディの家にいた頃とどう変わっていったのかを物語にするべきだ、というのが本作製作のきっかけである。
また、「トイ・ストーリー3」で詳しく語られることのなかったボーがいなくなってしまった理由をきちんと説明する必要がある、と感じたのも製作に至る動機のひとつとされている。

ディズニーあるある、他作品のキャラクター(今作では『モンスターズ・インク』のブー)がこっそり登場

ピクサー映画『ファインディング・ニモ』のエンディングで『モンスターズ・インク』シリーズのマイクが登場するなど、ディズニー映画では他の作品のキャラクターがこっそり登場していることがある。
今作ではボニーが幼稚園に通うシーンで、ぼやけてはいるが、『モンスターズ・インク』のキャラクター・プーが他の幼稚園児たちに交じって工作をしているのが見える。
映画を見る中で、このプーを探すのもまた醍醐味かもしれない。

ギャビー・ギャビーのモデル

ギャビー・ギャビーにはモデルがいるのではないかという噂がある。
そのモデルというのは「トイ・ストーリー」の監督で元ピクサーのCEO・ジョン・ラセターが幼少期に持っていたという人形なのではないかと言われている。
その人形はフレンドリー・ゴースト人形と呼ばれており、ギャビー・ギャビーのようにボイス・レコーダーが壊れていたというのだ。
この人形がギャビー・ギャビーのモデルなのではないかとされている。

『トイ・ストーリー4』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):ダイアモンド✡ユカイ『君はともだち』

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