シュタインズ・ゲート ゼロ(STEINS;GATE 0)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『シュタインズ・ゲート ゼロ』とは、5pb.製作の同名ゲームを原作としたアニメ作品であり、前作『シュタインズ・ゲート(STEINS;GATE)』の続編。前作で大学の友人と偶然タイムマシンを開発してしまった岡部倫太郎は、幼馴染である椎名まゆりを救うために奮闘するが、その結果恋人となった牧瀬紅莉栖を失うこととなる。第1作目の物語における分岐点となった第23話から続く「β世界線」において、岡部倫太郎が辿る運命を描く。これは、救えなかった「未来」の物語。

CV:関智一

鈴羽の父親であり、未来ではレジスタンス組織「ワルキューレ」の創設者兼2代目リーダー。タイムマシン完成の計画を推し進め第三次世界大戦を引き起こそうとする組織「SERN」に対抗しSERNより先にタイムマシンを完成させようとするものの、2033年にラウンダーにより殺害される。ダルの未来の姿。

井崎(いざき)

CV:大林洋平

岡部が所属する東京電機大学の教授であり、岡部の指導者。岡部のことを気にかけており、パーティーやセミナーへ参加するよう声を掛けている。

岡部朱美(おかべ あけみ)

CV:庄子裕衣

岡部の母親で、青果店を営んでいる。まゆりやかがりが口ずさんでいた「星の奏でる歌」の出所が、少年時代の岡部であることを教える(少年時代の岡部が歌っていた歌を覚えてしまい、それが同じお菓子教室に通っていた由季に伝わり、母となった由季が娘の鈴羽に歌い、それがまゆり、かがりへと伝わっていった)。

『シュタインズ・ゲート ゼロ』の用語

未来ガジェット研究所

岡部が創設したラボラトリー、通称「ラボ」。
雑居ビルの空き部屋を借りただけの部屋で、ラボのメンバー「ラボメン」たちはここでガラクタ同然の発明をしている。
β世界線に戻って来て以後、岡部はラボに寄り付かなくなっている。

世界線

過去から未来までの一通りの世界の歴史を指す。基本的にはどんな過程を経ても決まった結果に行き着く(収束する)とされるが、なんらかの事態が生じた際は歴史が変化し、別の結果になるよう世界が再構築されるとされている。そのために基本的に世界線は1つとされているが、本作では「まゆりが死亡し、紅莉栖が生き残る上にタイムマシンによって第三次世界大戦が勃発する」という結果に収束する「α世界線(前作でメインとなった世界線)」、「紅莉栖が死亡し、まゆりが生き残るタイムマシンによって第三次世界大戦が勃発する」という結果に収束する「β世界線(本作)」というパラレルワールド的な世界線が存在する。また、「まゆりも紅莉栖も生き残り、第三次対戦は起こらない」とされる「シュタインズ・ゲート」という世界線の存在が示唆され、岡部たちはこの世界線に辿り着くことを目指している。

世界線収束範囲(アトラクタフィールド)

一つの収束範囲に集まる無数の世界線のまとまり。大きな歴史的事件の影響が持つ可能性により、別々のアトラクタフィールドが存在する。どのような過程を経ても必ず一つの結果に世界線は収束する。

世界線変動率(ダイバージェンス)

世界線が移り、世界が再構築された際の差異を数値化したもの。「α世界線」は世界線変動率0%、「β世界戦」は世界線変動率1%となり、岡部たちが目指す「シュタインズゲート」の世界線変動率は1.048596%とされている。

運命探知の魔眼(リーディング・シュタイナー)

別の世界線の記憶を持ちながら世界線の移動を可能にする能力。名付け親は厨二病をこじらせた岡部であり、この能力は基本的には岡部しか有していない(劇場版『STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』では紅莉栖もこの能力を発することになるが、本作とは別の世界線の出来事である)。別世界線の記憶を持ち越せる反面、その世界線で本来持っているはずの記憶は得られない。

未来ガジェット

未来ガジェット研究所のラボメンが開発した発明品。殆どがガラクタ品だが、(本来は携帯電話によって遠隔操作を可能にするという名目で製作した)携帯電話と電子レンジを合体させた「電話レンジ(仮)」が思わぬタイムリープ機能を有してしまうようになり、この発明品が岡部たちやラボメンの運命、ひいては世界の歴史を大きく変えることとなる。「電話レンジ(仮)」はその機能により、人やメールをタイムリープさせる機能を持つ。また、過去にメールを送る機能は「Dメール」と呼ばれ、本作ではそれが改良され「Dライン」と呼称が改められている。

電話レンジ(仮)

未来ガジェット8号機。本来は、携帯電話によって遠隔操作を可能にした電子レンジとして製作されたが、偶然によって送信したメールを過去に飛ばす機能が発見された。
β世界線では、岡部によって破棄されている。

Dメール

電話レンジ(仮)によって過去に送られたメールのことで、一度に送れる文字数には限りがある。受信した過去の人間の行動がメールの内容によって変化し、過去改変が発生した場合、未来ではメールそのものが送られなかったことになるため、受信したメールがあっても送信履歴は残らない。
電話レンジ(仮)を破棄したことにより、Dメールは送れなくなっている。

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