食戟のソーマの十傑まとめ

『食戟のソーマ』とは、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊による日本の漫画作品である。小説やアニメなど、多数のメディアミックスが成された。
創真は日本屈指の料理の名門校『遠月茶寮料理學園』へと編入する。そして、そこで出会う仲間やライバルと共に研鑽を積んでいく。
『十傑』とは、遠月に存在する最も優れた10人の料理人である。創真は遠月で最も優れた料理人になるため、十傑の打倒を目標とする。

第十席 田所 恵(たどころ めぐみ)

遠月学園高等部1年生。薊政権が敗れた後に第十席となった。
身長154cm。12月19日生まれ。3サイズはB79-W55-H81。血液型はO型。好きな本、ルドルフとイッパイアッテナ。好きなスポーツは卓球。

創真と同じ極星寮に住む、三つ編みが特徴の女の子。
気弱で、自信を素直に表すことが苦手。あまりに追い詰められると、東北地方の方言が出る。
実家は小さな旅館を営んでいる。小さな頃から家の手伝いを行い、実家の旅館で提供する料理の修行をするために遠月へと入った。悪くない料理の腕前を持っているが、極度のあがり症で実力を出せないでいた。創真と出会った事で、大きく成長する。

郷土料理を得意としている。田所の何よりの武器は、食べる人の事を第一に考えるそのホスピタリティーにあり、その点を元第一席の堂島を始め、高く評価されている。『郷土料理研究会』に所属している。

始業式で「客の前に立ったことが無い連中に負けるつもりはない」と生徒に宣戦布告した創真の事を恐れ、関係を持たないようにしようとしていたが、創真が同じクラスになり、授業でペアを組む事になる。その時、田所は本来の実力が出せずに退学寸前に追い込まれていた。問題児である創真とペアになった事で退学を覚悟するが、創真に引っ張られる形で退学の危機を脱する。
その後、創真が自身と同じ極星寮に住むことになり、行動を共にしていく。

合宿試験では創真と一緒に元一席である四宮の授業を受ける事になる。四宮の授業は、四宮のレシピで料理を作る事だった。田所は周りに圧倒されたせいで質が悪い素材を使って料理をしなければならず、その為にアレンジを加えた。しかし、それが理由で四宮に退学を言い渡される。田所はそれを受け入れようとするが、創真がそれに異議を唱えた事により、四宮と食戟をする事になる。
田所が作った一品は、四宮の一品に遠く及ばず、審査員は四宮に票を入れる。しかし、審査員の一人であった元第一席の堂島は田所に票を入れた。それは合宿試験で試食続きだった審査員の事を考慮した一品を田所が作ったからであった。その当時、行き詰まっていた四宮は田所の料理を食べ、料理人として大事な事を思い出し、退学を取り消した。
その後の試験は田所の良さを打ち出した料理を作り出し、高い評価を得た。審査員だった元十傑である遠月OBは田所を自身の店へ勧誘した。

その後、自信をつけた田所は授業で好成績を出し『秋の選抜』に出場が決まる。
Bブロック予選を第4位で通過し、本戦で黒木場リョウと戦う。田所は福島の郷土料理である『こづゆ』をベースにしたラーメンを作り、田所を見下していた黒木場の評価を変えるが、黒木場のラーメンに及ばず、敗北する。しかし、この『秋の選抜』により、落ちこぼれのイメージを覆した。
『月饗祭』では、第八席である久我に挑もうとする創真を手助けする。その時は『実地研修(スタジエール)』で学んだ接客を存分に発揮し、次々と訪れる客を捌いた。

『中枢美食機関』が発足した後には、所属している『郷土料理研究会』が解体される事となり、それを阻止するために刺客として現れた熊井と食戟を行い、見事勝利を勝ち取る。
その後、反逆者チームの一員となり、連隊食戟に参加する。3rd BOUTで茜ヶ久保と『りんご』をテーマに戦う。その時は、四宮から教わった技法を使い、そしてタクミと協力して一品を仕上げた。その食戟では敗北してしまうが、審査員の一票を勝ち取り、それまで田所を侮っていた茜ヶ久保は、田所への認識を改める。

えりな体制になった後は十傑の十席となり、十傑の権限で海外を回って料理の腕を磨いた。

アンコウのどぶ汁カレー

『秋の選抜』の予選で田所が作った品。
田所の地元の野菜とアンコウが使われている。この時、田所は熟練の技を持たないと難しいアンコウの吊るし切りを披露し、会場にいた者を圧倒した。これによりBブロック4位で予選を通過した。

こづゆ鶏醤油ラーメン

貝柱の出汁で作る福島の郷土料理『こづゆ』をベースに、白湯スープ、醤油で仕上げたラーメン。見た目のインパクトは弱かったが、これを口にした審査員はその旨味に驚いた。黒木場はこれまで田所の事を侮っていたが、このラーメンを見たことによりその認識を改めた。

りんごのどら焼き

連隊食戟の3rd BOUTで茜久保と戦った時に作った。白餡に角切りのりんごが入っている。
田所は食戟が始まる前に元第一席である四宮から特訓を受けていた。そこで教わったフランス料理の技術を使って作られたりんごバターが使用されている。さらに針生姜が使われたコンフィチュールが仕込まれている。

田所は敗北するが、審査員から一票を得て、茜久保は田所の実力を認めている。

元十傑

第一席 堂島 銀(どうじま ぎん)

遠月リゾート総料理長兼取締役会役員であり、遠月学園第69期卒業生。元十傑第一席である。
身長188cm。4月3日生まれ。血液型はA型。3サイズはB126-W90-H108。好きな日課は肉体のメンテ。

筋肉隆々な坊主頭の男。ナルシスト気質なところがあり、風呂の中でよくポージングを取っている。
面倒見が良く、後輩たちに温かく接する人格者。時には後輩には厳しく指導することもあるが、その指摘は本質を突いており、あくまでもその人物の事を思っての発言である。

創真の父親である城一郎と同期であり、ライバル、友人として遠月で競い合った。堂島の方が第一席になっているが、食戟では121戦101敗で城一郎に負け越している。創真が暮らす極星寮のOBで城一郎たちと共に極星寮の黄金期を築いた。薊は後輩である。
城一郎は心を病んで遠月を去っており、その責任を感じていた。それがきっかけで、全国800店舗の一流店からオファーが来ていたが、それを蹴った。そんな時、仙右衛門から誘われ、新たな料理人を導くために遠月リゾート総料理長兼取締役会役員となった。

宿泊研修で田所がレシピにアレンジを加えた事で退学になろうとした時は、四宮に田所・創真と食戟するように取り計らった。田所が作った品は明らかに四宮の品より劣っていたが、堂島は田所に票を入れる。堂島は、食べる人を気遣う田所の料理を評価し、四宮が行き詰まっている事を言い当てた。田所の料理を食べた四宮は初心を取り戻し、スランプを脱した。

月饗祭の時に海外に出張しており、その先で城一郎と再会する。十数年間連絡を寄越す事をしなかった城一郎に憤慨するが、その時、薊が遠月の実権を握ったと連絡を受ける。
帰国後に仙右衛門、城一郎と共に連隊食戟ができるように動いた。

第二席 幸平 城一郎(ゆきひら じょういちろう)

創真の父親。遠月に在籍時は十傑の第二席だった。第69期の卒業生であり、その年最強の料理人だった。
アゴ髭にボサボサの髪が特徴。大衆食堂『ゆきひら』を営んでいる。旧姓は『才波』である。

世界各国を渡り歩いたことがある。それ故、様々な国の料理や調理法に精通しており、常識に捉われない料理を作る。幼少期から城一郎と共に厨房に立ってきた創真にもそのスタイルは継承されている。創真とは幼少期の頃から料理勝負を続けており、490戦無敗という戦績を持つ。
『ゆきひら』を休業した後には、マンハッタンにある高級ホテルで働いていた。十年ほど前に仙右衛門の屋敷を訪ねて料理を振舞っていた時にえりなと会っている。えりなはその時に食べた城一郎の料理に感激し、尊敬するようになった。
世界各地に城一郎の料理のファンがいる。

創真のように自分勝手。料理の腕前は凄まじく、遠月在籍時には誰よりも秀でていた。当時の十傑第一席の堂島にも121戦101勝で勝ち越している。第二席になっているのは、食戟の場であるにも関わらず、ゲテモノ料理を出していたからである。薊は当時の後輩である。
創真が住んでいる極星寮に住んでいた。創真が今住んでいる部屋は、かつて城一郎が使っていた。堂島たちと共に幾度も食戟を行い、多くの料理人に勝利した。城一郎たちが活躍していた時期は『極星寮の黄金時代』として語り継がれている。
格下の相手も容赦なく叩き潰すその姿から『修羅』と呼ばれるようになる。
高等部の3年になってからは名だたるコンクールも受賞して順調に思えたが、実は周囲の期待に疲弊していた。城一郎が苦しみながら新たな一皿を完成させても、周囲の人間はすぐに次の品を求める。城一郎はその期待に応えることに疲れ、スランプに陥る。世界中の実力ある若手料理人が集まるコンクール『BLUE』の金賞獲得者として注目されていたが、城一郎はスランプにより料理を作ることができなくなっていた。そして『BLUE』を放棄して、遠月学園を退学する。その後は世界中を放浪して料理人として復活した。一時『流浪の料理人』として有名になったが、その後、第一線から姿を消し、大衆食堂『ゆきひら』の店主となった。
薊は城一郎の事を心から尊敬していた。薊が『中枢美食機関』を作って料理界に革命を起こそうとしているのは、城一郎を駄目にした料理界へ復讐する為である。

突如、自身が営む大衆食堂『ゆきひら』を休業する事を宣言し、創真を遠月学園へと編入させた。
『秋の選抜』前に極星寮に姿を現した。そして料理勝負で創真を負かし、スパイスに詳しい汐見を紹介して去っていった。その時、薊が秘密裏に動いている事を仙右衛門に報告している。
薊が遠月の実権を握った時には、「負けた場合、城一郎が薊の兵隊となる」という条件で連隊食戟を受けさせた。

第一席 薙切 薊(なきり あざみ)

右が薙切薊

えりなの父親。遠月学園第71期卒業生。1年生ながらに十傑の第三席の座を獲得し、2年時には第一席になっている。
極星寮のOBであり、かつては城一郎たちと共に黄金時代を作り上げた。

一見、紳士的な男性に見えるが、その性格は残虐。薊が認めたもの以外の料理を「餌」と称する。「真の意味での美食は、限られた者だけの間で価値を共有すべきもの」という思想を持つ。『中枢美食機関』を発足し、取るに足らない料理を提供する店を殲滅しようとした。
そして遠月でくだらない料理を作る生徒を排除し、十傑が作る美食のみを模倣することを強制する。

遠月に在学していた頃は、当時の第一席の堂島、第二席の城一郎たちと共に青春を謳歌していた。特に、想像力豊かで、芸術的とさえ言えるような皿を生み出す城一郎のことを尊敬していた。しかし、城一郎が周囲の期待に押し潰され、遠月を去った事にショックを受け、現状の料理界に革命を起こそうとする。しかし、かつての師である極星寮の寮母・ふみ緒には「復讐と何ら変わらない」と言われている。
その後、十傑第一席となり、卒業した後に薙切家の令嬢と結婚して婿入りした。

薊は自身の思想を実の娘であるえりなにも強要させた。その教育方法は、幼いえりなに「美味しい料理」と「まずい料理」の二つを食べさせ、「まずい料理」をゴミ箱へ捨てさせる、というものだった。えりなは純朴な少女だったが、その教育を徹底された挙句、まずい料理を床にぶちまけて高笑いをするような性格へ変貌してしまう。それが理由で仙右衛門により薙切家を追放される。

月饗祭の最終日にえりなの店に姿を現す。仙右衛門に再び追放されようとするが、遠月学園の最高意思決定機関である十傑の過半数を味方につけていたことにより、学園総帥の座を仙右衛門から奪う。そして『中枢美食機関』を発足し、自身に従わない生徒を排除、薊が認めた料理店以外を殲滅しようとする。それを食い止めるために創真たちは連隊食戟を提案するが、薊はそれを受ける理由がないとして却下する。しかし、城一郎が創真たちが負けた場合、薊に手下になる事を提案した事により、連隊食戟を承諾した。
その結果、反逆者チームに敗北する。その際「僕の示したコンパスがなければ破滅する料理人が出る。僕に従うことが幸せなのだ」と言うが、創真とえりなにそれを否定され、無言で会場を去っていった。

汐見 潤(しおみ じゅん)

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