煉獄 弐(RENGOKU II)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『煉獄 弐 RENGOKU II The Stairway to H.E.A.V.E.N.』とは、ハドソンが開発したPSP専用のSFアクションRPG。プレイ人数は1~4人。前作『煉獄 The Tower of Purgatory』の続編で、よりグラフィックが美麗になっている。舞台は”煉獄”という巨大な塔であり、塔の中から目覚める戦闘用アンドロイド”A.D.A.M.”。彼は記憶がなく、この機械の身体とこの場所は何かを知る為、他の”A.D.A.M.”と戦いながら、頂上を目指す。

GRAM

「煉獄 弐」の主人公。煉獄最下層で謎の人物から覚醒を促され、目覚める。最初は一切の装備が無いので、素手で他のA.D.A.M.を倒し武装カプセルを奪い、武器を増やしていく。また、エリクシルスキンを使い、自身のパラメーターを上昇させる事も可能。彼にはほかのA.D.A.M.と違い、自身のアーカイブに自分が知らない映像が残っており、自分が何者か分からなくなっている。その為、頂上に行けばなにか分かるのかもしれないと考え、上を目指す。
その正体は研究機関”デウカリオーン”のAIセル実験に協力していた傭兵部隊の隊長であり、部隊の中で最も強かった。更に、デウカリオーンに所属するベアトリーチェとは恋人関係であった。
ところが、GRAMの部下であるグリュプスがAIセルの強さに惹かれ、自分以外のAIセルを強奪するという事件を起こしてしまう。それにより、部隊内でも血の気が多かったスピンクスとスタティウスも触発され、部隊内でAIセルを巡った同士討ちが勃発。GRAMは結果的にグリュプスを倒し、AIセルを取り返したが、その後は恐らく死亡している。
そして、GRAMの死亡を認められなかったベアトリーチェによって、死んだGRAMの記憶データを模した唯一のA.D.A.M.が生み出された。更に彼女はそれぞれの階層のボスA.D.A.M.にGRAMの部下の記憶を引き継がせ、GRAMが彼等を撃破したときに事件の記憶をフラッシュバックさせる。つまり、階層のボスを倒す事で傭兵部隊の隊長であった”GRAM”の記憶を取り戻させた。
それによって、ベアトリーチェは記憶を取り戻したGRAMと再会し、未来永劫一緒に居続けようと画策したが、GRAMからしてみれば、部下をまた殺した事に過ぎず、彼女の計画に激怒する。後に、用意されたGRAMの為だけの煉獄”H.E.A.V.E.N.”を攻略し、煉獄のマザーコンピューター”デウカリオーン”となったベアトリーチェにトドメを指し、煉獄から出た。

マルス

1Fのボス。GRAMよりも巨大な体躯をしており、下半身に搭載されたローラーの様なもので滑走しながら両腕を振ってGRAM目掛けて攻撃をしてくる。GRAMが来てもなお、意に介さず、開口一番「イテェヨ…オレハワルクナイノニ…アア!!」と痛みを訴え、精神的に不安定な様子が垣間見れる。
その正体は研究機関デウカリオーンでAIセルの実験に協力していた9人の傭兵の一人。彼がAIセルの事故で死んだことで、グリュプスがAIセルを奪ってしまう。それにより、AIセルの奪い合いが起こってしまう。

リカオン

2Fのボス。頭部に搭載された光学迷彩機能を駆使し、GRAMのロックオンから外れる事が出来る。更に、両腕に搭載されたヒートサーベルで距離を詰めながら、高温の斬撃を浴びせてくる。その正体は”デウカリオーン”に雇われた9人の傭兵部隊の一人。だが、AIセルを奪ったグリュプス達に敗れて死亡。その後A.D.A.M.となり、再びGRAMと戦うことになる。そしてGRAMに負けたことで、最後まで武器に頼る自分と武器に頼らないGRAMを比較して自身の浅ましさを痛感し、彼の強さを褒めて解放されていった。

ミノス

3Fのボス。全身は水色の装甲をしているが、戦う場所が高温高熱の戦闘地帯もあって、表面はオレンジ色に光っている。頭部に搭載された「火炎放射器」、GRAM目掛けて走る炎「ヘルファイア」といったといった武器は熱攻撃を得意とし、オーバーヒートを狙ってくる厄介な敵。その正体はデウカリオーンに協力していた9人の傭兵部隊の一人。AIセルを奪ったグリュプスに怒って、反撃するが返り討ちにあってしまい、死亡してしまう。

ブリアレオス

4Fのボス。青い光沢をしたA.D.A.M.で、「レーザーガン」、「パルスレーザー」などの粒子系の武装を搭載している。「パルスレーザー」には周囲の壁に反射する効果があり、更に戦う足場自体が回転するため、避けるのは困難。「キターーー!!」「オkkk」等の一昔前の掲示板の書き込みと同じような喋り方をする。めんどくさがりな性格であり、戦う事はしたくない。その正体は”デウカリオーン”の実験に協力していた9人の傭兵部隊の一人。AIセルを奪ったグリュプスと戦わずに逃げようとした為、後ろから襲われ死亡した。

スピンクス

5Fのボス。マルスと同じぐらいの体躯を誇る。戦い方としては、遠距離からはグラビディグレネードやグレネードランチャーで射撃し、近距離に近付けば巨体を活かした突進攻撃を仕掛けてくる。挑戦者であるGRAMを「また、エリクシルスキンの塊がやってきた。」と相手を格下に見ている。また、「敵が溶け落ちる瞬間、自分の渇きを一瞬潤してくれる」という歪んだ喜びを口にする。その正体はデウカリオーンに協力していた9人の傭兵部隊の一人。GRAMはAIセルを奪ったグリュプスを捕まえる事を提案した。しかし、グリュプスに感化され、スタティウスと共にAIセルを奪おうとして同士討ちの引き金を引いてしまう。その後は死亡する。GRAMに敗北した後は、自身は狂っていたといい、永遠から解放をされる事を願っていた。GRAMに負けた事で願いが叶い、溶けていく。

アルクマイオン

6Fのボス。全ボス中最大の体躯を誇り、その場から一切動かず、素粒子ビーム、プラズマカッター、ナパーム弾等の強力な武器を回転しながら撃ってくる。GRAMに対しては「その頭の武装が特に旨そうだッ。」と述べている。その正体はデウカリオーンに協力していた9人の傭兵部隊の一人。グリュプス達の反乱によって、GRAMの目の前で死亡してしまう。そして、A.D.A.M.となって、GRAMに負けた後「隊長の様に強くなりたかったが、あんたには勝てねェ。」と己の強さに見切りをつけ、解放されていく。

スタティウス

7Fのボス。”ゼロシフト”と呼ばれる一瞬で距離を詰める特殊な武装を持っており、両手に搭載されたマッハパンチや穿甲ドリルで近接攻撃を繰り出す。既に自分達A.D.A.M.の戦いを観戦している人間が絶滅していると知っているが、「今は自分が楽しめばいい。」と戦いをショーの様に楽しんでいる。その正体はデウカリオーンに協力していた9人の傭兵部隊の一人で、グリュプス、スピンクスと同様に部隊を裏切って、AIセルの強奪をしようとしたが、GRAMによって討たれ死亡する。そして、A.D.A.M.となって、二度目の戦いに敗れ「強い貴方が解放されるのはいつでしょうね。」と言い残し、解放されていった。

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