煉獄 弐(RENGOKU II)のネタバレ解説まとめ

『煉獄 弐 RENGOKU II The Stairway to H.E.A.V.E.N.』とは、ハドソンが開発したPSP専用のSFアクションRPG。プレイ人数は1~4人。前作『煉獄 The Tower of Purgatory』の続編で、よりグラフィックが美麗になっている。舞台は”煉獄”という巨大な塔であり、塔の中から目覚める戦闘用アンドロイド”A.D.A.M.”。彼は記憶がなく、この機械の身体とこの場所は何かを知る為、他の”A.D.A.M.”と戦いながら、頂上を目指す。

『煉獄 弐』の概要

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こちらの場所は煉獄の1F。敵にダメージを与えていく主人公。主人公には味方は居らず、敵は徒党を組んで真っ先に主人公を狙ってくる。

『煉獄 弐 RENGOKU II The Stairway to H.E.A.V.E.N.』とは、『煉獄 The Tower of Purgatory』の続編としてハドソンが開発し、2006年4月27日に発売されたPSP専用SFアクションRPG。後にbest版が2007年7月7日に発売され、DL版が2010年2月25日に発売されている。
本作は前作『煉獄 The Tower of Purgatory』とは同じ世界の異なる塔が舞台となる。そして主人公は「A.D.A.M.」と呼ばれる自立型戦闘兵器体で、プレイヤーは彼を操作する。見知らぬ場所で目覚めた彼には記憶がなく、自分が何者なのか全く分からない。だが、彼の頭に謎の声が響き渡る。「準備は整いました。私は待っています、貴方に逢えることを。」という女性の声であった。声の持ち主に導かれる様に、彼は目の前に広がる塔の頂上を目指し歩き始めた。しかし、彼の前に立ちふさがるのは自身と同じ姿をしたA.D.A.M.達。奴等は有無を言わさず、襲い掛かってくる。緊迫した状況の中で、主人公は単身敵を倒し、装備を奪い、性能を強化していく。更に、全部で八階層に連なるこの「煉獄」には、それぞれの階層を護っている8体の「A.D.A.M.」が待ち構えている。そして、もし万が一倒されると死ぬことは無く、最下層に落とされる。だからこそ、倒されない様に倒していかなければならない、それがこの塔を生き残る唯一の方法だ。

『煉獄 弐』のあらすじ・ストーリー

プロローグ

「煉獄 弐」の時代は現代よりも文明が進んだ未来世界である。しかし、世界各国は戦争状態に陥っており、残り少ない資源の奪い合いかイデオロギーの違いか、最早開戦の理由も分からぬまま、ただ戦争に明け暮れていた。そして、長きに渡る戦争で多くの兵士が死に、人間達はわざわざ戦場に出て戦う意義を見出せなくる。
そんな、人間達に代わり、戦場に出たのは無数の多種多様な機械兵器達であった。戦争の勝敗は、兵器の性能、思考能力の優劣によって決せられるようになる。
そうして、永い機械戦争の合間に、革命的な人造兵士「A.D.A.M.」がこの世に生み出された。

自立型戦闘兵器体「A.D.A.M.」。敵の攻撃を受けてもその場で高速回復するのに加え、特殊液体樹脂「エリクシルスキン」と呼ばれるアイテムが搭載されている。エリクシルスキンはA.D.A.M.の五体に武器を形成するシステムと体力や防御力などのステータスを上げる事が出来る能力があり、これによって既存の機械兵器では到底敵わなかった。更には高度な人口知能が与えられた彼等は文字通り「最強の兵士」として、あらゆる戦場を蹂躙した。

彼等一体一体が最強の戦闘力を持ち、そんな彼等が何体も集まればそれは正しく「無敵の一個大隊」であった。彼等の進む戦場は”圧倒的な破壊の嵐”に飲まれた。
最早「最強の兵士」に適う筈もなく、遂にA.D.A.M.達によって、長きに渡る戦争は終結した。倒すべきは敵は倒した。もう敵は何処にもいない。こうして、彼等が戦う必要は無くなり、その存在意義を失った。
A.D.A.M.達を造り出した創造主たる人間達は悩んでしまった。そう、彼等の処分である。A.D.A.M.達は戦う事を宿命づけられた人造兵士。戦う事自体が存在意義である彼等に何とか戦う必要性を作り出す事が出来ないのか。
そんな中、ある一つの案が可決された。それは彼等を使った戦いのショーを見せる事であった。全てのA.D.A.M.達は超巨大建造物、通称「煉獄」と呼ばれる塔に閉じ込められた。
人間達は頂上へ上る様にそれぞれのA.D.A.M.達に強いる事で、同じA.D.A.M.同士で戦わせたのだ。つまり、彼等の今度の敵は同じ”最強の兵士”同士であった。

右が主人公。単身敵へ切り込んでいく。

煉獄内部にはあらゆる場所にモニターが設置され、A.D.A.M.同士の戦いを人間達は安全な場所で観戦した。A.D.A.M.同士の戦いはあの戦争とは比較にならない程、人知を超えた戦いであった。その為、最早平和に飽きた人間達を刺激するには十分過ぎるショーであった。
A.D.A.M.達は頂上を目指し、上へ向かうのだが、当のA.D.A.M.達にとって塔での戦いは”地獄”でしかない。その”地獄”と呼ばれる所以は”煉獄”のシステムにあった。戦いに負けたA.D.A.M.は人間の様に、その場で死ぬのでない。それまで扱っていた武装を全て失う様になっており、そのまま塔の最下層に送られるのだ。死ぬのではなく、もう一度戦わせる。そう、戦いに負ける度に何度でも。それは「永遠の命と永遠の戦い」。これが地獄でなくて何であろうか。戦いは昼夜を問わず、果てしなく続いた。

そして、果てしない時間が流れたその時、ある一体のA.D.A.M.が覚醒しようとしていた。

【第一階層:高慢者】

主人公であるGRAMが最初に戦う場所で、崩れ掛かった薄暗い廃墟をイメージして造られたフロア。敵の武装も「アタックハンマー」、「徹甲刀」等の弱い武装を使う敵ばかり。GRAMはエリアの所々に点在する瓦礫を上手く使いつつ、敵対するA.D.A.M.を倒していく。
GRAMが上の階層へ登るには、メニュー画面のマップに点在される赤いフロア、通称”ランカールーム”と呼ばれるエリアを目指す必要がある。ランカールームには、通常のA.D.A.M.を全て倒したと同時に、警告音が響き渡り、強い武装と能力を持つ「ランカー」達がGRAMの前に出現し、それらと戦い勝利しなければならない。つまり、階層毎に存在するランカールームを全て制圧する事で、ターミナル転移装置が起動し、階層を守護するボスの元へ行けるようになるのだ。
そして、第一階層を守護するボス「マルス」は紫色のボディにして、GRAMよりも大きな体躯をしており、下半身に搭載されたローラーを駆使し、ヘッドバットや突進攻撃で体力を減らしてくる。
戦いはGRAMの勝利に至り、既に息も絶え絶えなマルスは何故かGRAMを「隊長」と呼んでいる。マルスはA.D.A.M.となる前の傭兵時代に研究機関”デウカリオーン”に協力し、AIセル製の強化スーツを着て戦場で戦った。マルスは敵の銃弾を受けてもびくともしないAIセルの力を過信し、回避行動を取らなかった。結果、AIセルの耐久値を超えてしまい、生身の身体にまで銃弾が何発も貫通して命を落としてしまったのだ。そして、隊長であったGRAMの攻撃により、息も絶え絶えになってしまい、マルスは母に呼びかけながら眠りに就く。
その時GRAMを突如強いノイズが襲う。GRAMの脳裏にアマゾンの戦場が浮かんだ。だがこの映像も、先程戦ったマルスのことも、彼のアーカイブには存在していなかった。
戦いに勝ちはしたが、どこかすっきりしないGRAMは次の階層に進む。

『新たなデータ』

研究機関デウカリオーンは国から、最強の機械兵器を造り出すために、日夜研究と実験に勤しんでいた。彼等が研究を続ける傍ら、世界情勢は戦争一色に染まっており、その過程でおびただしい数の人間の兵士が死んでしまっていた。そのせいで人間達は戦場に出て戦う意義を見出せなくなり、機械兵器による代理戦争に代わる。その代理戦争は膠着状態に陥り、この状況を打破する為の兵士を造り出す事がデウカリオーンに課せられた使命なのだ。
そんなデウカリオーンが研究しているのが、AIセルと呼ばれる人口知能を搭載した細胞であった。デウカリオーンは、AIセルを搭載した強化スーツを傭兵に着させ、戦地での戦闘データを取らせた。そこからAIセル自体に学習させ、進化を促していたのだ。そんな研究を続けていたある日、デウカリオーンに所属する女性研究員ベアトリーチェは、所長ヴェルギリウスからあるAIのデータを受け取る。データの持ち主が所属する部隊は、皆AIセルを用いていたが全滅したらしい。詳しい原因は調査中だが、事件に興味の無いベアトリーチェは早速AIのテストを開始する。

※AIセル
研究機関デウカリオーンによって、造られた人工知能を搭載した細胞。細胞自体が意思を持つ事で、自由な形状変化と学習を可能にした。また、『細胞』と言っているが、正確にはAIを特殊液体樹脂で包んだものを細胞に見立てている。

【第二階層:嫉妬者】

第一階層からやってきたGRAMが到着した第二階層は、全体的に薄暗い高層ビルの様な階層であった。そして、一階の武器よりも強力な「チェーンソー」、「7.62mmアサルトMG」などの武器を使用する敵も現れる。煉獄では敵から強力な武器を手に入れる事こそが生き残る確率を上げられるのだ。GRAMは積極的に敵を倒して、強力な武器を手に入れ、二階のランカーを全て倒す事に成功。それにより、二階層の番人である「リカオン」への挑戦権を得た。「リカオン」は頭部に搭載したステルス迷彩を駆使し、姿を消しながらGRAMを翻弄しつつ、両手のヒートブレードで近接戦を仕掛けてきた。GRAMがリカオンを倒すと、どういうわけかリカオンは「アンタか、久しぶりだな。」と一階で戦ったマルスと同じように知人の様に話しかけてきた。GRAMは目の前のリカオンの事を知っている訳ではない。リカオンは消えるまで、短い独白をGRAMへと伝えた。その独白は、リカオンはある敵と戦い、殺されて自分のAIセルをその敵に奪われたという事、リカオンが所属していた傭兵部隊の体調がGRAMという人物だった事、隊長であるGRAMへ嫉妬心を持ち、GRAMに勝ちたいと思っていた、という内容だった。リカオンは初めてA.D.A.M.同士になってマトモに戦いあった事で、改めてGRAMの強さを思い知り、納得した様に溶けていった。
とはいえ、リカオンを知らないGRAMにとっては何を言っているのか意味が分からない。勝手に自分で納得して消えていった様に見受けられた直後、マルスの時と同じような強いノイズが生じ、ある人間の死体が映像として浮かんでくる。その死体は今戦ったリカオンではないかとGRAMは考えたのであった。

『カリキュラム』

研究機関デウカリオーンが掲げる目的、それは既存のAIを大きく上回る最強のAIを作り出すことにあった。まずAIセル強化スーツを着て死んだ兵士達から得られた戦闘データからAIを生み出す。次に生まれさせたAIに強化カリキュラムを投入するのだ。その強化カリキュラムというのが、死んだ兵士の思考から抽出された仮想空間に戦場を再現し、そこで複数のAI同士を戦わせるというものだった。このようにAI同士を戦わせることでAI自身の精度と性能を高めさせる事こそがカリキュラムの目的であった。
だが、生み出されたAIは死んだ兵士の思考そのものであった。AI達は自分達が既に死んでおり、戦っている場所も仮想空間であることに気づかない。再現された戦場での死は夢として処理され、再び戦いへと赴かされてしまう。結果、兵士は自身の死を何度も繰り返される羽目になり、精神を壊してしまい、AIとして使い物にならなっていった。
ベアトリーチェは数いる研究者の中でも壊したデータが群を抜いて多かった。しかし、彼女によって生み出されたAIは非常に優秀なAIであり、定期的に研究者達の間で開催される”AI同士の大会”で何度も優勝する程であった。とはいえ、彼女は今更悪びれる事もなく、淡々と「今度も壊れなければいいのだけど。」と言い、先程所長であるヴェルギリウスから直々に受け取った”例のAI”をカリキュラムに投入し、シャワーを浴びるため席を外した。

【第三階層:憤怒者】

第二階層を突破したGRAMは第三階層に進んだ。そこはまるで鉄工所を思わせる溶鉱炉が立ち並ぶ、灼熱のフロアであった。高熱高温地帯のせいで、ほかのフロアよりも、武装に溜まる熱量が増加し、オーバーヒートしやすい。それに加えて、敵も「火炎放射器」等の熱量を増加させる武器で襲い掛かってきた。GRAMは慣れない熱環境を勝ち抜き、遂に第三階層のボス「ミノス」と対峙する。
ミノスは「火炎放射器」の他に、「ヘルファイア」という自動追尾型の炎の道を生み出す兵器を駆使し、GRAMをオーバーヒートさせて攻撃しようとしてくる。熱い接戦を制してGRAMはなんとかミノスを倒した。ミノスは「ヤッパリ、GRAM隊長ダナ?スグニワカッタゼ…。」と言い、奴もまたGRAMのことを知っていた。そもそもGRAMのコードは公開されていない筈なのに、彼と出会う前からマルスやリカオンは知っていた。感情を制御できず、怒りに身を任せて戦ってきたミノス。しかしGRAMに倒されることで彼は安らかな眠りに身を委ねることができた。

『驚愕』

ベアトリーチェがシャワーから帰ってくると、いつものカリキュラムの結果が違う事に気づく。ベアトリーチェのカリキュラムは、彼女が育ててきたAIと1対1の勝ち抜き戦から始まり、通常なら新参者のデータは1人目で敗退してしまうが、今回の結果は全くの逆で勝ち越していた。それどころか、用意していた全員倒してしまったのだ。ベアトリーチェはもしやと、ある一つの可能性に気づき、急ぎ戦いの様子の映像化処理を行った。
処理が終わり、新参者の映像を見た彼女は、このAIこそが、自分の恋人である傭兵『GRAM』だと確信に至る。
かつて、研究機関デウカリオーンからAIセル強化スーツの実験の依頼を受けた傭兵部隊がいた。その傭兵部隊こそがGRAMが隊長として統率する傭兵部隊であった。依頼を受け入れていく内に、GRAMはデウカリオーンに所属する女性研究員ベアトリーチェと恋仲になった。だが、傭兵であるGRAMはいつ死ぬか分からない。故に恋人であるベアトリーチェに「俺は絶対死なない。」と常々に誓い、戦場へと身を投じた。だが、遂に彼は死してAIとして帰ってきてしまう。この辛い事実を突き付けられたベアトリーチェはただ涙するしかなかった。

【第四階層:怠惰者】

第三階層を突破したGRAMであるが、何故にコードを公開していない自分をマルス、リカオン、ミノスは知っていたのか、そんな理由も解せぬまま、八階層の半分である第四階層へ到達する。このフロアには乗ると強制的に移動させられる床が配置されており、移動を困難にしていた。更に敵の武装も「三連装AAA」という連続で放てるミサイルランチャーや「浮遊機雷」という浮く機雷等、階層を上がるごとに増えてくる。だが、逆に言えば敵を倒せば、その武装を奪う事につながるので、GRAMは積極的に敵を倒して、装備を手に入れていく。彼もまた一階層よりも更にその強さを増していた。
第四階層の番人である「ブリアレオス」はひと昔前の掲示板の書き込みの様な、妙な喋り方をするA.D.A.M.であった。そして戦闘は始まり、ブリアレオスは滑走プレートを駆使し、近接攻撃を繰り出したり、狭い部屋を生かして壁に反射するレーザービーム「リフレクトパルサー」でGRAMを苦しめていく。しかし、GRAMは近接や遠距離攻撃を駆使し、ブリアレオスを打ち倒すことに成功する。
そして、ブリアレオスはGRAMの事を隊長として知っており、彼に逢えた事を喜んだ。GRAMが隊長を務める傭兵部隊の傭兵であったブリアレオスはAIセルを敵に奪われそうになるが、怯んでしまいそのまま死んでしまったという。故に隊長や自分自身を守れなかったことを詫びつつ機能停止した。初対面である筈のGRAMのメモリーにはブリアレオスの記録は残っていない。だが、GRAMはブリアレオスの事を知っているような気がしてならなかった。

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