スカイ・クロラ The Sky Crawlers(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』とは、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』で有名な押井守監督による作品である。声優陣に加瀬亮や菊地凛子、竹中直人を迎える。完全な平和が成立している時代。戦争はショーとして存在している。ショーは空でのみ繰り広げられ、殺し合いを成立させているのは年を取らない子供たち「キルドレ」である。彼らは毎日同じ日々を過ごす。戦争を仕事としてこなしながら、死なない限り、毎日同じ日々がやってくる。何かを変えたくても変えられない人々の日常。

鯉目新技(こいめあらぎ) / 鯉目彩雅(こいめさいが)

函南たちが普段とは違う、大編隊での作戦時に立ち寄った基地にいた双子のパイロット。双子のパイロットについて函南が珍しい方だと土岐野に説くが土岐野は見たことないわけじゃないと返す。双子のパイロットを頻繁に見るほどでもないが、パイロットをしている人間であれば、見たことないわけではない。遠征や異動のたびに様々な人に出会っているが、いつも同じような人しかいないことに対する皮肉でもある。双子はコンビネーションに優れるため兄弟で出撃することが多い。どちらか一方がいなくなることはなく、いなくなる時は必ず両方だと小説版では土岐野が説明している。

大人

笹倉永久(ささくらとわ)

草薙水素の過去を知る数少ない大人。キルドレではなく、大人の女性であることがポイントで、ティーチャーがキルドレたちの父親的存在なら、母親的存在なのが笹倉である。本編で登場する見学者たちのような他人としての大人だけでなく、子供(キルドレ)たちを見守る親のようなキャラクターも必要だと言える。実は森博嗣の原作小説では笹倉は男である。小説版のスカイ・クロラシリーズでは、草薙水素の相棒的ポジションを担っている。キルドレの中でも、接している時間が長い草薙のことを誰よりも気にしている。他のキルドレに対しても母親目線を示しており、娼婦と遊ぶ土岐野に対しては厳しい目を向けている。

ティーチャー(てぃーちゃー)

キルドレたちが絶対に倒せない相手。乗っている戦闘機には黒豹のマークがついている。この世界では戦争はエンターテイメントであり、それを実施しているのは永遠に生き続けるキルドレたちである。しかし、ティーチャーは大人である。ティーチャーは特別なのかキルドレではないにもかかわらず、戦闘機乗りをしている。草薙水素との因縁は非常に深いようである。そのことは草薙水素の本編中での言動から確認できる。

本編にティーチャー自身は出てこない、黒豹マーク彼の愛機しか登場しない

フーコ(ふーこ)

函南たちがいる基地の近くで営業している娼婦のひとり。函南がくる以前はジンロウが客だった。ジンロウがどうなったのかを気にしていたが、函南が来たことで死んだと認識している。草薙との間にも何かがあったようであり、草薙が娼婦たちの館に来た時のことを函南に語っている。胸にフクロウの入れ墨がある。函南に空を飛ぶことが好きかと質問し、彼が好きだと回答したことに、よかったと告げている。何かを知っているような雰囲気だが本編でそれらを語ることはない。

クスミ(くすみ)

フーコと同じ館で働く娼婦。一番の馴染み客は土岐野で「尚史〜」と名前で呼んでいる。土岐野の危険を察知すると基地まで様子を見に来るほどの仲。また、いつもフーコと一緒に行動している。土岐野が函南を気にかけているからなのか、クスミも函南のことを気にかけているようにみえる。もしくは、函南がジンロウの後任であることをフーコ同様に理解しているのかもしれない。

本田(ほんだ)

草薙が文句を言うために訪れたレーダー基地の基地要員。文句を言いに来た草薙に、最初はしたたかな態度で自分の上司への面会を拒否するが、それ以上草薙を止めると、自分に危害が及ぶと考えたのか、すぐに道を開けてしまう。その際に「大人げない」と発言したが、すぐに函南が一緒に来ていたことに気づく。函南に何か弁解をしようとしたが、「明日死ぬかもしれない人間が、大人になる必要なんてあるんですか?」と函南に尋ねられ、怪訝な顔をしただけで特に反論をするわけではなかった。

山極麦朗(やまぎわむぎろう)

函南たちが都市での大規模プロジェクトの作戦前に立ち寄った基地の司令官。特に熱心なわけでもなく、淡々と作戦を説明する。大規模作戦前の会議においても、基地周辺の子供たちのためのパーティーは中止かという三ツ矢の質問に対して、機密のために中止にはしていないとだけ告げる。

フーコとクスミが働いている館の娼婦たち

函南優一が草薙が司令官をしている基地に着任した次の日、函南が土岐野に連れていかれたクスミたちが働いている館の娼婦たち。函南優一の顔を初めて見たはずなのに、函南を見て「水素(すいと)さんは―。」と言っている。フーコは草薙が自分たちの職場に来たことを函南に告げており、私の客に会うために来たのだとも言っている。娼婦たちにとって、客に会うために娼婦以外の女性が館にやってきたいう事柄は印象的だった。その客であるジンロウについても娼婦たちの記憶に残っていた。その記憶のジンロウに函南はよく似ているようで、彼女たちは函南をジンロウと勘違いして草薙の名前を出したようだ。

整備員(せいびいん)

函南たちが所属している基地の飛行機の整備員たち。笹倉の教育が善いのか、常に迅速な動きを見せる。

バスガイド(ばすがいど)

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