ファイト・クラブ(Fight Club)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ファイト・クラブ』とは、1996年に発表されたアメリカの小説家チャック・パラニュークによる同名小説が原作となっている、1999年制作のアメリカ映画である。不眠症で悩む会社員「僕(エドワード・ノートン)」はある日火事が原因で住む家を失くし、謎の男タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)の家に居候することになった。「泊めてもいいが条件がある。俺を殴れ」という突拍子ないタイラーの言葉をきっかけに、二人はお互いを殴り合う行為にハマっていく。

「なに!?」ナレーターのつぶやきに驚く、上司のリチャード。
さらにナレーターは上司に要求する。自社で販売している車の欠陥を世間に公表しない代わりに、自身を社外コンサルタントとして雇えと言ったのだ。
「給料の代償として、先ほどの私の知り抜いている話は、けっして口外しません」と彼(ナレーター)は、上司に言う。
「おい!自分を何様だと思っているんだ?イカれた能無し野郎!」と怒った上司は怒鳴り、オフィスに警備員を呼ぶ。
ナレーターは怒りで手を戦慄かせている。そして心で「僕はジャックの復讐心です」と呟く。

「僕はジャックの復讐心です。」

呟くや否や、彼は自分自身を強烈にぶちのめす。
「影や内部でこの男が気にも止めずにやってきた事が、恐ろしい物を大きく育てた」と主人公のナレーションが入る。
上司に命令され、会社の尻拭いの仕事ばかりをされてきたナレーターの怒りが爆発したシーンに、「僕はジャックの~」が使われる。

僕はジャックの無駄な人生です。

彼(ナレーター)は働いていた会社から、一年分の給料、コンピュータ、航空券をせしめ、毎日のようにタイラーと共にファイト・クラブを開催していた。「ファイト・クラブの主役は中央で闘う二人の男だけ。リーダーは皆に紛れて暗い影を歩いた」と主人公のナレーションが入る。
タイラーは働いていたホテルから、“スープ小便混入事件”が発覚し、訴えられている。

「僕はジャックの無駄な人生です。」

ファイト・クラブの熱気と喧騒。殴り合う事で、爽快感を感じる男たち。
その賑わいを皆の陰から見つめるタイラーとナレーター。
メンバーと主催者(タイラーとナレーター)には隔たりがある。彼らとの距離間を表現するため、ここでも「僕はジャックの~」が使われる。

僕はのけ者に怒っているジャックの心です。

警察署長を拉致し、「プロジェクト・メイヘムの計画を邪魔するな」と脅すタイラー。
そして署長の拉致・脅迫をタイラーと共に実行する配下のスペース・モンキー。
ナレーターも参加するが、彼はその現場を第三者的に見ていた。
計画実行直後、現場から逃走するタイラーとスペース・モンキー。そしてタイラーはメンバーを褒める。
エンジェル・フェイスの若々しく、機敏な行動力がタイラーの目に留まったのか、殊の外エンジェル・フェイスを称える。

「よくやった!」
エンジェル・フェイスを褒めるタイラー。

タイラーの計画、“プロジェクト・メイヘム”から自分だけが弾かれた。
そう感じる彼(ナレーター)の目の前で、タイラーは格下の部下を褒めている。
「僕はのけ者に怒っているジャックの心です」とナレーターの独白が入る。そして怒りの目で、エンジェル・フェイスを睨む。
自分だけ計画からのけ者にされ怒る彼(ナレーター)の心情表現に、「僕はジャックの~」が使われる。
この直後ナレーターは、ファイト・クラブで怒りに任せてエンジェル・フェイスをぶちのめすのだった。

僕はジャックの裏切られた心です。

タイラーがプロジェクト・メイヘムの計画を進める中、ある日を境にタイラーが主人公の前から姿を消す。そして彼(ナレーター)が目を覚ますと、タイラー邸の中は作業するスペース・モンキー達で溢れかえっていた。
「この家は生き物になっていた。大勢の男達の汗と吐息で、家の中は湿っていた。あまり大勢が動くので家までが動く」と彼のナレーションが入る。スペース・モンキー達が料理班、作業班、睡眠班とで交代で働く。
主人公は行き交う彼らの作業の間をすり抜けねばならず、居場所がないと感じる。

「僕はジャックの裏切られた心です。」

姿をくらましたタイラー。目的や計画の内容を伝えないスペース・モンキー。
「おやじにも捨てられ、タイラーにも捨てられ、僕はジャックの裏切られた心です」と彼(ナレーター)の独白が入る。主人公の疎外感は膨らむ。彼(ナレーター)の心の寂しさ、疎外感を表す為、ここでも「僕はジャックの~」が使われる。
この晩、マーラがタイラー邸を訪れるが、主人公は「タイラーはもういない」と言い彼女を追い返す。

『ファイト・クラブ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ルーの酒場で語るタイラー

主人公とタイラー・ダーデンのバーでの会話は印象的だ。
タイラーの名セリフをここでは紹介する。

物を所有するな

彼(ナレーター)はタイラーに自分の家にあった高級家具の話をする。
最新式のライフスタイルを送るための道具が揃っていたと言う彼に、タイラーは言った。

「We’re consumers. We are the byproducts of a lifestyle obsession. Murder, crime, poverty—these things don’t concern me. What concerns me are celebrity magazines, television with 500 channels, some guy’s name on my underwear. Rogaine, Viagra, Olestra…fuck Martha Stewart. Martha’s polishing the brass on the Titanic. It’s all going down, man. So fuck off with your sofa units and strine green stripe patterns. 」Tyler Durden
「俺たちは消費者だ!ライフスタイルに仕える奴隷だ。殺人、犯罪、貧困、誰も気にしない。気になるのはアイドル雑誌にマルチ・チャンネルTV、デザイナー下着、毛生え薬、インポ薬、ダイエット食品。…何がガーデニングだ!タイタニックと海に沈めばいいんだ!ソファなんか忘れちまえ。」

「物を持つ、物を所有する。自分たちは消費社会の一員になってしまっている。」とタイラーは説く。

完璧を目指すな

「物を持つな。」というタイラーの主張。続けてタイラーは、主人公の「最新式のライフスタイルを送れる、家具家財がそろっていた。」という発言に対して、鋭い切り返しをする。

「I say never be complete, I say stop being perfect, I say let’s evolve—let the chips fall where they may.」Tyler Durden
「完璧を目指すことなんかない。完璧を目指すのはやめろ。頭を切り替えて自然な生き方をしろ。なるようになるさ。」

物を所有するでなく、また物を揃えて偽りの満足感を得るでなく、頭を切り替えろとタイラーは言う。

持っている物が自分を束縛する

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