ひとりぼっちの○○生活(第1話『はじめての告白』)のあらすじと感想・考察まとめ

極度の人見知り少女・一里ぼっちは小学校時代の親友・八原かいと「中学卒業までにクラス全員と友達になること。できるまで絶交する」という約束をする。しかしコミュ障のぼっちは、入学式の日の最初の自己紹介から失敗してしまう。落ち込むぼっちだが、教室の前の席の少女・砂尾なこになんとか声をかけることに成功する。なこはぼっちの「友達になりたい」という真っすぐな思いを受け、ぼっちの最初の友達になった。
今回は「ひとりぼっちの○○生活」第1話『はじめての告白』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「ひとりぼっちの○○生活」第1話『はじめての告白』のあらすじ・ストーリー

校門の陰に隠れる一里ぼっち。

春、桜舞う季節。桜第二中学校の入学式の日、校門前に佇む一人の少女の姿があった。彼女の名は「一里ぼっち」。今日から中学生である。
ぼっち「今日から…ついに中学生…」
ぼっち「学校を…消して!!」
極度の人見知りかつコミュ障であるぼっちは、入学早々ネガティブなセリフを言い放った。

ぼっち「自己紹介…!!」

ぼっち(なんで進学システムなんてあるんだろう。小学校が9年制じゃダメなの?)
ぼっちは下駄箱に靴を入れながら、心の中でどうにもならない不平不満を垂れる。ぼっちは鞄から入学式の案内を取り出し、そこに「自己紹介」の文字を見つけた。
ぼっち「自己紹介…!!」
断末魔をあげながら、その場に崩れ落ちるぼっち。心配した先生から声をかけられるが、人見知り故にぼっちはその場から逃げ出してしまう。

ぼっちに「がんばり妖精」を贈る八原かい(右の人物)

ぼっちは中学生になりたくないと思っているが、その原因は「八原かい」との約束にあった。「八原かい」は、ぼっちの幼馴染であり、小学校までの唯一の友達でもあった。

ぼっちは彼女との約束を回想する。
かい「いい、ぼっちー?私たち中学は別々なんだから違う友達作る努力しないと」
ぼっち「でも…」
かい「そこで、ぼっちーが中学卒業までにクラス全員と友達になるまで、絶交することに決めました」
ぼっち「えー!?無理だよー!」
かい「無理じゃない!約束して。友達たくさん作って、私と仲直りするって」
かいは別れを惜しみ、号泣しながら「がんばり妖精」を渡す。ぼっちの鞄についているマスコット、「がんばり妖精」はこの時かいから貰ったものだった。

こうしてぼっちはなんとしてでもクラス全員と友達にならなければいけなくなり、そのせいで中学生活にプレッシャーを感じていたのだ。

ぼっち「クラスメイトがゼロならば、クラス全員と友達になったといえる!」

ぼっち「かいちゃん…こんな私が友達作るなんて…やっぱり無理」
ぼっちは自作の作戦ノートを取り出し、「友達を作らなくても約束を達成できる作戦」を実行する。
作戦その1「中学校が消失している」は既に失敗しているため、作戦その2を試みる。早速掲示板のクラス名簿を見に行くぼっち。
ぼっち「約束は、クラス全員と友達になること。クラスの大きさは関係ない…つまり」
ぼっち「クラスメイトがゼロならば、クラス全員と友達になったといえる!」
ぼっちは人数が一番多い1組でないことを祈りながら名簿を見ていくが、願いも空しく1組の名簿には「一里ぼっち」の名前があった。更に1組の生徒数が29人であることを確認したぼっちは、再びその場に崩れ落ちた。

ぼっち「ここにいる全員と、友達になりました!」

ぼっちは次の作戦「1組廃止のおしらせ」作戦を実行する。
「1組廃止のおしらせ 1組は廃止となりましたので、皆さん転校のほどお願い致します。」と教室のドアに貼り紙するぼっち。
ぼっち「みんなには引っ越してもらう。そうなれば」
(妄想)ぼっち「ここにいる全員と、友達になりました!」
ぼっちは誰もいない教室で宣言する自分の姿を思い浮かべる。
ぼっち「完璧」
しかし結果は、ただの悪ふざけと捉えられて面白がられただけであった。
ぼっち「作戦その3も大失敗…」
まだ最後の作戦「人類はみんな友達」があったが、夜中のテンションで書いてしまったそれを断念する。
ぼっちは夜中に気が大きくなるタイプだった。

ぼっちの前の席の生徒、砂尾なこ。

ぼっちはかいとの約束を思い出し、もう逃げないと一念発起して教室へと向かう。
ぼっち(このドアを開けて、大きな声で挨拶。まずはそこから!)
ぼっち(やっぱり、無理)
意気込んだものの、結局実行できないまま教室に入る。ぼっちは談笑するクラスメイト達を横目に自分の席へと向かう。
女生徒「私、人見知りなんだー」
ぼっち(あの人も私と同じ人見知り…。じゃあ!話しかけない方がいいかな!)
色々と理由をつけて、結局誰にも話しかけることなく自分の席につく。ぼっちは窓際の一番後ろの席である。
ぼっちは前の席に付けられた名札を見る。
ぼっち(砂尾さん…か)
ぼっちが席について間もなく、担任の先生「押江照代」がやってきた。やがて自己紹介が始まり、生徒たちは順番に自己紹介をしていく。
ぼっちの前の席の生徒、「砂尾なこ」が自己紹介を終える。
「砂尾なこ」は金髪ショートボブに着崩した制服が特徴の、一見すると不良にも見える少女。その外見からか、照代は少し警戒している様子である。

どもってまともに自己紹介できないぼっち。

そうしてぼっちの順番が回ってきた。
ぼっち(友達を作るのに、最初の自己紹介は重要…かなり!)
照代「じゃあ次は」
ぼっち「は…はい!」
ぼっち「わ…わわたわたたたたたたたた」
照代「一里さん?」
ぼっち「んっ…うぅ…おぇぇぇ」
ぼっちは極度の緊張からどもってしまい、挙句にはゲロを吐いてしまう。

なこにジュースを差し出すぼっち。

自己紹介に失敗し落胆するぼっちだったが、気を取り直し前の席の少女「砂尾なこ」に話しかけることを決意する。ぼっちは恐る恐るなこの方へと近づいていくが、あと少しのところで足をつってうずくまってしまった。
なこ「…なんだよ、ゲロ」
様子をうかがっていたなこがぼっちに声をかける。
ぼっち(ゲロ?!…でもそんなことより、話しかけてくれたー!)
感激のあまりその場に倒れこむぼっち。なおはぼっちが倒れて舞い上がった埃で咳こんでしまう。ぼっちは素早く起き上がり、教室の外へ超速で駆けていったと思えば、すぐに戻ってきた。
ぼっち「ひいおばあちゃんが、喉にいいって」
ぼっち「あげ…ます!」
ぼっちは買ってきたジュースを差し出した。
なこ「あんたパシリにでもなりたいの?私そういう考えよくわかんないから、他の子当たってくれる?」
ぼっちなりの気遣いだったが、なこにはパシリと思われて突き放されてしまう。
ぼっち「パシリは友達にカウントされるんでしょうか?」
なこ「はぁ?」
ぼっち「私…友達になりたくて、砂尾さんと。でも、なり方わからなくて。ごめんなさい、でした」

なこの消しゴムを拾おうとするぼっち。

HR中、ぼっちはなこの消しゴムが床に落ちているのを見つける。ぼっちは拾おうとするが、なこの「あんたパシリにでもなりたいの?」という言葉が脳裏を過ぎり、結局拾うことはできなかった。
照代「はい、じゃあ明日から授業だから、みんな仲良く頑張ってね」
先生の「仲良く」という言葉に酷く落胆するぼっち。
外は雨。ぼっちの様子をちらちらと窺っていたなこは、それとなくぼっちに救いの手を差し伸べる。
なこ「雨かー。傘忘れちゃったなぁ」
なこ「あのさぁ…ん?」
ぼっちは自分の折り畳み傘を差し出した。
ぼっち「私のをどうぞ。これはパシリではありません。ただ、砂尾さん咳、してたから」
ぼっち「悪化の一途、いけませーん!!」
なこ「あっおい!なんだその日本語!」
捨て台詞を残し走り去るぼっち。自分の鞄を傘代わりに、ぼっちは校外へと駆けていく。

ぼっちに飴を渡すなこ。

ぼっちを追いかけるなこ。ぼっちはなこに気付いて立ち止まった。
なこ「傘が一つなら、二人で入ればいいだろ」
なこはぼっちを傘に入れ、ジュースのお返しといって飴を渡す。
なこ「私のことは…なこと呼びな」
ぼっち「え?」
なこ「なんだ…その、友達になりたいって言われるのも、嬉しいもんだな。だからもう、変な気は遣うな」
ぼっちの思いはちゃんとなこに伝わっていたが、ぼっちはまだ「友達」にはなれていないと思っていた。
「友達を作るコツは、相手のことを好きになること」というかいの言葉を思い出すぼっち。その日の夜、好きになるにはどうすべきか考えたぼっちは「おしゃべり」という結論に達する。

メールで会話する二人。

次の日から、ぼっちのおしゃべり作戦が始まった。ぼっちはまずなこに元気に挨拶しようとするが、距離が近すぎて頭突きしてしまう。なこに「もっと離れろ」と言われると、嫌われたと思い涙目になるぼっち。まだ人付き合いの経験が浅いぼっちは、言葉を額面通りに受け取ってしまうのである。ともあれぼっちは、入学後初めての「おはよう」に成功した。
作戦は次のステップへ。
ぼっち(こんな時のために、まずは日常会話の準備をしてきたのです)
ぼっちの左手にはびっしりとメモが書かれていた。
ぼっち「えと…なこちゃんはいつも携帯をいじってますが…」
なこ(なんか始まった)
ぼっち「私はあまり携帯を触りません。何故なら友達がいな、いないから…で」
なこ(アドレス交換したいのか)
ぼっちの意図を察したなこは、気を遣わなくていい、言いたいことがあったら言え、とぼっちに告げる。
ぼっち「じゃあ…可能ならばメールアドレスを教えてもらう…」
なこが「やだ」と即答すると、ぼっちはすぐに絶望の表情になり「帰ったら、死ぬ」と言い放った。なこは「冗談だよ!」と慌てて訂正する。
かくしてメールアドレスを交換した二人。ぼっちは初めてのメールに夢中になった。携帯ばかり見て上の空のぼっちは何度も壁や障害物に激突する。そうしている間に時間がたち、放課後になった。
なこ(まともに会話したの朝だけだったな。大丈夫かこんなんで)
なこ「いい加減携帯いじりながら歩くのやめろ」
なこは、再び壁に激突するぼっちを見て呆れている。
ぼっち「なこちゃん。携帯でおしゃべりって楽しいですね」
それを聞いて微笑むなこ。ぼっちのおしゃべり作戦は功を奏したようである。

なこに思いの丈をぶつけるぼっち。

Iolanthe
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@Iolanthe

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