未来のミライ(Mirai)のネタバレ解説まとめ

『未来のミライ』とは、スタジオ地図製作により2018年7月に公開された長編アニメーション映画である。監督は「時をかける少女」や「サマーウォーズ」を制作した細田守。
横浜の片隅で両親と暮らす「くんちゃん」は、「お兄ちゃん」になったばかり。妹が生まれてから両親は自分の要求を叶えてくれなくなり、ついにくんちゃんは「赤ちゃん返り」をしてしまう。「赤ちゃん好きくない!」を連発して駄々をこねるくんちゃんは、家の中庭から不思議な時間旅行をすることになる。そこで出会ったのは未来の妹だった。

『未来のミライ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作中で登場する絵本「オニババ対ヒゲ」が実際に書籍化されている

作中に登場するこの絵本は実際に書籍化もされている。作者は細田守とtupera tupera(ツペラ ツペラ)だ。彼は細田監督もその息子もファンだという絵本作家で、当初は絵本出版のオファーではなく、物語終盤に登場する「遺失物管理センターのロボット」のデザインを依頼していた。だが2人で話をしていくうちに作中に登場する絵本の話題となり、くんちゃんがミライちゃんに語って聞かせる「絵本」を書籍化しようという流れになったのだ。この「オニババ対ヒゲ」の絵本は「昔々、あるところに…」や「だれが、どこどこにいきました。」などという文字が書かれていないものになっている。細田監督とtupera tuperaが絵に込めた物語の大筋は、オニババとヒゲが夫婦喧嘩をして仲直りをするまでの話であるが、「言葉のない絵本」にすることによって、子ども達は自由にお話を作ることができるのだ。実際作中でくんちゃんは、絵本のタイトルを呼んだあとは「オニババとヒゲが山手線や京浜東北線にのって追いかけっこをする」という物語を作って話していた。絵本の物語を限定しないことで「子ども達には自由な発想で、楽しくのびのび育ってほしい」という監督らのやさしい気持ちがうかがえる一冊となっている。

「ひいじいじ」のモデルは細田守の親戚

くんちゃんが時間旅行をして出会う青年は、くんちゃんの「ひいじいじ」である。実はその青年にはモデルとなった人物がおり、それは細田監督の親戚の方であった。当初作中では「ひいじいじ」は生きている設定であったのだが、映画公開時には故人として描かれている。これは作成段階でモデルとなった人物が無くなったための変更であったのだそうだ。

CMでのコラボ

映画公開前からサントリー「グリーンダカラ」のCMにて、くんちゃんやミライちゃんがダカラちゃんやムギちゃんとコラボレーションしている。

コラボCM 「おひるね」編。

コラボCM 「未来のみんな」編。

『未来のミライ』の主題歌・挿入歌

『未来のミライ』の主題歌は、細田守監督の作品「サマーウォーズ」以来9年ぶりに山下達郎が担当している。今回山下達郎が書き下ろしたのは2曲で、オープニングの『ミライのテーマ』は妹の「ミライちゃん」の曲、エンディングの『うたのきしゃ』はお兄ちゃんである「くんちゃん」の人生観すべてを曲にしたそうだ。はじめエンディングテーマは「バースデートレイン」という曲名だった。曲が出来上がってきて細田監督は、山下達郎の「バースデー」という言葉のチョイスにゾクゾクしたのだと語る。それは、「妹の誕生を素直に祝えなかったくんちゃんが、最後には祝福できるようになった。そういう意味では、彼自身の“バースデー”でもあるかもしれない。」と感じたからだそうだ。だが、最終的には「響きがかわいい」という理由から『うたのきしゃ』に落ち着いたのだという。

オープニング:山下達郎『ミライのテーマ』

エンディング:山下達郎『うたのきしゃ』

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